むせん会報誌第3号(復刻版)

復刻版
bababababababababab
本復刻版は会報「むせん」第 3 号(原
本)をスキャナーで読み取り、テキス
ト化して再構成しました。
テキスト化の時、誤変換が発生する
ため校正は慎重に行いましたが、校正
漏れがあるかも知れません。その場合
はあしからずご了承ください。
また、なるべく原本に忠実を心がけ
ましたが、ソフトウェアの関係で一部
異なっている場合もあります。併せて
ご了承ください。
目次
会報第 3 号の発行について
三浦伊登美
1
OB の皆様え
山根信義
1
無線支部の活動状況
小島徳寧
2
支部からの報告とお願い………倉井正治
昭和 48 年度収支決算報告
6
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
6
昭和 49 年度収支予算 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
7
昭和 49 年度収支決算報告
8
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
地区だより
10
東京地区 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
10
千葉地区 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
10
神奈川地区 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
10
埼玉地区 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
11
随想
11
◎筑波山水道縁起 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
11
その後の私 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
13
会員連絡簿
14
◇◇ 会報第 3 号の発行について ◇◇
三浦伊登美
創刊号、第 2 号に引き続き、本年度も会報
発行を機会に、その体勢を少し変更して、常
第 3 号を皆さまにお届けできることになりま
任幹事中の 1 名が編集長、また幹事中の若干
した。
名が編集委員というチームをつくり、その他
ご覧のように、この第 3 号は前の会報にく
の役員は必要に応じて協力するということに
らべて、頁数も少く簡単なものになりました
いたしました。そして今回は、編集長を和田
が、これは、会報発行に必要な諸経費の値上
常任幹事に、編集委員を大場、広谷両幹事に
りだけでなく、諸物価の著しい上昇により、
お願いいたしました。
支部会計が受ける影響も また なかなか無視
ご承知のように、会報を発行するというこ
できない状勢にあるからです。
とは、どんな簡単なものであっても、なかな
しかし、会報発行関係者の努力により、会
か容易な仕事ではありません。しかし、支部
報の体裁は簡素であっても、その内容につい
としては、会報の発行が最も大事な事業のひ
ては皆さまがたにご報告すべきことは一応取
とつとして、今後とも続けてゆきたいと考え
り入れることができたと思います。
ておりますので、これからも、皆さまがたの
創刊号、第 2 号の会報発行の場合は、副支
力強いご批判やご支援をたくさんにお寄せく
部長が編集長に、また常任幹事全員が編集委
ださいますよう特にお願いいたします。
員となり、それに全幹事が協力するという体
(旧友会東京無線支部長)
勢で作業をすゝめましたが、こんどの第 3 号
…∼…∼… OB の皆様え …∼…∼…
山根 信義
今年は東京−大阪間に最初のマイクロ回線
させて来た喜びとは裏腹に、この 20 年間に
が開通してから丁度 20 周年になります。こ
先輩達の残されたマイクロ波と云う偉大なる
の 20 年間を顧りみますと、マイクロ回線は
遺産を食いつぶして来たのではないかと云う
飛躍的な発展を遂げ、公社事業に大きな貢献
反省であります。ところで従来から 11GHz、
をしたことは云うまでもないところであり
15GHz などの高い周波数帯は雨による減衰
ます。
もあり、短距離伝送路にしか適用出来ぬもの
ところで最近ではこの東京−大阪間につ
とされていたのですが、20GHz 帯を使った
いても現在第 4 ルートの工事に着手してお
PCM 方式により長距離伝送路に適用すべく
り、置局選定も第 8 ルート迄は実施してい
現在準備が進められております。この方式で
る状況で. 東京−名古屋−大阪間で使用し得
は 1 ルートに約 5 万の電話回線が収容し得る
るルート数もぼつぼつ限界に近づいておりま
ため東京−大阪間のような幹線伝送路に適し
す。このため 20 周年を迎えた今日、われわ
ており、従来の 4、5、6GHz 方式に代ってこ
れの頭の中にはマイクロ回線をこゝまで発展
の準ミリ波方式の時代が到来することも予想
1
からの制約が出て来るのかも知れません。こ
されます。
れにひきかえ今迄有限と云われて来た電波の
われわれの利用し得る電波は有限であり、
何時かは限界に達することを考えておく必要
方は鉱物資源などと異なり決して消耗するこ
があるわけですが今のところこの様な明るい
とのない資源と云うことが出来ます。
見通しが得られています。一方これにひきか
マイクロ回線開通 20 周年を迎え、この無
えて従来から無尽蔵とまで考えられていた石
限の可能性を秘めた電波を更に開発し、公衆
油資源とか銅などの鉱物資源までが先が見え
通信のために、より一層有効に利活用して行
て来たためにこれらを節約しようと云う考え
き度いと考えております。
(東京無線通信部長)
方が出ています。この資源の面からすると鉱
物資源を大量に使う有線方式にも将来この面
−
∼ 無線支部の活動状況 −
∼
小島 徳寧
昭和 48 年度は当会発足 6 周年を迎へ会員
示されておりますから御読み下さい。その後
の漸増に伴い活動の強化を推進せねばなりま
住谷嘉太郎名誉会員が電気通信協会賞を受賞
せん。然しながら結果的には残念ながら 48
しております。その後 49 年に入りまして現
年に入りますと皆さん御承知の如く中東問題
在まで幸にも物故者はありません。此の原稿
が発生しエネルギー取得が非常事態となり値
を執筆中 10 月 27 日(日曜日)船通本社の原
段の高騰、品不足、石油製品全般のパニック
保全課長から電話で塩見さんが 14 時亡くな
が発生 特に洗剤は店頭より姿をかくし、市民
られたからすぐ来て欲しいと言う電話が 17
の買だめ売おしみ、インフレの悪化、世は正
時にあり車でかけつけました。
に物価狂乱となり、会報の発行も予算では出
実は一週間前の 19 日(土)夕食会を開きた
来ずブロック会議も東京・埼玉は実現はした
いので原君も来るから是非来て下さいと、再
ものの千葉・神奈川は実施が出来ませんでし
三御電話があり参上し一夜を楽しく御馳走に
た。御期待通り事業の進展が出来ず誠に残念
なり 10 時頃帰宅しました。まさか亡くなら
でした。然しながらとぼしい予算の中から支
れるとは信じられません。27 日は日曜日で
部会報二号が発行されたのが唯一の収穫でし
医者が来て呉れず大変困りました。来た時に
た。又会員の御見舞等が実行されました。役
は間に合いませんでした。早速原君と分担、
員会も年 4 回の開催が行れ常任幹事会は必要
会杜関係は原君に、公社、旧友会関係は私が
の都度開催されました。特に会報 1 号、2 号
担当と言う事で夕方から関係方面に電話連絡
の発行とりまとめについて竹内常任幹事に紙
を取りました。死亡間もないのでお通夜と告
上より厚く御礼申上げます。第 1 号は全ペー
別式の時間が未決定のまゝ取りあえず通報致
ジ数 64、第 2 号は 32P で構成されています。
しました。28 日は一日中家で電話連絡を致
会報 2 号の P10 慶弔、叙位叙勲、電気通信
しました。29 日の本葬は東京無線通信部長
協会賞、電気通信産業功労者、名誉会員、古
を始め、船通山下副社長、資材局の方々無線
稀記念品贈呈者、病気見舞、物故者が詳しく
通信部各機関長、電電旧友会東京無線支部、
2
(4)49 年度の恩給予算
船通職員多数皆様の御見送りを受け、さぞか
23.8% 公務員並の引上 70 才以上
し塩見さんは地下で御喜びの事と思います。
49 年に入りましてから次の方々を御見舞
50
超過年数
1
+
+
150
150
150
に上っております。
49 年 6 月 7 日
中沢弘一郎氏
49 年 6 月 12 日
有竹 秀一氏
今まで加算されていなかったが今回請
小菅 雅幸氏
求を待って加算される事となった。本
恩田 徳義氏
人死亡の時は遺族年金を取得している
49 年 7 月 1 日
平木 利一氏
配偶者が請求すること。詳細は関通秘
49 年 7 月 24 日
柳原 正勝氏
書課第三人事に問合せ下さい。又は関
(5)軍人軍属の戦時加算
をそれぞれ御見舞に上っております。次に
通職員部共済係、張替係長まで問合せ
本部主催支部常任幹事会の概要について報告
下さい。
致します。49 年 5 月 9 日(土)逓信協会で
(6)保養所職員クラブの利用
行われました。参加者−荻原会長、安部専務
関東は 48 年 11 月から職員並実施。
理事、支部−局、神、地方、千、埼、群、栃、
12 月 1 日より全国実施。料金(関東
茨、山、搬、無の 11 支蔀(無線支部より杉
だけ)他は共済組合支部に問合せ。宿
本、竹内役員出席)
泊料− 700 円、朝− 200 円、夕− 500
円、茶代 50 円、サービス料 5%。
(1)会員死亡(48 年度 5 月 8 日まで)
(7)死亡者叙勲手続き
本人 42 名、配偶者 16 名、寿賀(77 才
30 日以内に賞勲局までの全部の手続
と 88 才)29 名中 3 名はその間に死亡。
きをすます必要があるので通知もれの
(2)各支部年間一人当りの経費(単位円)
本− 1152
局− 1742
神− 2242
地− 3980
千− 2875
埼− 2233
茨− 1038
栃− 2313
群− 3559
山− 3035
搬− 2572
無− 2872
無い様に早くして下さい。通知ルート
は本人→部→局(秘書課第三人事)
本人→取扱局→部→局
本人→支部→本部。提出書類は死亡診
断書 2 通。除籍抄本 2 通です。
(3)恩年金増額措置陳情
(8)死亡者の通知遅れが未だにあります。
昨年昭和 49 年度予算査定の数日前に
御配慮願いたい。15 日∼3 ヶ月もおく
電退連を通じて政府機関国会(内閣予
れが通信局、地方、埼玉の 5 支部に発
算大蔵委員会)議員に更に各支部長か
生しているので叙位叙勲、見舞金・弔
ら地方選出の適当な国会譲員に陳情。
電等の関係があるので早く通知の事。
3
(9)入会金
難の状況でもあり、その間の御説明を致しま
47 年以前に退職した方々の入会金は
した。大変有益な質疑応答が繰返されました
取らなかったが 49 年度からは新入会
が満場一致で予算案が承認されました。次に
員全員より納入が決定しました。但し
支部長、副支部長、監事の改選が取り行れま
重複会員は各々の支部で徴収します。
したが全会一致で再選されました。引続支部
(10)電電旧友会のバッチ
長より迎寿者(古稀) に御祝金が贈られまし
昨年電退連で在京 5 団体に意匠設計
た。工藤熊三郎(東京)、内田秀(厚木)、三
を委任してあったものが出来上りまし
浦伊登美(藤沢)、森松蔵(佐倉)、安田親士
た。皆様の御手もとに届いた事と思い
(銚子)の 5 氏。来賓小山工事部長より御祝
ます。無線支部として 250 個を用意致
辞を戴き通信部竝に工事部の現況についての
しました価格は 1 ヶ 200 円ですが会
お話しがあり、且当支部に対する御支援を戴
から支出しましたので御含み下さい。
きました。搬送支部の渡辺役員よりこれ又御
以上 会員に必要なものを、取り上げ
祝辞を戴き最後に本部安部専務理事の御挨拶
掲げました。
があり本部運営の実態と恩年金に対する陳情
本部電退連の近状、公務員ベースにスライド
49 年度支部総会の状況について
方式に対する年次格差の問題、25.8% の是正
に関する有益な御話しがありました。又本部
上記総会が 5 月 25 日(土)逓信協会の大
施策遂行の為には分担金の値上げも止むを得
講堂で開催されました。本日は顧問として山
ず詳細な説明が行れ無事総会が終了致しまし
根通信部長が会議のため止むなく欠席され、
た。直に 4 階パーティ会場に集り恒例の懇談
小山工事部長が出席されました。相談役とし
会に移り大槻相談役の音頭で乾杯、はなやか
て宗雪満夫さん、大槻さん、小菅さん、本部
な雰囲気につつまれ懐旧談に花を咲かせ午後
より安部専務理事、搬送から渡辺要さんが御
4 時散会致しました。擱筆に際し御支援下さ
出席下されました。他方現職参与の機関長の
れた各機関の方々に厚く御礼申し上げると共
方々 20 余名、各課長等支部会員を含み総員
に会員各位の御健康と御多幸を心から御祈り
112 名の方々の参集を賜りました。総会は司
申し上げます。
会者倉井常任幹事開会の言葉で開始されまし
た。先ず物故者会員に対する黙祷を捧げ三浦
支部役員の辞任について
支部長挨拶のあと会則に従い支部長が議長席
に着席 議事が進められました。始に小島副
49 年度も 48 年度の役員が引続き会務を担
支部長より昭和 48 年度事業会計報告が行れ
当する事となりましたが本件についてはその
収入支出について詳細な説明が行れ引続き上
後 2 役員の辞任の申出がありました。と申
野監事より 48 年度会計監査報告が行れ満場
しますのは千葉の竹内常任幹事と田久保幹事
一致で承認されました。次に 49 年度事業計
が永年健康がすぐれず、特に竹内役員は常任
画及収支予算案が提出され収入支出の実内容
と云う重責を永年お願し特に会報発刊につい
の説明が取り行れました。席上千葉会員の河
ては原動力となり大変負担をおかけ致しまし
村倉六氏より本部分担金並に会費の値上げ問
た。最近特に健康がすぐれず辞任致し度いと
題その他に関し活発な質問がありました。当
の申出があり、これ以上御無理も出来ません
会としても物価の狂乱で会の運営も極めて困
ので 49 年 10 月 9 日の役員会で正式に辞任の
4
申出があり、田久保役員も健康が特に悪化し
た。千葉地区は野川忠一氏と川村倉六氏、埼
何度か入退院の現状で担務の遂行が出来ませ
玉は橋本章三氏に決定されました。尚千葉の
んので竹内役員より申出があり他方埼玉の田
常任幹事については千葉の役員間で推選する
中名誉会員より最近特に目が悪くなり読書が
事となり、野川忠一氏が千葉の常任幹事を担
不自由且高齢でもあり辞任の申出があり、役
当する事となりましたので御知せ致します。
員会として正式に受理致しました。これ等三
地区懇談会開催についての御願い
氏の方々は昭和 42 年 10 月 23 日無線支部結
成について御相談申上げ特に無線支部発足準
本年は又々物価狂乱で実施が苦しい秋であ
備委員として地区別担務をお願した方々であ
ります。従って実施当日に出席予定者が欠席
ります。省みますと結成総会は 43 年 10 月 9
致しますと、会費不足となり大変役員に御迷
日(土)通信協会で開催されてから足かけ 7
惑おかけする事となりますので必ず出席の有
年間役員として御奮闘下され紙面をおかりし
無の返信通り出席者は必ず出席して下さる様
て厚く感謝の意をのべさせて戴きます。担庶
特にお願い致します。
務又後任には役員会で次の様に決定されまし
(旧友会東京無線副支部長)
無線支部会員数
会員数
地区名
年次別
会員数
47.10
48.11
49.11
東京
60
63
60
神奈川
42
54
千葉
43
埼玉
茨城
地区名
年次別
47.10
48.11
49.11
山梨
1
1
1
56
福島
1
1
1
44
46
福岡
1
1
1
22
24
27
1
1
1
合計
171
189
193
5
6
7
8
新会員の入会推薦のお願い
49 年度総会で記念品贈呈
例年新会員は 10 数名を下らない。支部予
本年度支部総会の日、古稀を迎えられた下
算もそれ等を予想して年々 15% 程度増加を
記の会員にそれぞれ記念品を贈りお祝いたし
続け順調に伸びてまいりました。ところが本
ました。なお一層ご自愛お元気でご長命を祈
年度は今までに 6 名しか新入会者がありませ
ります。
ん。狂奔する物価上昇、本部費 1 人 350 円か
ら 60% 増の 500 円に値上されるなど、一応
古稀の方々
内田 秀氏(神奈川地区)明 36. 8.17 生
予想して樹てた本年度予算ではあるが支出額
工藤熊三郎氏 (東京地区) 明 36.10.27 生
の増大に伴い財政は明るくない。
安田 親士氏 (千葉地区) 明 36.11. 9 生
去る 10 月 23 日通信部のご招待により多
森 松蔵氏 (千葉地区) 明 37. 1.11 生
数会員がお招き頂いて、たのしい一日を過ご
三浦伊登美氏(神奈川地区)明 37. 5. 7 生
させて頂いたが、招待者名簿を拝見したとこ
会員の病気お見舞
ろ非加入者が 30 名以上あります。そこで会
員の皆様に未加入の方々を是非当支部の会員
支部では会員中次の方々に対しお見舞いた
として加入されるようおすすめして頂きたい
しました。
中沢弘一郎氏(神奈川地区)昭 49.6
のです。一人でも多く同志として当支部会員
に迎えられるようご尽力下さるよう切にお願
有竹 秀一氏 (東京地区)
〃 6
いいたします。
小管 雅幸氏
( 〃 )
〃 6
恩田 徳義氏
( 〃 )
〃 7
会員の叙勲
平木 利一氏 (千葉地区)
〃 7
柳原 正勝氏(神奈川地区) 〃 7
支部長三浦伊登美氏には多年電気通信事業
に貢献せられたご功績により本年秋の菊花薫
田久保耕作氏 (千葉地区)
〃 11
早原 明男氏
〃 11
( 〃 )
る佳き日勲四等瑞宝章を授与されました。
訃報
会員一同心からおよろこび申し上げます。
中山 捷治氏
死亡叙勲
(東京地区) 昭 48.12.14
三浦一郎氏夫人(神奈川地区)昭 49. 6. 4
故中山捷治氏 従五位勲五等瑞宝章
塩見 秀俊氏
49.3.2
( 〃 )
昭 49.10.27
井手和彦氏夫人 ( 〃 )
昭 49.11.10
支部よりのお願い
名誉会員
本部会則第 13 条の規定により本年度新た
会員の方々およびお家族等に異状が御座い
に名誉会員の称号を贈り終身会員となられま
ましたら、吉、凶に拘らず連絡員又は幹事の
した方は次のとおりです。
方に御連絡下さいます様に御願い致します。
田中完三郎氏(埼玉地区)明 34.12.12 生
(常任幹事)
9
☆☆ 地区だより ☆☆
東京地区
小菅雅幸、有竹秀一、恩田徳義の三氏は今
しあげました。皆様に山々よろしく との事
春入院治療されて居りましたが連絡不充分の
でした。
ため遅ればせ乍ら 10 月に御見舞金を送金申
(和田 藤秋)
千葉地区
(敬称略)
48.12.19 恩給、年金の増額陳情書発送、千
49. 8. 1 平木利一、病気見舞(おくれて失
渠県内陳情対象議員(衆院)伊能
礼)
繁次郎、水田三喜男、臼井荘一
49. 8.13 立田正四、新盆墓参
49. 1. 2 平木利一、胃潰瘍手術、経過順調
49.10. 9 かねてから辞意表明中の田久保耕
49. 2.12 田久保耕作病気見舞、昨秋手術後
作、竹内重雄は健康上の理由で幹
の経過不調
事辞任、新任幹事は、野川忠一、
49. 5.25 野本清、佐倉市市議会副議長に選
河村倉之
参考 支部運営細則第 5 条 2 幹事は支部長が
出さる。
指名する
49. 5.16 情報入手、飯田熊治郎生存者叙勲
(竹内 重雄)
勲五等瑞宝章(44.4.29)
神奈川地区
会員の方から特に連絡ありませんでしたの
住所変更…内田秀氏、厚木から秦野へ
で、わかったことだけ下記のとおりお知らせ
新津久枝氏…藤沢から平塚へ
いたします。
本地区への新入会員…
記
中野義治氏、田内治氏、加藤太郎氏なお 11
三浦一郎氏…夫人 5 月逝去
月 24 日に地区懇談会を開催いたしました。
柳原正勝氏…肝炎のため横浜逓信病院へ入
(杉本 久雄)
院、退院后快方に向く。
10
埼玉地区
当地区は今年も幸いに、ながい療養者も物
分乗して岩槻・館林間を快適なドライブを楽
故者もなく皆至って健康で楽しい生活を送っ
しませていただき、有意義な一日を過すこと
ています。一ッ明るい話題を披露します。会
が出来た。私達は施設区各位の電電 OB に対
いささか
報 2 号締切後で 聊 か旧聞に属するが昨年の
し温い心尽しに感銘しつゝ、帰路についた。
末に東北高速道路通信施設区から吾々電電公
因に同通信施設区は日本道路公団の要請によ
社の OB30 名ばかりが招待され各施設の公
り電電公社が役務提供して施設の保守運営に
開業務内容の説明を受けた後、懇談会を開催
当っているのである。新しい詳しいことはま
高速道路に於ける安全を確保するための通信
たの機会に譲ります。
の重要性を認識した。次いでマイクロバスに
(田中完三郎)
<<< 随想 >>>
◎筑波山水道縁起
渡部 繁治
早いものであれから一昔十年になる。さし
可はとったが、それには「電電公社だけが使
さわりのある話でも十年経てば大てい時効に
用すること」と云う条件がつけられた。これ
なるだろうし、我が無線通信部時代の懐しい
は当時筑波町と真壁町とは山頂の境界線をめ
思い出の一つでもあるのでここに「筑波山水
ぐって紛争が起き、ついに裁判に持ち込まれ
道縁起」とタイトルを掲げたが実は何を隠そ
けい争中であった。そうした空気の中で真壁
う筑波無線中継所に水道を引くときの裏ばな
町では以前筑波ケーブル鉄道会社より同水源
しである。
池よりの利水申請が出された時、灌漑用水云
当時の局舎係肥後君(現九州通建築部)か
云の理由で却下した経緯があるので今回公社
ら今度筑波中継所に水道を引くことになっ
の申請に対しては、特に公社だけ使用するの
たがいろいろ問題がでてカベに突当ってい
であれば、と云う条件が付けられたものであ
るので出向いて欲しいと云うことだった。そ
る。ここまではいいがこの水源地から中継所
の問題の概要と云うのは次のようなもので
まで配管工事をするにはどうしても筑波神社
あった。
の境内を通らねばならない。そこで筑波神社
その頃筑波中継所の用水は雨水に頼ってい
へ伺いを立てたところ、宮司は公社の事情は
た。ところが筑波山頂裏側少し下ったところ
よくわかるがこの問題は宮司の専決と云うわ
に小さな水源池のあることがわかった。然し
けにいかないので氏子総代会にかけなければ
そこは真壁町の領分で真壁町からは利水の許
いけない。
11
氏子総代会の意見を左右する実力者はケー
取締役にもなっている I である。
ブル会社の S 専務であるから S 専務の了解
I 氏は自ら筑波神社宝物殿新築の発起人と
を得られるなら解決のメドが立つだろうとの
なり各方面より奉賛寄付金を集めてはその金
事である。そこでその S 専務を説得する役
で自分の手で宝物殿工事を始めていた。これ
が私に廻って来たと云うわけである。
は最も自分の直接利害で動く人物のようであ
ご承知のとおり筑波ケーブル鉄道会社に対
る。その後数回 S 専務とも話合い、いよいよ
しては終戦後(昭和 30 年頃)同社再建資金
大詰めの日である。
難の折、電電公社が 300 万円無償出資するこ
S 専務曰く「公社は許可をとったのだから
とによって同社が再建のメドがついたと云わ
工事を始めたらどうだ。そしてその水を筑波
れるくらい、公社に恩恵を受けており、公社
の町(山頂のお茶屋)にも使わせてもらいた
もまた同中継所建設に当り建設資材の頂上運
い。山頂の水は全く貴重品だ、配管を延ばし
搬に一役かつてもらった経緯がある。それか
たってかまわんだろう」「然し公社だけの使
ら十年も経った当時、事業も順調に伸びては
用と云う条件で許可されているので他へ流
いるものゝ今日程の観光ブームは未だ無かっ
した場合許可は取消されるので困る」S 専務
た。噂に聞く狸親爺の仇名される S 専務に会
「然しこのケーブル会社も公社とは荷物運搬
う。専務曰く「この間題は宮司だけで専決で
の約束をしている。これはもともとヤミ協定
きない筈だ、氏子総代会にかけなければ……
である。この会社は旅客の輸送のみ許可され
宮司は何と云った」、「いやあ、そのとおり
ている。それを公社とは特にヤミ協定で建設
で……そこで氏子の中で最も有力者である貴
資材の運搬に協力している。だから公社もヤ
殿の納得を得られるようにとの事でまかり
ミ協定で水を筑波の茶屋へ廻してもいいでは
越した次第で……」ざまあ見ろと云わんばか
ないか」で当方も最後の切り札を出した、
「な
りの薄ら笑いが癪にさわるがここがじっとが
る程、貴社では荷物運搬はヤミ協定で運輸省
まんの子でなければならない。あの水源池は
に対しては違反かも知れない。然しトロッコ
筑波のものだ、それを真壁町の許可を受ける
は荷物を運ぶ時だけ付けて平常はしまって
なんでことがおかしい」嘗て自分の会社が申
ある、だから現行犯はつかまらない。そこで
請して却下されたことには一言もふれない。
水道も私の方では職員手洗用に屋外にも蛇口
「公社が許可をとったなら引いたらいいだろ
を設けることにする。茶屋側で当中継所敷地
う」と中々とり合ってくれない。
ギリギリ迄配管しておく事は自由である。蛇
第一回会談は物別れに終った。その後いろ
口からその配管まで数米、ゴム管で接いで随
いろ情報を探ぐると、宮司の M と S 専務は
時給水されたら如何です。そして終ったら外
仲が悪く、S 専務は M 宮司の何か失策があっ
して於く。当方でそこ迄配管すれば現行犯に
たらそれを足掛りに追放したい肚らしい。も
なる。
し M 宮司が専決で公社に OK など出そうも
屋外の蛇口が参詣人その他の人々が利用さ
のなら待ってましたとばかり宮司攻撃に出
れても毎日見張っているわけでない。この点
てくる。宮司もその辺の呼吸はのみこんでい
は真壁町にも云い訳は立つ、敷地外の地下配
る。その間に公社が入ったわけである。それ
管は公社の関知せざるところで…如何です」
に総代会の今一人の実力者が加わった。それ
これを聞いた I 土建町議氏ハッタと膝を敲い
は当時町会議員の土建業者でケーブル会社の
て「うん、それはいい案だ、どうだ専務?そ
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れで行こう。ようしおれがその工事をしてや
にて一件落着と相成った次第。
ろう」まさに只では起きない男。お蔭でこれ
(元無通庶務課長)
その後の私
相川春雄
48 年度に退職して早くも一年が過ぎ去り
かしら社会人として、毎日が欠けて行くよう
ました。皆様も益々御健康のことと推察申
に思われ、そのなにかを意欲的に求めたい気
し上げます。私も御蔭をもちまして至極健康
持にかきたてられます。日常書くことのなく
に恵まれております。現在は毎日楽しく土に
なったもの淋しさと思われます。そのかわり
親しんでおります。一年も土と共に過します
に読書については出来るだけ多くなんでも読
と、かつての事務が懐かしくて、今もなお、
むことにつとめております。旧友会会員のま
目の視力は老眼鏡の必要ありませんので、勤
だほんのかけ出しの一年生のため今後ともに
めに逆戻りしたい気持でおります。毎日があ
よろしく御指導のほど御願い致します。
先ずは近況まで
まり計画性と字を書くことがないので、なに
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関東電電旧友会東京無線支部会報第 2 号
昭和 50 年 1 月発行
編集発行責任者 和田藤秋
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