水道分野における CO2 削減に係る基礎調査(カンボジア) - 北九州市

記者発表資料
平成 26 年8月18日
上下水道局海外事業課
水道分野における CO2 削減に係る基礎調査(カンボジア)
環境省の CO2 排出削減実現可能性等調査に採択!!
北九州市海外水ビジネス推進協議会会員企業のメタウォーター(株)と(株)松尾設計は、
環境省が実施する「平成 26 年度二国間クレジット制度の構築に係る実現可能性等調査委託
業務」において、カンボジア国の水道分野における CO2削減を提案し、この度、環境省よ
り採択されました。なお、北九州市上下水道局は、政策アドバイザーとして参加し、この調
査業務の実施を支援します。
調査案件:プノンペン水道公社における浄水場設備の高効率化によるエネルギー削減
調査団体:メタウォーター(株)、(株)松尾設計
【調査委託業務費用
約 49,800 千円】
【うち上下水道局のアドバイザー料:約 9,000 千円】
平成 27年度以降、環境省はこの調査結果を評価した上で、効果的な案件に対し、実証事
業へ移行する予定。
1.平成 26 年度二国間クレジット制度の構築に係る実現可能性等調査委託業務について
環境省は、2050年までに温室効果ガス排出を世界で半減させるため、経済成長が著しい発展
途上の国々を対象に温室効果ガス排出削減プロジェクトを大規模に発掘・形成し、低炭素社会
の構築に向けた動きを加速させる事が必要であるとしている。そのため、二国間クレジット制
度(JCM)に基づき、優れた技術等を活用してCO2排出削減を行うプロジェクトが、途上国にお
いて実現可能かどうかを判断するための調査を実施するもの。
2.実施事業について
「プノンペン水道公社における浄水場設備の高効率化によるエネルギー削減」
① 調査実施団体
メタウォーター株式会社
株式会社松尾設計
(上下水道局は委員会運営及び政策アドバイザーとして支援)
② プロジェクト概要
カンボジア国最大の水道事業者であるプノンペン水道公社の浄水場は 1990 年代に建
設されており、受変電設備やポンプ設備の老朽化が進んでいる。また現在の日本の機器
と比較すると効率が悪いため、本プロジェクトにより最新の省エネ機器に更新すること
で消費電力及び CO2 排出量の削減を図る。
※JCM(Joint Crediting Mechanism 二国間クレジット制度)とは
途上国への温室効果ガス削減技術・製品・システム・サービス・インフラ等の普及や対策を通じ、実現した温
室効果ガス排出削減量を日本が削減した排出量として,日本の削減目標の達成に活用するもの。
上下水道局 海外事業課
江口、中嶋 582-3111