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会報19
NGO
ミャンマークラフト支援会 サウンダー分科会
住所 新潟市中央区女池北1-5-11 〒950-0947 TEL 025-284-6461
E-mail [email protected]
URL http://www.asia-modern.com
発行 2011.12.16
理事長 斎藤秀一
2012年の計画
1、海外交流事業 (新潟・国際協力ふれあい基金申請事業)
1、一村一品製品開発による地域振興・自立支援を目標
2、はじめに人の交流を確立する。
現地での印象として、ミャンマーは今、変わろうとしています。しかし、長く国際社会から離れていました
ので国際交流について経験なく、どうするかアイデアが少ない。
同様、地域振興を実施したいけど、経験が少なく、アイデアが乏しい。のが現状です。
一方、新潟には、地域振興の成功例としてユネスコ文化遺産登録の越後上布の支援ストーリーなどが
有ります。又、それに携わった専門家も居ります。
3、 両者が交流する事で、新潟の成功例を世界へ紹介でき、専門家も新しい経験を得る事が出来ます
ミャンマー側では国際交流を通じて地域振興の企画方法を習得出来ます。
4、この運動にご賛同いただきましたのが、1)新潟県立大学国際地域学部、2)財)北方文化博物館、
3)十日町、小千谷、塩沢の各織物組合の皆様 です。
5、私達NGOミャンマークラフト支援会は2つの国の事情を理解できます。相互にプラスになる方法を企画し
紹介できます。さらにこれがきっかけで、信頼が交流をよび、いろいろな要望が見えてきます。
織物だけでも基礎技術・研究~デザイン、色の研究など、多岐にわたると想定できます。
小さな分野での交流も含め、要望と、出来る事をリストUPする事で、今後の展開が期待できます。
6、最初の行動として、2012年1月 4名で現地の活動拠点を訪問して、政府関係者、学校関係者、農家、
クラフト従事者、NGO関係者など多くに人たちと交流予定です。
新潟には経験者が沢山おります。でも国際交流の経験は少なく、しり込みされているのが現状です。
その道の専門家でなくても、一消費者として、品質への要望は実は世界一厳しい要望になります。
「やってみましょう。動けば次の世界が見えてきます。」「誰でも何かが出来ます。」
形式上は国際交流ですが、実情は私達自身の新しい世界への挑戦なのです。
2012年の新しい計画です。「新潟・国際協力ふれあい基金」に申請中です。
2011年8月招聘・交流事業
日麺両国の手織り工芸家の交流
2、オーガニックコットン・フェアートレード支援事業 1、
2、
3、
3年前から開始しました、オーガニックコットン栽培、かなり目処がついてきました。
ポイントになることが、品質を向上させながら、オーガニックの栽培ルールを維持することです。
栽培ルールの検証で、今年ザガイン地区で10エーカーで成功。
2トンを収穫して、現在紡績に挑戦しています(手紡ぎ風の高級糸です)
2012年1月にはもう一つの候補地を確認に行ってきます
もうひとつの楽しみが、新しい候補地は栽培方法を変更している事です。
近藤先生のアドバイスですが、ひょっとするとミャンマーの綿の品質向上が期待できます。
現在の問題点が、1)現地の優良種子は遺伝子組換え種の為、オーガニック認定が難しいこと
そこで、2つの方法を模索しています。日本の公的支援要請と海外から優良種子の輸入です。
12月14日打ち合わせして、2つとも可能性出てきました。 2)もう一点が栽培技術の総合的な
指導者不足です。これについては日本の第一人者近藤先生からの指導を受けて、そのもとで
指導者の現地滞在なども検討しています。
*近藤先生(㈱大正紡績取締役で世界26カ国でオーガニックコットンを指導、日本の第一人者、
東北コットン・プロジェクトの発起人(よくTVで取り上げられています。)
*この支援事業は来年の事業としてJICAへ相談しています
そのためにJICAの規定に合せ、NGOヤンゴン事務所をミャンマー政府へ登録して、
MOUを申請中です。
(ミャンマー政府によるMOU認可は日本国内のNPO法人認定と同じようなものですが、
従来は1-2年かかると言われて、事実上新規申請は出来ない状態でした。但し、最近
状況が変化した様子で、当方はかなり早く認可得られそうです)
2011年産の
オーガニック・コットン
この畑収穫品を
使って
試験実行中です。
来月には
もっと良い環境が
見れる可能性有り
期待しています
11月マンダレーで農業普及員との懇親会に参加
参加者は意欲的でした。
3、蓮糸による地域産業振興支援事業 1、
2、
3、
蓮糸は古代日本でも利用されていたようですが、現在ミャンマーはインレー湖地方のみで
生産されている、幻の天然繊維です。
日本からの調査協力依頼により、ミャンマー政府への共同調査依頼含めて実施しました。
実際の行動部隊は、インレー湖に近いタンジー市のサウンダー織物学校校長のキンさん
が現地調査し、そのバックアップとして前ミャンマー政府一村一品責任者のティンさん、
さらには連絡役としてAMC社のスーさんの3名が中心になって動いています。
10-11月、現地訪問して各種調査を実施した結果
1)従来よりかなり細く高品質の糸が製作でき、来年用に製作依頼出来ました。
2)インレー湖以外でも蓮糸の製造可能であり、かつ年中生産が見えてきました。
3)脱色、染色などの応用技術も合せて試験して、今回良い結果が得られました。
以上2の結果、生産量拡大と品質向上の道筋が見えてきました。
ミャンマー政府とも相談して、可能ならば地域産業として育成を目指します。
さらには、この開発課程のマネジメント・織物技術は日本・ミャンマー両国にとって有益と
推定されますので、JETROの途上国開発輸入支援案件として申請して、その中で
織物留学、指導者派遣なども含める予定です。
湖上生活のインレー湖風景
これが蓮糸です。
蓮の茎を折ると取れ出せますが
根気が必要な仕事です。
4、その他自然繊維による地域産業振興支援事業 右写真はミャンマーの科布の材料です。かなり細くしても丈夫です。
まだ改良必要ですが、泥染めでソフト化と草木染など魅力的な技法を
駆使しています。新潟県でも注目ですが、京都では既にすたれて
入手困難材料の出現には大変興味を持っていました。
その他麻、芭蕉布の試験など、興味ある結果が出てきています。
5、カンボジアでの一村一品支援事業について 11月プノンペンに入り現地のNPO団体やカンボジア王立農業大学、それと織物で生活している
集落を訪問して打ち合わせをしてきました。
但し、残念ながらまだ支援物資を届ける国際支援が中心の現地NPOでした。
窓口のNPOの対応が変わるまで、様子を見る事にしました。
私見ですが、いろいろな国際支援・交流が有るかと思います。
私のコンセプトはチョコレートをあげるのではなく、一緒に作る事を考える支援です。
物をあげる場合、少数の対象でしたら私の範囲で出来ます。
でも、多数にはとても対応できません。
一番の心配は相手をダメにしてしまう例が多い事です。
現地に合せて、工夫、努力、実行する事です。失敗してもいずれ成功します。
チョコレートを現地でつくれれば、配布方法は現地流に多様に出来ます。
開発途上国では、努力する人たちは沢山います。挑戦できる環境を作れば良いのです。
幸い日本では通じないアナログ知識でも、生かす事が出来ます。この2者を合せると
新しい事が出来てきます。その見極めは容易ではありませんが、何とかなります。
一番の長所は、参加者が常に新しい事に挑戦できる環境が見えることでしょう。
カンボジアではしばらく待ちます。
事務局よりご案内
1、
新規会員ご紹介 会員
家族会員
2、
NGOの名称 変更ふくめ考えませんか?
NGOミャンマークラフト支援会、英名Myanmar Crafts Support Asosiationですが
名前が硬く長過ぎるきらいがあります。
今回、ミャンマー政府へ申請する時に、特に英文では名前が長すぎます。
略語MCSAも私もときどき?です
「親しみのある名前」「シンプルに」との声があります。
後日変更するより、今がチャンスと思います。今月中に皆さんのアイデアお知らせください
候補
3、
長谷川 春木様
長谷川 静枝様
1、NGOミャンクラ 英文 NGO MyanCra:(MC)
親しみ易さ一番に !
2、NGOアジア・クラフト・サイクル 英文 Asia Crafts Cycle
(略アジアクラフト、AC) 今後ミャンマー以外の国へ活動広がると予想
して、ミャンマーの名前を外しました。
ミャンマー訪問・交流事業
2012年最初の行事として、下記2つの組織の共同事業として実施します
NGOミャンマークラフト支援会 ミャンマー訪問・交流事業
NPO法人新潟NGOネットワークの「スタディ・ツアー」
参加者 4名
2012年1月7日-1月15日
訪問地区、ヤンゴン・バゴー・マンダレー・バカン・マグエの5地区
交流予定団体:ミャンマー政府一村一品指導関係者、サウンダー織物学校関係者、
Hitoセンター関係者、織物工房関係者、有機肥料製造関係者、
農業技術普及員と農家の方々、木工工房関係者、
NGO現地カウンターパート関係者と多様です。
お客様ではなくて、彼らの生活環境に入りますので、カルチャーショック含め
貴重な体験を得られる事を期待して、おじさん4名が行ってまいります。
以上です。