②事例概要

事業所名 : 相談支援事業所 Fight
氏
名 : 相談 良好
・療育センターの母子通園が終了するとのことで、その後のフォローアップが出来る場所を検討。児童デイ
サービス【2 年前より児童デイサービス(23 日・/月)利用】に繋がる。
・幼稚園は、運動会前から不適応を起こし、全く登園できなくなった。【幼稚園=保護者の関係性も悪かっ
た】その間、デイサービスに朝から利用。
・小学校入学に際して、『登校練習+担当教諭との顔合わせ+小学校内の居場所作り』を行い小学校に
入学したものの 6 月頃から登校できていない。集団適応が難しく、また、母子通学ではあったものの自己
規制・統制が出来ず室内での問題行動(室内に水をまく、掲示物を破る、飼育中の金魚を握る等)が多
発。
・入学前より『学校+相談支援員+デイサービス+病院+療育センター』との情報交換をしながら連携を
行ってきたが、改善せず、母親からの情報が各機関違うなどの問題が発生。子育て支援室に繋げ、H26
年 10 月『○○市要保護児童対策地域協議会』を開催。介入の必要性はないとの事で、情報交換で終わ
る。
・10 月末より教育相談に繋がり、週 1 回通う。
・12 月より体調不良などもあり、デイサービスの利用は出来ていない。
事例
概要
<相談当初の状況>
基本情報
氏名
I.Y
性別
女
年齢
手帳
なし
区分
障害
状況
広汎性発達障害
ジェノグラム・エコマップ
祖父
5歳
祖母
祖母
M 島在
M 県在
母
父
34
34
相談支援機関
収入
児童発達支援
本児
5
児
妹
3
借家(アパート)
住まい
療育センター
T 保育園
相
経 談
緯 に
至
る
・2 年前、本児の療育センター(療育センターでは、母子通園だったが集団生活に馴染むことが出来なか
った。)終了後の居場所を探すために母親から相談支援機関に問い合わせあり。
・相談支援機関より児童デイサービスを紹介され、両親で見学。その後は、最初に連絡した相談支援機
関ではなく、近所の相談支援機関に変更し、手続きなどを行う。
本
人
・
家
族
の
・友だちの輪に入って、仲良く過ごしたい(本人)
・お母さんや先生をびっくりさせないように、自分の気持ちを言葉で伝え、コミュニケーションがとれるよう
になりたい(家族)
・気持ちの切り替えが出来るようになる(家族)
主
訴
・
希
望
相
談
当
初
の
解決すべき課題
①人見知りや場所見知りが強い
②他の子と関わることが苦手
③突発的な行動をして、周りを驚かせてしまう
援助方針・目標
①新しい環境(職員・友だち・場所)に慣れる
→児童発達支援の利用(23 日/月)
②大好きな音楽や踊りを通して、お友だちと一緒に遊ぶ
ことが出来るようになる
③周りを驚かせないよう、自分の気持ちが伝えられるよ
うになる
→児童発達支援(SST)
→保育所等訪問事業(月1~2 回)
<現在の状況>
シート 1
関係機関
現在のジェノグラム・エコマップ
・発達神経クリニック P
・支援センターY
・S 小学校
・T 保育園
・子育て支援室
・児童デイサービス
支援センターY
子育て支援室
発達神経クリニック P
S 小学校
児童デイサービス
T 保育園
教育相談支援員
校長・教頭
養護教諭
ヘルパー
情緒学級担任
安心安全指導員
コーディネーター
協力学級担任
現状と課題
・S 幼稚園は、H25 年11月頃から登園拒否を起こし、登園できないまま S 小学校へ・・・入学に際して、H26 年3
月より登校練習を始め、4月に S 小学校(情緒学級)入学。母子通学でなんとか学校に登校できていたが、5 月
の末に協力学級の担任より注意され、そのまま登校拒否となる。両親としては、小学校に戻ったときの居場
所、同学年の状況(手紙など)を知りたい。学習の遅れなどへの不安もあり、夏休み後、母親の提案で小学校
との連絡ノート(本人の日記+母親からのコメント)交換を始める。【朝、小学校のヘルパーに交換ノートを渡
し、放課後、担任がチェックしたノートをヘルパーが届ける形】
・10 月末から学校からの紹介で教育相談に週 1 回、通っている。→12 月の支援者会議後、本人への対応方法
を検討し、本人も楽しく通うことが出来ている。
・小学校には行けてはいないが、毎朝、安心安全指導員に顔を合わせることは、出来ている。
・支援学級以外に、協力学級との交換ノート(クラスメートからコメント・宿題)を始めたことで、本児の学校への
意識、母親の【見放され感】が徐々に薄れ、年末に3度(遠足、クリスマス会、音楽朝会)学校に顔を出すことが
出来た。→本児の状況を見て、母親が学校に連れて行く(支援学級の先生とは、関係性が薄く、本児も支援学
級に行けず担任の顔を見ること拒否が入る)
・現在、母親の実家(M 県)に帰省中で小学校・児童デイサービスとの連絡は、途切れている。
<課題>
・現在、登校拒否中
・本児の特性→大人数、集団行動が苦手。嫌なことがあると、親や妹、物に対して攻撃的になる。気持ちの切り
替えが苦手。
・保護者の不安感が本児に投影されるため、保護者の不安解消につとめる。(不安があると連絡が途切れる)
・小学校との連携を密にしながら、本児が通える環境の整備(【友だちの輪に入りたい】との思いへの支援)を
行う。→母子分離を少しずつ行う