31P-0608 - 日本薬学会第131年会(静岡)

31P-0608
北米産 Juniperus occidentalis のリグナン配糖体の構造について
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稲田 昭 1 ,
A. Lang FRANK(
摂南大薬,
◯稲冨 由香 1 ,邑田 裕子 1 ,中西 勤 1 ,
2
南オレゴン大)
【目的】アメリカ大陸の薬用資源開発の一環として、アメリカオレゴン州で採集
した Juniperus occidentalis について成分研究を行っている。本植物の MeOH エ
キスにはメイラード反応阻害、及び脂肪細胞分化誘導阻害活性が認められ、これ
までにフェノール性化合物、ビフラボノイド、モノテルペン配糖体などを報告し
ている。1)今回、更に成分検索を行った結果、リグナン配糖体を単離し、それらの
化学構造を決定したので報告する。
【実験・結果】J. occidentalis の葉および枝の MeOH 抽出エキスを溶媒分配し、
得られた n-BuOH 可溶画分をシリカゲル、ODS および Sephadex LH-20 カラムクロマ
トグラフィー、HPLC により分離精製し、新規化合物 1、2
2、4
4 を含む 12 種のリグナ
ン配糖体を単離した。これらの化合物の構造は各種 NMR、CD 等のスペクトルデー
タの解析により決定した。
1) 日本生薬学会第 56 回年会講演要旨集、p. 249(2009)