発 破 技 士 試 験 受験番号 発 破 1/4 (発破の方法) 問 1 装てんに関し

発
破
技
士
試
験
受験番号
発
破
1/4
(発破の方法)
問
1
装てんに関し、次のうち誤っているものはどれか。
問
3
発破の種類に関し、次のうち誤っているものはどれ
か。
(1)中起爆法は、装薬長が長い場合によく採用され、
(1)トンネル掘進発破は、始めに心抜き発破を行い、
カットオフを防止できる。
次に払い発破を行って掘進する。
(2)逆起爆法による場合の親ダイは、親ダイに挿入し
まし
(2)盤下げ発破は、主に平面状の岩盤を一定の深さま
た雷管の管底を増ダイの方に向けて装てんする。
で掘り下げるために行う発破で、千鳥状にせん孔し、
(3)込め棒は、摩擦、衝撃、静電気などに対して安全
斉発発破を行う場合が多い。
な木製などのもので、薬径より幾分太いものを使用
(3)ベンチ発破は、階段状に掘削面を作って行う発破
する。
で、せん孔角度を60°~80°とすることが多い。
(4)込め物によるてんそく効果を高めるためには、込
へびあな
(4)小割発破には、はり付法、せん孔法、蛇穴法など
め物の長さをできるだけ長くし、かつ、強く込め棒
で押し込む。
があり、せん孔法が最も多く用いられる。
(5)トンネル掘進発破などの斜め向き孔や横向き孔の
(5)水中発破には、せん孔発破とはり付発破があり、
しょう
てんそくは、砂などを流し込む方法が一般的である。
岩礁などを破砕する場合には、せん孔発破が多く用
いられる。
問
4
さく岩機及びせん孔に関し、次のうち誤っているも
のはどれか。
(1)さく岩機は、打撃力や回転力によってロッドとビ
ットを介して岩石などにせん孔する。
(2)さく岩機のビットには、ロッドの先端に刃先を直
接埋め込むインサートビットと、ロッドの先端に刃
先をはめ込むデタッチャブルビットがある。
(3)ロッドは、長孔のせん孔の場合には、数本を継い
で使用する。
(4)表面に凹凸のある岩盤にせん孔する場合、せん孔
あなじり
そろ
長は異なっても孔尻の位置を揃える。
(5)盤下げ発破のような広い平面状の場所での発破で
は、前回の発破孔を利用してせん孔を行ってよい。
問
2
電気雷管50個を直列に結線し、電気発破器によっ
て斉発する場合の最低の電圧として、正しいものは次
のうちどれか。
ただし、電気雷管1個当たりの抵抗は1.1Ω(脚線
の抵抗を含む。)、発破母線は往復の長さで290m
のものを使用し、その1m当たりの抵抗は0.025Ω、
問
5
発破後又は不発の場合の措置について、次のうち誤
っているものはどれか。
(1)電気発破の発破後、直ちに発破母線を発破器から
取り外してその端を短絡させておき、かつ、発破器
を再点火できないようにした。
(2)導火線発破の点火後、爆発しなかったので、点火
補助母線は往復の長さで90mのものを使用し、その
後20分を経過してから確認のため火薬類装てん箇
1m当たりの抵抗は0.125Ωとする。また、発破器
所に接近した。
の内部抵抗は1.0Ωで電気雷管1個当たりの所要電流
は安全率をみて2Aとする。
(1)149V
(3)不発の発破孔から40cm離してさく岩機により平
行にせん孔して発破を行い、不発火薬類を処理した。
(4)不発の発破孔からゴムホースなどによる水流で込
(2)150V
め物及び火薬類を流し出し、不発火薬類を回収した。
(3)151V
(5)不発火薬類の回収などの処理ができなかったので、
(4)152V
その場所に赤旗で標示し、直ちに責任者に報告して
(5)153V
その指示を受けた。
発
破
2/4
問
6
電気発破の作業又は導火線発破の作業を行うときの
問
9
電気発破の結線、配線に関し、次のうち誤っている
ものはどれか。
作業の指揮者の職務として、適切でないものは次のう
(1)発破母線は、点火するまでは、発破器側の端を短
ちどれか。
ぞろ
絡し、反対側の端を長短不揃いにしておく。
(1)電気発破の作業において、点火場所について指示
すること。
(2)水中発破に使用する電気雷管の脚線は、水中にお
(2)電気発破の作業において、点火者を定めること。
いて結線する箇所をできるだけ少なくし、かつ、水
(3)導火線発破の作業において、点火の合図者を指名
中での結線箇所に防水の措置を講じる。
すること。
(3)電気雷管の脚線の結線方法は、直列結線では一箇
(4)導火線発破の作業において、点火の順序及び区分
所でも断線箇所があると全部が不発となるので、で
について指示すること
きるだけ並列結線を採用する。
(5)導火線発破の作業において、点火作業に従事した
(4)点火前の発破回路の抵抗の測定は、火薬類の装て
労働者に対して、退避の合図をすること。
ん箇所から30m以上離れた場所で行う。
(5)結線後の発破回路の全抵抗の実測値が、計算値の
90~110%の範囲にない場合には、抵抗不良と
しての処置をとる。
問
7
薬包への電気雷管の取付けの作業について、次のう
ち誤っているものはどれか。
(1)定められた者が火工所内で作業を行った。
あな
(2)木製の孔あけ棒を使用して、薬包の一端の中心部
に雷管の長さと同じ深さの孔をあけた。
そろ
(3)雷管の上端が薬包の上端に揃うまで雷管を挿入し
た。
(4)薬包に雷管を挿入した後、雷管が薬包から抜けな
しば
いように脚線を薬包に2回巻いて縛った。
(5)作業中の迷走電流による危害防止のため、脚線の
端の裸部分の心線を短絡しないようにした。
問
8
次の文中の
内に入れるAからCの語句の組合
せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「導火管発破は、導火管を
A
の伝ぱに用いる起
導火管発破においては、一般に、点火器として電気
C
B
を取り付けた導火管に複数の
付き導火管を接続して、その先の導火管付き雷
管を起爆することによって、火薬類を爆発させる。」
A
導火線発破を行う場合の留意事項として、誤ってい
るものは次のうちどれか。
(1)退避場所は、飛石に対する防護のため、発破場所
から十分な距離をとった場所か、前方と上部を堅固
爆システムを応用した発破である。
発破器を使用し、
問10
にした建物等とする。
(2)複数の発破孔を2人以上で点火するときは、点火
区分、点火数、点火順序を明らかにしておく。
(3)導火線の長さが1.5m以上のときは、1人の連続
点火数は10発以下とする。
B
C
(1)爆ごう
電気雷管
コネクタ
(4)点火作業中に発破時計が退避の時期を報じたとき
(2)爆ごう
工業雷管
導 火 線
は、全導火線に点火されていることを確認してから
(3)爆
燃
電気雷管
脚
退避する。
(4)爆
燃
導 爆 線
導 火 線
(5)爆
燃
工業雷管
コネクタ
線
(5)発破の際には、爆発音数が孔数と一致するかどう
かを確かめる。
発
(火薬類の知識及び火薬類の取扱いの免除者は、問11~
破
3/4
問20は解答しないこと。)
(火薬類の知識)
問11
含水爆薬とアンホ爆薬の比較に関し、次のうち誤っ
問14
発破の後ガスに関し、次のうち誤っているものはど
れか。
ているものはどれか。
(1)後ガスは、アンホ爆薬より含水爆薬の方が優れて
(1)酸化窒素は、眼、鼻及び呼吸器官を強く刺激する
ので、少量でも感じる。
いる。
こう
(2)薬質(状態)は、含水爆薬が膠質又はゲル状であ
(2)過装薬の場合には、適正な装薬の場合より一酸化
炭素を多く発生する。
るのに対し、アンホ爆薬は粒状である。
(3)6号雷管による雷管起爆感度試験において、含水
(3)後ガス中の有毒ガスの発生を少なくするよう特に
えのき
考慮したダイナマイトとして、 榎 ダイナマイトがある。
爆薬は起爆されるが、アンホ爆薬は起爆されない。
(4)威力は、アンホ爆薬より含水爆薬の方が大きい。
(4)後ガス中の有毒ガスの発生を少なくするよう特に
(5)耐水性は、含水爆薬よりアンホ爆薬の方が優れて
考慮したカーリットとして、青カーリットがある。
いる。
(5)一酸化炭素は、爆薬の酸素バランスをマイナスに
とればその発生をおさえることができる。
問12
火薬類の爆発反応に関し、次のうち誤っているもの
はどれか。
(1)多くの火薬類は、空気中から酸素の供給を受けな
くても爆発反応を起こすことができる。
(2)爆薬の爆速を測定する方法には、ドートリッシュ
法、イオンギャップ法、光ファイバー法などがある。
(3)爆速とは、爆発反応の伝わる速さをいい、爆速が
大きいものほど破壊力も大きい。
(4)じゅん爆度とは、一つの爆薬が爆ごうした際の衝
撃力によって他の爆薬が感応し、爆ごうを起こす度
合をいい、じゅん爆度の大きいものは残留薬を生じ
やすい。
(5)爆ごうによって生ずる力は、主に衝撃力であって、
大きな破壊力を有する。
問13
火薬類の組成又は性質に関し、次のうち誤っている
ものはどれか。
問15
火工品の特徴又は用途に関し、次のうち誤っている
ものはどれか。
(1)桐ダイナマイトは、ニトロゲルを基剤とし、主と
こう
して硝酸アンモニウムを含む膠質状の爆薬である。
(2)含水爆薬は、硝酸アンモニウムを主剤とし5%以
上の水を含有することを特徴とした爆薬で、スラリ
ー爆薬とエマルション爆薬の2種類がある。
(3)黒カーリットは、硝酸カリウム、硫黄及び木炭か
ら成る火薬である。
(4)無煙火薬は、ニトロセルロース又はニトロセルロ
ースとニトログリセリンを膠化した火薬である。
(5)硝安油剤爆薬は、硝酸アンモニウムと油剤を成分
とし、他の火薬、爆薬又は鋭感剤となる金属粉など
を含まない粒状の爆薬である。
(1)導火線は、黒色粉火薬を心薬とし、これを麻糸な
ひも
どで被覆して紐状にしたもので、燃焼を伝えるため
に用いられる。
(2)導爆線は、ペンスリットなどの爆薬を心薬とし、
これを麻糸などで被覆し、さらに合成樹脂などで防
水被覆したもので、爆ごうを伝えるために用いられる。
(3)導火管は、管内を伝ぱする爆ごうで破れるので、
導火管を交差させることはできない。
(4)コンクリート破砕器の爆発速度は爆薬に比べては
るかに遅く、発生ガス量も少ない。
(5)建設用びょう打銃用空包は、その形状及び発火機
構からへり打ち式と中心打ち式に分けられる。
発
破
4/4
(火薬類の取扱い)
問16
火工所に関し、次のうち誤っているものはどれか。
問19
れか。
(1)火工所には、爆発又は燃焼しにくい物であっても、
内部での作業に必要のないものを仮置きしない。
火薬類の検査に関し、次のうち誤っているものはど
(1)湿った感じのある導火線は、燃焼秒時試験で燃焼
速度を確かめ、大幅に狂っているものは廃棄する。
(2)火工所に火薬類を存置する場合には、見張人を常
(2)工業雷管は、管体の傷や内管の外れの有無、管内
時配置する。
空所の起爆薬粉や異物の有無などについて検査する。
(3)火工所として建物を設けない場合には、テントな
どによって日光の直射や雨露などを防ぐとともに、
(3)電気雷管の導通の検査に用いる電池式導通試験器
については、あらかじめ電流を測定し、0.01Aを
安全に作業ができるような措置を講じる。
さく
超えないものを使用する。
(4)火工所の周囲には、適当な柵を設け、かつ、「火
薬」、「立入禁止」などと書いた警戒札を建てる。
(4)硝酸アンモニウムを多く含む爆薬は、固化して不
発や残留を生じるおそれがあるので、手で触ってみ
(5)火工所内に照明設備専用の自動しゃ断器又は開閉
て固化していないか、もみほぐすことができるか検
器を設ければ、火工所内に照明設備を設けてもよい。
査する。
問17
火薬類取扱所に関し、次のうち誤っているものはど
(5)硝酸アンモニウムを含まないカーリットや黒色火
薬は、手で触ってみて乾いているときは、少量を燃
れか。
やし、その燃え方に勢いがあるか検査する。
(1)火薬類取扱所は、原則として1消費場所に1箇所
設けるが、1日の火薬類消費見込量が火薬類の種類
ごとに一定数量以下の消費場所では、火薬類取扱所
を設けなくてよい。
(2)火薬類取扱所では、帳簿を備え、定められた者が、
火薬類の受払い及び消費残数量を1日に1度、作業
終了後に記録する。
(3)火薬類取扱所では、発破場所や火工所へ払い出す
前に火薬類の異常の有無を点検するほか、必要に応
じて導火線の切断を行う。
(4)火薬類取扱所に火薬類を存置する場合、見張人を
常時配置すれば、建物の扉に施錠の措置を講じなく
てもよい。
(5)火薬類取扱所に暖房設備を設ける場合は、温水、
蒸気又は熱気以外のものを使用しない。
問18
火薬類の取扱いについて、次のうち誤っているもの
はどれか。
問20
火薬庫における火薬類の貯蔵上の取扱いについて、
次のうち誤っているものはどれか。
(1)電気雷管の脚線を伸ばすとき、管体を持たずに脚
線部分を握ってゆっくり伸ばした。
(2)火薬類を自動車で運搬するときに、運転室には火
薬類を積まなかった。
(1)火薬類を収納した容器がダンボール箱だったので、
火薬庫内に枕木を置いて平積みにした。
(2)火薬類を出庫するときに、新しいものから先に出
した。
(3)凍結したダイナマイトを、70℃の温湯を外槽に
入れた融解器により融解した。
(4)爆薬と導爆線を同一容器に入れて運搬した。
(3)火薬類を収納した容器を、搬出入装置を使用しな
いで火薬庫内に高さ1.8mに積んだ。
(4)火薬類を収納した容器がファイバ板箱だったので、
かん
(5)薬包から取り外した雷管について、管体に付着し
火薬庫内で開函作業をした。
ふ
た爆薬を布切れできれいに拭き取った後、早期に使
用した。
(5)火薬類を収納した容器を、火薬庫内に内壁から
30cm離して積んだ。
(終
り)