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美保基地概要
配置部隊
発見!航空自衛隊HP 「スペシャルコンテンツ」ウエブマガジン
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昭和53年3月に新編された第3輸送航空隊は、第403飛行隊と第41教育飛行隊の2つの飛行
隊が所属し、航空輸送任務および輸送機、救難機等の操縦士及び航空士(航法士、空中輸送
員、機上整備員、機上無線員)に対する教育を実施しており、また航空機の整備・検査など
を行う整備補給群及び後方支援業務を行う基地業務群が所属しています。部隊マークである
ユニコーンは古くギリシャ神話に記されており、その角には「邪悪なものを打ち払う力」
、
その目には「知性」
、足は「一夜にして千里を走る力」があると言われています。知恵を持
って職務にあたり、迅速に任務を遂行する第3輸送航空隊の象徴となっております。
第403飛行機
第41教育飛行隊
C-1,及びYS-11型輸送機による定期便の運
輸送機及び救難機のパイロットを目指す学
航、陸上自衛隊に対する空挺協力を行うだ
生に対し、T-400を使用した輸送機の基本
けでなく、C-1を使用し、輸送機操縦士等
操縦訓練を行っています。学生は操縦訓練
の養成を行っています。
とともに、英語、航空法などの座学、副座
式のシミュレータでの模擬訓練を行います。
整備補給群
基地業務群
航空機などの整備、基地補給および整備員
部隊および隊員に対する後方支援業務とし
に対する術科教育などの業務を行っていま
て、飛行場の管理、施設の維持管理、消防、
す。第3輸送航空隊整備補給群はH20年12
給食、健康診断や診療など、様々な業務を
月に無事故日数10万人日を達成し、地上
行っています。基地がひとつの町として機
安全褒賞を授与されました。
能するように構成されています。
http://www.mod.go.jp/asdf/special/webmagazine/vol1/kichi/index.html
出典:航空自衛隊HP
西日本唯一の輸送機部隊「第3輸送航空隊」が所在
美保基地は西日本で唯一の輸送機部隊である「第3輸送航空隊」が所在している基地で
す。第3輸送航空隊は、北は北海道、南は沖縄、硫黄島まで、全国の基地へ隊員や物資を輸
送する業務を行っております。
また、地震や台風などの災害発生時には都道府県知事などの要請に基づいて災害派遣を行
い、輸送機で食料、衣料、医薬品などの物資を輸送するという任務を担っております。最近
の例では新潟県中越地震における人員、および物資の輸送活動があげられます。特異な任務
として、隠岐の島で発生した救急患者の空中輸送も、島根県知事から依頼があった場合、災
害派遣業務の一環として行っています。
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T-400型
練習機
Photography
美保基地で見られる主な航空機
C-1型
戦術輸送機
学生にとって初めての輸送機操縦となる「T-400型練習機」が装備され、この美保基地で
の操縦訓練を終えると、初めてパイロットの証である「ウイングマーク」を手に入れること
ができるのです。また、第403飛行隊が行う「輸送機操縦課程」では、C-1型戦術輸送機
を使用し、輸送機パイロットの教育を行っています。なお、救難機パイロットの教育は小牧
基地で行なっています。
YS-11型
輸送機
約2,000mの滑走路を持つ美保飛行場(米子空港)の管理は航空自衛隊が行っている
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隠岐の島へ
〜空の救急車としての役割〜
第7移動警戒隊
移動用3次元レーダーを使用した対空警戒監視を任務としています。
美保管制隊
美保飛行場(米子空港)および周辺空域を飛行する自衛隊機、民間機の安全のために必要な
指示、許可、情報を提供しています。
島根県沖合に位置する「隠岐の島」で救急患者が発生し、県防災のヘリコプターが飛行で
きない悪天候下では、島根県知事の要請により戦術輸送機C-1を出動させ、患者の方を隠岐
の島から美保基地、または近傍の飛行場まで空中輸送するという任務も行っています。H20
年には血液輸送などを含め、8件の空中輸送を行っており、気象条件が厳しいこの地域では
航空自衛隊の輸送機が「空の救急車」として救急搬送の最後の砦となっています。この「急
患搬送」は輸送機部隊としては極めて特殊な任務であり、近隣に救難隊が存在しない美保基
地第3輸送航空隊特有の任務といえます。
美保気象隊
変化の激しい美保飛行場の気象観測を行い、全国の飛行場・美保飛行場を使用する航空機・
通過する航空機のパイロットへ運航に必要な気象情報を提供しています。
C-1は天候が悪くても離発着できるという利点を持ち、特別に急患搬送用の装備が備わっ
ておりますが、救急患者をのせた悪天候下での緊急出動は非常に緊迫感の高い任務となりま
す。このため、普段から急患空輸訓練を行い、隊員は24時間緊急出動にも応じられる体制
を整えております。
いつ発生するかわからない災害派遣と急患搬送の任務。この「人の命に係わる任務」を遂
行するため、第3輸送航空隊は戦闘機部隊とは違った意味で、常に「実戦」の緊張感の中に
いるのです。
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