平成25年度 金沢大学 公開臨海実習 実施計画書 - 金沢大学環日本海域

平成25年度 金沢大学 公開臨海実習 実施計画書
実習タイトル
「内分泌撹乱物質による環境教育実習」
実習内容
多環芳香族炭化水素(Polycyclic aromatic hydrocarbon : PAH)類は石油や石炭など化石燃料
の燃焼に伴って生成して大気中に放出される非意図的生成化学物質の一つであり、難分解性の
有機化合物として環境中に広く存在している。重油にも PAH が含まれており、重油汚染によ
る魚の脊柱彎曲等の奇形の原因物質である可能性が高い。
本実習では PAH の生物に対する影響評価を行うと共に、日本海の PAH の汚染に関する最新
の知識を学ぶ。さらに韓国の PAH の研究者を招聘して、韓国での最新の研究を聴講する。
生物に対する影響評価に関しては、ウニと魚のウロコを用いた実習を計画している。アカウ
ニあるいはバフンウニから採卵・採精を行い、受精させ、受精膜ができた後、PAH を添加して
ウニを飼育する。そのウニの初期発生に対する PAH の影響を観察する。ウニの発生実験の間
に、魚のウロコを用いたバイオアッセイ系による PAH の影響を調べた研究例を講義して、実
際に、魚のウロコには、骨を作る細胞(骨芽細胞)と骨を壊す細胞(破骨細胞)が共存してい
ることをそれぞれの細胞のマーカー酵素を用いて染色して、その後、観察する。さらに海洋生
物の知識を高めるために、イカに関する講義も行う予定である。
実習内容キーワード
担当教員氏名・
所属・役職名
協力教員氏名・
所属・役職名
内分泌かく乱化学物質、多環芳香族炭化水素、ウニ、魚のウロコ
鈴木 信雄 准教授(環日本海域環境研究センター)
関口俊男 助教(環日本海域環境研究センター)
早川和一
教授(環日本海域環境研究センター)
韓国 釜慶大学(未定)
清本正人准教授(お茶の水女子大学・湾岸生物教育研究センター)
広橋教貴准教授(島根大学・生物資源教育研究センター)
対象学生・学年
開講大学・施設名
施設の住所
電話
国公私立大学学
部・1~4 年生
(院生も可)
開講期間
金沢大学環日本海域環境研究センター 臨海実験施設
〒927-0553 石川県鳳珠郡能登町小木ム 4-1
0768-74-1151
e-mail
平成 25 年 11 月 2 日(土)夕方~
11 月 4 日(月)昼ごろ解散
Fax
[email protected]
Web Site
0768-74-1644
http://rinkai.w3.kanazawa-u.ac.jp/
交通案内
特別な理由がない限り金沢から北陸鉄道バスを利用してください。金沢から約2時
間半,片道 2,500 円程度です。詳細は採用決定後に本人へ連絡します。
費用
1,000 円(宿泊費、クリーニング代を含む、備え付けの洗濯用洗剤・シャンプー等
は利用可)と毎日の食費。
授業科目名
臨海実習(野外実習)
単位数
授業料の徴収について
受講生選抜基準と
申し込み締め切り
1単位
定員数
15 名
国立・公立・私立を問わず徴収しない。
10 月 18 日(金)締切、希望者が多い場合は抽選をする。
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