小野国際交流クラブ 第53回 例会(平成22年1月)のまとめ

小野国際交流クラブ 第53回 例会(平成 22 年 1 月)のまとめ
<日時>
平成22年1月16日(土)16:00∼17:50
<会場>
小野市うるおい交流館エクラ 2階中会議室
<配布資料>
①
ドイツ旅行とベルリンの壁(A4 2 枚)=発表者レジュメ
②
ドイツ史略年表(1945
∼1992)=資料1
③ 資料2(♯1∼♯7)・・・以上は、発表者黒田会員配布
④ 平成 22 年度 小野国際交流クラブ日程等(2010.1.1)
⑤ 小野国際交流クラブ月例会の概要(平成 17 年 9 月第1回∼第 52 回)
⑥
〔正論〕平成 22 年の初めに(両面刷)
⑦
多文化共生の欺瞞・国民国家の復権
⑧
日本のプレゼンス
⑨
民間防衛・スイス政府編・・・以上は、世話人から資料配布と補足説明
⑩
日本、アジアの『知のハブ』に
⑪
アジア太平洋の地域協力の枠組み・・・以上は、世話人から口頭説明
<今月の話題> 「ベルリンの壁」(黒田哲也会員)
Ⅰ
旅行体験談
1
別紙「ドイツ旅行とベルリンの壁」に基づき 13 日間の日程、訪問地等について概要の説明が行な
われた。特に同氏が配布された「ドイツ史略年表」に基づくドイツ史の説明は大変勉強になった。
黒田会員の二度目のドイツ訪問体験談であった。
2
今回の旅行は旧東ドイツについての見聞を広めたかったのと、1972 年に訪問したハイデルベルグ
等でのドイツの印象が良かったから(レストランの主人が元同盟国人扱いをしてくれた)再度の訪
問となった。
3
資料についての補足説明
(1) ヤルタ会談でソ連はドイツ降服後三ヶ月以内に参戦の密約により、日ソ不可侵条約を違約破棄し
南樺太・千島を占領。
(2) 東ドイツから西ドイツへの逃亡者の多くは専門知識を持つか熟練技術を身に付けた若者。
(3) 東ドイツでは英語が通じない。第二言語はロシア語だから。
(4) EU の会議には 18 言語の通訳をつけている。
(5) 旧東西ドイツの相互への違和感を見ていると、
「体制・制度が人を変えてしまう」感じがするが、
「人が体制を変えてしまう」ことも出来るとも思う。
(6) 旧東ドイツには資本主義への希望が持てない人もいる。西との格差が縮まらないから。平等には
慣れているが自由には慣れていない。
(7) ドイツは伝統を守る国:教会や民家などにそれが見られる。
Ⅱ
質疑応答・意見交換・情報交換等
1
日本は国際外交に関してはプレゼンス(存在感。特に、軍隊・国家などがある地域へ駐留・進出
して軍事的、経済的に影響力をもつ存在であること:Yahoo!辞書より引用)が元から低いが、工
業製品を含む資本財の外国への提供では極めて高いプレゼンスを示している。中国が 2010 年に
GDP で日本を抜くとの説がある。
日本の成長は、貧富の格差を無くする方向に作用し、
「一億総中産階級社会」を生み出した。一方、
中国は「暗黒大陸に固定された貧民層とヨーロッパリゾート村に住む少数の富裕層」を生み出し
た。
2
軍備の意義についての発言があり、周辺諸国や他地域の国々に比して、正規の軍備を持たないの
は日本だけである(他国は徴兵制または志願制)との発言があった。これに関して、日本の若者
と、例えば、韓国や台湾の若者の行動・態度等の明らかな違い(日本は自由すぎてだらしが無い)
も指摘された。
Ⅲ
その他
今回はビジッター4名(男性1、女性4)と会員を合わせて 15 名の盛会であった。提供された話題
とその説明内容がドイツ全体と近隣諸国との関係であったのと、情報交換・意見交換でも日本国全
体と他国との関係についての、正に「現代の日本」
「現代の国際関係」にも繋がる内容が多く、活発
な意見や情報が飛び交った。
Ⅳ
Ⅴ
次回の予定等
1
話題:「ギリシャ訪問体験談」
(蓬莱千鶴子会員)
2
開催日時:平成22年2月20日(土)16:00∼17:50
3
会場:小野市うるおい交流館エクラ2階(使用室前に掲示します。)
世話人からのご連絡
1 3 月以降に扱う話題及び話題提供者
(1) 3月:土肥耕次郎会員
(話題は未定です。)
(2) 「大乗仏教と上座部仏教の違い」
2 会費(平成 21 年 4 月∼22 年 3 月
竹内英晃会員:
(話題提供月は未定です。)
1,500 円)を納入されるはずだとの前提で、毎月の「例会のま
とめ」を郵送しておりますが、今年度の会費を納入されない方は継続のご意志がないと判断させ
て戴き、平成 22 年4月からの「例会のまとめ」のお届けを中止させて戴きます。悪しからずご了
解ください。
3
中国関係情報の提供が求められていますので、ご要望に応える努力をいたします。提供を希望さ
れる話題がありましたら、調整担当世話人(村田和繁)までご連絡ください。