香港支 支店 店情 情報 報 No.259 平成 25 年 10 月 1 日 伊予銀行 香港支店 <経済> ○香港 香港の労働者不足が深刻化 香港では、労働者不足が深刻な問題となっていることから、外国人労働者の受け入れを 推し進める動きが強くなっています。今年7月の労働者の不足数は過去最高に迫る11万 人にのぼり、貿易、卸小売、サービス業は過去3年間1万人を上回っているほか、建設業 も1万人、観光業は需要の20%にあたる3万7千人から5万人、高齢者介護施設は5千 人が不足しているといわれています。特に飲食業界では、きつい肉体労働を嫌う傾向から 人手不足が加速しており、新規出店の障害にもなっています。 経済団体の一つである香港商業会議所は、政府に対して「高い技術を必要としない職種」 においては、外国人労働者の受け入れを強化するように、圧力を掛けています。一方、労 働組合は「いったん外国人労働者の受け入れを許してしまうと、雇用主は香港人を雇わな くなる」と反対の姿勢を見せ、「雇用主によるコスト削減、劣悪な労働環境が労働者不足を 引き起こしている原因だ」として、賃金の引き上げと労働環境の改善を求めています。 ○ベトナム ベトナムの農業について 近年、縫製業、機械産業など様々な業種の日系企業がベトナムに進出しています。中国 などと比較して裾野産業の発達が劣る部分もありますが、安価な労働賃金、几帳面な人柄 など、メリットを挙げる日系企業も少なくありません。最近では、工業分野のみならず、 農業分野でもベトナムが注目されています。 ベトナムの主要農産品である米の生産量は増加を続けており、2012年の生産量は4 370万トンと過去最高を記録しました。また米の輸出量は、2012年に、これまで世 界第1位だったタイを上回り、ASEAN地域のトップに躍り出ましたが、インドが首位 となったため、世界第2位となり、世界の米の貿易量の2割を占めています。こうしたベ トナムの米の輸出量の増加には、中国向けの輸出が大量に増加したことに起因しており、 中国の輸入量のうち、約7割がベトナム産となっています。 米以外にも、コーヒー、お茶、果実、野菜 などの生産が盛んで、例えば、ベトナム中部 のラムドン省(ホーチミン市から飛行機で約 1時間)では、海抜1500メートルの高地 を利用した花、野菜の栽培が、また隣接する ダクラク省ではコーヒーやトウモロコシの生 産が行われています。 1 香港支 支店 店情 情報 報 ベトナムの米作りは自然に任せた直播き農法であり、一部の地域を除いて発展途上にあ ります。また、世界の米市場の競争が激化するなか、ベトナム政府が、農家の所得増加・ 保護を目的に、主要穀物をこれまでの米から別の穀物に切り替えるよう推奨するなど、米 への依存から脱出する方針を打ち出しており、農業の多様化はますます進むと見られてい ます。 <社会> ○香港 香港のワインブームに変化 中国の習近平指導部が、公務員に対して高級料理やぜいたく品の購入を抑制するために 打ち出した「倹約令」により、香港のワイン業界が大打撃を受けています。今年1~6月 の中国本土向けのワイン輸出額は前年と比べ27.5%減の4億香港ドル(約50億円) に落ち込みました。 香港では、もともと輸入ワインに対して80%の関税が課されていましたが、2008 年にこの関税が完全撤廃されて以降、輸入業者が急増し、空前のワインブームが起こりま した。輸入額は、2006年の8.3億香港ドル(約100億円)から、2011年には 98億香港ドル(約1200億円)にまで急伸し、街にはワインショップが増え、スーパ ーでも手ごろな価格のワインが数多く取り揃えられるなど、ワインは香港市民にとって身 近な存在となりました。 また、中国本土では輸入ワインに45%の関税がかかるのに対し、香港で輸入したワイ ンを中国本土に再輸出すれば関税がかからないため、高級ワインを中心に中国本土への輸 出が増加し、本土の富裕層がこぞって買い求めるようになりました。しかし今回の倹約令 が、これらの富裕層向けの売り上げを直撃する形となりました。 最近では、香港の不動産価格の上昇にともない、ワインの保管倉庫の賃料アップが負担 となったり、世界経済の低迷からワインの国際取引 価格が下落するなど、苦境に立たされるワイン業者 も多く、急増したワイン業者は次第に淘汰されつつ あります。 今回の倹約令を受け、本土のワインブームとと もに成長した香港のワイン業界は、変化の時期に きているようです。 2 香港支 支店 店情 情報 報 香港・広東省の見本市予定(2013年10月~2013年12月) 香港 見 本 市 名 場 所 期 間 中国ソーシングフェア:エレクトロニクス製品 (コンピュータ周辺機器、コンピュータ端末) AWE 10/12~10/15 韓国ソーシングフェア:エレクトロニクス製品 (家庭用電化製品&アクセサリー、携帯電話アクセサリー) AWE 10/12~10/15 アジア エレクトロニクス展 2013 HKCEC 10/13~10/16 香港 エレクトロニクスフェア (秋季) HKCEC 10/13~10/16 中国ソーシングフェア:ベビー・キッズ用品 (衣類、寝具、家具、安全製品、ケア製品、バス製品) AWE 10/19~10/22 中国ソーシングフェア:省エネ製品 (ソーラー・風力発電製品、LED、商業用照明) AWE 10/19~10/22 Mega Show Part 1(ギフト、家庭用品、景品、玩具) HKCEC 10/20~10/23 Mega Show Part 2(家庭用品、家庭装飾品、ギフト) HKCEC 10/27~10/29 香港国際ライティング展 HKCEC 10/27~10/30 香港国際建築資材・装飾資材・金物展 2013 AWE 10/28~10/30 国際環境保護展 AWE 10/28~10/31 アジアスポーツ用品見本市 AWE 10/29~10/31 MIPIM Asia(不動産見本市) GHH 11/5~11/6 香港国際ワイン&スピリッツ・フェア 2013 HKCEC 11/7~11/9 コスモプロフ・アジア 2013(美容関連見本市) HKCEC 11/13~11/15 第 11 回香港フードフェスティバル HKCEC 12/25~12/28 第 11 回 Mega Show Case(家庭用電子製品、電子器具) HKCEC 12/25~12/28 ※ HKCEC:香港コンベンション&エキシビジョン・センター ※ AWE:アジアワールド・エキスポ ※ GHH:グランドハイアットホテル 3 香港支 支店 店情 情報 報 広東省 見 本 市 名 場 所 期 間 第 8 回中国国際物流・運輸見本市 深圳会展中心 10/14~10/16 第 2 回深圳国際ホテル設備・用品展 深圳会展中心 10/14~10/16 琶洲会場 10/15~10/19 深圳会展中心 10/20~10/23 第 114 回中国輸出入商品交易会【第 2 期】 琶洲会場 10/23~10/27 第 114 回中国輸出入商品交易会【第 3 期】 琶洲会場 10/31~11/4 第 15 回東莞国際金型・金属加工展覧会& 第 15 回東莞プラスティック及び包装展覧会 広東現代国際展示 第 114 回中国輸出入商品交易会【第 1 期】 21st China (Shenzhen) International Gift and Home Product Fair (家庭用品、キッチン用品) 中国ハイテックフェア 2013 中心(東莞) 11/13~11/16 深圳会展中心 11/16~11/21 第 11 回中国国際自動車部品&アクセサリー見本市 琶洲会場 11/21~11/23 PHARMCHINA(第 70 回国際ドラッグフェア) 琶洲会場 12/5~12/7 IGB Expo(エコビルディング、環境技術関連) 保利世界貿易中心 (広州) 12/11~12/13 上記の見本市は予定が変更になる場合もありますのでご留意下さい。 4
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