入間市教育委員会自己点検・評価シート 基 本 目 標 重 点 施 策 平和意識の高揚 主 な 事 業 等 と 評 価 点 評価点理由 【平成25年度の目標】 平和の尊さについての啓発活動を推進し、平和意識の高揚を目指す。心豊かな社会形成の基本となる人権の尊重をはじめ、男女共同参画社会 の実現に向けた取組を推進する。 3 平和を尊重する心の育成 【実績】 ・広報広聴課が行った「平和ポスター募集」を小中学校に促し、小学生111点、中学生15点の応募があった。 ・学校教育課で「平和を願う講演会」を企画し、中学校3年生を対象とした講演会を全中学校で実施した。講演を聞いた中学生は1, 466名であった。 人権教育の充実 3 平和ポスターコンクールへの出品や、講演会を通 して平和意識の高揚を図ることができた。 ・平和ポスターコンクールへの出品の呼びかけが不 十分であった。 ・「平和を願う講演会」を通して、被爆された方の 生の体験談を聞くことにより、平和への願いを深め ることができた。 【平成25年度の目標】 講演会、研修会等の推進事業の推進を図り、市民の人権・平和意識の向上を目指す。 人権問題講演会・フィールドワーク等研修会の充実 教 育 委 員 会 が 管 理 執 行 を 教 育 長 に 委 任 す る 事 務 【実績】 ・人権問題講演会 平成25年7月6日(土) 演題「ハンナのかばん ~悲しみを希望にかえて~」 講師 NPO 法人ホロコース ト教育資料センター 石岡 史子氏 参加者数 115人 ・人権問題現地学習会(フィールドワーク) 平成25年12月5日(木) 群馬県太田市縁切寺満徳寺資料館・新田荘歴史資料館、深谷 市煉瓦資料館・旧造兵廠給水塔 参加者数 40人 ・人権啓発講座 テーマ「人が人として尊ばれる社会を」 ①【外国人の人権】平成25年11月27日(水)「地域で支えあう多文化社 会」講師:NPO法人ふじみの国際交流センター 石井 ナナヱ氏 ② 【同和問題】12月 6日(金)「同和問題の解決をめざして」 講師:埼玉県人権推進課講師 永井 茂氏 ③【子どもの人権】12月20日(金)「児童虐待 ~私たちにできること~」 講師:駿 河台大学副学長 吉田 恒雄 氏 延べ参加者数 102人 4 参加者に、様々な人権問題に対する正しい理解を 得る機会を提供することができた。 人権問題講演会では、戦争の悲惨さを通して、生 命の尊さを伝えることができた。また、人権問題現 地学習会は台風による日程変更のため参加者が減少 したが、現地学習の特性を活かし、関係者から直接 話を聞くことができた。 人権教育推進事業の推進 【実績】 ・小・中学校PTA家庭教育学級において、仏子小学校、武蔵中学校を人権教育推進指定PTAに指定し、5回の人権講座を実施し た。その他のPTAについては、5回のPTA家庭教育学級のうち1回は人権講座を開催した。 ・人権教育推進指定公民館として扇町屋公民館を指定し、5回の人権講座を実施した。 1 人権教育実践報告会の充実 【実績】 ・開催日 平成26年2月13日(木) 参加者数 87人 講師 東松山市立桜山小学校長 栗原 健 氏 ・発表者:黒須小学校、仏子小学校PTA、武蔵中学校PTA、扇町屋公民館 平和の尊さを大切に し、人権感覚と共生 の心を育む人権教育 の推進を図る 人権を尊重する教育の推進 4 4 今年度も現地学習会を開催することができた。う ち、武蔵中学校PTAと扇町屋公民館は同和問題の 現地学習を行ったものであり、東京都人権啓発セン ター専門員による説明を受け、同和問題を正しく理 解する機会となった。しかし、PTAからの参加者 は減少した。 今年度実施した学校教育及び社会教育の人権教育 実践の成果と課題を発表し、講師による指導講評を 通じて、多くの参加者の人権意識の高揚が図れた。 ただし、大雪の影響もあり参加者が減少した。 【平成25年度の目標】 人権教育指導資料の活用に対する検証授業を年2回実施し、活用の充実を図る。 教職員研修の充実を図り、前年度以上の参加率を目指す。 管理職及び教職員対象の研修会の充実 【実績】 各研修会では、具体的な実践にふれ、人権教育推進指導者としての資質向上を図る一助となった。 ・入間市人権教育研修会①(各校管理職、各校教職員1人)6月実施…川越市同和対策審議会委員 前野信子氏を招いての講演会 ・入間市人権教育研修会②(各校教職員1人)8月実施…狭山事件に関するフィールドワーク ・入間市人権教育研修会③(各校教職員1人)11月実施・・・明るい展望に立った同和教育の推進についての講義 ・西部地区人権教育実践報告会(各校管理職、各校教職員1人)7月実施 ・入間地区人権教育研究集会(各校管理職、各校教職員1人)1月実施 ・入間市人権教育実践報告会(各校管理職、各校教職員1人)2月実施 ・人権教育授業研究会(小中学校各1回)11・12月実施 -4- 4 研修への参加率は、昨年度同様である。研修の重 点を「差別の現実から学ぶ」として、地区の方を招 いての研修会を実施し、管理職及び教職員の意識を 高めることができた。また、小学校6年生担任、中 学校社会科教員を対象とした研修会では、明るい展 望に立った同和教育の推進について理解を深めるこ とができた。 人権教育指導資料の作成及び活用 【実績】 入間市人権教育推進委員会の活動を通して、小中学校で活用できる指導資料(指導案)の作成を行った。 ・小学校・・・5年生道徳(12月に検証授業を実施) 中学校・・・2年生道徳(検証授業を11月に実施) 4 「人権感覚育成プログラム」を活用した指導資料 (指導案)の作成を行うことができた。「人権感覚 育成プログラム」を活用した授業は、各小中学校で 100%実践された。 いじめ問題、児童虐待の解決 【実績】・児童虐待に係る校内体制の整備やその確認のために、各学校の生徒指導主任・教育相談主任対象に研修会を行い、各学校の 研修会を促進した。また、入間市要保護児童対策地域協議会実務者会議への参加と連携(月1回)及び、各学校におけるケース会議 (年回8回)の実施により、具体的な支援を行った。その他、生徒指導カウンセラー訪問を小学校は年2回、中学校は年3回行い、各 学校に対して児童虐待及びいじめの未然防止、早期発見のための支援を行った。また、7月8日~7月19日及び12月16日~12 月27日を「いじめ防止に取り組む強化週間」とし、各学校において講話、アンケート、面談等の具体的な取り組みを行った。また、 学期末に市独自調査「いじめチェック表」を使い、いじめの実態に関する報告を受けている。その中で、児童生徒がいじめにあった時 点から、中学校卒業するまで、見届けを行う。 ・全小中学校でいじめに関するアンケートを実施し、いじめの実態に努めた。具体的には、小学校におけるいじめの認知件数は、12 件、中学校におけるいじめの認知件数は、14件であった。各学校とも、アンケート等によって把握したいじめについて、生徒指導委員 会等の組織を使って、対応しいじめの解消に努めた。それにより、すべて一定の解消を見て、経過観察中である。 生涯学習の推進 【平成25年度の目標】 まちづくりにつながる学習機会を充実させると共に、学習情報を提供する。 生涯学習フェスティバル参加者数、学習情報提供数、出前講座参加者数の増加を目指す。 入間市生涯学習をすすめる市民の会の活動支援 【実績】 ・生涯学習をすすめる市民の会では、学習の成果を還元する新たな仕組みを展開することを目的に「まちの先生講座」を昨年度に引き 続き開催した。その企画・運営に際し人的・事務的な支援をするなど、市民の会の事業等に対してさまざまな活動支援を行った。「ま ちの先生講座」の開催は2年目となるが、19講座延べ316人が受講した。 2 いるま生涯学習フェスティバルの充実 【実績】 ・開催日 平成25年12月1日(日) 参加団体数 71団体 参加者数 6,300人 ・「学びの見本市」をテーマに、「何かにはまる冬2013」をキャッチフレーズに開催した(チーム入間による技術展示、ジェイズ ガーデンミニコンサート、認知症をテーマとした映画「しわ」の上映、ヒーローショー等の実行委員会企画及び各種展示・体験教室、 ワークショップ等、様々な催しを実施)。 また、今回はフィナーレにジェイズガーデンが特別参加したため、例年以上の盛り上がりをみせた。 市民の多様な生涯学 習活動をまちづくり に活かす 生涯学習活動の支援 4 実態をより正確に把握し適切に対応した。引き続 き、いじめと虐待の防止に全力で取り組んでいく。 いじめ問題や児童虐待の解決に向け、研修会を行う ことで、教職員の意識がより向上することができ た。今後も教職員の研修の充実を図っていくことが 必要である。 インターネット等を活用した学習情報の充実 【実績】 ・「生涯学習ガイドブック(閲覧用)」を上・下半期に各140部発行し、近隣の教育委員会及び高校・大学や公民館を始めとした各事 業課に配布した。市ホームページにも掲載し、アクセス件数は477件であった。 ・「いるま学びの場」(年1回)を1,000部(閲覧用400部、配布用600部)発行し、600部全てを配布した。市ホームページにも掲 載し、アクセス件数は2,787件であった。 4 講座の運営については、市民の会全体で取り組む ことができ、次年度以降の開催に対し課題や重点項 目を見出すことができた。昨年度(13講座・179 人)と比較し講座回数・受講者が増加したが、サー クルの設立等には結びつかなかった。 5 実行委員会企画や屋外のダンス発表の成果によ り、昨年度に比べ参加者が増加した。参加者は子ど もから高齢者までと幅広く、特に、忍者「烈風」の イベントやジェイズガーデンのミニコンサートによ り、幼児や20~30代の女性参加者が増えた。市 民との協働により、様々な年齢層の方々に生涯学習 を体験する機会及び生涯学習活動の成果・活動状況 の発表の機会を提供することができた。 4 特に「いるま学びの場」は、市民にとって最大の地 域の学習情報媒体となっている。昨年度と比較し、 多くの情報を掲載することができた(前年度と比較 し、生涯学習ガイドブックアクセス件数13件減、 いるま学びの場アクセス件数298件増)。 5 昨年度(55回・2,094人)と比較し、講座回数は 8件減、総数は430人の増加であった。 学習成果の地域社会への活用促進 【実績】 ・出前講座:延べ47講座を実施し、総数2,524人の参加であった。月平均の実施件数は約4回、参加人数は210人であった。ア ンケートの実施により、市民ニーズに合致した講座の開設を検討し、利用団体の拡大に努めた。 -5- 子ども未来室事業の推進 を図る 【平成25年度の目標】 幼児から青少年までの育ちと学びの円滑な接続を図るために、子ども支援・親支援・指導者支援を実施するとともに、問題を抱える子どもた ちの自立支援事業を充実させ、不登校の未然防止、早期対応、不登校児童生徒の割合の低下を目指す。 幼児児童生徒への連続性のある発達支援 【実績】 ・市内保育園(所)・幼稚園・小中学校を臨床心理士が訪問する巡回支援をのべ416回実施。昨年度の2倍以上となり、さらに多くの 支援を入れ込むことができた。本年度からは新たに作業療法士による巡回支援も行った。市内すべての保育園(所)・幼稚園に年間3 回の巡回支援実施した。保育士・教諭からは、「作業療法士からの具体的な助言が日常生活の指導に活かせる」「臨床心理士の子ども の特性の把握や個に応じた支援役立っている」との声を聞くことができた。また、より厚い支援を展開する、スーパーアドバイザーの 臨床心理士・作業療法士・言語聴覚士による保育園・保育所・幼稚園各1施設への巡回支援を、年間各施設3回計8回実施(1回は大雪 のため中止)した。専門的な立場からの助言は非常に有益で、子どもの生活しにくさの軽減や関係機関(幼児の通級指導教室や医療機 関等)と連携した適切な支援へのつながりをつけることができた。 3 子ども未来室事業の 推進を図る 保・幼・小・中・高・特別支援学校間等の円滑な接続の実施 【実績】 ・小1プロブレムを解消し、保育園(所)から小学校への円滑な接続を図るための「遊びと学びの手引き」の活用は、市内保育園 (所)・小学校で約94%の施設・学校で活用いただいている。また、保育園(所)と小学校との交流活動も活発に行われ、全小学校1 6校で近隣の保育園(所)幼稚園と実施している。小学校と中学校との連携では、特に、東町小学校と東町中学校との小中一貫教育の あり方に関する県委嘱の研究に取り組むとともに、市内全中学校で、小6と中学生との授業(体育)や行事の合同実施、出前授業、運 動部の生徒の出張指導を実施、中1ギャップ支援員による巡回と併せて、中1ギャップ解消に成果を上げている。小・中学校とも、不登 校件数は、昨年度比いずれも減となっている。とりわけ、小学校では、約8,000人の児童数で不登校0人となっている。平成25年~ 27年度まで文部科学省の小中一貫教育の委託を受け、さらに充実した教育活動が展開されるよう平成25年度2月からは小中一貫サ ポーターも配置した。 中高の連携については、高校教諭による出前授業の実施、中学生による高校への体験授業等を通して、意欲を持って進学できるような 取組を継続実施している。また、今年度は、子どもの支援を継続する目的で中高連絡会を実施した。 発達障害等のある子どもへの、保・幼・小・中の連続した支援の充実 【実績】 ・保育所や幼稚園、小中学校等への巡回支援を充実させ、発達障害のある児童へのかかわり方について支援することができた。また、 巡回支援から就学相談や個別の支援計画・指導計画作成へとつなげ、滑らかな接続が図れるようになってきている。 特に、巡回支援からその先の一人一人の特性に応じたきめ細やかな支援として、幼児の通級指導教室(情緒・言語)や各小中学校(小 8教室・中1教室)の通級指導教室との連携も図られつつあり、支援が途切れることなく、支援の連続性を維持できるよう支援体制の 充実に努めた。お互いの事業の理解を深めることで福祉部との連携も図られ、支援の質の向上も図れた。 保育士・教師等への支援 【実績】 ・保育士や教員対象の研修会を5回実施した。第1回では、発達障害のある子どもについて理解を深め、日常の中でどのように支援し ていくべきか理解を深めた。第2回以降では、ワークショップ研修を導入し、異校種間での教員の交流を図ることで、それぞれの段階 でのとらえ方の違いを実感することができた。 ・作業療法士による研修会を実施し、落ち着きのない子どもへの支援、椅子の座り方や食事等、実際の生活の中で必要な具体的な支援 について研修を深めることができた。 ・保育士や幼稚園教諭、小中学校教員を対象にした発達障害研修会を実施した。発達障害の特徴について理解を深めることで、具体的 な支援法を研修することができた。それぞれの発達段階に応じた支援についての理解を深められるよう努めた。 4 4 4 4 市内保育園(所)・幼稚園・小・中学校の巡回支 援は、専門職としての臨床心理士・作業療法士等か ら一人一人の特性を踏まえた具体的な手立てを助言 いただける機会としての活用が定着してきた。ま た、各段階での通級指導教室の役割も巡回支援との 連携とともにその重要性を増している。幼児期から の支援の連続性をより充実させるためにも、平成2 5年度親子支援課との連携も行い、きめ細やかな支 援に努めた。支援の量とともに、今後、支援環境 (人・物)の拡充や支援の質の向上に努めたい。 「遊びと学びの手引き」の活用及び保幼小の交流 活動は定着してきている。小学校において手引きを 使った授業公開も行った。小中連携においても市内 全中学校区で実態に即した取組が行われている。小 中一貫教育の委託を受けることで、各中学校区を中 心として具体的な教育活動を計画している。発達支 援に係る取組とともに、円滑な接続に係る市内保幼 小中による全体的、継続的な取組が、不登校件数の 減少に結びついていると考える。今後、中高連携に も重点をおいた取組を展開し、子ども未来室事業の 目指す総合的な自立支援の充実に努めていきたい。 保幼から小学校へ、小学校から中学校へと、発達 障害のある子どもへの支援について、教師のかかわ りや環境面では整備されてきている。支援の連続性 を図るため、個別の教育支援計画や指導計画の作 成、巡回支援の充実を一層、図っていくよう努めて いきたい。 保育所や保育園対象の講義やワークショップ、幼 稚園対象の研修等、校種に応じた子どもへの支援に ついて研修を実施したことで、参加者がより自分ご とと捉えて意欲的に取り組むことができた。さら に、課題の共有化が図れる支援を充実させていきた い。 子育て中の親への支援 【実績】 ・市内保育園(所)・幼稚園・小・中学校における子ども未来室事業「親の学習」講座を100回実施し、子育ての悩みや不安を軽減、 解消し、子どもの発達過程に応じた親としてのあり方について支援を行った。ファシリテーターによる学習支援者の協力も定着し、講 座の充実を図ることができた。今年度は、新たに、幼児期、小学校、中学校の通級指導教室に通う子どもの保護者、また、小・中学校 の特別支援学級に通う子どもの保護者を対象にした親支援講座を連続講座形式で延べ5回開催し、親支援の拡充を図ることができた。さ らに、子どもの発達や育ちに不安や悩みを抱える親対象のストレスマネジメント講座を、引き続き保育園(所)・幼稚園の計3施設を対 象に開催した。 また、育ちの記録シートについても就学前5歳児保護者に配付(約1,300冊)、子どもの成長の記録と適切な発達支援のためのデー タベースとしての活用を周知した。 -6- 4 「親の学習」講座の満足度は、引き続き9割以上を 保っている。ファシリテーターを加えた講座形式も が好評である。また、昨年度の課題とした幼児の通 級指導教室等の発達支援に係る親を対象にした講座 開催も、通級教室及び特別支援学級の子どもの保護 者対象として開催できたことは今後の親支援の充実 に結びつくものとして継続し、さらなる充実を図り たい。 地域に根ざした特色ある 教育の推進 【平成25年度の目標】 ふるさと入間を愛する児童生徒の育成のために、小中学校における地域の人材・食材を活用した体験的な学習を実施する。 地域人材、地域教材の学校教育への導入 【実績】 ・各小・中学校では総合的な時間を中心にして、それぞれの地域の特色を取り入れた課題に取り組み、体験的な活動、探究的な活動を 取り入れながら地域を調べたり、地域から学んだりする学習を計画的に行った。 ・各教科、道徳・学級活動や総合的な学習等で地域の方々に専門的な話を聞いたり、指導を得るなど、地域人材の教育力を取り入れた 教育活動を学校の実態に即して計画的に進めることができた。 4 地場産食材の学校給食への使用 【実績】 ・市内の野菜生産者と連携し、センター及び自校給食において、とうもろこし、里芋、白菜等の地場産野菜を取り入れた献立を導入 した。 4 ふるさと入間を愛す る子どもの育成を図 る 狭山茶とふれあう教育の 推進 4 各学校とも地域の人材、教材の導入を積極的に 行っている。学校、地域の実態を踏まえ、子どもに 身に付けさせたい資質や能力を明確にし、さらなる 内容の充実を図る。 地場産野菜を使用した給食は児童生徒に好評であっ た。今後は、農政部局等と連携を図り、更なる地場 産野菜の活用推進を図る。 【平成25年度の目標】 小学校においては、茶摘み体験を全校で実施するなど、狭山茶に関わる体験活動をいっそう充実させるとともに、盆点前の学習を中学校8校 で実施し、茶の湯の作法を通して日本人としての心の育成教育の充実を図る。 小学生の茶摘み体験・手揉み茶体験の実施 【実績】各小学校では、総合的な学習の時間を中心にして、それぞれの地域の特色を取り入れた課題に取り組み、体験的な活動、探求 的な活動を取り入れながら地域を調べたり,地域から学んだりする学習を計画的に行った。その中で、市内15校の小学校で茶摘み体験 を実施した。(計画はあったが天候の関係で、1校実施できず)また、体験的な活動として、手もみ茶体験・おいしいお茶の入れ方学 習を取り入れる学校も増えてきた。 各教科、総合的な学習、学校行事等で地域の方々に専門的な話を聞いたり、指導を得るなど、地域人材の教育力を取り入れた教育活 動を実態に即して計画的に進めることができた。 中学生の盆点前・茶席体験の実施 【実績】各中学校では、博物館学習において、博物館の茶室「青丘庵」を活用した茶席体験を計画的に行った。 市内8校(上藤沢中学校・野田中学校・東町中学校・豊岡中学校・金子中学校・黒須中学校・東金子中学校・西武中学校)において、生 徒、約1000人が、入間市茶道連盟の協力を得て、「盆点前による日本人の心育成事業」に取り組んだ。年間13時間の時間を確保 し、茶道の基本的なお点前の技術を身に付けるとともに、茶道の学習を通して、作法・もてなしの心・感謝の心など、日本人としての 心の教育を実施し、充実させることができた。 -7- 4 4 茶摘みの小学校全校実施が定着してきている。 (全校実施計画を立てた)また、茶業研究所や製茶 工場の見学を実施する学校が増えた。さらに、学校 独自の取組として、茶畑オリエンテーリングなどの 行事が工夫された。狭山茶と触れ合う教育につい て、校内組織が全16校、全ての小学校で整った。 11校全てのの中学校が、青丘庵において、茶席体 験を実施し、日本人としての心の育成教育ができ た。8校で、「盆点前による日本人の心育成事業」 を実施し、1000人の生徒が茶道の授業を13時 間受けた。今後、授業の質の向上を図ることが求め られる。地場産業のお茶を使った学習を深めること ができた。 基礎・基本の徹底と確か な 学力の定着 【平成25年度の目標】 教員の指導力向上のために、積極的に指導主事の派遣を行う。 教育支援担当等の学校訪問の充実 【実績】 ・年間延べ1,200回を超える学校訪問を行った。その多くは、学習指導に関することであり、授業参観及び1対1の研究協議を実施し た。また、学力向上担当指導主事と副参事で各小・中学校を訪問し、3つの達成目標や各種調査の市と学校の状況を伝え、各校の学力 の実態把握と課題を明確にし、学力向上の方策について確認した。 教科指導員の配置と少人数指導の推進及び授業改善の推進 【実績】 今年度も、小・中学校全校に教科指導員が配置された。38人学級でなくなる小学校3年生を特に手厚く指導できるように、少人数指 導やティームティーチングなど指導形態等の工夫に努めることができた。また、教科指導員の研修会も初めて開催し、によりC評価の 児童・生徒への個に応じた指導の充実に努めることができた。さらに、きめ細やかな指導を実践することができ、基礎的・基本的な内 容の充実に努めることができた。 幼稚園の教育内容の充実 【実績】 ・本年度の研修も入間市教育委員会からの委嘱を受け3年となる。「幼児理解を通した、魅力ある教育活動の創造 ~園児が輝き教 師・保護者が輝くあずま幼稚園~」を研究主題とした、研究授業と園内研修の充実を図る研究を推進した。外部指導者・指導主事を招 聘し、年間5回教員全員が授業研究会及び研究協議会を計画的に行った。11月には中間発表会を行い、市内小中学校、保育園(所) からも保育士、教諭等が参加した。 5 基礎、基本を徹底 し、確かな学力の定 着を図る 特別支援教育の充実 4 4 5 学校訪問を通して、教員の授業力のさらなる向上 を図ることが課題である。そのため、学力定着への 実態把握、課題分析を徹底したうえでの支援を図 る。また、平成26年度から全中学校区で導入する 小中一貫教育の推進を支援していく。 全校配置により、各校の実態に即した、効果的な 指導ができた。今後は、少人数指導やティーム ティーチングにおける指導方法の工夫改善が必要と なる。 研究委嘱は平成23年度から3年目となる。委嘱 を受け教員が意識を一つにして主体的に研究に取り 組み、創意工夫のある教育を展開した。指導者の指 導をすぐに日常の保育に反映させるなど、教員一人 一人の指導力の向上に結びついた研究となった。こ れまでの地域との連携、保育園(所)との交流、小 学校中学校との連携も充実が図られ、魅力あるあず ま幼稚園の活動が幅広く展開され、取組が定着しつ つある。 【平成25年度の目標】 すべての学校において、一人一人の教育的ニーズに応じた適切な教育を推進するために、特別支援教育に関する研修、巡回支援を一層充実さ せ、特別支援学級担任等の専門性を活用した教育を推進する。 自立できる自信と力を育む特別支援教育の充実 【実績】 ・管理職対象の研修会の充実を図り、校長や教頭対象の学校運営者の意識を高めた。 ・特別支援学級担任の専門性の向上を図り、特に校内における支援籍学習の充実化に努めた。 ・特別支援学級担任の専門性を生かし、通常学級へ巡回したり、通常学級の発達障害をもつ児童生徒への個別指導を行ったりした。 ・特別支援コーディネーターを対象とした研修会を充実させ、就学から校内における特別支援教育をコーデイネートできるよう推進し た。 介助員、発達障害支援員の専門性の向上 【実績】 ・発達障害支援員への研修会を学期に1回実施し、現状と課題、対応策等について理解を深めた。 ・狭山特別支援学校と連携した発達障害支援員への研修、日高特別支援学校と連携した介助員への研修等、より専門的な指導が受けら れる研修会を実施するよう努めた。 ・特別支援学校のコーデイネーターが各学校を訪問し、発達障害支援員や介助員への支援を行えるよう実施した。 4 4 若手教職員や、初めて特別支援学級を担当する教 員が増加している。より具体的な支援法が理解でき る内容へと改善していきたい。また、管理職の意識 は高まっているが、校内全体へ波及させていくこと は不十分である。更なる研修の充実を図っていく。 実際に、現場の中で実態に応じた指導をもらうこ とが効果的である。実践の中で指導力を高められる 研修を工夫していきたい。特別支援学校との連携は 効果的であり、より専門的な知識を得ることができ る。 通級指導教室(発達障害・情緒障害)の充実 【実績】 新たに設置し、平成25年度小学校8校中学校1校に通級指導教室が設置されている。より多くの児童生徒への支援を充実させるた めに、県下で1市のみ、通級による充実基礎的研究を推進し、兼務発令による多様な学びの場の整備に努めた。このことにより、他校 通級による保護者の送迎の負担軽減、児童生徒の授業時数の確保ができた。さらに通級指導教室への保護者の理解も深まり、小中学校 合わせて171人の児童生徒が支援を受けている。通級指導教室担当者による通常学級への巡回を通して、発達障害をもつ児童生徒の発 見につながり、早期対応を行うことができた。通級指導教室巡回支援員による各学校への巡回も行うことで、通級指導教室の指導の充 実を図ったり、通常学級における児童生徒への具体的な支援等を指導助言している。通級指導教室でも指導者を招聘した授業研究会を 2回実施し、より具体的な指導法について学び、指導力向上につながった。保護者への支援の充実も図り、保護者対象の支援も広げる ことができた。 -8- 4 通級指導教室の新設を進め、一人でも多くの児童 生徒が 通級できる環境を整えていく。通級による 指導の充実について基礎的研究を行ってきたが、次 年度は県内のモデル校としてさらに研究を進めてい く。さらに通級指導教室担当者の専門性の向上にも 努めていく必要がある。幼児の通級指導教室から小 学校通級指導教室、小学校通級指導教室から中学校 通級指導教室へのなめらかな接続は丁寧に行うこと ができた。 校長の人間力・指導力の 向上 【平成25年度の目標】 幅広い研修の機会を設定し、校長の人間力・指導力の向上に努める。 高い見識・幅広い教養の育成 【実績】 ・入間市の市政と文化を学ぶ研修会、先進地視察研修(授業のユニバーサルデザイン化、小中一貫教育全国サミット)、地域の方々と 子どもたちの教育について考える研修会(地域交流研修会)などを通して、校長としての識見を高め、教養を広げることができた。 校長会議、スクールリーダー研修等による指導力の育成 【実績】 ・校長会議における教育長講話を通し、リーダーシップの取り方、人材育成の方法など校長として指導力の向上に努めることができ た。また、通常学級に在籍する個別の教育的支援が必要な児童生徒への対応方法など、所属職員へ指導ができるよう喫緊の課題につい て研修会を行った。 教職員の資質及び指導力 の向上 4 4 【実績】 ・スクールリーダー(校長・教頭)やミドルリーダー(教務主任、研究主任等)対象の研修会、ミドルリーダー養成初級・中級・上級 研修会を28回開催した。学校経営研修会や視察研修会、地域交流研修会、発達障害研修会、クレーム対応研修会等の幅広い内容によ る研修内容を通して、管理職としての資質や指導力の向上を図った。また、学校の中核教員・学校の推進者としての研修(学校組織マ ネジメント研修や学校経営参画研修会等)を通して、マネジメント機能を活用した学校課題の解決への取組等、学校ですぐに活用でき る実践的な研修の充実を図った。 5 研修をとおした計画的な育成 校長の人間力・指導 力、教職員の資質の 向上を図る 教育長講話や多彩な研修を通して、校長の実践的 な指導力を高めることができた。 【平成25年度の目標】 教職員の経験年数や教科に応じた研修会を開催し、わかる授業を目指した授業の展開とその改善を図る。 スクールリーダー、ミドルリーダーの育成 6 校長としての高い識見や豊かな人間性を育成する ために、多彩な研修を実施することができた。地域 交流研修会では、新たに区長を参加対象として加え 平成26年度から実施される小中一貫教育をテーマ に据え、学校と地域の連携を深めることができた。 【実績】 ・教員の経験年数やライフステージをふまえた管理職対象の「スクールリーダー研修会」、教務主任、研究主任を対象とした「ミドル リーダー研修会」、若手教員対象の「授業力向上研修会」、識見を広げて深める「人間力向上研修会」、ふるさと入間をより理解する ための「地域力向上研修会」、専門分野に合わせた「今日的課題解決研修会」、保幼小中の接続・連携を図るための「子ども未来室事 業研修会」を53回(延べ日数にして100日)実施した。 4 学校訪問による教員への直接指導の充実 【実績】 ・学校指導訪問では、指導案作成の段階から指導主事が助言をするとともに、昨年度同様、授業者と指導者の1対1による1時間の指 導の時間を設け、指導主事による直接指導の充実を図った。また、授業力向上研修の一環として、初任者、臨任者に対しては、副参事 (教職員指導担当)、研究所長、指導主事が学校を訪問し、授業を参観し、指導に当たった。さらに、2~4年次、6~9年次の教員 に対しては、学校の要請に応じて指導主事が授業参観及び指導を行った。課題となっている若手教員の人材育成においては、その教科 の基本的な授業の進め方や個に応じた指導の工夫、評価について、終末の振り返り等、経験年次に応じたきめ細かな指導の充実に努め た。 学校研究等による教員の指導力の向上 【実績】 ・研究委嘱を受けている学校だけでなく、全ての学校で学校課題解決を目指した校内研究や実践的な取組が推進されている。校内研修 や授業研究が行われる際には、要請に応じて指導主事が学校に出向いて、学校研究のねらいをふまえながら研究推進に係る助言やわか る授業に向けた指導法の工夫改善等、実践につながる指導、支援に努めた。 -9- 4 学校の推進者であるスクールリーダー、ミドル リーダーを対象に、学校教育目標を達成するため に、今日的な教育課題をテーマにした研修を実施 し、資質や力量の向上、充実を図った。それととも に、研修内容をそれぞれの学校へ持ち帰り、すぐに 実践するように意識化が図れたことも研修の大きな 成果となった。 今日的な教育課題や対象者のニーズをふまえた多 様な内容の研修会を開催することで、教員が主体的 に取り組み、その資質・能力の向上につなげること ができた。それぞれの学校で学んだことを実践する ことで、学校全体で研修内容を共有でき、学校力を 向上させることにつながった。 指導訪問等では、授業の指導方法について指導主 事が直接指導するだけでなく、指導結果を記録に残 し、指導主事間で共有できるようにし、事後の指導 に生かせるように努めた。 計画的・意図的な人材育成に努めるためには、指 導後の見届けを指導主事がしっかり行っていく必要 がある。 平成24年度、25年度の研究委嘱校が10校、 4 平成25年度26年度の研究委嘱校が12校で、教 師一人一人の授業力を学校全体で高めていこうとす る体制ができている。研究委嘱以外でも、要請に基 づき、指導主事が教職員を直接指導する機会を多く 設けていくことが必要である。 信頼される学校づくりの 推進 【平成25年度の目標】 学校課題や学習指導・生徒指導上の成果と課題を明確にし、その改善を図る。 学校の自己評価、外部評価の充実 【実績】 ・児童生徒や保護者による外部評価(アンケート)を参考にしながら全教職員による学校評価が行われている。また、学校評議員等に よる学校関係者評価も実施されている。学校の自己評価や外部評価が充実する中で、学校運営が改善され、教育水準の向上が図られて いる。 校長会議、教頭会議の充実 【実績】 ・教育委員会からの指示事項の徹底、情報の共有化を図るために、年間計画に基づき校長会議、教頭会議を開催した。また、必要に応 じて、臨時校長会議も開催した。会議の中では、教育長講話や各校に共通する学校課題や学校運営上の諸問題について研究協議の時間 を設けたことで、校長、教頭自身の資質向上及び学校経営の質的向上を図ることができた。 豊かな心と体力を育む教 育の推進 5 5 道徳性を育む道徳教育の充実 【実績】 ・市内全小中学校において、体験活動を位置づけた道徳教育の全体計画及び年間計画を作成し、組織的・計画的な道徳教育の充実を 図った。 ・道徳授業の実践力を高めるために、市内全小中学校の道徳担当者を対象に授業 力向上研修会を実施し、効果的な指導法について研修を深めた。 ・市内全小 中学校において、道徳授業の中に体験活動を位置づけ、体験を通して道徳性を身につけさせる指導の充実を図った。 4 4 体育授業、体育的活動の充実 【実績】 ・小学校、中学校体育主任会、校長会議において、新体力テストの結果を報告し、体力向上に向けた具体的な手立てについて提案し た。 ・小体連授業研究会に出席し、新学習指導要領実施における授業について成果と今後の課題について協議した。 ・中体連理事会において、新学習指導要領の全面実施における「武道」実施上の成果と今後の課題について協議した。 7 豊かな心と体力を育 む教育の推進を図る 校長会議を定例12回、臨時7回及び教頭会議を 定例4回開催した。研究協議会においては、各中学 校区ごとに分かれて、小中一貫教育の推進に向けた 情報交換や話し合いができた。 【平成25年度の目標】 全体計画や年間計画の中に、体験活動を位置付づけ、着実な実践を図る。 新体力テスト各項目の結果が、県平均を上回る項目数を前年度以上とする。 総合評価(A+B+C)が、小学校では80%、中学校では85%以上とする。 授業中の事故防止に努め、学習規律のとれた体育授業を実施する。 体験活動を生かした学習指導の推進 【実績】 ・ふるさと入間を愛する児童生徒の育成のため、各小中学校において地域の人材・食材を活用した体験的な学習を実施した。また、 「埼玉の子ど も70万人体験活動」において、①職業に触れる体験②勤労生産体験③社会奉仕体験④交流体験⑤自然体験⑥文化 芸術体験など積極的に体験活動を推進している。具体的な取組としては、まず第一に小学校においての茶摘み体験、中学校における盆 点前の学習など、狭山茶に関わる体験活動の実施、各学校の取組において職場体験学習、間伐体験、資源回収、福祉施設との交流、米 作り体験、陶芸体験、古典芸能体験など実施した。 生徒指導、教育相談の充 実 各学校の学校評価の結果から、今後も評価内容 や評価方法の工夫に努めていくよう指導していく。 3 各学校においての体験活動は年々充実している。思 いやりの心や規範意識、学習意欲、目的意識、望ま しい勤労観を育むなど、豊かな人間性や社会性など 「生きる力」の基礎を築く活動となっているか確認 しながら推進していく必要がある。 授業力の向上研修会の実施により、小学校、中学校 それぞれの特性に応じた具体的な指導法について考 える機会を充実させたことで、道徳の授業に対する 教師の意識と指導力の向上を図った。 新体力テストにおいて、県平均を上回る項目数は前 年度49項目であったが今年度は56項目となり昨 年を上回ることができた。総合評価(A+B+C) は、小学校では77.7%、中学校では、87.7%で あった。学習規律の確立された授業の中で大きな事 故なく体育授業を実施することができた。 【平成25年度の目標】 生徒指導カウンセラーによる定期的な学校訪問を年間において小学校で2回、中学校で3回実施する。 全小中学校において非行防止教室、薬物乱用防止教室を完全に実施する。 不登校、いじめゼロを目指す取組みの充実 【実績】 ・臨床心理士等による各学校への巡回支援、スクールソーシャルワーカーやさわやか相談員、スクールカウンセラーの活用、不登校担 当者や養護教諭を対象の事例研修会や演習を交えた講演会、大学教授による保護者向けの不登校に関する講演会等の取組により、いじ め、不登校の未然防止、早期発見に努めた。その結果、不登校は前年度比で小学校は1人減少、中学校は7人減少であった。不登校児童 生徒の割合は小学校 0%、中学校1.2%で低率を保った。また、いじめ防止強化週間やいじめチェック表、いじめ問題対応研修会等を 行い、早期発見、組織的対応に努めた。いじめの認知件数は、小学校では12 件、中学校では14 件であった。すべて一定の解消を見 て、経過観察中である。 - 10 - 4 不登校児童生徒の人数と割合が減少した。本年度 の取組とともに、これまでの取組の積み重ねの成果 があらわれた。いじめについては、各学校の組織的 で、きめ細やかな取組の成果が表れた。中学生の不 登校生徒数のさらなる減少に努める必要がある。 適応指導教室(ひばり教室)の充実 【実績】 ・適応指導教室指導員(2人)、教育相談員(1人)及び臨床心理士(3人)スクールソーシャルワーカー(3人)が連携を取りながら 不登校生徒のカウンセリングと学校復帰への指導や支援を行った。また、高校や大学との連携により高校生や大学生のボランティアを 活用して、長期休業中の学習会や様々な体験的な学習、サマーチャレンジキャンプ、社会科見学等を行った。また、ソーシャルスキル トレーニングを月1回行い、年間のまとめとして1月と2月に専門家によるトレーニングを行った。 5 様々な体験活動と高校生や大学生のボランティア の活用により、コミュニケーション取る機会が増 え、対人関係を築くための見通しが持て、自信へと つなげることができた。今後も、児童生徒に「自己 指導能力の育成」に努めたい。適応指導教室に入室 いていた 人のうち 人が学校復帰した。 生徒指導カウンセラー中1ギャップ支援員による学校訪問の充実 【実績】 ・生徒指導カウンセラーと担当指導主事により各学校を訪問した。各学期1~2回の定期訪問の他、必要に応じて臨時の訪問を行っ た。各学校の実態に即した具体的な指導助言を行い、生徒指導上の課題解決や積極的な生徒指導の推進に寄与した。訪問の内容は、協 議と授業の様子を参観し実態把握に努めた。協議では、学校課題や成果、いじめ、不登校、発達障害等について取り上げた。中1 ギャップ支援員は、学期に1回の訪問を通して、管理職に対して、小中連携に係る具体的な指導助言を行った。非行防止教室、薬物乱 用防止教室は警察等と連携し、全小中学校で実施した。 さわやか相談員・臨床心理士による相談活動の充実 【実績】 ・各中学校のさわやか相談員(11人)と、研究所配置の相談員(1人)の計12人が、面談、電話及び訪問等による相談活動を行い、 いじめや不登校の問題を始めとする様々な問題に対して相談活動を行い問題解決を図った。その結果、面談は延べ1,648人に対し、電 話相談は延べ 297人に対し、訪問相談は延べ70回行われた。 ・臨床心理士は、主に学校への巡回支援やWISC検査等にあたった。 国際感覚を育成する教育 の推進(新規事業) 8 国際感覚とコミュニ ケーション能力の育 成を図る 4 訪問相談は70回であった。相談員の研修等によ り力をつけ、きめ細やかな対応ができた。いじめに 関する相談の解消率は、100%であった。 【平成25年度の目標】 国際理解教育の視点に立った児童生徒の主体的な活動を促す授業実践を通して、指導資料を作成し、国際理解教育の推進を図る。 国際感覚育成推進委員会による調査・研究の実施 【実績】 合計5回の委員会会議と1回の事前打ち合わせを行った。7月、8月、12月に活動計画の作成、授業研究会の検討など3回の委員会 会議を開催し、12月には小学校社会科、1月に小学校総合的な学習の時間の授業研究会を実施した。国際感覚育成、国際理解教育の 視点に立った指導計画、授業展開等について研究することができた。ふるさと入間を愛する心、ふるさと入間のことを自信を持って語 ることができる児童の育成を目指した、表現能力に焦点をあてた授業であった。今年度の委員会のまとめとして、指導資料(参考事例 集)を作成し、市内全小中学校に配布した。研究目標具現化に向けた実践を資料として市内の学校に提供することができた。 国際感覚を育成する教育 の推進(継続事業) 5 定期訪問のほかに、必要に応じて臨時訪問を行 い、授業の様子等も参観し、各学校の実態に即した 具体的な指導助言ができた。今後も、生徒指導上の 課題解決とともに、積極的な生徒指導に寄与するた めの訪問へとつなげたい。 4 授業実践からの研究についてはねらい通り行うこと ができた。国際理解教育の実態や現状を踏まえた上 での、計画作成や評価についての研究を行っていく 必要がある。 【平成25年度の目標】 国際理解教育の推進を通して、入間市教育委員会の基本理念「豊かな人間性の育成」の実現を図る。 外国語活動・英語教育の充実 【実績】 ・文科省と県の委託を受けて英語教育強化推進事業拠点校として、豊岡中学校において「英語によるコミュニケーション能力・論理的 思考力を強化する指導改善の取組」を研究し、2月14日に中間発表を行った。市内の英語教育力向上につながる研究、発表であっ た。 ・外国語活 動の充実を図るために、本年度も東京家政大学と連携し、市内小中学校の希望教員対象に2日間の集中研修を行った。基礎を学ぶもの から実践で十分役に立つ内容で、研修終了後の参加者からのアンケート結果は、よい評価をいただいている。 ・外国語活動、英語の授業の指導助手であるAETには定期ミーティング時に必ず研修として、良い活動事例や教材の情報交換会を 行った。 4 指導法・技術について担当の教員同士が共有できる 場の設定が重要である。豊岡中での取組を広く還元 していく必要がある ふるさと入間を愛する教育の推進 【実績】 ・国際感覚の育成のため、ふるさと入間を愛する児童生徒の育成を推進した。「学校・博物館連携事業」においては、地元の特産品で あるお茶に関する学習を、小学校3年生で実施(1260名)、入間市の歴史を小学校6年生全校で実施(1370名)した。中学校 1年生では、それぞれの中学校区の歴史を中心に、より高度な歴史の学習を実施した。また、「盆手前による日本人の心育成事業」に おいては、中学1年生を中心に、約1000名の生徒が地元狭山茶を使った「茶道」の授業を実施した。ほかにも、各学校で、学校茶 園を管理・運営や手もみ茶体験の実施、茶畑オリエンテーリングなど特色ある行事を展開している。 - 11 - 4 狭山茶とふれあう教育を通して、小学校では、16 校全校で茶摘み体験を実施したり、茶工場や茶業研 究所の見学を通して、地元入間市を理解する教育を すすめることができた。また、中学校でも、8校で 日本文化「茶道」を計画的に導入した。また、学校 博物館連携事業においては、積極的に地域の博物館 の活用をしている。 人権教育の充実 【実績】 ・市教委主催の人権教育研修会を3回実施し、管理職や人権教育担当教員の人権意識の高揚を図ることができた。 ・小学校6年生担任、中学校社会科教員を対象とした研修会では、明るい展望に立った同和教育の推進について、理解を深めた。 ・市内の全小中学校で、人権教育推進のための組織を立ち上げ、人権教育の充実に取り組んでいる。 ・市内の全小中学校で、「人権感覚育成プログラム」を活用した実践に取り組んだ。 4 人権意識の高揚を図るため、充実した研修会を開 催することができた。各小中学校においても、「人 権感覚育成プログラム」を活用した授業実践にすべ ての学校で取り組むことができた。 国際交流体験の啓発 【実績】 ・英語指導助手には、英語の授業、外国語活動のみならず、総合的な学習の時間など各学校において指導の手伝いを要請した。 ・英語指導助手に、外国語活動ルームの掲示やAETコーナーでの掲示板を利用、活用して、他国の文化などについて紹介するよう依 頼、定期的に内容の見直しを図ってもらった。・外国語活動、英語の授業の指導助手であるAETには定期ミーティング時に必ず研修 として、良い活動事例や教材の情報交換会を行った。経験の短いAETにとっては先輩AETからのアドバイスはとても役に立つもの であった。 交通事故「ゼロ」を目指 す取組みの推進 4 情報を常に発信していくこと、また、手段や方法も 大切である。今後もAETとの協力体制を築きつつ 行っていく。 【平成25年度の目標】 児童・生徒に関わる交通事故発生件数を前年度以下とする。 交通安全指導の充実 【実績】 ・全小中学校、全学年で交通安全教室を実施した。 ・市内全小学校4年生、中学校1年生を対象に、自転車運転免許証取得のための交通安全教室を実施した。 ・毎回の校長会おいて、交通事故発生状況を報告した。 安全で安心できる学校 (園)づくりの推進 4 県の事業である小学校低学年向けの交通安全指導 「交通安全まなび隊」や、狭山警察署の指導のもと 全小中学校、全学年での交通安全教室を実施するこ とができた。 【平成25年度の目標】 様々な事故の防止に努め、事故発生「ゼロ」を目指す。 学校ICTの情報管理の徹底 9 学校における安全指 導・安全管理の充実 を図る 【実績】 ・各小・中学校では、ネットワークを活用した事務処理の効率化、情報の共有化など、各校の実態に即した活用が図られている。IC T活用研究委員会からは、校務用コンピュータに加え、ICT機器の一層の活用促進へ向けた事例提供を行った。また、情報管理に関 しては、入間市立小中学校情報セキュリティポリシーの徹底を図るとともに、個人情報管理の適切な管理をより明確にした入間市立小 中学校校務用コンピュータ利用要領の周知徹底を図っている。情報教育担当教員対象の研修会及び各校での研修会を引き続き開催し、 情報セキュリティの適切な確保についての教職員の意識の向上及び学校組織としての取組の徹底を図った。 4 各学校の実態に即したICT機器の活用が図られてい る。情報管理においては、特に、個人情報の適切な 管理の基盤となる現在のセキュリティレベルは維持 していく。今後も市主催及び各学校での研修会を通 して、情報モラルの向上と教職員事故の防止につい ての継続的な指導を繰り返し行い、さらなる意識化 を図りたい。 安全指導の充実 【実績】 ・不審者対策では、スクールガードを小学校各校1人ずつ配置し、下校時の安全に努めた。 ・通学路の安全点検の実施。 ・入間消防署の協力のもと、全中学校でAEDの使用法を含めた救命法の実習を実施した。 4 通学路の安全の確保中学生を対象とした救命法の実 習では、入間消防署の協力を得て、いざというとき に地域で活躍できる中学生の育成を進めることがで きた。 防災体制の充実 【実績】 ・防災宿泊訓練の継続的な実施計画の立案、今年度対象校における実施を行った。 ・各学校における学校防災マニュアル作成後の見直し・点検・訓練の実施。(「竜巻」の項目を追加) ・緊急地震速報を活用した避難訓練の実施 4 昨年度全校で行った宿泊訓練を、重点的、継続的に 行える計画を作成し、今年度から実施することがで きた。県内で発生した竜巻に関する防災マニュアル 案を全小中学校に配布した。様々な場面を想定した 避難訓練を全小中学校で実施することができた。 学校(園)管理訪問の実施 【実績】 ・年度当初に本市教育委員会による管理訪問を実施した。また、6月から9月にかけての期間に、西部教育事務所に要請して行う管理 訪問を実施した。 ・それぞれの訪問では、学校の管理・運営の現状と問題点を把握し、必要な指導と助言を行い適正な管理・運営を促し、学校の活性化 を図った。 - 12 - 5 管理職との話し合いや巡視を通して、学校管理運営 上の課題について共通理解を図るとともに課題解決 に向けて的確な指導・助言を行うことができた。
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