流第 153 回東山彰良直木賞受賞作 1975 年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。 17 歳。無軌道に生きるわたしには、まだその意味はわからなかった。大陸から台湾、そして日本へ。歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡。スクラップ・アンド・ビルド羽田圭介第 153 回芥川賞受賞作「早う死にたか」毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。日々の筋トレ、転職活動。肉体も生活も再構築中の青年の心は、衰えゆく生の隣で次第に変化して…。閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生！ＭとΣ 内村薫風 1990 年 2 月 11 日。光のように世界を移動した、「奇跡」の軌道。新しく尖ってる。でも、不思議と懐かしい。この一冊もある意味、奇跡。夏の裁断島本理生過去に性的な傷をかかえる女性作家。胸苦しいほどの煩悶と、そこからの再生を見事に描いた傑作。朝顔の日高橋弘希凜太はＴＢを患い療養する幼馴染みの妻・早季を足繁く見舞っている。身体も、精神も、安静に保つ日々。しかし病状は悪化、咽喉の安静のため若い夫婦はついに会話を禁じられてしまう。そして或る日、彼が妻の瞳の底に見たのは、おそらく、人間が生きたまま宿してはいけない種類のものだった。ジミ・ヘンドリクス・エクスベリエンス滝口悠生初めての恋。東北へのバイク旅行。そしてジミヘンのギター。愛おしい日々の記憶は、呼び起こすたびにその姿を変える。2001 年の秋からいくつかの蛇行を経て 2011 年の春までの時間をつなぐ、頼りなくもかけがえのない、やわらかな記憶。人と世界へのあたたかいまなざしと、緻密で大胆な語りが融合した、記憶と時間をめぐる傑作小説。東京帝大叡古門井慶喜最高学府で連続殺人！謎を解くのは天才哲学者「ウンベルト・エーコならぬ天才政治学者「ウノベ・エーコ」。他を圧する「知の巨人」が開示していく事件の真相は、まさに予想不能。ラストは鳥肌モノ！永い言い訳西川美和長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓。悲しさを“演じる”ことしかできなかった津村は、同じ事故で母親を失った一家と出会い、はじめて夏子と向き合い始めるが…。突然家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか。人間の関係の幸福と不確かさを描いた感動の物語。アンタッチャブル馳星周警視庁公安部「アンタッチャブル」と捜査一課の「落ちこぼれ」コンビが爆破テロの脅威に挑む。数多のトラップの果て、前代未聞の大どんでん返しまで、一気読み必至！痛快コメディ・ノワール！ナイルパーチの女子会柚木麻子第二十八回山本周五郎賞受賞作。ブログがきっかけで偶然出会った大手商社につとめる栄利子と専業主婦の翔子。互いによい友達になれそうと思ったふたりだったが、あることが原因でその関係は思いもよらぬ方向に―。女同士の関係の極北を描く傑作長編小説。寺山修司からの手紙山田太一大学の同級生として出会った寺山修司と山田太一。二人が交わした幻の書簡が甦る。過去から現在、現在から未来を照らす表現への情熱と友情にあふれた青春の言葉。「学力」の経済学中室牧子ゲームは子どもに悪影響？教育にはいつ投資すべき？ご褒美で釣るのっていけない？思い込みで語られてきた教育に、科学的根拠が決着をつける！メディアにむしばまれる子どもたち田澤雄作近年、遊んでいる子の姿が減り、子を巡る不幸な事件があとを絶たない。なぜ？田澤雄作先生はメディアが子どもたちに慢性疲労を引き起こすたくさんの事例をあげて警笛を鳴らす。子どもにかかわるすべての大人に、今すぐ読んでほしい。図説五所川原・西北津軽の歴史長谷川成一あっと驚くエピソード・図版 400 点を満載！五所川原・西北津軽の歴史を解き明かす 110 のキーワードを 1 話 1 項目の読み切りで。未来を拓く子どもたちへ伝えたい、わがふるさとの歴史！ヤクーバとライオンⅠ勇気ティエリー・テデューアフリカ奥地の村の少年ヤクーバは一人前の若者として認められるために独りでライオンを倒しに出かける。しかしそこで出会ったのは瀕死のライオンだった。ヤクーバとライオンⅡ信頼ティエリー・テデューライオンたちが村の牛を襲いにきた。家畜係ヤクーバは、ライオンの王者と闘うが、お互いに相手を傷つけまいとする。深い信頼で結ばれた感動の物語。その他４冊