平成23年度 研究の概要 秋田市立築山小学校 研究主題 豊かな言語活動を通して, 活用力を育成するTT指導(4年次) 昨年度までの取り組み ○これまでの研究実践の積み重ね 平成20年度~ 「豊かな言語活動を通して,活用力を育成するTT指導」 1年次 2,3年次 全教科・領域 → 算数科中心 成果 ・ 系統性の強い算数科にしぼり,身に付けたい力の系統性を意 識して授業を構築し,授業研究会を通じて共有化しながら研究を 深めることができた。 ・問題解決のプロセスに沿った学習が展開され,考えを順序立て て説明する力,図・数直線を用いるなど根拠を示して説明する力 が伸びてきている。 ○子どもの実態から ★習得した知識・技能を活用して,問題解決する力がやや弱い。 ★自分の考えを表現したり比較して考えたりすることに個人差が大きい。 ★話し合いを通して,考えを練り合ったり,高め合ったりする力が弱い。。 主題設定の理由 • 昨年度までの研究実績をもとに,算数科を 中心に問題解決型学習を展開し,言語力・ 活用力の系統的育成を目指す。 • 学習過程,学習形態の工夫を図るとともに, 指導内容の研究を中心に,言語力・活用 力の育成に向けた有効なTT指導のあり方 を探る。 目指す子どもの姿 ○自分の考えを根拠を示しながら論理的に説明 することができる子ども ○習得した知識 ・ 技能を活用して考え,問題解 決することができる子ども 研究の仮説 算数科を中心に,論理的に説明する力や図・ 表・グラフ等を活用して思考し表現する力を系統 的に育成することにより,現実の事象を的確に とらえ,活用する力がつくのではないか。 問題解決 算 数 活用力 言語力 事 象 共に育て,育つ 児童の実態 新学習指導要領 社会の要請 思考・活用する力が弱い 自分の考えを根拠を示しながら論理 的に説明することができる子ども 習得した知識や技能を活用して考え, 問題解決することができる子ども 活用力の育成 研究主題 言語力の育成 豊かな言語活 動を通して,活 用力を育成す るTT指導 思考のプロセスを根拠を示し ながら論理的に説明する能力 基礎的・基本的な TTの TTの実践 各教科・領域で習得した知識や 技能を関連させ,問題場面で活 用する能力 思考・判断・表現力 の育成 知識・技能の習得 ○算数科を中心とした系統的な指導と評価 ○豊かな言語活動の充実 ○問題解決型学習展開の工夫 TT指導の日常的実践と新たな可能性への拡充 今年度,特に推進していきたいこと ・算数科を中心とした系統的な指導と評価 集団思考の充実, 評価方法の工夫改善 ・探究と習得のバランスのとれた学力の保障 ・少人数学習を取り入れた TT指導の工夫改善 ・校内研修の活性化 算数科を中心とした系統的指導 言語力・・説明・表現する力を育てるために 言語 数,式,言葉, 図,表,グラフ, 数直線,記号, 番号, 説明の言葉 ・順序(はじめに,次に, それで,さいごに・・) ・根拠 (わけは,~だからです) ・既習の算数的用語を使う ・学年に応じた表現のしかたの定着 ・問題解決のスキルの体得 算数科を中心とした系統的指導 言語力・活用力を伸ばすために ・問題解決型学習過程の日常化 ・算数的活動の重視 自力解決・・自分の考えをもつ (ペアやグループトークを活用) 練り合い(学び合い) ・自分の考えと友達の考えを比較する ・友達の発表から情報を読みとり,判断する,思考する 実生活,他教科,次の算数の学習へ活用 算数科の取り組み 算数コーナー 豊かな言語活動の充実 ○国語科における効果的・計画的・目的的な 言語活動 ○考えを深め,広げる話し合い活動の重視 ○言語環境の整備 ○学年コーナー:「輝く言葉」 教室掲示:「今月の詩」「話型」 「聞き方あいうえお・話し方かきくけこ」 ○教育メディアを活用した言語環境の充実 問題解決型学習展開の工夫 出合い 追究 活用 学習意欲 を喚起す る魅力的 な学習課 題 思考・ 判断・ 表現 する場面 の設定 活用のよ さを実感 する場の 設定 基礎的・基本的な知識・技能の習得 ○思考・表現のスキルの定着 ○個に応じた支援の工夫 ○基本的学習習慣の徹底 ○朝自学・家庭学習の充実 ○全校チャレンジテスト,パワーアップ週 間の活用 ○全国,秋田県学力学習状況調査による 検証・改善 昨年度の実践から 要請訪問1(6月):4校オープン研修会 県算数・数学推進班指導主事 土倉新也先生 4年「レッツ ステップ アップ! わり算のひっ算(1) わり算のひっ算 」 ・習熟度別:2C3T ・全国テストの問題を活用 ・コース別に習熟度の違い に応じた問題設定 →効果的な学習形態のあり方 ねらい,活動,評価の一体化 昨年度の実践から 要請訪問2(9月):秋田市オープン研修会 県算数・数学推進班指導主事 土倉新也先生 1年 「 かたちあそび」 ・遊びを通して五感を使って 十分に対象にふれる活動 ・概念づくり →算数・数学的言語の獲得 昨年度の実践から 要請訪問2(9月):秋田市オープン研修会 県算数・数学推進班指導主事 土倉新也先生 5年 「 単位量あたりの大きさ」 ・学び合いの充実をめざした 1C2T ・実生活と関連させた問題の 提示 ・思考活動を可能にする スキルの定着(数直線) →他の分野の算数に活用 昨年度の実践から 要請訪問3(12月) 県算数・数学推進班指導主事 土倉新也先生 2年 「 九九のひょう」 ・かけ算の小単元を系統的に 関連・発展させた単元構成 ・1C2T ・既習スキル(図)を活用した 問題解決 →多様な考えにふれる 数感覚を豊かにする 築山小学校の ティームティーチング(TT) ~協力教授組織~ 昭和39年より ティーム・ティーチング(TT) 一人一人の子どもに、 多様な学習活動を成立させるための 効果的な学習支援システム ~ 子どもが自己選択・自己決定する機会の保障 ~ ↓ TTは、学校全体で計画的に運営 実践の主体は、学年部TT 少人数指導も 「ティーム・ティーチングの一環」 としてとらえる 研究実践の主体は「学年・学団部T T」 子どもの実態、教師の願い、 学習内容、地域の特色などを検討 ① 学年テーマの設定 ↓ ② 年間指導計画の作成 重点教科,重点単元の設定 ↓ 食育の推進 ③ 研究計画の作成 TTのもつ四つの側面 ①指導計画の立案(年間、単元) ②必要な教材、教具等の準備 ③学習指導(1C1T,1C2T or 3C4Tなどの少人数指導) ④評価、反省 指導スタッフが、知恵を出し合って協力して行う 見えないTTを大切にする これまでの築山TT 習得型TT • 2次学習におけるコース別学習 • ダイナミックな単元構成(2C3T,3C5T等) 20年度以降 年度以降 探究型TT 1次学習 2次学習 次学習 探 究 習 得 (1C2T,2C3T等) 等) (少人数2C3T等) 1次学習 活 用 • 探究と習得のバランスのとれたTT指導による学力の保障 • 少人数学習を取り入れたTT指導 TTを生かした 活用型カリキュラム の開発 ・算数科を中心に教科・領域 算数科を中心に教科・領域 を横断的に ・新学習指導要領に対応 評価と支援の手立て →指導計画の作成 予想される子供の反応,支援の手立て等 具体的で,柔軟な計画を事前にもつ →指導計画の柔軟な取り扱い 学習中の評価によって指導計画を変える勇気 停滞したときに学習をもどす勇気 評価資料 座席表・補助簿・TTカード・児童の振り返りカード 座席表・補助簿・ カード・児童の振り返りカード 継続実践を支える資料の蓄積と活用 同心協力 融合一致 学習指導は 学習指導は ティーム・ティーチングで 生徒指導は 生徒指導は 学年担任で 学年担任で
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