柏市の放射線対策事業 目次 1.放射線対策の必要性 2.柏市の放射線対策 3.柏市の放射線量率の現状 4.放射線対策の課題と今後の方向性 5.平成27年度の主要事業と予算 平成27年2月 柏市環境部放射線対策室 1.放射線対策の必要性 • 福島第一原子力発電所事故 により、多量の放射性物質が 放出 • その一部が気流に乗って千葉 県北西部に到達 • その時に降った雨の影響で、 放射性物質が降下 柏市も放射線量が 比較的高い地域に 健康への影響について 市民の大きな不安 放射線対策を実施 ◆地表から高さ1mの空間放射線量率の状況(2011年9月) 航空機モニタリング結果 文部科学省 2.柏市の放射線対策 (これまでの市の取組み) ※実績は,H26.11.30現在 公共 施設 ・各公共施設の除染実施(子ども施設は政府方針よりふみこんだ基準で優先的に実施) ⇒ 全小中学校, 全幼稚園・保育園,公園等の除染を実施。 ・定期的モニタリング(公共施設,道路ほか) ⇒ 結果をホームページ等で公表。 ・通学路の除染や個人被ばく線量測定(学校等)なども実施 町会 など ・各地域における市民と市との協働による除染 ⇒ 実績:相談112町会,除染77町会。 ・除染アドバイザー及び除染支援相談員の派遣 ⇒ 延べ約2,000人を派遣。 ・除染用具の提供,小冊子および動画の配布など各種支援も実施 民有 地 ・各家庭への訪問測定,除染相談 ⇒ 実績:3,459件。 市民との協働 により対応の スピードアップ ・市民への測定器貸し出し,除染相談 ⇒ 実績:14,614件。 ・除染用具の貸し出し,小冊子および動画の配布など各種支援も実施 その 他 ・食品検査(給食,農産物ほか) ⇒ 例)農産品実績:約363品目,約1,588検体。 ・ホールボディカウンター測定への助成 ⇒ 実績:約377件。 ・健康相談(電話,窓口ほか) ⇒ 実績:約1,240件。 ・情報発信の強化(広報かしわへ放射線対策ニュースの掲載ほか) 3.柏市の放射線量率の現状 ~市内の放射線量率は徐々に低減~ ⇒ 市内の空間放射線量率(高さ1m)は、半減期や風雨の影響により低減し、多くの地点で 国の目標である毎時0.23マイクロシーベルトを下回る、毎時0.1マイクロシーベルト未満となっています。 ⇒ 毎時0.23マイクロシーベルト以上の箇所はゼロに。 4.放射線対策の課題と今後の方向性 【課題】現在の柏市は,各施設等における除染実施の効果や自然減衰等も あり,市内の平均的な空間放射線量は相当の低減が見られる状況である が,放射線による健康面への影響に対する市民の不安は,完全には払拭 できていない状況 【今後の方向性】 ①モニタリング(空間放射線量測定)の継続とマイクロスポット(局所的に 高線量箇所)への対応 ⇒ 市有の各施設等や主要な市道等において定期的なモニタリングを 実施するとともに,その結果を公表します。また,マイクロスポットが発見 された場合には,必要な対策を講じます。 ②食品・農産物検査等の継続 ⇒ 食品・農産物等の各種検査(学校・幼稚園・保育園の給食,農産物, 市場流通品,持込食品等)を継続するとともに,その結果の公表します。 ③健康相談等の実施 ⇒ ホールボディカウンターによる測定費用の助成及び健康相談等を継 続して実施します。 また,新たに甲状腺超音波検査費用の助成制度の 運用方法を検討します。 5.平成27年度の主要事業と予算 モニタリング 費用 事業概要 予算額 公園や主要な市道等をはじめとする各種市有施設において 定期的な空間放射線量率の調査を実施し,結果を公表 13,114 ・町会等が実施する除染作業等への支援 除染関連費 ・マイクロスポットが見つかった場合の除染作業 用 2,648 ・除染を実施した公園の芝生復旧作業 食品検査関 連費用 ・小中学校及び幼稚園・保育園において実際に提供した給 食の放射性物質検査 ・小中学校の給食に使用する主な食材の放射性物質検査 ・持ち込み食品(自家消費される農産物など),市場流通食 品等の放射性物質検査 ・柏市産農産物に対するサンプリングによる放射性物質検査 16,656 ・ホールボディカウンター による測定費用の助成 その他各種 ・甲状腺超音波検査費用の助成 検査等 5,158 ・プール水及び耐震性井戸の放射性物質検査 合 計 37,576 ※予算額の単位は千円
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