第35回 評価監視委員会議事概要(平成24年4月23日 - 建設物価調査会

第35回評価監視委員会の開催について
第35回 一般財団法人建設物価調査会評価監視委員会が開催されましたので、議事概要についてお知ら
せいたします。
開催日及び場所
平成24年4月23日(月)15:00∼17:00 建設物価調査会会議室
木下誠也(愛媛大学防災情報研究センター 教授)
佐藤 淳(公認会計士)
出席委員
(五十音順)
鈴木恭蔵(委員長(東海大学法科大学院教授))
千坂正志(千葉県代表監査委員)
幕 亮二((株)三菱総合研究所 主任研究員) 案 件
審議案件
備 考
(定期調査)
鋼矢板 全国
「建設物価」平成24年4月号・4頁 掲載価格につい
て、調査結果記録票、調査結果集計表等に基づ
き、調査方法、調査プロセス等を説明。
(定期調査)
型枠工事費 東京地区
「建築コスト情報」平成24年春号・12頁 掲載価格
について、調査結果記録票、調査結果集計表等に
基づき、調査方法、調査プロセス等を説明。
委員からの主な意見・
質問、それに対する調
査会からの回答等
別紙のとおり
委員会による指摘(不
適切な点又は改善すべ
き点)
なし
1
別紙
意見・質問
説明・回答
1. 定期調査について
鋼矢板(全国)
○ 600mm幅をベースとしているが、最近需要
が伸びている900mm幅のハット型鋼矢板を
調査対象製品とはしないのか。
○ 国内のメーカーは高炉3社、電炉1社とある
が、他に参入しないのは製造に特別なノウハ
ウが必要なのか。
○ 900mm幅のハット型鋼矢板はまだ主流(ベー
ス)とはなっていない。
現在主流となっている600mm幅のⅢwを対象
とし、他の製品についてはエキストラを調査
している。
○ 鋼矢板の止水性を考えると、継ぎ手構造に隙
間の少ない製品が望ましい。
このため、構造や生産ラインについてのノウ
ハウは必要である。
○ メーカーを調査することが基本とのことであ
るが、どのような考えであるのか。
○ 鋼矢板のようなひも付き契約はメーカーと需
要家との間で価格の合意がなされるためであ
る。
○ メーカー以外に商社も調査しているが、どの
ようなことを調査するのか。
○ メーカー調査の補足として、実際に契約価格
がいくらであったのかを確認している。
○ 鋼矢板の販売形態はひも付き契約であるが、
その理由はなにか。
○ 鋼矢板は工事現場ごとに製品の長さが違い、
受注生産になることから、在庫での対応が難
しいためである。
○ 2011年の第2クォーターから鉄鉱石や原料炭
の材料費が下落し、為替も円高であるが、製
品価格が下がっていない。
その理由はなにか。
○ それ以前に原材料が大幅に上昇したが、東日
本大震災の影響で製品の値上げが浸透せず。
その後の原材料の値下がりも相殺となり、製
品価格の下落には至らなかった。
○ 今後の東日本大震災の復興需要や大手メー
カーの合併で製品価格の上昇を危惧する向き
はあるのか。
○ 復興需要以外は前年度並みとみられ、復興需
要だけでは需給タイトは予想されない。
合併でメーカー数は減るが、競争原理は変わ
らないとみている。
○ 売り手側調査の3社では調査対象として少な
くないのか。
電炉メーカーの1社を調査対象にしてはどう
か。
○ 3社で97%のシェアを占めるため問題ないと判
断している。
電炉メーカーの1社は販売形態も異なり調査先
としては向いていない。
○ 検証・審査における「市況動向と調査価格と
の整合」とはどのようなことか。
○ 日常業務で得られた市況動向と調査結果価格
との整合性を確認することである。
○ 製品の継ぎ手はどのメーカーでも同じなの
か。
○ JISで継ぎ手形状は規定されてはいない
が、止水性等を考慮すると同等の形状に落ち
着いてくるものである。
2
別紙
意見・質問
説明・回答
2 定期調査について
型枠工事費(東京地区)
○ 型枠工事に使用する丸パイプとはどのような
ものなのか。
○ 型枠のせき板(合板)を支えるためのパイプ
のことである。
○ 型枠工事とはどこまでの範囲を対象にしてい
るのか。
○ ①工場でのせき板切断加工、②現場での型枠
組み(コンクリート打設時の立会い含む、③
型枠の取り外し
これらを含めた作業である。
○ 市場単価方式では運搬費が入っていないが、
どのような理由か。
○ 市場単価の予備調査及び試行調査で運搬費は
市場取引において別項目で計上されることが
確認されているためである。
○ 首都圏において新築マンション着工戸数が減
少しているが、型枠工事費が上昇している理
由はなにか。
○ 工事量の落ち込み以上に職人不足が深刻で
あったためである。
○ 東日本大震災の復興需要はどうなのか。
○ がれきの処理も終わり、今後は新築工事も増
えるとの見込みで、需要増が予想されてい
る。
○ 調査対象業者が35事業所となっているが、東
京地区の事業所であるのか。
○ 東京に事業所がある業者と埼玉・千葉・神奈
川の業者の中で東京も営業エリアとする専門
工事業者を対象としている。
○ 35事業所は調査先として固定しているのか。
東京地区ではこの35事業所以外にはないの
か。
○ 調査先として固定している。
この他にも型枠工事業者は存在する。
○ 今回の調査の回答数は35事業所中14事業所と
半数以下となっているが、ちょっと少なくな
いのか。
○ 14事業所からは継続して回答を得ているの
で、市況は十分把握していると考えている。
○ データに説得力を持たせるためにも、調査先
母集団を増やすことや、入れ替えるなりを検
討する必要があるのではないか。
○ コスト研を中心に調査先を見直そうとの動き
が出ていることから、検討したい。
○ 特定の業界団体の加盟会社だけではなく、業
界団体に属していない業者を調査先にするこ
とは出来ないか。
○ 既にゼネコンの紹介で業界団体に属していな
い業者も入っている。
3. 次回開催日について
○ 次回評価監視委員会は、平成24年7月23日(月)に開催する。
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