ホテル双葉 ESCO事業 ~老朽化設備の更新と確実な省エネ・省コストを実現~ 目次 1.建物概要 ・・・ P.2 2.ESCO事業概要 ・・・ P.3 3.ESCO事業による削減効果概要 ・・・ P.4 4.ESCO事業の収支イメージ ・・・ P.5 5.省エネメニュー ・・・ P.6~13 6.BEMS装置を用いたエネルギー効果検証 ・・・ P.14 1 1.建物概要 ◆建物概要 名称 :ホテル双葉 所在地 :新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢419 用途 :温泉旅館 開業 :1948年(以降、順次増改築) 階数 :地上7階 ◆設備概要 熱源設備 :灯油焚吸収式冷温水発生器(1994年導入)、水冷チラー(2003年導入) 空調設備 :P-MAC、水冷PAC、宴会場系統FCU、エアコンなど各種 給湯設備 :ボイラB-1(2000年導入)、ボイラB-2(2003年導入)、ボイラB-3(2008年導入) 照明設備 :蛍光灯、ダウンライト、スポットライトなど合計約4,000灯 ◆使用エネルギー概要(2011年10月~2012年9月実績値) 契約電力 :620kW 電力使用量 :2,932,124kWh/年(46,156,716円/年) LPガス使用量 :12,872m3/年(4,474,175円/年) 灯油使用量 :612,000L/年(44,819,200円/年) 水使用量 :89,885m3/年(29,854,914円/年) 温泉使用量 :21,804m3/年(4,891,971円/年) ⇒年間合計130,197千円/年 2 2.ESCO事業概要 ◆契約概要 ・契約期間: 平成26年4月~平成35年3月 9年間 ※平成25年度エネルギー使用合理化事業者支援事業、BEMS導入事業補助金を活用。 補助金額:18,571,666円 ◆ESCO事業による省エネルギー効果→削減効果内訳は次頁参照。 ・エネルギー削減効果(削減率): 原油換算値71.2kL(5.2%)/年 ~ESCO事業イメージ~ 省エネルギー効果 建物主利益 ESCO事業者の経費 返 済 分 金利 初期投資 ESCO サービス 費 建物主利益 光熱水費 ESCO導入前 光熱水費 光熱水費 ESCO導入後 (サービス契約中) ESCO導入後 (サービス契約満了後) 3 3.ESCO事業によるエネルギー削減効果概要 4 4.ESCO事業の収支イメージ ※金額はすべて税抜。 15年間の利益総額96,453千円で 15年間の利益総額96,453千円で 「省エネ改修」を実現 「省エネ改修」を実現 130,197千円 単年度利益額 3,001千円/年 契約終了後の 単年度利益額 11,574千円/年 127,196千円 現在の光熱水費 省エネ 削減額 ESCOサービス費 9,949千円/年 再契約リース費 1,376千円/年 117,274千円 削減予定金額 12,950千円/年 削減予定金額 12,950千円/年 事業実施後の光熱水費 117,274千円/年 0 (契約前) 契約期間 9年 契約終了後 6年 5 5.省エネメニュー ◆照明のLED化 照明をLED化します。LEDの長寿命化により、ランプ交換および処理にかかる費用も軽減することが できる。 ※更新範囲は約1,000灯 導入前 導入後 6 5.省エネメニュー ◆誘導灯のLED化 LED型に更新することにより省エネルギーと長寿命化を実現する。 導入前 導入後 7 5.省エネメニュー ◆高効率潜熱回収型給湯器の導入 現状の灯油焚ボイラに加え、最新の潜熱回収型給湯器を増設したシステムとする。これにより給湯に かかるエネルギーを削減する。 導入前 導入後 :改修範囲 暖房系統 暖房系統 浴槽ろ過装置 ボイラ(2003年導入) 潜熱回収型給湯器 貯湯槽 油 灯 灯 油 貯湯槽 灯 油 浴槽ろ過装置 ボイラ(2003年導入) 8 5.省エネメニュー ◆熱源水ポンプ変流量制御導入 ポンプにインバータを導入し、省エネルギーを図る。 導入前 導入後 :改修範囲 冷却塔 冷却塔 コントローラ 温度センサ インバータ PMAC 熱源水ポンプ PMAC 熱源水ポンプ 9 5.省エネメニュー ◆水冷PACへのCO2制御導入 室内環境を満足しながら、暖房時は冷えた外気・冷房時は暖かい外気の取り入れ量を適正に 抑制する。 導入前 導入後 :改修範囲 夏季(冷房時)の場合 混合空気 空調負荷大 夏季(冷房時)の場合 混合空気 C 空調負荷小 C FAN FAN C 外気 還気 外気 C 還気 CO2センサ コントローラ 10 5.省エネメニュー ◆熱源送水温度最適化 季節により送水温度設定値を適切に変更することで冷温水発生器の効率を高め、 省エネルギーを図る。 導入前 導入後 :改修範囲 外気温度計測 灯 油 コントローラ 冷水 設定値変更 灯 油 7℃ 冷水 9℃ 吸収式冷温水発生器 吸収式冷温水発生器 11 5.省エネメニュー ◆冷却塔ファン運転制御最適化 冷却水ポンプと冷却塔ファンを連動させる制御を導入することにより無駄なファンの運転を防止する。 導入前 導入後 冷温水器運転中は常時運転 冷却塔ファン 連動運転によりムダを削減 冷却水ポンプ 吸収式冷温水器 冷却塔ファン 冷却水ポンプ 吸収式冷温水器 12 5.省エネメニュー ◆高効率食洗機の導入 現在、給湯使用量の多い従来型の食洗器が使用されている。これに対し、最新の高効率食洗器を 導入することで、電気により作湯し、灯油およびLPガスを削減することで省エネルギーを図る。 導入前 導入後 13 6.BEMS装置を用いた削減効果検証 ◆BEMS装置の導入 ESCO設備ほか系統ごとの電力量・灯油量・水量を継続的に計測し、省エネ効果の検証を行う。 計測項目一覧表 潜熱回収型給湯器 区分 計測系統 全体 建物全体 電力消費量 灯油使用量 ○ エネルギー見える化 吸収式冷温水発生器 ○ ボイラ(1F) ○ ボイラ(5F) ○ 熱源・ボイラ ヒートポンプ温水器 高効率食洗機 ○ 潜熱回収型給湯器 チラー 水使用量 エネルギー計測 ○ インターネット ○ 冷却塔 ○ コンベンション ○ 宴会場 ○ 厨房 厨房一括 ○ ○ 浴槽 大浴場ごと ○ ○ 客室階 フロア一括 ○ ○ 昇降機 昇降機一括 ○ エネルギー計測 空調 エネルギー見える化 BEMS装置 省エネ制御の導入 アズビル データセンター 14
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