平成25年 学 校 通 信 5月23日 NO.8 木島平中学校長 「よき中学時代にするために」 山口 真一 (校長講話) 今日は、「よき中学時代にするために」について一緒に考えていきたいと思います。 私の教え子たちに、中学時代を振り返ったとき、いい中学時代だったなと思うには、何 が大切だったのか?聞いてみました。 上位ベスト3です。それでは1位から発表しま す。 1 仲間との思い出をつくること (いい人間関係であること) 2 部活や生徒会を頑張ること 3 勉学に燃えること この3位は意外ではなかったでしょうか。 しかし、こう考えればどうでしょうか。たとえば、国語、英語の授業が楽しかった。理 科の○○の実験は忘れない。体育、美術がとくかく大好きだった。音楽は合唱に燃えた。 数学の難問を解くことが好きだった。社会の歴史に興味関心があった。技術家庭科の作品 づくりには熱中した。 この3位を、本校の学校教育目標にもある“学ぶ”という言葉に置き換えるとしっくり して、わかりやすくなるかもしれません。その学ぶという点から印象に残っている短い話 を2つします。 1つ目は、私が何校目かに勤務していた学校で、同じ学年の隣のクラスに不登校になっ てしまった生徒がいました。しかし、その生徒は、総合的な学習の時間だけ登校してくる のです。木島平中学校で言うと、1年生はNIEの学習、2、3年生は農村文明塾のとき だけ、登校してくるのです。その生徒に直接聞いたわけではないですが、教科の学習とは ちがった、自ら課題を見つけ、自ら考えていくことを基本とする総合的な学習が、その生 徒にはピタッとはまり、心から打ち込めたからではないでしょうか。 2つ目は、TBSのドラマ『塀の中の学校』でも取り上げられた松本少年刑務所の生徒 の話です。この『塀の中の学校』は、日本で唯一の、また世界的にも例のない刑務所内の 公立中学校です。少年刑務所内にある実在する分校をモデルにしたドラマです。その学校 は長野県の松本市立旭町中学校の桐分校という名称で併設されています。 全国の受刑者の中から,義務教育を修了していない人で,勉学の希望の強い人が選ばれ て来るところだそうです。 ここからは、旭町中学校の校長先生から聞いた話です。卒業間近になったときの受刑者、 桐分校の生徒に学校で学んでよかったことは何ですかという質問をしたそうです。そのこ とに対して、生徒が語った言葉を紹介します。 ・今までの自分を見直すことができるようになった ・わがままだったが、相手を思うことができるようになった ・協力すればやりとげることができる ・学習で、わかってくると楽しい ・将来のことを考えるようになった もう一度、ベスト3を見てみますが、この3位は実はこんなにも重要だったということ をわかってもらえたと思います。 1 学ぶことで、深く考えることができる 2 学ぶことで、他を理解できる(相手のことを考える) 1年生は始まったばかり、2年生は残り2年間、3年生は残り10ケ月と時間軸にはそ れぞれ差はありますが、一度しかない中学時代、よき中学時代にしてほしいと願っていま す。 木島平中学校長 山口真一 ルクセンブルク・ディーキルシュ校との交流会参加生徒募集について 先日保護者あての通知を配布しましたが、ルクセンブルク・ディーキルシュ校との交流 会参加生徒募集を行っています。2年に一回行われる、ルクセンブルクを訪問する貴重な 機会ですので、希望される方は応募してください。 また、募集期間は、当初5月20日∼6月7日としましたが、じっくりと考えて応募が できるように、 締め切りを6月14日までに延期をします。 よろしくお願いします。たくさんの 応募をお待ちしています。 携帯一斉メ ール連絡網(オクレンジ ャー)登録について 4月の授業参観で説明をした携帯一斉メール連絡網登録について、5月16日 (木)に全校に、5月17日(金)に1学年にテストメール を配信しました。そ の結果、30名ほどの家庭がまだ登録が済んでいないことがわかりました。 様々な事情で、登録ができないという家庭は結構ですが、登録を忘れていたとい う家庭は、急いで登録をお願いします。 わからないことなどありましたら、担任に気軽にご相談下さい。お手数をおかけ しますが、よろしくお願いいたします。
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