第243回(2007年11月26日)議事概要[PDF] - TeNYテレビ新潟

第243回
株式会社テレビ新潟放送網
放送番組審議会
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開催日時
平成19年11月26日(月)午前11時より
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開催場所
テレビ新潟
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委員総数
10人
本社役員会議室
出席委員9人
出席委員
豊口
協 委員長
高野
雅志 副委員長
井伊
基之 委員
寺口
信二 委員
大矢
純一 委員
金巻
とよじ 委員
田村
明子 委員
大久保
尾畑
千春 委員
留美子 委員
欠席委員
碓井
真史 委員
会社側出席者
代表取締役社長
前川
磐
常務取締役
奥野
富士郎
取締役
永原 良太
編成局長
竹石
尚史
制作部長
小林
彰
報道部長
稲田
裕之
報道部
芝
至 (番組担当ディレクター)
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事務局
隅田
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議
至一
土田
雅之
紫竹
聡子
題
1) 番組合評
TeNY 報道スペシャル
「新潟は負けない
~中越地震3年 いま新たな段階~」
〔放送:10月23日(火)午後3時50分~4時50分〕
2)会社報告
・BPO 放送と青少年に関する委員会
『出演者の心身に加えられる暴力に関する見解』
・前回審議会の公表と審議内容の社内措置
・放送法に基づく訂正放送の有無
・10月の視聴者からの意見・問い合わせ
3)その他
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番組審議の概要
○ 個人の復興から街の復興・コミュニティーの復興と言う段
階へという番組の趣旨ならば、番組の作り方が違うのでは
ないか?多くの住民の声をもっと番組にだすべきだ。ナレ
ーションで畳み掛けられると、ブラウン管のこっち側だけ
の気持ちで終わってしまうが、視聴者にそのような感じを
持たせてはいけないと思う。
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○地元の放送局が地元の目線で復興を捉えた良い番組だ。復
興とは人が戻ってくること、コミュニティーを形成するこ
となど、その意味を的確にうまく表現していた。番組で最
も素晴らしいのは、人々が助け合うことが基本的で大事な
ことを訴え、助け合いを真正面に捉えて映像でも表現して
いたことだ。キャスターのコメントは、特に住民やゲスト
の話を聴いたあとの受け止め、コメントがずれていること
が多く残念だった。
○ 4地域の VTR 部分と生中継を絡ませる構成のシッカリし
た、節目の3年目のその日に生放送する意味がある中身の
濃い番組であった。特に3年がかりで丁寧に取材した木篭
集落の描きかたは出色の出来栄えだった。このコーナーの
最後の生中継部分で、区長の松井さんが手にしていた今年
とれた白い米は印象的だった。
○また商店街の話しも、衰退が加速していく厳しい現実と教
訓を浮き彫りにしていた。小千谷市長への陳情シーンで市
長は最大限努力すると話していたが、映像で伝わってくる
ものは、むなしさや限界であり、テレビ報道ならではのす
ごさを感じた。VTR 部分の BG、ナレーションもプロの技
をうかがわせた。特に女性のナレーションは良かった。
○この番組で地元マスコミが地元をとりあげることが、いか
に大切なことであるか、あらためて感じた。木篭集落の松
井さんを見ていてリーダーがしっかりしていると地元のま
とまりがあることを感じたし、お骨のシーンや松井さんの
奥さんの「ここでお茶が飲みたい」と話したシーンで、日
本人の昔の姿のなごりが残っているとも思った。商店街の
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衰退が加速している話では、行政は商業を見直せと感じた。
農業や漁業では、行政の補償はあるが商業はない。番組で
はこのような行政の線引きについて突っ込んでとりあげて
欲しかった。
○ タイトルが「新潟は負けない」だが、番組の構成が違うので
はないか。この入り方だと暗い気持ちになってしまう。キ
ャスターは解説もする人ならば、その視点はどこにあるの
か?大学の先生の使い方もハッキリしない。番組の視点が
弱く、外側から物を申しているような感じを受けた。番組
はスマートだが、
「新潟は負けない」ならば報道として街の
人の中に入って、一緒になって盛り上げてやって欲しい。
○ 生中継と VTR 構成ものによる全体の流れはスムーズだっ
た。ただ、生番組は時間の制約がある。キャスターやゲス
トはコメントを時間内に収めなくてはとの気持ちで、きれ
いにまとめようとしたためか視聴者に伝わってくるものが
希薄だった。商店街の話は、地震の前から衰退しつつあっ
たので地震でそれが加速する、ではその教訓を中越沖地震
の柏崎ではとの流れだったが、よくわからなかった。
○ 生活全部を失ったつらさ、そこからどう立ち直ろうとして
いるのか、人々の今が伝わってくる感動的な番組であった。
特に木篭集落のコーナーは住人たちのふるさとへの強い愛
着、離れられない想いが伝わってきて感動した。ただ、表
面的、盛り上がりに欠けるところもあって視聴者のなぜ?
もっと知りたい!にもっと応えて欲しいとも思った。テー
マのひとつであった教訓については特にそのように感じた。
キャスターやアナウンサーの役割も重要で、インタビュー
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では「外から来た人」といった感じだったので、もっと感
情をだしてもよかったし、ズバズバ住民たちの間に入って
もよかったのではないか。
○良い番組をありがとう。木篭集落の「いつでも帰ってくる
故郷づくり」は、待っていても何も始まらないので、住民
たちが活動し情報を発信することが大切だと感じた。商店
街の復興も含めて個人に対する公的支援が困難なハードル
があるのはわかるが、見直すことができないのか視聴して
いて歯がゆく思った。このことも含めて過疎、高齢化、商
店街等の空洞化などは日本全体が抱えている問題なので、
新潟のこれからの取組みが問題解決のヒント、日本の視点
を変えることになれば良いと思った。
○3年たって復旧は終わり、これからは「復興」だとのメッ
セージが番組に底流としてあった。山古志は地震の象徴だ
が、木篭の VTR を視て中山間地の地震や災害について研
究・整理して情報を全国に伝える必要があると思った。川
口町住民の取組みは熱心なリーダーがいて、人と人の心を
つないでいくコミュニティ形成の活動を続ければ街は復興
に向かうことを表現していたのであろう。
○ 全体を通して感じるのは、きれいに流れすぎていると言う
こと。復興はもっと厳しいもので、住民の悲愴な叫びがあ
ると思ったがスーと流れて終わった感じがした。しかし広
い被災地の今を横断的によく番組にまとめてくれた。1時
間が短く感じた。
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会社側の報告事項
1)BPO 放送と青少年に関する委員会が10月23に表明し
た『出演者の心身に加えられる暴力に関する見解』につ
いて説明した。当社では指摘されるような事案は過去な
い。今後も見解を十分尊重して番組制作にあたる
2)訂正放送、取り消し放送の実施状況
〇前回審議会(10月22日)から昨日まで、放送法に
基づく訂正放送、取り消し放送はありません。
3)放送番組に関して申し出のあった意見の概要
10月…………………合計300件
(取材のあり方、言葉の使い方等で注意しなければならない指摘も
あり今後に生かすが、当社側から委員に審議をお願いするよう
な重大事案はなしと報告)
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審議機関の答申または意見(前回審議会)に対してとった措置
・審議会の意見等を制作関係者に周知
・番組審議会議事概要を社内配布予定
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今回の第243回放送番組審議会の公表
1)
インターネットの TeNY ホームページに議事の概要を掲
載。文書にて求める視聴者には本社・長岡支社・上越支
社で対応する。
2)
当社のニュースで審議会の概要を放送 予定
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配布資料
・ BPO 放送と青少年に関する委員会
『出演者の心身に加えられる暴力に関する見解』
・10月の視聴者からの意見、問い合わせ等の集計表
・10月の新潟地区民放 単発番組制作一覧
・民間放送新聞(11/3 号 11/13 号)
・BPO 報告(NO.53)
以上
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