Ⅵ生徒指導

生 徒 指 導
1 生徒指導の基本的な考え方
①一人ひとりの子どもの持つ諸条件をふまえて、個人の人格を尊重しながら、現在の生活に適
応し、個性を伸長させる。
②集団生活の向上を図りながら、集団の成員として生活を充実させる。
③将来において、社会の中で自己実現ができるような資質・態度を育成していく。
以上①~③を達成するための指導や援助であると考え、次のようにとらえる。
・生徒指導は、学校教育を達成するための重要な機能である。
・生徒指導は、個別的かつ発達的な教育を基礎とするものである。
・生徒指導は、一人ひとりの子どもの人格を尊重し、個性の伸長を図りながら社会的資質や
行動を高めようとするものである。
・生徒指導は、すべての子どもを対象とし、現在の生活に即応して行われる具体的実際的な
総合活動である。
2 教育目標と生徒指導方針
(教育の基調)
人間尊重と郷土愛を基調として、人間性豊かで実践力のある健全な児童の育成を目指し
た教育を推進する。
(教育目標)
元気いっぱい 笑顔いっぱい やさしさあふれる“みのっ子”の育成
個性の伸長
望ましい社会的資質の行動
①望ましい人間関係を育成
②個人的社会的適応指導
③自己実現への指導
④望ましい生活習慣の育成
⑤道徳性の育成
望ましい経験や
望ましくない要因や
問題行動を
活動の組織
影響を排除
矯正治療
児童理解と援助・指導
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3 経営の努力点
・ 児童生徒の気持ちを受け止めながら適切な指導・助言を心がけ共感的理解に努める。
・ 自己存在感の育成の場や自己決定の場づくりなど、豊かな集団生活が営まれるよう努める。
・ 全教職員の共通理解を図り、組織的な指導体制を築いて指導に当たるように努める。
4 経営方針
○問題行動等への対応
ア
対応に当たっては、教育委員会・関係機関との連携を適切に図り、「生徒指導委員会」や
「いじめ・不登校対策委員会」など組織的に対応する。
イ 不登校傾向にある児童に対しては、家庭や関係機関と密接に連携しながら早期に指導・支
援に努める。
ウ いじめの対応については、教育相談やアンケートの実施による個別の対応を図るとともに、
組織的にいじめの解消に当たる。
○児童理解と手立て
ア 学級担任が中心となり、一人ひとりをよく見つめ、児童理解を図る。
・ 家庭の状況、生育暦、身体の状況、人格の特性及び行動の特徴、交友関係、知能検査、交
友関係、学力調査、環境調査、個人カルテ、気になる子の記録等。
・ カウンセリング週間の実施やQUテストの分析。
・ 作文、アンケート、日記、個人面談等で得た情報。
イ 自分の力を表面に出にくい児童、行動が遅れがちな児童、学校生活になじめない児童など、
比較的見おとしがちな子どもに着目する。
ウ 学習時間中の態度、学力低下や意欲低下、また、学習用具の忘れ物や身辺の整理整頓など
に配慮する。
エ 学校生活のあらゆる機会を通して理解と指導に努める。特に、休憩・給食・掃除の時間に
は、児童の本音や本来の姿が現れやすいので、努めて児童と会話や遊びをしながら児童の実
態を知り、指導に生かす。
オ 全校教師の協力によって生徒指導を進める。毎週、水・金曜の職員連絡会において、いじ
め、不登校、問題行動等をはじめとする児童の気になる様子について、関係職員が全職員に
情報提供をし、共通理解を図る。
カ 道徳指導、特別活動を通して、それぞれの本質を生かし、生徒指導の充実につなげる。
キ 児童会、みのっ子班活動等、学級以外の活動でも望ましい人間関係をつくる。
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5 基本的生活習慣の定着
・ 日常の基本的な生活習慣について、学校教育目標と関連させながら「生活のきまり」や「家
庭での生活」を作成・配布し、「スクールスタンダード」として全教職員が共通理解をする。
家庭とも連携を図り、一貫した方針で指導に当たる。
「生活チェック」「いきいきみのっ子キ
ャンペーン」を通して、生活を振り返り、よりよい習慣の定着を図る。
6 生活目標
・ 「みのっ子五つのやくそく」を基に生活目標を設定して定着化を図る。本年度は「元気な
あいさつをしよう」と「やさしい言葉で話そう」を重点化して指導する。児童の実態を見て
指導に工夫を加える。
みのっ子五つのやくそく
○元気なあいさつをしよう ・時間を守ろう ・ろうかは静かに歩こう
○やさしい言葉で話そう ・そうじをがんばろう
平成 28 年度 月別生活目標
4月
5月
6月
7月
8・9 月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
5つのやくそくを守って生活しよう
元気なあいさつをしよう
ろうかは静かに歩こう
そうじをがんばろう
元気なあいさつをしよう
時間を守ろう
やさしい言葉で話そう
そうじをがんばろう
ろうかは静かに歩こう
やさしい言葉で話そう
時間を守ろう
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生 活 の き ま り
1 登校するとき
①学習用具、ハンカチ、名ふだ、ティッシュをたしかめ、「行ってきます」と言って家を出ます。
②集団登校では班長を先頭に1列にならんで歩きます。他の班とならんで歩きません。
③7:50~8:10の間に学校に着くようにします。
④先生や友だち、地域の人に出会ったら「おはようございます」とあいさつします。
⑤下ぐつ・上ぐつは、下足箱のきめられた場所にそろえて置きます。
2 学校に着いたら
①教室に入ったら学習用具をつくえの中に入れ、1日のじゅんびをします。
②つくえやロッカーの中を整理します。トイレもすませます。
③当番や係、委員会の仕事があれば進んでします。
④朝の放送(8:20)が始まったら教室に入り、朝読書の準備をします。
3 朝読書
①8:25~8:35の間、席を立たずにだまってじっくり読みます。
4 休み時間
①5分間休けいは、次の学習の準備をしたり、トイレに行ったりします。
②自分の席を離れるときは、いすをつくえの下に入れます。
③天気のよい日には、運動場で安全に気をつけて遊びます(前庭、体育館の後ろ、プールの後ろ、な
かよし学級の周りでは遊びません)
。
④雨の日には、安全に気をつけながら遊ぶなどして校舎内ですごします。
⑤ろうかやかいだんは右側を静かに歩きます。ろうかや階段でおいかけっこなどをして遊びません。
⑥休けい終わり5分前の放送があったら、遊び道具の後始末をきちんとして教室にもどります。
5 給食時間
①配ぜんの準備や後始末の仕方は、給食のきまりを守ってします。
②手洗いをして、つくえの上にランチマット、コップ、歯ブラシ、はしを準備します。
③当番以外は、配ぜんの準備が終わるまで席にすわって待ちます。配ぜんまでは読書をしてもかまい
ません。
④食事の後は歯みがきをします。
⑤後始末は12:55~13:00の間にします。13:00までは遊びに行きません。
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6 そうじ時間
①そうじのきまりを守って静かにそうじをします。
②そうじが終わったら、みんなで点検し、そうじ時間の反省をします。
7 パワーアップタイム
①そうじが終ったらトイレをすませ、教室にもどります。ふでばこをつくえの上に出し、席について
待ちます。
8 下校・ほうかご
①帰りのあいさつの後、教室の整とんやまどの戸じまりをして帰ります。
②下校時刻を守ります。
(4~10月は16:30 11~3月は16:10)
③近くの友だちと一緒に決まった道を通って帰ります。交通ルールを守って安全に帰ります。
④かさを使って帰るときは職員室で借ります。
⑤早帰りをする日は15:00まで家で過ごし、学習をします。
⑥学校に忘れ物をしたときは、職員室の先生に断ってから取りに行きます。
⑦特別な用事がないときは家に帰る時刻を守ります。
(年間を通して17:00)
9 その他
①学用品だけでなく、持ち物には必ず名前を書いておきます。
②名札はいつでもつけておきます。*家から外出する時もつけます。
③ハンカチとティッシュはいつもポケット(ポーチ)に入れておきます。
④職員室に入るときはあいさつをして入り、用事のある先生のところに行ってから話をします。
⑤放送があったら、いつでも静かに聞きます。
⑥自分の持ち物、みんなで使うものは大切につかい、使い終わったら後始末をきちんとします。
⑦お客さんに会ったときは、あいさつをします。
⑧友だちを呼ぶときは「さん」
「くん」をつけで呼びます。
⑨交換日記や手紙のやり取りをしません。
⑩学校に必要のない物は持ってきません。
みのっ子5つのやくそく
◎元気なあいさつをしよう
○そうじをがんばろう
○ろうかは静かに歩こう
◎やさしいことばで話そう
○時間を守ろう
◎:年間重点目標
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地区子ども会
1 目的
地区別に登下校の様子や自分たちの生活を振り返り、話し合う活動を通して、安全でよりよい
生活をしようとする態度を育てる。
2 年間活動計画
月
4月
話し合う内容
・新メンバーの確認・役員、担当の先生の紹介
・名簿の確認・訂正・通学路 、危険箇所の確認
・登校班での歩き方、あいさつの練習 ・たすきの配布
7月
・1学期の登校班での歩き方の反省 ・夏休みの過ごし方について
・通学路などの危険箇所の確認
12月
・2学期の登校班での歩き方の反省 ・冬休みの過ごし方について
・通学路などの危険箇所の確認
3月
・3学期の登校班での歩き方の反省
・春休みの過ごし方について
・新登校班について
・通学路などの危険箇所の確認
・たすきの回収
3 担当者
上新印(6)
・・・・4-1(湯浅)
西蚊屋(49)・・・・・多目的室(乗本・木村)
下新印(16)
・・・1-1(船越)
東蚊屋(15)
・・・・2-1(斎木)
一部(5)
・・・・・少人数(米田)
上蚊屋(16)
・・・・1-2(小椋)
水浜(1)
・・・・・
〃
箕(7)・・・・・・・5-2(福田)
上赤井手(2)
・・・
〃
二本木(8)・・・・・
〃
赤井手(7)
・・・・3-1(行司)
吉岡(27)・・・・・3-2(橋本)
十日市(7)
・・・・6-2(三村)
今在家(21)
・・・・4-2(前)
高島(9)
・・・・・
熊党(37)・・・・・理科室(金森)
〃
東八幡(13)
・・・2-2(大村)
サンライズ蚊屋(31)・・6-1(加藤)
豊田(40)
・・音楽室(松本・渡里)
浦津(5)
・・・
〃
4 内容について
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○子ども会の話し合いは、記録用紙にしたがって行う。
(注)集団登校の出発時刻は適当かどうか検討させる。
(学校到着が7:50~8:10になるように)
○「先生の話」では、集団登校を中心に安全な登下校について指導するとともに、登校班長に
リーダーとしての意欲付けを行う。
○月1回(月初めの長休憩)、地区ごとに班長会を開き、登校状況の確認をすることを連絡し
ておく。
5 集団登校に関する指導事項
(1)集合の仕方
・決まった場所、時間にかたまって集合する。
・道路で遊ばない。
・遅れるときは班長に連絡する。
(2)歩き方(今年度、重点的に指導する)
・1列で歩く。
・班長先頭、学年順、最後尾に副班長の順番で並ぶ。
・班長は毎日たすきをつけ、安全を確認しながら歩く。
・副班長は、列の後ろから全員の安全を確認しながら歩く。
・全員がお互いに声をかけ、遅れないように歩く。
・話しながら歩かない。
・他の班と2列にならない。
(3)信号・踏切の渡り方
・なるべくかたまって歩く。
・一斉に渡るために、信号は横1列に並んで渡る(人数が多い班は2列)
・黄色になったら、止まる。
・踏切は、安全に気をつけて速やかに渡る。
・警報機が鳴ったら、渡らない。
(先に渡った人は、踏切の先で待つ)
(4)班長・副班長
・班長は毎日たすきをつけ,安全を確認しながら歩く。
・副班長は,列の後ろから全員の安全を確認しながら歩く。
・全員がお互いに声をかけ,遅れないように歩く。
・話しながら歩かない。
(5)あいさつ
・地域の方や,交通当番の方には,元気にあいさつをする。
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