卒後研修規則 総論 1 卒後研修規則の抜粋 卒後研修は大学病院など研修指定を受けた病院、 開業医、その他の施設で行われる。その詳細は 別の規定で定められている(病院のランク) 十分な数と種類の患者が診療されていることが 前提となる 指導医の資格:専門的及び人間的に適性である 卒後教育を行なうことができる包括的な知識、経 験及び技能を有する。これらは卒後研修修了後、 責任ある地位での数年間の勤務において習得し ていなければならない 教育する領域の専門医であること 2 指導医は個人的に指導し、時間的にも内容的にも 卒後研修規則に沿う形にする義務がある 医師会は指導医資格を有する医師のリスト作成す る 資格の取消 卒後教育者としての専門的または人間としての 適性がなくなったとき。 卒後研修規則で定められた必要条件が満たされ なくなったとき(病院の閉鎖など) 3 卒後研修の証明書の交付 卒後研修の指導医は、指導した研修医について証 明書を交付しなければならない。その内容は: • 卒後研修期間(病気、妊娠、特別休暇、兵役など による中断を記載) • 研修期間内に教えられ、習得した知識、経験及 び技能、診断及び治療において得た医師として の能力などの詳細 • 1年ごとに証明書を交付(本人と医師会に提出) 4 試験委員会 • 医師会は試験委員会(複数)を設ける • 委員は最低3名の医師からなる 2名は試験をする専門科の専門医 • 医師会は委員長を決定する • 試験委員会は単純多数で議決。同票のときは 委員長の票による • 委員は独立して決定し、他から指示を受けること はない • 試験の決定に対する異議に対しては医師会に異 議審査委員会を設ける 5 試 験 • 申請者は試験日の最低2週間前に呼出される • 試験は口頭。試験はどの申請者にも原則として 30分 • 試験委員会は提出された研修証明書(指導医が 作成したもの)と試験結果に基づいて決定する • 試験委員会で、規定の卒後研修を成果を収めて 完了していないという結果になった場合には、卒 後研修期間をどの程度延長するか、その間にど のような特別の条件を付すかについて決定する 6 試験記録の作成 試験について以下の内容の記録を作成する • 試験委員会の委員割当 • 受験者の氏名 • 試験の対象 • 出された問題とその解答の覚え書き • 試験の場所、開始と終了 • 不合格の場合、追加の卒後研修期間と付帯条 件 延長期間は最低3ヵ月、最高2年(平均6ヶ月) 7 メモ • 研修病院:厳格な指定(ランクなど)がある 例えば、ランクの低い病院では5年(または6 年)の研修期間のうち1年または2年分しか 指導できない • 研修病院は研修に適した数、及び疾患や傷 害の患者を診療していなければならない。 また相応の設備などを備えていなければな らない 8 • 研修病院に指定されると、スタッフ数に対す る一定割合の研修医を指導しなければなら ない。研修医の給料は健康保険が支払う (後継者の養成は医療を継続する上で必須 であるから) • 指導医がその病院を離れると指導医の資格 を失う 9 卒後研修のEUの規則 • 研修は大学病院、教育病院、または所管官庁ま たは機関によって認可された医療施設で実施さ れなければならない • 研修はフルタイム • パートタイムの条件:質的にフルタイムと同水準 • 卒後研修がパートタイムや私的な稼得業務に よって影響を受けてはならない 10
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