を配置。原則、昼食を自分のデスクで取るまた、オフィスの各所にテーブルと椅子きた社員と顔を合わせられると考えたのだ。入り口近くに社長室を置くことで、帰ってなどに出向いている社員もいる。そこで、ることを日課にしているが、中には営業先ィスを一周して社員それぞれにあいさつすうため﹂だという。石井社長は毎朝、オフするためではなく、社員に自身を見てもらい。ガラス張りにしたのは、﹁社員を監視口のそばに配置された社長室も例外ではなス張りになっている。オフィスの正面入りも公開するようお願いしました。こうしたともに、この会社を選んだ理由や目標などアを取り入れましたが、そこには顔写真とです。移転を機に新しい社内グループウエいを自由に発信してほしいと思っているんですから弊社では、個々の社員に自分の思人間の存在証明であり、喜びでもあります。本来、自分が信じることを発言することは、が、まとまりのある組織とはいえません。﹁他の社員に遠慮して周囲に同調することらだ。企業活性化の起爆剤になると考えているかの。ですから、私自身もたとえ言葉を交わていると、おのずと互いの距離が縮まるも冷めてしまいがちですが、毎日顔を合わせ行った。就任直後にある社員から﹁全国のや関連会社の社員を招き、集会と懇親会を起人となり、北海道から福岡まで各事業所高めるイベントも開催。石井社長が自ら発経営者は役者となって社員から見られる存在であるべき１９１９年の創業以来、デザイン事務所をはじめとするグラフィックデザインの現場との強いパイプを築いてきた株式会社 Too。複写機やプリンターを販売するだけでなく、ポジフィルムを拡大縮小してコピーできる﹁リバーサライト﹂、黒ベタの濃度を上げる機械︵熱定着機︶﹁ドライフィクサー﹂など、現場のニーズに応えたオリジナル製品の開発も行ってきた。石井剛太さんが社長に就任したのは、２０１１年。最初に着手したのは、新オフィスへの移転だった。﹁このオフィスそのものが、私の経営者としての全人格を表しています﹂と話すように、昨年末に完成したばかりのオフィスには、社長の経営者としての思いが結集されている。最も重視したのは、〝透明性〟と〝風通しの良さ〟だ。どのフロアも仕切りや扉がなく、どこからでも人の動きが見渡せるガラ﹁社外を巻き込んだ絆づくりにつなげていと考えています﹂社外との絆づくりにも力を入れていきたいいて弊社のことをよりよく知ってもらう。新オフィスの強みを生かし、お客さまを招フェーズに入ったと思っています。今後は、からは積極的に外に向けて活動する、次のもらうことでした。その段階を経て、これ社の社員であることに自信や誇りを持って﹁私が就任してまず注力してきたのは、弊くこともできるはず﹂と石井社長は続けた。ス開放デー」を実施。社員の子どもたちが塗り絵などを楽しんだ http://www.too.com/ C-magazine 2013 Autumn 全国の社員を招いた集会の翌日には、社員の家族を招く「オフィ ●売上高／137億円（全事業所）場も用いて、社員の意見交換が活発になれさなくても、一日に一度、全社員と顔を合仲間に会ってみたい﹂と言われた一言がヒ ●従業員数／367名（2013年7月現在）ことを禁止したことで、ランチの時間はこわせることを、自分の中での約束事にしてントになったという。本社勤務の社員がホ ●資本金／1億円また今年２月には、社員同士の結束力をいるんです。経営者は、会社を舞台にしたスト役になって新オフィスを案内するこの ●創業／1919年ばと思っています﹂役者というのが私の持論。社員をいかに大行事で、社員同士の絆がいっそう深まった。 ●東京都港区虎ノ門3-4-7 虎ノ門36森ビルのスペースが社員の談話の場になっている。事に思っているか、働く姿を通して伝えるえた社員もいたでしょう︵笑︶。ところが、﹁当初は、せっかくの休日がつぶれると考札幌、仙台、福岡、京都に事業所を展開している。﹁人間関係は、離れていると疎遠になり、ことで、彼らのモチベーションを上げるの時間がたつに連れて、他の事業所の社員同士が語り合う姿があちらこちらで見られ、皆の顔が輝き始めた。自分の働く会社には、こんなに素晴らしい仲間がいるということを知れたのは、社員にとって大きな刺激や販売などを行う。現在、東京のほか、大阪、名古屋、 22 23 C-magazine 2013 Autumn ケは、経営者の重要な役割です﹂社内の一体感を高めることで社外との絆づくりにつながるこうしてオフィスの透明感や風通しの良さを徹底する根底には、社員の﹁自信になったと思う。普段は照れくさくて口にしないけれど、皆一体感を求めていた I believe ︵私はこう信じている︶﹂﹁ I think ︵私はこう思う︶﹂を重んじる石井社長のポリシーが販売、OA機器・OA用品の販売、技術サービスおよびサポート、デザイン用品および機器の開発・製造・自由に発することができる、風通しが良くてのだと実感しました﹂ステムインテグレーション、コンピューター用品の「全ての社員が自分の意見を会社全体の一体感が高まったことで、デザイン・出版・編集・印刷・CG・映像分野におけ株式会社 Too ある。社員が自分の意見や考えを信じ、気後れせずに発することができる環境こそが、る画像処理機器の開発・製造・販売・保守およびシ代表取締役社長石井剛太さんきずなのマー株式会社Too 透明性の高い環境を整えたいと思っています」ティングでも気軽に入れるようにと「G 右／ガラス張りの社長室。誰は、新しいオフィスの形を提案 café」と名付けた。左／社内にする展示スペースが設けられた。その一角にある「studio うデザイン会社で、見学するこ INNOVA」は実際に業務を行とも可能だ