生 徒 指 導 1 生徒指導の基本的な考え方 ①一人ひとりの子どもの持つ諸条件をふまえて、個人の人格を尊重しながら、現在の生活に適 応し、個性を伸長させる。 ②集団生活の向上を図りながら、集団の成員として生活を充実させる。 ③将来において、社会の中で自己実現ができるような資質・態度を育成していく。 以上①~③を達成するための指導や援助であると考え、次のようにとらえる。 ・生徒指導は、学校教育を達成するための重要な機能である。 ・生徒指導は、個別的かつ発達的な教育を基礎とするものである。 ・生徒指導は、一人ひとりの子どもの人格を尊重し、個性の伸長を図りながら社会的資質や 行動を高めようとするものである。 ・生徒指導は、すべての子どもを対象とし、現在の生活に即応して行われる具体的実際的な 総合活動である。 2 教育目標と生徒指導方針 (教育の基調) 人間尊重と郷土愛を基調として、人間性豊かで実践力のある健全な児童の育成を目指し た教育を推進する。 (教育目標) 元気いっぱい 笑顔いっぱい やさしさあふれる“みのっ子”の育成 個性の伸長 望ましい社会的資質の行動 ①望ましい人間関係を育成 ②個人的社会的適応指導 ③自己実現への指導 ④望ましい生活習慣の育成 ⑤道徳性の育成 望ましい経験や 望ましくない要因や 問題行動を 活動の組織 影響を排除 矯正治療 児童理解と援助・指導 - 72 - 3 経営の努力点 ・ 児童生徒の気持ちを受け止めながら適切な指導・助言を心がけ共感的理解に努める。 ・ 自己存在感の育成の場や自己決定の場づくりなど、豊かな集団生活が営まれるよう努める。 ・ 全教職員の共通理解を図り、組織的な指導体制を築いて指導に当たるように努める。 4 経営方針 ○問題行動等への対応 ア 対応に当たっては、教育委員会・関係機関との連携を適切に図り、「生徒指導委員会」や 「いじめ・不登校対策委員会」など組織的に対応する。 イ 不登校傾向にある児童に対しては、家庭や関係機関と密接に連携しながら早期に指導・支 援に努める。 ウ いじめの対応については、教育相談やアンケートの実施による個別の対応を図るとともに、 組織的にいじめの解消に当たる。 ○児童理解と手立て ア 学級担任が中心となり、一人ひとりをよく見つめ、児童理解を図る。 ・ 家庭の状況、生育暦、身体の状況、人格の特性及び行動の特徴、交友関係、知能検査、交 友関係、学力調査、環境調査、個人カルテ、気になる子の記録等。 ・ カウンセリング週間の実施やQUテストの分析。 ・ 作文、アンケート、日記、個人面談等で得た情報。 イ 自分の力を表面に出にくい児童、行動が遅れがちな児童、学校生活になじめない児童など、 比較的見おとしがちな子どもに着目する。 ウ 学習時間中の態度、学力低下や意欲低下、また、学習用具の忘れ物や身辺の整理整頓など に配慮する。 エ 学校生活のあらゆる機会を通して理解と指導に努める。特に、休憩・給食・掃除の時間に は、児童の本音や本来の姿が現れやすいので、努めて児童と会話や遊びをしながら児童の実 態を知り、指導に生かす。 オ 全校教師の協力によって生徒指導を進める。毎週、水・金曜の職員連絡会において、いじ め、不登校、問題行動等をはじめとする児童の気になる様子について、関係職員が全職員に 情報提供をし、共通理解を図る。 カ 道徳指導、特別活動を通して、それぞれの本質を生かし、生徒指導の充実につなげる。 キ 児童会、みのっ子班活動等、学級以外の活動でも望ましい人間関係をつくる。 - 73 - 5 基本的生活習慣の定着 ・ 日常の基本的な生活習慣について、学校教育目標と関連させながら「生活のきまり」や「家 庭での生活」を作成・配布し、「スクールスタンダード」として全教職員が共通理解をする。 家庭とも連携を図り、一貫した方針で指導に当たる。 「生活チェック」「いきいきみのっ子キ ャンペーン」を通して、生活を振り返り、よりよい習慣の定着を図る。 6 生活目標 ・ 「みのっ子五つのやくそく」を基に生活目標を設定して定着化を図る。本年度は「元気な あいさつをしよう」と「やさしい言葉で話そう」を重点化して指導する。児童の実態を見て 指導に工夫を加える。 みのっ子五つのやくそく ○元気なあいさつをしよう ・時間を守ろう ・ろうかは静かに歩こう ○やさしい言葉で話そう ・そうじをがんばろう 平成 28 年度 月別生活目標 4月 5月 6月 7月 8・9 月 10 月 11 月 12 月 1月 2月 3月 5つのやくそくを守って生活しよう 元気なあいさつをしよう ろうかは静かに歩こう そうじをがんばろう 元気なあいさつをしよう 時間を守ろう やさしい言葉で話そう そうじをがんばろう ろうかは静かに歩こう やさしい言葉で話そう 時間を守ろう - 74 - 生 活 の き ま り 1 登校するとき ①学習用具、ハンカチ、名ふだ、ティッシュをたしかめ、「行ってきます」と言って家を出ます。 ②集団登校では班長を先頭に1列にならんで歩きます。他の班とならんで歩きません。 ③7:50~8:10の間に学校に着くようにします。 ④先生や友だち、地域の人に出会ったら「おはようございます」とあいさつします。 ⑤下ぐつ・上ぐつは、下足箱のきめられた場所にそろえて置きます。 2 学校に着いたら ①教室に入ったら学習用具をつくえの中に入れ、1日のじゅんびをします。 ②つくえやロッカーの中を整理します。トイレもすませます。 ③当番や係、委員会の仕事があれば進んでします。 ④朝の放送(8:20)が始まったら教室に入り、朝読書の準備をします。 3 朝読書 ①8:25~8:35の間、席を立たずにだまってじっくり読みます。 4 休み時間 ①5分間休けいは、次の学習の準備をしたり、トイレに行ったりします。 ②自分の席を離れるときは、いすをつくえの下に入れます。 ③天気のよい日には、運動場で安全に気をつけて遊びます(前庭、体育館の後ろ、プールの後ろ、な かよし学級の周りでは遊びません) 。 ④雨の日には、安全に気をつけながら遊ぶなどして校舎内ですごします。 ⑤ろうかやかいだんは右側を静かに歩きます。ろうかや階段でおいかけっこなどをして遊びません。 ⑥休けい終わり5分前の放送があったら、遊び道具の後始末をきちんとして教室にもどります。 5 給食時間 ①配ぜんの準備や後始末の仕方は、給食のきまりを守ってします。 ②手洗いをして、つくえの上にランチマット、コップ、歯ブラシ、はしを準備します。 ③当番以外は、配ぜんの準備が終わるまで席にすわって待ちます。配ぜんまでは読書をしてもかまい ません。 ④食事の後は歯みがきをします。 ⑤後始末は12:55~13:00の間にします。13:00までは遊びに行きません。 - 75 - 6 そうじ時間 ①そうじのきまりを守って静かにそうじをします。 ②そうじが終わったら、みんなで点検し、そうじ時間の反省をします。 7 パワーアップタイム ①そうじが終ったらトイレをすませ、教室にもどります。ふでばこをつくえの上に出し、席について 待ちます。 8 下校・ほうかご ①帰りのあいさつの後、教室の整とんやまどの戸じまりをして帰ります。 ②下校時刻を守ります。 (4~10月は16:30 11~3月は16:10) ③近くの友だちと一緒に決まった道を通って帰ります。交通ルールを守って安全に帰ります。 ④かさを使って帰るときは職員室で借ります。 ⑤早帰りをする日は15:00まで家で過ごし、学習をします。 ⑥学校に忘れ物をしたときは、職員室の先生に断ってから取りに行きます。 ⑦特別な用事がないときは家に帰る時刻を守ります。 (年間を通して17:00) 9 その他 ①学用品だけでなく、持ち物には必ず名前を書いておきます。 ②名札はいつでもつけておきます。*家から外出する時もつけます。 ③ハンカチとティッシュはいつもポケット(ポーチ)に入れておきます。 ④職員室に入るときはあいさつをして入り、用事のある先生のところに行ってから話をします。 ⑤放送があったら、いつでも静かに聞きます。 ⑥自分の持ち物、みんなで使うものは大切につかい、使い終わったら後始末をきちんとします。 ⑦お客さんに会ったときは、あいさつをします。 ⑧友だちを呼ぶときは「さん」 「くん」をつけで呼びます。 ⑨交換日記や手紙のやり取りをしません。 ⑩学校に必要のない物は持ってきません。 みのっ子5つのやくそく ◎元気なあいさつをしよう ○そうじをがんばろう ○ろうかは静かに歩こう ◎やさしいことばで話そう ○時間を守ろう ◎:年間重点目標 - 76 - - 77 - - 78 - 地区子ども会 1 目的 地区別に登下校の様子や自分たちの生活を振り返り、話し合う活動を通して、安全でよりよい 生活をしようとする態度を育てる。 2 年間活動計画 月 4月 話し合う内容 ・新メンバーの確認・役員、担当の先生の紹介 ・名簿の確認・訂正・通学路 、危険箇所の確認 ・登校班での歩き方、あいさつの練習 ・たすきの配布 7月 ・1学期の登校班での歩き方の反省 ・夏休みの過ごし方について ・通学路などの危険箇所の確認 12月 ・2学期の登校班での歩き方の反省 ・冬休みの過ごし方について ・通学路などの危険箇所の確認 3月 ・3学期の登校班での歩き方の反省 ・春休みの過ごし方について ・新登校班について ・通学路などの危険箇所の確認 ・たすきの回収 3 担当者 上新印(6) ・・・・4-1(湯浅) 西蚊屋(49)・・・・・多目的室(乗本・木村) 下新印(16) ・・・1-1(船越) 東蚊屋(15) ・・・・2-1(斎木) 一部(5) ・・・・・少人数(米田) 上蚊屋(16) ・・・・1-2(小椋) 水浜(1) ・・・・・ 〃 箕(7)・・・・・・・5-2(福田) 上赤井手(2) ・・・ 〃 二本木(8)・・・・・ 〃 赤井手(7) ・・・・3-1(行司) 吉岡(27)・・・・・3-2(橋本) 十日市(7) ・・・・6-2(三村) 今在家(21) ・・・・4-2(前) 高島(9) ・・・・・ 熊党(37)・・・・・理科室(金森) 〃 東八幡(13) ・・・2-2(大村) サンライズ蚊屋(31)・・6-1(加藤) 豊田(40) ・・音楽室(松本・渡里) 浦津(5) ・・・ 〃 4 内容について - 79 - ○子ども会の話し合いは、記録用紙にしたがって行う。 (注)集団登校の出発時刻は適当かどうか検討させる。 (学校到着が7:50~8:10になるように) ○「先生の話」では、集団登校を中心に安全な登下校について指導するとともに、登校班長に リーダーとしての意欲付けを行う。 ○月1回(月初めの長休憩)、地区ごとに班長会を開き、登校状況の確認をすることを連絡し ておく。 5 集団登校に関する指導事項 (1)集合の仕方 ・決まった場所、時間にかたまって集合する。 ・道路で遊ばない。 ・遅れるときは班長に連絡する。 (2)歩き方(今年度、重点的に指導する) ・1列で歩く。 ・班長先頭、学年順、最後尾に副班長の順番で並ぶ。 ・班長は毎日たすきをつけ、安全を確認しながら歩く。 ・副班長は、列の後ろから全員の安全を確認しながら歩く。 ・全員がお互いに声をかけ、遅れないように歩く。 ・話しながら歩かない。 ・他の班と2列にならない。 (3)信号・踏切の渡り方 ・なるべくかたまって歩く。 ・一斉に渡るために、信号は横1列に並んで渡る(人数が多い班は2列) ・黄色になったら、止まる。 ・踏切は、安全に気をつけて速やかに渡る。 ・警報機が鳴ったら、渡らない。 (先に渡った人は、踏切の先で待つ) (4)班長・副班長 ・班長は毎日たすきをつけ,安全を確認しながら歩く。 ・副班長は,列の後ろから全員の安全を確認しながら歩く。 ・全員がお互いに声をかけ,遅れないように歩く。 ・話しながら歩かない。 (5)あいさつ ・地域の方や,交通当番の方には,元気にあいさつをする。 - 80 -
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