11月19日 - 滋賀県

瀬田川プランクトン調査結果速報
~第34報~
滋賀県琵琶湖環境科学研究センター
生物圏担当
平成24年11月19日
1.最も数が多かった種類(優占種)
.
植物プランクトン第1優占種
Uroglena americana
(ウログレナ)
黄色鞭毛藻類
楕円形または倒卵形の細胞が寒天質の表
層に規則正しく配列し、球状の群体を形成
する。各細胞は不等長の2本の鞭毛を有す
る。生ぐさ臭を発し、水道水の異臭味の原
因となる藻類である。
動物プランクトン第1優占種
Codonella cratera
(スナカラムシ)
繊毛虫類
壺のような固い殻を持ち、その殻は砂粒を
含む。色は黒色で、前が開いていて、その
後ろにくびれがある。
コメント
植物プランクトンでは、黄色鞭毛藻に属するウログレナ・アメリカーナ( Uroglena americana )が引
き続き優占種となった。体積で見ると、緑藻に属するスタウラスツルム( Staurastrum
dorsidentiferum var. ornatum )が優占種となった。綱別の体積では、緑藻類が総体積の約57%、
黄色鞭毛藻類が約25%を占めた。動物プランクトンでは、繊毛虫のなかまのスナカラムシ
(Codonella cratera )が760個体/Lで引き続き優占種となった。ピコ植物プランクトンは、輝橙色の
ものが28,000細胞/ml、深赤色のものが3,800細胞/ml計数され、合計32,000細胞/mlであった。
2.見つかった主なプランクトンとその数(個体数)
(1)動物プランクトン
第 1 優 占 種
繊毛虫類
Codonella cratera
第 2 優 占 種
太陽虫類
太陽虫(未同定種)
個体数
(個体/l)
760
個体数
(個体/l)
280
*個体数については、プランクトンネットで採取したものを直接検鏡して計測した。
瀬田川植物プランクトン調査結果速報
滋賀県琵琶湖環境科学研究センター
生物圏担当
(2)植物プランクトン
平成24年11月19日
(綱) 種 名
(藍)
(藍)
(黄鞭)
(黄鞭)
(黄鞭)
(黄鞭)
(珪)
(珪)
(珪)
(珪)
(褐)
(褐)
(緑)
(緑)
(緑)
(緑)
(緑)
(藍)
(黄)
(黄鞭)
(珪)
(渦)
(褐)
(み)
(緑)
(他)
Microcystis incerta*
Anabaena spiroides*
Uroglena americana
Mallomonas fastigata
Mallomonas sp.
Synura petersenii
Aulacoseira granulata
Cyclotella sp.
Synedra acus
Synedra sp.
Cryptomonas sp.
Rhodomonas sp.
Closterium aciculare var. subpronum
Closterium sp.
Staurastrum dorsidentiferum var. ornatum
Staurastrum sp.
Spondylosium moniliforme
藍藻綱
黄緑藻綱
黄色鞭毛藻綱
珪藻綱
渦鞭毛藻綱
褐色鞭毛藻綱
みどり虫藻綱
緑藻綱
その他のプランクトン
総
細
胞
数
種
類
数
細胞数
(群体数)
30
5
1400
10
10
160
60
40
1
20
20
120
7
1
20
1
50
35
0
1580
121
0
140
0
79
0
1955
17
第34報
数
体積
◎
○
◎
○
1.8
0.0
80.8
6.2
0.0
7.2
0.0
4.0
0.0
総体積
3
(μm )
7.9
0.0
24.8
7.7
0.0
2.5
0.0
57.1
0.0
2.14E+06
注1) 細胞数の単位は(細胞/ml)
ただし*印の種は群体数(群体/ml)
注2) 優占種は◎が第1優占種、○が第2優占種
数字は各綱ごとの占有率(単位:%)
注3) 細胞体積は、顕微鏡観察による画像から
試験的に推定した概算値である。
(3)見つかったピコ植物プランクトンとその数(細胞数)
ピコ植物プランクトン数
藍藻 類 Synechococcus sp.
ピコ植物プランクトン
1,000倍G励起で撮影
11月19日 細胞数/ml
32,000
注1) プランクトンを大きさ別に分類したとき、大きさが0.2~2μm(1μmは1mmの1,000分の1)
の最も小さなランクのものをピコプランクトンと呼んでいます。この中で光合成色素を持つものを
ピコ植物プランクトンと呼んでいます。ピコ植物プランクトンは細菌と同じくらい小さいので、落射
蛍光顕微鏡を用いて観察し計数します。