お取引先とHonda お取引先に対する基本的な考え方 一台あたり2万∼ 3万点もの部品で構成される自動車をはじめ、 世界数千社にのぼるお取引先と一層緊密な信頼関係を構築してい Hondaの製品は、ビジネスパートナーであるお取引先の皆様から くことが、ますます重要なテーマとなっています。 提供いただく部品や原材料によって支えられています。特に近年、 こうした認識をもとに、Hondaでは、お取引先の皆様と長期的か Hondaは世界的な生産体制の拡充を図っており、製品の安定供給 つ発展的な取引ができるように努めています。 体制を確立するうえでも、品質や機能を向上させていくうえでも、 お取引先とのパートナーシップの強化 お取引先懇談会で 46社を表彰 Hondaでは、事業の方向性と購買の施策を、お取引先に発信し共 取 引 先 企 業 46社を品 質、原 価、 有するため、 「お取引先懇談会」を開催しています。 開発、パーツ、特別(桁違い品質、 2010年 1月に開催した懇談会では、326社に参加いただき、 「環 グローバル品質)の各部門で表彰 境トップランナーの実現、商品軸では、四輪のスモール、二輪の しました。今回は、原価・品質・開 コミューター領域で、原点に立ち返り、 『良い』ものを『より早く・ 発の 3賞を同時受賞した(株)エ より安く』お客様に提供できるようチャレンジしつづけていく」と フ・シー・シー様に、総合賞を 4年 発信、共有しました。また、年間を通じて優れた実績を上げたお ぶりに贈呈しました。 総合賞贈呈式の様子。伊東社長(左)と (株)エフ・シー・シー社長 住田様(右) 。 お取引先とともに構築する調達・購買体制 お取引先との CSR展開 Hondaでは、お取引先との購買活動において、安全、防災、法令 労働への配慮などを含めた項目を明確にし、展開していただくため 遵守、環境保全、そして QCDを推進し、CSRの展開に取り組んで 「サプライヤー CSRガイドライン」を作成し、お取引先へ配布して、 理解を促す予定です。 います。これらの取り組みに加えて、CSR観点で求められる人権や 環境に配慮した資材・部品の調達をめざして 1台の車は 2万∼ 3万点もの部品で構成され、自動車会社はその また、製品化学物質管理においては、従来、化学物質ガイドライン 多くをお取引先企業から購入しています。製品のライフサイクル にて自主的な管理をおこなってきましたが、拡大する化学物質規 全体での環境負荷低減には、お取引先との協力が欠かせません。 制に対応するため、このガイドラインを廃止し、 「Honda製品化学 Hondaは自らの環境負荷の低減に取り組むとともに、2001年 物質管理基準書」を新設しました。 度に環境に配慮した資材や部品の調達をめざして 「Hondaグリー お取引先における環境負荷低減については、Honda社内の環境 ン購買ガイドライン」を策定しました。現在、部品ライフサイクル 負荷低減施策のお取引先への水平展開に取り組んでいます。 でのさらなる環境負荷低減へ向けた体制・手法の検討を進めてい そのためのお取引先との施策共有の場として、Honda社内の生産 ます。 現場での情報交換会を定期的に実施しています。 C S R レ ポ ート 2 0 1 0 35
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