自動車・産業技術・アートの展覧会 フランス 芸術文化 「フルビーム」と 「トヨタ70」 (TME) がフ トヨタ モーター ヨーロッパ ランスのアルザス地方、 ミュールーズ市に あるフランス国立自動車博物館の企画 展を賛助することになったことから、 トヨ タ自動車(TMC)は同館でその70年の 歴史を紹介する機会を得た。ふたつの 企画展は、2007年9月20日から2008年 1月31日まで館内の別々の場所で行わ れた。ひとつは、自動車を題材とする世 界の著名アーティスト28名による作品展 「フルビーム」 。もうひとつは、自動織機開 発に始まり、世界で最大級の自動車メー カーへ発展したトヨタの歴史をたどる 「ト ヨタ70」。 「トヨタ70」の会場には、豊田 自動織機とオランダのトヨタ代理店であ るローマン&パルキ社の協力を得て、織 機や歴代の代表車種を展示した。 トヨタ モーター ヨーロッパ (TME) 技術も芸術も重視する社風 TMEの上級副社長兼COO、ティエリー・ド ンブレバル氏は、展覧会の開催について、 りの歩みを紹介できることを喜ばしく思って 次のように述べた。 写真: 「トヨタ70」の目玉のふたつ。1967年に生産さ れたスポーツカー 「2000GT」 と1924年に開発されて、 トヨタグループの成長基盤の構築に大きく寄与した G型自動織機。ちなみに 「2000GT」 は、映画 『007は に特装のオープンカーとして登場し、全世 二度死ぬ』 界で話題を呼んだ車種だ。 の好例です。また、同時にトヨタのものづく 「トヨタは自動車づくりの情熱を、昔からアー トを介してより多くの方々と分かち合うこと にも努めてきました。この展覧会がまさにそ います。トヨタと同じ織物をルーツに持つこ の博物館はまさに最適な会場といえるで しょう」 「フルビーム」展は、絵画、彫刻、写真、 ビデオなど、さまざまな媒体を使った50の作 品で構成。自動車が世界各地で果たして きた役割と同時に、社会にもたらした影響 について深く考えさせる内容となった。 では、史上最多の販売 「トヨタ70」 一方、 好感を持たれた異色展覧会 台数を誇る 「カローラ」の初代モデル (1966 年) 、スポーツカー愛好家の間では伝説的 来館者数:約5万2000名 上記のうち を観た人数: 「トヨタ70」 約4万1000名 フルビームを観た人数: 約1万7000名 車両を題材とする作品展「フルビーム」のイメージ写真。 ほか、 トヨタ最初の乗用車「トヨダAA型」 な どの主要車種の1/5模型7台を展示。この ほか、 トヨタのものづくりのルーツともいえる 自動織機も展示された。さらに、ハイブリッ 他の博物館からも出展要請 28 E S U L 2000-2001欧州カー・オブ・ザ・イヤーを獲 得した 「ヤリス」(2000年)の計3台の実車の 主なメディアの取材: (除く、テレビ) 11ヵ国、61媒体 R な名車の誉れ高い「2000GT」 (1967年) 、 ドの仕組みがわかるレクサス 「RX400h」の T S 9月20日の初日には、欧州9カ国の40名のジャーナリス トを含む、約500名の招待客が集まった。 カットモデルの展示もまじえ、 トヨタの発展 を楽しくかつ効果的にアピールした。
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