1 古市地域 1 地域の概況 ①地域の人口・世帯の推移 (人/世帯) 40,000 人口 国勢調査では、平成7年から平成 17 年 ま で の 10 年 間 の 人 口 の 推 移 は 、 30,000 23,068 人から 24,005 人へと微増傾向に ありますが、世帯数は 7,905 世帯から 10,000 9,332 世帯へと高い割合で増加傾向にあ 0 ります。 24,373 24,005 9,141 9,332 平成7年 平成12年 平成17年 12.3% 15.5% 19.3% 72.1% 69.4% 66.0% 23,068 20,000 7,905 100% 年齢別人口では、老年人口割合が 19.3%、年少人口割合が 14.7%となっ 75% ており、概ね市全域の年齢構成と同等の 50% 割合の地域となっています。 25% 世帯数 老年人口 生産年齢人口 年少人口 15.6% 15.1% 14.7% 平成7年 平成12年 平成17年 0% 出典:人口、世帯数は、国勢調査、 年齢区分別割合は、各年 10 月1日現在の住民基本台帳による。 ②地域の指標 古市地域の面積は 420.3ha となって 古市地域 市内比率 面積 (ha) 420.3 15.9% おり、市域面積の 15.9%で2番目に大 人口 (人) 24,005 20.2% きい地域となっています。 人口密度 (人/ha) 57.1 - 9,332 21.6% 2.6 - 世帯人員は 2.6 人となっており、全市 平均(2.7 人/世帯)と比べてやや少な くなっています。 土地利用は、一般市街地が 141.2ha で 地区の面積の 33.6%と最も高い比率を 占めています。 続いて、農地が 20.1%、公園・緑地 等が 14.5%と高くなっています。 世帯 (世帯) 世帯人員 (人/世帯) 土地利用 (ha) 市街地 地区内比率 213.5 50.8% 一般市街地 141.2 33.6% 商業業務地 14.8 3.5% 官公署 3.5 0.8% 工場地 16.9 4.0% 集落地 37.2 8.9% 公園・緑地等 61.0 14.5% 農地 84.7 20.1% 山林 0.0 0.0% 46.8 11.1% 公共施設 2.7 0.6% 交通用地 11.7 2.8% 水面・湿地・原野等 出典:人口、世帯数は平成17年国勢調査、 土地利用は、平成18年都市計画基礎調査による。 49 ③用途地域の現況 市街化区域面積が 272.2ha で 64.8%、 地域内面積 面積比率 合 計 420.3 100.0% 市街化調整区域面積が 148.1ha で 35.2% 市街化調整区域面積 148.1 35.2% となっています。 市街化区域面積 272.2 64.8% 245.0 90.0% 第一種低層住居専用地域 96.7 35.5% 第二種低層住居専用地域 0.0 0.0% 市街化区域は石川より西側に広がって 住居系用途地域面積計 おり、住居系用途地域面積が 245.0ha で 90.0%と高くなっています。なかでも、 第一種中高層住居専用地域 53.2 19.5% 第一種低層住居専用地域が 96.7ha で 第二種中高層住居専用地域 0.0 0.0% 35.5%と比較的高くなっているほか、第 第一種住居地域 89.3 32.8% 一種住居地域も 32.8%と高くなっていま 第二種住居地域 0.0 0.0% 準住居地域 5.7 2.1% 24.5 9.0% す。また、古市駅前と幹線道路に沿って 近隣商業地域が広がっており、24.5ha で 商業系用途地域面積計 商業地域 9.0%となっています。 市街化調整区域は、石川の東部及び石 近隣商業地域 工業系用途地域面積計 準工業地域 川の西部の一部にみられます。 工業地域 工業専用地域 - - 24.5 9.0% 2.7 1.0% 2.7 1.0% - - 0.0 0.0% ※住居系、商業系、工業系面積は、市街化区域面積に対する比率 50 2 地域の特性 古市地域は、古市駅周辺に小売商業機能が集積し、市役所周辺では羽曳野警察署や羽曳野簡易 裁判所といった公共施設が集積する等、本市の中心的な機能を有しています。また、地域の北部 には全国で2番目の大きさとなる応神陵古墳があるほか、史跡峯ヶ塚古墳等の多数の古墳が所在 する等、歴史文化面においても重要な地域となっています。 交通面においては、公共交通機関として、近鉄南大阪線が地域の中央を縦貫しており、地域の ほぼ中心に古市駅が立地しています。古市駅は、近鉄南大阪線と長野線が乗り入れる交通の要衝 となっており、1日平均乗降客数が 23,386 人(平成 17 年調べ)と市内最大の鉄道駅です。また、 古市駅前にはバスターミナルが設置されており、羽曳が丘をはじめとした市内の住宅地を循環す る多くのバスが発着する等、市内の重要な交通結節点機能を担っています。道路交通では、古市 駅より西側において、南北方向には、都市計画道路誉田東阪田線、都市計画道路大阪外環状線、 都市計画道路美陵古市線が、東西方向には、都市計画道路郡戸古市線が整備されており、市内及 び近隣市町を結ぶ道路交通網として整備されています。また、古市駅周辺においては、東高野街 道及び竹内街道がウォーキングトレイル事業により歩行者に配慮された道路修景整備が行われ ており、良好な歴史的景観を保った沿道環境の創出が実現しています。 自然環境では、石川が地域東部を北流しており、石川沿岸の豊かな緑地と、周辺に広がる市街 化調整区域の農地が、市街地周辺に良好な環境をもたらしています。また、市街地内部では、点 在する古墳による水と緑がゆとりのある市街地環境を創出しているほか、地区公園である峰塚公 園が市民の憩いの場となっています。 3 地域の課題 古市駅周辺は、近年、空き店舗が増加しており小売店舗を中心とした商業的機能の衰退がみら れることから、賑わいのある駅前空間の整備が求められています。このほか、古市古墳群は世界 遺産登録をめざしていることもあり、古墳群周辺の景観保全についての取り組みが求められます。 • 商業的機能の充実と賑わいのある駅前空間の整備促進 • 安全安心に移動できる駅前空間の確保 • 密集住宅地における防災機能の向上 • 世界遺産登録をめざした景観の保全 4 地域の将来像 ●賑わいと活気のある羽曳野市の中心地域 ●羽曳野市の歴史文化の玄関口 ●求心力の高い交通結節点のまち 51 5 まちづくりの方針 ■土地利用の方針 • 古市駅周辺における商業業務地では、まとまりある規模で魅力のある商業業務地の形成を 図ります。 • 大阪外環状線(国道170号)沿道及び、大阪外環状線(国道170号)との交差点より 西側における郡戸古市線沿道においては沿道サービス地として、利便性の高い商業業務地 の立地を促進します。 ■市街地整備方針 • 古市駅周辺では、市の玄関口としての整備を図り、魅力を高めるとともに、賑わいのある 商業地の実現について検討します。 • 府営古市住宅では、建替えに伴い、安全で快適に過ごせる住宅の整備を図ります。また、 整備の際には、各事業者が協調しながら効率的な事業実施に努めます。 • 狭隘道路で構成されている集落住宅地においては、防災避難ルートの整備を進め防災機能 を高めるとともに住環境の向上を促進します。 ■交通施設整備方針 • 市内の南北方向における道路ネットワーク強化のため、石川堤防道路の拡幅整備を検討し ます。 • 一級河川である石川や大乗川に架かる橋梁について橋梁点検を実施します。 ■公園緑地等整備方針 • 史跡峯ヶ塚古墳と一体となった地区公園である峰塚公園は、本市のみどりのシンボル的な 公園として早期の完成をめざし整備を推進します。 • 石川河川公園は、河川敷を活用した多様な機能を持ち、大阪府の防災公園にも位置づけら れており広域的にも重要な役割を担う公園となっています。今後も、自然豊かな河川環境 の特性を活かした整備を促進します。 • ため池については、周辺の緑とともに一体的な保全・活用を図ります。 ■上下水道整備方針 • 他地域の進捗状況とも調整しながら上下水道施設の耐震化を推進します。 • 水質の改善、生活環境の向上をめざし、公共下水道の整備を推進し、水洗化への啓発を進 めます。 ■都市防災整備方針 • 地域防災拠点や避難所となる学校等、公共公益施設においては、施設の耐震改修を進め、 住宅の耐震化についても耐震診断実施の啓発に努めます。 • 古市駅東側の狭隘道路や密集住宅地等が残されている市街地では、関係権利者の意向等も 把握しながら住宅市街地総合整備事業等を導入する等、積極的な改善を検討します。 ■景観形成方針 • 古市駅及び市役所周辺においては、本市の玄関口として魅力あふれる都市景観形成をめざ すと同時に、応神陵古墳等の本市を代表する歴史的景観と調和した景観の創出を検討しま す。 52 • 古市駅東側から石川左岸周辺の市街地においては、歴史的なまち並みを活かした都市景観 の創出を図ります。 • 石川及び飛鳥川等の河川では、水辺空間の持つ自然特性を活かした親しみのもてる景観形 成を図ります。特に石川及び飛鳥川は、東部山間部の山なみや周辺の田園空間と一体とな った景観形成を図ります。 • 古市古墳群として世界遺産登録をめざすことから、古墳とその周辺については、調和のと れた景観の保全を図ります。 6 まちづくりの方針図 53
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