「OECD/NEAその目指すもの」 2006.4.10 前OECD/NEA事務局長 植松邦彦 OECDの歴史 • 1947年6月5日 欧州復興計画(マー シャルプラン)発足。 • 1948年−1951年に実施。 • その後、OEEC(Organization for European Economic Cooperation)を形成。 • 1961年に OEEC→OECD (Organization for Economic Cooperation and Development)に変 革。 2 NEAの歴史 • 1957年12月、ENEA (European Nuclear Energy Agency) 発足。 • 1965年2月、日本はENEAに準加盟。 • 1972年4月、日本はENEA(= NEA) に正式加盟。 日本の加盟により、ヨーロッパ以外か らのメンバーが参加することとなった。 このため、 ENEA は NEA (Nuclear Energy Agency)と名称 変更。 3 NEAの現状(as of 2006, March) • スタッフ数 • 年間予算 11.8m€ NEA本体 9.2m€(約13億) Data Bank2.6m€(約3.6億円) • NEA本体加盟国 • NEA/Data Bank 加盟国 72名 28カ国 24カ国 4 Nuclear Energy Agency Member Countries See also the subset of NEA Data Bank Member countries Australia France Japan Slovak Republic Austria Germany Korea Spain Belgium Greece Luxembourg Sweden Canada Hungary Mexico Switzerland Czech Republic Iceland Netherlands Turkey Denmark Ireland Norway United Kingdom Finland Italy Portugal United States 5 Nuclear Nuclear percentage of electricity total generation electricity (net TWh) supply Country Number of nuclear units connected to the grid Australia -- -- -- Austria -- -- -- Belgium 7 44.9 55.2 Canada 22 84.2 15.1 Czech Republic 6 24.8 31.8 Denmark -- -- -- Finland 4 21.7 26.5 France 59 426.8 78.1 Germany 18 156.0 30.1 Greece -- -- -- Hungary 4 11.9 38.5 Iceland -- -- -- Ireland -- -- -- Italy -- -- -- Japan 52 270.2 29.8 Korea 19 123.5 38.0 Luxembourg -- -- -- Mexico 2 8.7 4.2 Netherlands 1 3.6 3.8 New Zealand -- -- -- Norway -- -- -- Poland -- -- -- Portugal -- -- -- Slovak Republic 6 15.7 55.5 6 Spain 9 60.9 22.7 Sweden 11 75.0 50.5 Switzerland 5 25.4 39.4 Turkey -- -- -- United Kingdom 23 73.7 20.4 United States 104 789.0 20.0 352 (out of 440 worldwide) 2 216.0 23.5 OECD America 128 881.9 18.7 OECD Europe 153 940.4 29.2 OECD Pacific 71 393.7 26.7 TOTAL Eight units were under construction at the beginning of 2005: five in Japan, one in the Republic of Korea and two in the Slovak Republic. 7 NEAの強み‐1 • OECDに所属し、他の活動とも幅広く 協力。 • 科学技術局、環境局などとは密接に 協力。 • 特に、国際エネルギー機関(IEA: International Energy Agency)と協 力し、バランスのとれたエネルギー供 給への原子力の貢献を共同して評価。 *核融合の研究開発は、歴史的に IEAの研究開発部門に所属し、 NEAと協調して実施。 8 NEAの強み‐2 • 主要原子力国がメンバーで、最善、最大の 専門家集団を抱える。 • メンバー国間の即時情報交換を確保。 • あまり政治的な介入、影響を受けない。 • 多くの委員会活動を通じて、国際的に認め られる意見を表明。 • 主要国間の作業で合意形成された内容は、 OECD諸国にとどまらず、国際的に幅広く活 用。 *原子力賠償法(パリ条約)、事象の国 際評価尺度(INES)など多数。 9 NEAの事業‐1 原子力平和利用における協力の発展を目的 • 共同事業の実施 ドラゴン計画(高温ガス炉開発)、 ユーロケミック計画(再処理のデモン ストレーション、 ハルデン計画(照射炉の共同利用) など。 • 科学協力、情報交換 データーバンクからの情報、 安全規制上の問題、 経済性の問題、 など。 10 NEAの事業‐2 • NEAは核不拡散問題には直接かか わらないが、 *Puの平和利用に関するデータ。 Minor Actinidesの処理処分 に関する問題。 * G-IVの事務局としての範囲で 核不拡散問題に間接関与。 * 11 • NEA改革 • 1980年代後半からNEAの機構改 革を実施 *人事制度の改善 * 事務の効率化 *委員会制度の見直し *加盟国の拡大 12 国際機関とどう付き合うか • Global化の時代、自国利益の追求 のみではダメ。 • 日本人職員の増加と長期滞在化。 • 日本からの積極的共同計画の提案 を。(もんじゅの活用等) • NEA、IAEAのそれぞれの得意技の 推進を通じて、両機関の協力の促進 を。 13
© Copyright 2024 ExpyDoc