平成 27 年 12 月 18 日 NEWS RELEASE 公益社団法人日本観光振興協会 事業推進本部旅行振興部門 担当:村上、中村(慎) TEL: 03 – 6435– 8334 FAX: 03 – 6435 – 6921 2015 年「休暇・旅行動向調査」を実施しました 公益社団法人日本観光振興協会(東京都港区、会長 山口範雄)では、内閣府、厚生労 働省、経済産業省、観光庁などの後援を受けて実施している長期休暇取得と国内旅行の促 進活動である「1 ウイークバカンス 2015」の活動の一環として、 「旅行・休暇動向調査」を 行ないました。調査では、休暇の取得・利用状況や、最近話題を集めている国内観光のト ピックスに関する認知度と訪問・利用意向等を対象者に尋ねました。調査結果については、 下記の通りです。 1.2015 年「休暇・旅行動向調査」の概要 (1)実施主体 公益社団法人日本観光振興協会 (2)調査方法 全国 18 歳以上の有職者へのインターネット調査 (3)調査期間 平成 27 年 9 月 8 日 (4)標本数 5,607 サンプル 2.2015 年「休暇・旅行同行調査」結果のサマリー (1)公休・定休日をほぼ完全に取得できているのは全体の約 8 割であり、取得できていな い層が 2 割となっている。また 未取得公休の代休制度が普及しておらず(制度の存 在約 4 割)、実際に取得できた割合も約 2 割と低い。 (2)直近 3 年間で取得した長期休暇において 7 連休以上の休暇取得者は 37.2%、3 年前と 比較しても増加(29.4%→31.5%)。この傾向は 9 連休、10 連休取得者も同様。またボ リュームゾーンは 5 連休(全体の 19.9%)。 (3)連休取得回数と事由について 3 連休が最多で回答者平均 3.7 回となっている。4 連休 以上は 10 連休までいずれも 1.5 回前後。3 連休の場合 連休にするのに良いタイミン グだった、仕事の調整がついた等の事由が高い。 (4)連休が取れなかった理由について「忙しかった」、「休むタイミングではない」等の理由 に加え、「休んでもすることが無い」という理由が連休日数、男女を問わずどの世代に も普遍的に多い。 (5)連休の過ごし方は、どの日数でみてもトップは「自宅で休養・のんびりした」であり、 次点はショッピングであるが、5 連休以上で初めて次点で宿泊旅行となっている。ま た 7 連休以上で 50 代女性等は介護という回答も多く寄せられている。 (6)有給休暇の取得日数 平均 7.4 日 ボリュームゾーンは 10 日以上の 34.7%。 (7)望ましい連休の取り方は、3~5 日の連休を 2,3 回取るという回答が最多。次点は 1-2 日の休みを多く取るという回答。3~5 日の連休を 2,3 回取る理由については、自宅で 休養・のんびりしたいが最多となっている。 (8)直近 1 年間の旅行回数で最多は1回 19.3%、2 回 16.7%,3 回 14.2%となっており、4 回 以上は 24.7%となっている。4 回以上の取得の割合は一昨年 19.3%、昨年 18.7%と比べ ても増加している。また一度も旅行にいっていない層は男女ともに 20 代以下が最多 (男性 30.5%、女性 28.2% )となっている。 (9)有給休暇取得の義務化(法制化)について認知率は 72.9%(どのようなものか知って いる、名称は知っている)であり、またハッピーマンデーの認知率 は 66.1%(同)で あった。 (10)世界遺産や、日本遺産、北陸新幹線、北海道新幹線の認知度(知っているが訪問・利 用したことがない、訪問・利用したことがある、名称は知っている) はそれぞれ、95.4%、 75.4% 、95.2%、81.8% で、訪問・利用意向はそれぞれ 56.4%, 50.6%、45.5%、 41.7%であった。 3.今後の取り組み わが国における有給休暇の取得率は先進諸国と比べても低く、また公休日も完全取得に は至っておらずその代休の消化においては極めて低いのが現状である。また長期連続休 暇の取得もゴールデンウイークやお盆、年末年始といったピークに偏在しその結果、公 共交通機関や高速道路、観光地等の混雑や旅行代金の高止まりといった国民が旅行の効 用を最大限に享受できる環境にあるとは言いがたい。観光立国を掲げるうえで国民がこ うした休暇を活用し、国内旅行を行なうことによってわが国の文化、歴史、自然と触れ 合うことは極めて需要である。また20代未満の旅行離れも懸念されるところであり、 当協会としては観光立国推進協議会の観光立国実現に向けた提言書のなかでも官民が一 体となり以下の点について、休暇改革・旅行需要の活性化を議論すべく提言を行ってい く。 1)長期連続休暇の取得促進 2)取得時期の分散化 3)連続休暇取得の頻度向上 4)公休日の完全消化ならびに有給休暇以外の目的別休暇(リフレッシュ休暇、永年 勤続休暇等)の浸透と消化率向上 5)旅行活性化のための制度や風土醸成、 6)長期連続休暇に対応できる観光地域づくり 以 上 <参考資料> ・調査結果概要 別紙 *調査結果の全体は、日本観光振興協会ホームページからもご覧いただけます。 (http://www.nihon-kankou.or.jp/home/1wv/2015kyuukaryokou.pdf)
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