『第3分科会 共育を目指す地域づくり分科会』 (2002.6.11) 【理事】 これより第3分科会を開催させていただきます。 一つ,私の方からでございますが,昨年の 10 月から今年の4月まで8回,市民会議 を開催してまいりました。そのときの全体会については,当然,インターネットでも お知らせしているんですが,市民の方にもっと関心と興味を持っていただこう,ある いは意見をいただこうということで,大学,高校,中学校,小学校,幼稚園,保育園 等に,それからPTAの方等に議事録の綴りを配布させていただいております。 座長さん,よろしくお願いいたします。 【座長】 皆様こんばんは。お忙しいところお集まりいただき,ありがとうございます。第3 分科会「共育を目指す地域づくり分科会」を始めさせていただきます。 最初に,お手元の資料の確認をさせていただきます。 「佐世保の教育」というパンフ レットがございます。後ほどお目通しください。それからもう1冊は,教育にかかわ る「佐世保市のエンゼルプラン」の冊子がございます。それと,○○委員さん に御苦 労いただいております,第3分科会で出されてきた島づくりの資料です。島づくり, また新たに少し移動がございましたので,そうした変更を含めたものがございます。 それから,○○委員さんの提言といったものがございます。それともう一つ,これは, ○○委員さんからのNo.8とされた提言,以上,皆様のお手元の資料を御確認願い ます。よろしいでしょうか。 今日の要点といたしましては,この島づくりを進めるということです。ただ島づく りを進める前に,○○委員さんから提言がございます。それから,私の方から皆様に お諮りしたいことがございます。前回お話をいたしましたが,全体会が7月に入りま した。その前にこの分科会が今日を含めて2回です。全体会に参加する前にある程度 の分科会でのまとまりをつくりたいと考えております。今日と次回の進みぐあいでそ れがどこまで進むかといったことは,まだわからない状況ですね。ですから,今日の 進みぐあいでこの間に,分科会というよりは自主勉強会を一度入れてはいかがでしょ うか。ただ,これは御都合のつく方で結構だと思います。そして事務局を開放してい ただきまして,そちらに集まって勉強したいと考えております。いかがでしょうか。 もし,今日の進みぐあいにもよるのですが,そうした形でもう一度入るというような ことを念頭にお置きください。 それでは,今日の内容に入っていきたいと思います。 それではまず,ボランティア,それから地域,団体組織など佐世保市で長年御活躍 の○○委員さんがいらっしゃいますので,この先の司会進行は,○○委員さんにお願 いしたいと思っています。よろしくお願いいたします。 【委員】 どうもこんばんは。 前回,施設設備,ボランティアの検討してきたんですけれども,私見ということで 1 下の方に書いておりますが,地域教育,共育を目指す地域づくりという分科会ですの で,その辺に少し踏み込んだ形でそのボランティアのことにしても地域のことにして も,団体組織,学習体験のことに関しても深めていけるかなと思うんです。私の提案 としましては,地域でできる教育,地域で学力向上というものに多少はできるでしょ うけれども,地域で一番取り組まれる教育に貢献できる,地域が教育に対して貢献で きることというのを,まずきちっととらえて話し合っていかないと,ばらばらになっ ていってターゲットが絞れてこないという感じがあると思うんですよね。家庭のこと に関しては第1分科会,学校の事に関しては第2分科会でされてますので,地域でで きることということにある程度,焦点を絞った上で島づくり等を進めていけば問題点 がはっきり見えてくるんじゃないかなと思うんですね。そういった観点でボランティ アのことについて途中までしましたので,島づくりをまずしていきたいと思うんです けど,この前の議論の中で少し,くっつけてみました。例えば,36 番,35 番,38 番, 37 番,ボランティア中です。これは,システムの問題ですから登録システムとかそう いう問題が四つとも共通点じゃないかなと思うんですよね。それから,34 番,59 番, 60 番この辺は,要するにボランティアのピックアップといいますか,そういう問題じ ゃないかなと。それから,下の 39 番,43 番それから 41 番,この辺は企業との関係の 中でのボランティアができるのではないかと。61 番のエコマネーというのは,ボラン ティア活動の中でスムーズにするためには,一つのシステムとしてこういうアイデア もあるというのも,四つの部門に分かれているんじゃないかなという気がするんです よね。その中で,地域でどうしているかということを話し合っていければと思うんで すけれども,この分け方が妥当かどうかというのをまず皆さんに討議していただいて, 先に進めたらどうかなと思います。何か御意見がございましたら……。 【座長】 私の考え方を発言させていただきたいんですが。いよいよ根本的なところを話し合 わなければいけないときになったのじゃないかなと考えています。最初に出ましたよ うに地域の教育力といったことから始まるわけなんですが,そのときに佐世保という 地域について, どのような魅力ある地域をつくっていくのか。じゃあ,この佐世保と いう地域を魅力あるところにするために,そして教育力を求めるには,何が大事なの か。その地域にかかわる部分ですね,ここの島づくりでいうと,根本的なところ,地 域力,そこのところから話し合って具体的なボランティアとか団体組織,それから体 験学習,そうしたところの枝・葉ができ上がっていくのではないかと私は考えます。 ですから,今,時間をかけてじっくり考えなければいけないところがこの地域という 概念,「地域とは何か」,そこを深く掘り下げる必要があるのではないかと思うんです が,いかがでしょうか。 【委員】 取り上げ方の問題で,地域というのを町内単位で取り上げるか,それとも中学校単 位なのか,いわゆる地区公民館単位なのかというところがちょっと問題になりました よね。いわゆる教育力を高めるために,中学校単位でこれをとらえるのか。佐世保全 体はもちろんそうなんですけれども,佐世保全体を取り上げてやってもなかなかうま くいかないと思うんですね。どの辺の単位で考える地域,教育力というものかってい 2 うのをちょっと皆さんそれぞれにどういう単位が一番いいといい考えなのかですね。 その中で何ができるかということになってくると思うんですけど……。 【委員】 地域のとらえ方なんですけど,座長がおっしゃったのはよくわかるんですけど,ま ず地域で育てる教育力ということに対して,佐世保市全体を地域という部分もあると 思うんですけど,まずは,○○委員が書いておられますように,だれでもが取り組み やすくて,そして動きやすくて,そして実際に行動をしやすい状況をつくってあげな いと,動けなければだめじゃないかなということになると,どの程度の地域というの を具現できた方がいいのかなと。先般,公民館単位というのを提案をしたわけですが, そこら辺を皆さんでもう少し話を深めていただければ,ある程度絞れてくると,次の ボランティアやら団体のことなんかのことも少しずつ絞れていくのかなということを 感じているんです。やはりどうしても今の私たちが住んでいる社会が小学校,中学校 にいるんですけど,中学校単位は大きいんですよね,中学校単位というのは,生活に 密着して昔の住居を中心とした仲間というか,向こう三軒両隣というか,そういった ふうなものをもう一度呼び起こさないといけないんじゃないかなと。地域の教育力と いうのを高めようという一つの切り口はあるかもしれませんが,どうも廃っていった のは,同じ町内なら町内とか御近所とのつき合いがなくなってしまっているとか,御 近所の方からの子どもに対する声かけとか御指導とかそういったものがなくなってし まっていったところに,この地域の教育力というのがなくなっていったんじゃないだ ろうかということを考えるときに,裏を返せばやはり隣近所,自分が住んでいる周り の方々から子どもたちを見てもらうとか,住んでいる方々のお年寄りを一緒にみんな で巻き込んで動いていくとかいうことをするならば,町内という言葉が出てくると思 ってこの提案をしたわけでございます。だから,もう一度,どの範囲内ぐらいを地域 といって行動,活動しやすいか,実践しやすいかということなんかをお話をしていた だければと思って,よろしくお願いします。 【委員】 子どもが小学校の高学年です。早速,○○小学校の校長先生から学校の開放をする ということで手紙が参りました。これは,父兄はもちろんですけれど,町内会にもお 便りがあり,子どもの話し相手になさってくださる方,子どもと一緒に遊びたい方, 子育て育児に悩みのある方,どなたでも参加してくださいということです。来週から 早速始まりますが,毎週月曜日9時から 12 時まで校舎の一室を開放していただき, 「ふ れあいルーム」というのが始められることになりました。その中でボランティアを募 集しますということで,父兄でなくてもおじいちゃんでもおばあちゃんでもどなたで もいいです。たまたま時間があるからその間は 行こうと。毎週きっちり決まってそれ に出ないといけないということではなく,自分が出られるときに出て,そうするうち に若いお母さんが来て,ちょっと困っているといえば,それに対応できる人が何かお 話をするとか,小さい子どもさんを一緒に遊ばせてあげることなどが提案され,私も 早速,ボランティアに登録させていただきました。その報告がまた参りまして,ボラ ンティアの方法の中で,私はこう思います。何かの役に立てればということで,それ に応じてくださった方があるという手紙が来たものですから,そういうのから考える 3 と地域の公民館,そして,やっぱり小学校,中学校というのは,小学校がまだ幾つか 集まるわけですから,まだ広くなるかなと私は思います。せめて小学校がかかわる範 囲ぐらいを地域とすると,先ほど言われたように,向こう三軒両隣ぐらいの子もわか らないという部分もありますので,私はそのくらいのところから,地域ということで 考えたらいかがかなと思っております。 【委員】 活動の内容によって,町内単位でやったらいい活動,小学校単位がいい活動,○○ 委員さんが言われたように,中学校単位ぐらいの総合スポーツクラブがいいというよ うな活動とかいろいろあると思うんですね。その中で,一番,ターゲットといったら 申しわけないんですけど,一番今不足しているのが,過去にやったのに今までになく なっているのは何かというと,私も○○委員が言われたように,向こう三軒両隣の教 育力というのが瓦解してしまっている。ここを何とかできないか。そうすると,自然 と小学校単位よりも自然と人が流れていきますし,小学校に対する教育もできていく のではないかと。一つ心配なのが,子どもを抱えている世帯数が町内によっては極端 に少ない町内というのがあるんです。私の町内では,10 年前は,小学生が170何名 いましたけど,現在は 60 名です。子ども会に登録している町内を見ていると 5,6 人 しかいないと。それで世帯数幾らですかといったら,130 世帯なんで小学生6人ぐら いしかいないというような町内も出てきます。そうしますと,子どもの活動とか見る ということになると,一つの町内では無理な町内も出てきます。特に中心部などでは もっと極端です。4人ずつの町内とかです。ただ,そういうところは,子ども会をや るときには合併してやらないといけないんです。そういうやり方もありますし,いろ いろなやり方はあるとは思うんですけどね,どこでとらえていくか,活動の中身によ ってとられる単位は変わってきますけれども,何が一番不足しているのかというとこ ろを考えていただければなと思うんですけどね。 【委員】 今,○○委員さんのお話では,私も教育関係ですけど,子どもを育てる,子どもの 教育とだけは限らないと思うんですよね。地域の教育力というのになると。だから, 私は,一番最初の紹介のときに,やはり親を育てていかなくちゃいけない,大人をも う一回育て直さなくてはいけないような状況にあるというようなことを言ったことが あると思うんです。必ずしも小学生がいるとか中学生がいるとかいうことではなくっ て,今から,お子さんをお持ちになるだろうとか,今までお子さんを育ててお見えに なった方とかも,お年寄りになられた方とかいう方々も巻き込まなくてはいけないわ けです。子どもの数が少ないからやれないということではないかと思うんですね。一 部は,活動の中で子どもがいてくれないと,うまく動かない場面もあるかもしれませ ん。しかし,地域の教育力を高めるということになると,小学生,中学生だけ ではな いのではないかと。そこに住んでいる方々が,この町に住んでよかった。佐世保らし さとか,佐世保でよかったというようなことをしていこうというお話が前もあってい たと思いますが,そういったことからすると,やはりそこら辺の単位でいいのではな いかと私は思います。 以上です。 4 【委員】 ○○です。 地域の単位ですけれども,私は,地域のとらえ方としては,小学校区ということを 考えてたんですけれども,それではやはり広過ぎるかなと思いました。今,町内単位 ということを私もそれはそれぐらいがいいのかなと思っているんですが,町内単位と いっても,世帯数はいろいろありまして,大きいところ,小さいところありますよね。 しかし,ある程度,いろんな活動ができるにしても私は,地域の教育力と考えたとき に,先ほど○○委員がおっしゃったように,やはり大人たちの節度,生活の節操とか, そういうものがきちんと整っていけば,子どもたちもおのずと自分たちの生活の節度, それから日常の会話とか,あいさつとか,そういうのもできていくのかなと思うんで すが,これはある地域でずっとやられて,例えば,小さいことでいうと,ごみの出し 方一つにしても大人たちがいろいろ勉強し合って,こういうごみの出し方をしようと いうことを決めて,それを町内単位で全体に広げていった。そうしたら本当にきちん となっていったわけですね。ですから,そういう活動を大人たちが率先してやって, そしてその後,子どもたちのためのお祭りとか計画しながら,子どもたちの健全育成 っていうのか,そういう立場で行事を組んでいって,そういうリーダーがいた時代と いうのは,やっぱりきちんと大人たちも協力されました。そして,地域でその方たち は,やはりもうお互い知り合っている方は,ずっと以前からいる方はお互い知ってい ますけれども,新しくよそから引越ししてきたり,家を建てたりアパートに入られた りする方は,なかなかそういうつながりがないんですよね。そういう中で何となく生 活のいろんなルールが崩れていくことがあるわけです。でも,それをやはり地域に, 町内単位で,そういうリーダーの人たちがいて,そしていつも目を配って連絡を取り 合いながらされているときは,そういう方たちも自然と町内会に入ってくるし,全体 の地域のまとまりがあったと思います。ですから,やはり大人たちのそういう組織を きちっとしていって,子どもたちの日常的な生活が節度あるものに変わっていくと, やはり子どもたちも育てられていくのかなというふうに思っております。 【委員】 一番,肝心なところですけどね,団体組織の中の 20 番から 42 番,40 番,この辺が そういうことですよね。町内組織にかかわってくるような問題だと思うんですけどね。 【委員】 私はですね,皆様が言っている意見とちょっと違うんですよ。私はあえて地域とい うのを町内単位にしなきゃいけないとか,小学校単位にしなきゃいけないとか,中学 校単位にしなきゃいけないとか,そういうことは私は全然関係ないと思っているんで すよ。正直,地域を分けるという形では。何をやるかによって,それは変わってくる ということなんですよ。だから,町内の活動じゃなくても,もっと言うなれば当然公 民館活動も出てくるし,今みたいな○○小学校の方で取り上げているものを開きまし ょうということであれば学校単位のことだと思うから,何をやるかによって,その地 域の枠が決まってくるんじゃないかと思うんですね。それと,私自身が発言する根底 には,やはりスポーツの面からの話がありますので,今までいろんな町内会の活動と かそういうのが廃れていったというか,つながりがなくなっていったというのは,や 5 はり,そこの生活実態というのは,多様性といいますか,そういう志向といいますか, そういうので変わってきたと思うんですよね。だから,離れていったと。もちろん生 活の基盤,低学年にはそういう部分もかかわってくるから,そういう意味では,志向, 好きなことはできる。そうすると,やっぱり好きなことでやっぱり人を集める。そう することによってサークルといいますか,そのクラブといいますか,そういうのが集 まってくる。当然,集まってくるとそこをやっぱり補てんをしなきゃいけない。また, スポーツの場合は,今社会は受益者負担だという形でメンバー同士の育成をとってい こうという形をとっていますので,やっぱりそういうことを考えると,地域の大きさ というのは,もうどういう形でもいいと。要はクラブとか集まりというのが,どうい うぐあいに公共の施設を使うことができるのか,そういう部分に対して行政がどうい う補助ができるのかというのをやっぱり考えなきゃいけないんじゃないかなと,こう いうふうに思っています。 【委員】 今,○○委員が言われたことは 私もそうじゃないかなと思うんですけどね,つまり, 町内単位,どの単位をとるかですけれども,その単位がすべてネットワークされてい て,そして,どこどこのどういう活動を取り入れていくということが,どんどん積極 的にできるようであれば,町内単位でも小学校単位とかできるわけですけど,公民館 とか小学校で任せられると,そこでいろいろな発想でやる分をやりますと,ほかのも のもひっくるめて,交わっていくような教育というか,新しい試みとかっていうのは, 方法,あんまりそこから単位を決めた部分から出て,そういうのないんじゃないかな と思うんですね。だから,こういうものをちゃんと頑張っていく,それは,この町内 のこの体制でやっていこうとかっていうことを上意下達のコースから管理すれば,確 かに,そういうコースもあるだろうと思うけれども,それは,今からの若い大人たち には,ちょっと町内会でやるといったら,合わないだろうという気がするんですよ。 別に戦時中,どうだったとか,こうだったとかということをいうわけじゃありません けれども,もっと佐世保には,こういうことをやろうという人がいて,どの単位でもい いので,そこに 取り入れてそれを盛り上げていこうということでないと,根本的に子 どもたちの気持ちを変えていって,佐世保を魅力ある都市にしていこうというふうな ことには,直接つながらないであろうと。だから,何をどうするかということ,例え ば,一つでも二つでもこれは今まで佐世保にはなかったけど,新しい試みでというよ うなところが,差がついていってる,それがスポーツでも芸術でも何でもいえるわけ ですけれども。市民の倫理というか,そういうものを身につけていくようなこ とを探 さないと,つまり,こういうことをやっちゃだめですよ,ああいうことをやっちゃだ めですよということを,それは,子ども心に,そうだ,本当だなっていうことがわか らないといけない。本当にいい子っていうか,次代を背負う子どもたちが出てくるか どうかわからないんですよね。それを例えば,これは非常に難しいんだけど,山を本 当に愛している人が山に行って,子どもたちを連れていけばですね,こういう自然の 楽しみ方,こういう物の見方,そしてこの中にごみを捨てると ,ここにまで汚くするこ とかっていうことが本当にわかると思うんですよ。ただ,それを 100 人の子どもを, 例えば,山に連れていって,こうすればいいというようなものと違って,非常に物理 6 的に難しい状況なんですね。単位を持つのも重要ですよ。その単位同士が活性化され てネットワークされていかないと,こんなのであろうとか,小学校でやっていこう, 公民館でやっていこうといったって,それぞれ多分,そこで閉じこもっちゃうと。口 があいた地域というものは,どうすればつくれ るのかちょっとわかりません。ちょっ とくどくなりましたけれども……。 【委員】 委員の○○です。 我々の第3分科会をよく見ますと,学校の分科会があるし,家庭の分科会がある。 それ以外は全部地域になっております。それで,いままでの委員の方の御意見で○○ 委員と○○委員の方には賛成なんですね。具体的に申しますと,地域をどうやるかと いうのは,御専門の方がおっしゃったように,何をやるか,このKJ法のカードでも 今までずっと見てみたんですけど,何をやるかというのに欠けているんですよね。具 体的に。だからもう少し,何を地域でやるか。それでもって,じゃあこれは小学校で やるとか,隣保班というんですか,町内会でやるとか中学校でやるとか,佐世保全体 でやるとかというようなことがやっていけると私思っているんです。そこで,何をや るべきか,これカードでずっと見たけどできないし,あまり出てきておりませんので, じゃあ地域として,家庭や学校以外で我々は,21 世紀に生きる子どもたちにどういう ふうな願いを持って何を地域でやるかと,それを私は決める必要があると思うんです よ。そのときの柱としては,今日,配布させていただいたプリントは,後ほど時間が あれば説明させていただこうと思うんですけども,国際化とかいろいろなことを,異 文化とか異文化コミュニケーションとかいろいろなことが言われております。ですか ら,やっぱり柱としては,人間性というか,心の教育,これは全部学校分科会でも家 庭の分科会でも全部共通のことと思うんですけれども,子どもたちが今,欠けている というやさしい心とか,人の気持ちがわかる心,障害を持つ人と一緒にやる心,そう いうようなことをやるために,家庭や学校以外で我々は何をやるべきかというような ことを,もう少しカードのようなものをふやしていけば,もっといい提言ができるよ うな気がいたします。ですから,地域dれ何をするかというような地域の領域を決め るのではなくて,何をどのような哲学のもとでやるかということが,私は重要じゃな いかなと思っております。日本は農業国であるし,アメリカあたりは,東からどんど んどんどん西へ西へ行って,そのときに人が集まる必要があるから,教会とかコミュ ニティーセンターをつくってそこに集まったんですけれども,日本は農業国で,それ ぞれ昔から何千年という前からずっと住んでいて,人は,そう移動がないから,じゃ あ何をやるかということをしっかり決めた方がいいんじゃないかなと思うんです。そ こら辺,座長あたりが御専門かもわからないんですけれども,そのようなことです。 何をやるかということを決めたらいいと思っております。 以上です。 【座長】 私の場合は,何をやるかといったことではなくて,基本的には○○委員さん,それ から○○委員さん,そして○○委員さんがおっしゃったことに,非常に共感は持って おります。ただ,何をやるかといったことよりもまず, 「魅力ある地域」にすることは, 7 皆さん,これは賛成されると思うんですね。魅力ある地域づくりをまずしてもらうと いったときに。そのときに,じゃあ魅力あることっていったらどこから始まるかとい うと,私は3本あると考えております。まず,人づくり,それから環境づくり,それ からその佐世保らしさなりの地方文化の伝承,それから発展といったことを考えてい かなければいけないと思っています。そうした中で,人づくりの場合は,先ほど○○ 委員さん,それから○○委員さんがおっしゃってましたが,大人,それから後は子ど も,このどちら も対象になるだろうと思うんですね。ですから,人づくりの中に,そ うした視点を入れた上で考えていかなければいけない。そして環境づくりの中には, 既に提言されていますが,施設とか設備とか,さらにはその箱物をつくるだけじゃな くて,どう活かすか。それから,地方文化の伝承としては佐世保といった場合に何が 挙がってくるか。こうしたことを考えていく中で,その人づくりの中には体験学習も 入るでしょうし,そうした流れを一つつくっていけばわかりやすくなってくるんじゃ ないかなと思うんですね。 それからあともう1点ですが,先ほど○○委員さんがおっしゃってました,自主的 なネットワーク について。つまり市民意識といったこととこれはつながると思うので すが,こうしたことを形成していく流れには今なっています。ですから,いわゆる何 を地域の活動単位とするかということも大事だとは思うのですが,それよりは,一人 ひとり個人の意識覚醒というようなことを高めた上で,できれば自主的なもの,その 地域で強制されて動くとかっていうものではなくて,市民一人が自主的な中で,目覚 めて魅力ある地域づくりは,まず住民自身がみずから動かなければ,これは絶対にで き上がらないものであろうと思うわけなんです 。そうした中で,住民意識を高めると いったことがまず大事であろうと思います。そうした中で,前回,私エコマネーにつ いてお話させていただきましたが,この場合は,根本的に一人ひとりの方々が,やり たいと思うことですね。先ほど,○○委員さんがおっしゃいましたボランティアを募 ったと。そういったときに,「まずしてほしいこと」,してほしいという希望がある項 目,それからある人は,「これをできる」といったことを登録する。そうした中で,ボ ランティアの一つ一つが育っていくというような形のネットワークなんですね。です から,それは地域を超えていますし,地域を超えているといっても小さな地域ですね。 というよりは全体の中でそうした自主的な自由な移動が起こった動きがあるといった ことが特色だろうと思います。 あと,よく町おこしとか村おこし,あるいは村づくりの中で,成功した地域を一つ 一つ見てまいりますと,必ず,先ほど,だれか一人という○○委員さんがおっしゃい ましたが,ものすごく何ていうんでしょう,死に物狂いでというような人の存在のほ とんどどこにもいらっしゃるんですね。そういう人たちが周りを巻き込んでいって, 成功させるとか,そういう動きは見られます。ですから,そこにはどうしても一人ひ とりの自主的なやろうといった意欲みたいなものを,その根底に持っておかなければ 難しいんじゃないかなとは考えています。 以上です。 【委員】 ○○委員さんはいかがですか。 8 【委員】 私の意見としては,やっぱり教育を考える会というのは,子どもたちのためにどう したら一番いいんだろうかということを,考えるってことなんだろうと思うんですね。 そのためには,やっぱり大人が変わらなくっちゃ変わらないよねということで,大分 皆さんのいろんな意見でそういうふうになってきたと思うんです。やっぱりいろんな どこを対比するとか,いろいろありますけれども,大人が変わるために,いろんな公 民館活動も見直しをしなきゃいけないと思うんです。皆さん方もちょっと考えてみて もらったらわかると思うんですけど,今の皆さん方の地元の公民館の活動をほとんど やってくださっているのは,もうお年寄りの方です。会長さんをはじめ,本当に親身 になって動いてくださっているのは年配の方が多くて,いろんな中で頑張ってくださ っているのが現実だと思うんです。だから,やっぱり公民館活動そのものも私たち住 民というのはもっと見直さなきゃいけないし,もっと地域の中に自分たちが入ってい こうと努力をしないといけないと思うんですね。○○委員さんは,子ども会を,長く されてますけれ ども,子ども会もいろんな形があります。一生懸命やっているところ, 本当に,行事的なことしかやってないような子ども会,いろいろあります。やっぱり そういう中で継続的にやらないといけないと思うんです。やっぱりこういうようなの がつながっていって,地域の中で子どもたちが育っていけるような環境を整えて,と もに育つ,共育ですよね,ともに育って地域の住民と子どもたちと一緒に育っていく というのが,私たちの分科会だと思うんですね。だから,そういうのを考えるときに は,やっぱり本当に私は一人の母親としては,本当,自分の住んでいる一番身近なと ころでっていうのが,そういう活動が一番思い浮かびますし,先ほど,○○委員がさ れている○○小学校の話も聞いたんですけれども,すばらしいことに早速手を広げて いらっしゃるなと思いました。いろいろ考えたんですが,やっぱり小学校単位で,地 区の中で小学校でも公民館が二つか三つか入っているところがあります。そういうと ころで,大きくプロジェクトみたいなのを組んでいただいて,自分の地域の中では, 子どもたちにどんなことをさせて,ともに育っていけるだろうか。また,住んでいる 私たち大人も協力してどんなことをしたら一緒に教育をしていくことができるだろう かということを考える,やっぱり,そういうプロジェクトみたいなのを組んでいって, またそれが大きく,大きな単位としては,佐世保全体でプロジェクトみたいなのを組 んだ人たちが,また集まって話せる,広場みたいなものもあってもいいと思いますし, どんどん交流を深めていくことによって枠を超えた発想も出てくると思うんです。そ の中に,若い人たち,若いお父さん,お母さんたちをどんどん巻き込んでいけば,町 内単位の地域ぐらいの枠の中ではあるけれども,もう少しそれを佐世保全体に,そう いう細かい単位の部分の集約を持ってくれば,またいろんな意見の交換もできるし, そういう場があればいいんじゃないかなと思うんです。地域で何ができるのかという ことを学校ごと,また,小学校でもいいんですよね,一応,私たちではこういう体験 学習ができます。こういうボランティア活動ができますということを,考案を出して いただいておいて,その中に,ボランティア登録制度みたいなものを採用していただ いて,高齢化社会も,もう始まっておりますけれども,やっぱりお年寄りを,元気に 長生きをしてもらうというのは,お年寄りも自分が社会に何か役に立っているという 9 ことで,生きがいを感じて元気で長生きをしなきゃいけない。うちの孫や本当に友だ ちの孫やそういう子どもたちの面倒を見て,何かの支えになることを生きがいに,元 気で頑張らなくっちゃいけない,そういう思いも出てくるんだと思うんですね。だか ら,本当に地道ですけれども,そういうものがずっとつながっていって,地域のこと, 子どもたちも自分たちの周りのことに向かってくれるようになるんじゃないかなって 思うんです。だから,そういう地域とボランティアと体験学習というのは,三つ一緒 になった形でできるんじゃないかなって私は考えてみました。地域でボランティアの 登録制度みたいなものをされたらいいかなって思って,今日意見を持ってきたんです けれども……。 【委員】 座長の○○委員さんが地域のとらえ方をどうしましょうかというお話だったから, 私は,そういったら一番最初にそんな話を出したんですけど,やはり一つの円が,そ れぞれの円があるんですけれども,絶対重なる部分が,ぴったり全部は重ならなくて も部分部分が重なっていくんですよね。だから,○○委員がおっしゃっているような 部分,○○委員がおっしゃっているような部分も重なる部分もあるわけですから,そ れを何も一つの円にしようとか,こうしようとかいうことを私は言っているわけでは ないんで,いろいろな円ができてくると,それをどこかの部分は重なりながら,そこ は重なった部分でまた見つけていかなきゃいけないと。小学校単位でやったり中学校 単位でやったり,市全部でやったりということになっていくことは,皆さんよくおわ かりだと。そういったことからするならば,今,地域とはということで最初打ち出し たものだから,ボランティアのこととか,社会性のこととか,また今度は団体組織の こととか一切触れないで,単純に地域だけの話をしたわけですけど,あまり時間がな いですから,一応,ここに上がっていることをある程度消化していって,そして,く っつけるもの,放すもの,そして,ほかの分科会におあげしていった方がいいものと か,そういったものを早くある程度,絞っていかないと。先ほど,もう1回しましょ うと言われましたが,大変賛成しております。27 日までの間にもう1回ぐらいあった らいいなと思っておりますので,会を進めていただきながら,一応,全体像を見た上 で,よかったらボランティアとか父親とか社会性とかいうことも早く触れて,そして もう1回,この地域の教育力ということに関して,話し合いを振り出しに戻してほし いなと思っています。 以上です。 【委員】 すみません。私がさっき言った意見の中で,地域というのは,私は小学校にいて小 学生の子どもたちなんかの様子を見たり,それから保護者の方のいろいろな考えを聞 く中で,やっぱり大人も子どもも今の地域では安心して暮らせてないなという感じが したんですよね。なぜかというと,例えば,大人同士であっても子ども同士のトラブ ルがありますよね。それを本当にどんなふうに言って謝ったらいいのか,謝り方すら 何かうまく言えないというんですかね,できない,人間関係を持てないんです。同じ 校区の保護者の方でもね。そういう実態を見たときに,やっぱり何か私たちは,本当 に話をできるような地域社会ではないんだなと感じるわけです。だから,まず私たち 10 が安心して暮らせる,子どもも安心して暮らせる,本当に,ささやかな狭い地域をき ちんとまず知った上でないと,○○委員とか○○委員がおっしゃることは本当によく わかります。佐世保を魅力的にしたら,もっと何か考え方も成熟していって,いろい ろなルール,マナーも,ちゃんと高いものが望めるかなと思うんですけれども,まず, 提言のそういう問題を何かきちっと私は地域づくりの中でしていかないといけないな と思うもんだから,さっきの提言を出しました。 【委員】 今の○○委員と同じ意見なんですよ。一つ,今の地域というか,町内単位でも日本 全体でも似ているんですね。欠けているのがかなりあるけど,やりやすいんだけど , かなり難しいという具体例がですね,例えば,中学生や高校生が自分の家の近くでた ばこをすっている。しかし,大人の人,20 代,30 代の大人から年配の方まで,ほとん どの人が注意できないというんですよ。これは,もう日本の社会の大問題と思うんで すね。と申しますのは,うちの学校に東南アジアの留学生がかなりおりますから,私, 彼らと話す機会が多いんですけどね,彼らが言うにはびっくりするんですよ。 「どうし て大人の人が注意しないの。自分の国では,おじいちゃん,おばあちゃんも必ず注意 をしてくれる」よその子どもにですよ,注意をする。だから,たばこはだめだよとか, 酒はだめだよと。日本の教育に欠けているのは,具体例をいえばこれなんですね。佐 世保の大人の方は,中学生,高校生が,酒,たばこをのんでいたら,必ずびしっと注 意するんだというようなことをやったら日本でもびっくりするじゃないですか。佐世 保市民の大人は,高校生がたばこをのんでたらびしっと注意する。そこが○○委員が おっしゃったように,大人同士のコミュニケーションですか,人間関係ができていな いからと思うんですよ。だから,先ほど私は何をすべきか,何をやるかということを 言いましたけれども,非常に難しいけど,佐世保の大人は,子どもがたばこをのんで いたら全員注意しましょう。これは,やさしいようでかなり難しいと思います。だか ら,やろうと思えばいろいろなことがありますし,そのようなことを思っております。 だから,人間関係というのは特に大事だなと。 以上です。 【委員】 今,○○委員さんの方から多様性,それから ○○委員さんの方から,おもしろいこ とをどんどん立ち上げてやっていくとすばらしいことがたくさんできるということが 出てきたんですけれども,大きな問題なんですよ。というのは,私たち町内の子ども 会で,資源回収をしようと子どもたちが決めた日がありますよね。自分たちが取りか かろうとする。ところがそこに,どこかのスポーツクラブに入っている子は,僕は今 日は練習があるからそこには参加しない。もう全然参加しない。はっきりいって,ス ポーツクラブに入っている子は,ほとんど参加しない。町内のそういう基本的な住ん でいればするべきこと,親もそれに参加せんでいいと言っているんですよ。いうよう な状況がものすごく多いんですよ。ここが一つは大きな問題ですね。それから,一番 おもしろかったのは,今,県の教育委員会は,第3土曜日ですか, 「家庭の日」という ことで条例化しているという話がありますよね。これに対して,つい先日,先ほどあ りましたがバスケットボール協会の総会っていうんですか,この日には試合を しない 11 でくれと。公式試合をしないでくれと。第3土,日曜日には公式試合をしないでくれ と県の方がそう言ってきている。あれって,練習試合ならいいけどねってこうなんで す。練習試合をしたら,家庭に帰りませんよね。その程度の認識なんですよ。だから, もし,多様性を持ってきて,いろんなことを立ち上げるというのであれば,基本的な さっき○○委員さんが言われたように,地域で町内でやるようなときに,ぶつからな いような形でやってほしいと。多様性を主張するならばですね。そうしないと,いろ んなものをつくっても意味がないし,それを意識していない人たちが立ち上げたら大 変な問題が出てくるんですよ。一つ,感心してるのはですね,○○委員さんが言われ ていた多様性でちょっと感心しているのは,Yosakoiのチームがたくさんある んですよね。私,見ていると,町内活動なんか,何もしなかった人たちが,お母さん, 子ども,こぞってあのチームに参加しているんですね。例えば, 「あんたたちしよっと」 って聞いたら,「うん,おもしろがって入ってみた」というんですね。「○○さんも入 らんね」ってこうきたんです。 「ちょっと時間がなかっちゃんね」 , 「何かあったら言う て,私たちも来るけん」という話に変わってきたんです。だから,町内,昨年は,そ の人たちが踊ってくれました。今までは町内に全く参加しなかったタイプの人たちな んです。ですから,そういう多様性によっていろんなことが掘り起こされるのは確か なんですよ。ただし,そこの中に基本的なこと,好き,嫌いじゃなくて,町内として すべきことが,きちっとできるような体制を子どもに対しても大人に対しても整えて あげなければ多様性を幾ら講じても一緒だと思うんです。これ,PTAでも一緒なん ですね。町内の子ども会のこととか町内の行事とか全く無視して,PTAのトップの ことを私もしてましたけども,執行部の方で, さっと決めてこれでやるよってこうき たら,それには参加できないよというようなことがたくさん出てくるんですよね。そ の調整をしないままに,大きな団体ですけども,大ぶりでやってしまう。ものすごく 頭にそういうことがなければ,そういうことになってしまう。おもしろかったのが,, 「九十九島の日」,昔からこちらでは, 「森の集い」をやっているときに,佐世保市は, 九十九島の日が同じ日にあるとかね。ばかばかしいことを平気でやるんですよね。そ ういう状態で,多様性,多様性っていいよったら,本当ばらばらになっちゃうんで, 今みたいな,好きなところに行く,嫌いなところに行かない,そういう子どもたちが 出てきていわゆる多動性傾向児とか,そういうような親も見てるから,好きなところ ばっかりしか行かん。嫌いなところに行かないという人たちがふえてきたときの子ど もが今そういうふうになってるわけだから,好き,嫌いだけで,物事っていうんです か,行事っていうか,そういうものをつくっていったら大変なまた,もとのもくあみ ですよね。そういうのも出てくるんじゃないかなという気がするんです。ですから, 多様性もいいですけども,基本的に地域のやるべきことを,やれる対策,そういうも のは意識した上で話を進めていただければなという気がするんですよ。 【委員】 今の意見には賛成できないんですね。基本は地域じゃないと私は思っているんです よ。まず,先に地域ありき,町内会ありきじゃないんだと思うんですよ。やはり,基 本はその人の人格といいますか,その人の性格なんですけれども,だから町内の活動 は最優先ですよというのは私は違うと思うんですよ。だから,それはやっぱり話し合 12 いが足りないと思うんですよ。同じスポーツクラブの人たちとの町内の話し合いが足 りないと。だから,先ほどYosakoiの話をして,その人がそういう活動をする ということで,地域の人と話し合うことによって,いわゆる,自分はそっちの方が楽 しいけれども,じゃあ来て踊ってよというのは,そこにコミュニケーションができた からだと思うんですよね。だから,例えばそういうコミュニケーションが出会ってい かないとできない。 それから,スポーツクラブはあくまでも会費制,会員制ですから,やっぱりそこで 固定化されてますので,私は,あっちに好きだからこっちに行くかとかそういう多様 性がそのときの御都合主義で動いているとは思いません。だから,私はスポーツクラ ブの中でも,そういう今までの教育といいますか,しつけといいますか,そう いうの は十分できると思います。それと第3土・日の「家庭の日」については徹底的にはされ てないんじゃないかなと私自身は思います。条例化はされてるのかどうかはわかりま せんけれども,これは体育協会の方でも,第3土曜日・日曜日については,公式大会 をしたらいけないというような話は出てますけれども,これはあくまでも公式大会で あって,練習試合はオーケーとそのようには言ってます。 【委員】 そこがもう大きな問題なんですね。 【委員】 いや,問題じゃないんですよ。そういうことが徹底されてない。また,第3土,日 曜日を私自身は 設定することもおかしいと思っているんですけどね,逆に。だから, こういうことをやっぱりどこでどういう形で決められて,どんなになったのか,これ は恐らく学校の内部で決められたんじゃないかと思うんですけどね。だから,どこで どのように取り組まれているか,学校で決められたどうかはちょっとわからないんで すけれども,だから,そこら辺が全然,明確にならないままいろんなスポーツ団体の 方におりてきているような気もするんですよね。 【委員】 多分,県教育委員会の生涯学習課の方で設定してあると思うんですよ。条例化して いるとかなんとかいうことではなくて……。 【委員】 いや,条例化はしてないんですよね。 【委員】 お上から降ってきたわけですね,例のごとく。 【委員】 それはどうかわからないですけれども。 【委員】 「青少年の日」とかいろいろアリバイづくりにまたなったわけですね。そういう日 がね。言うならば。 【委員】 だから,よろしいでしょうか。もし,そういう徹底するということでここも出てま 13 したよね,どこかに。費用をもらって体制促進とかですね。こういうことをひとつ「家 庭の日」では企業休みとか,そういう意味では我々が発案しようとしたことも県の生 涯学習課,生涯学習かな,先に生かしたという部分もあるかもしれませんけども,そ ういう状況というのをつくり上げられた場合に,各スポーツ団体っていうんですかね, ここら辺ではまだやってませんけどね,体育協会に属するスポーツ団体をどういうふ うにしていくのか,練習試合されたって一緒なんですね,家庭に戻れないから。家庭 の日と幾ら言われてもですね。レギュラーをとりたかったら練習試合に行きますもん ね。そういう子どもたちの現状です。そこら辺をうまいぐあいに監督は燃え上がらせ て指導するのも ,それも監督の宿命です。だから,それをすべて悪いとは言いません けども,そこら辺のすみ分けっていうんですか,そういうものをきちっとしていかな いと地域というものが壊されっ放しで,壊れていってしまって瓦解してきている。な ぜ子どもたちに注意できないか,小さいときから顔を合わせたことがないからですよ, はっきりいって。私の町内で,私ずっと子ども会やってるもんですから,相当上の 30 歳ぐらいの人が帰ってくるわけですね。一遍就職しておったのが。こっちも顔を忘れ てます。顔も変わってますけど,でも向こうからあいさつをしてきます。ずっとやっ てると。そして,今の町内をみても,うちの町内の子どもがたばこをすっていたら「た ばこすいよったろうが,出せ」って言ってとめられてしまいますけどね,それが向こう も僕の顔を知っている。こっちも何となくわかる。だから注意できるけど,○○委員 が言われたように,佐世保市さえもね,この辺にきては,とても怖くて物が言えない。 はっきり言って。見たような子なら注意できますけれども,ちょっと○○地区を外れ ていたら,やっぱ注意しきらんですよね。それが現状ですよね。それはなぜかという と,ずっと接触してきたから注意できる。町内が接触している町内ならば,おじいち ゃんたちでも接触がいつもあるような町内であれば注意できるんですけど,接触がな くなってますから,クラブだ,何だのと全部行ってしまって,学校に行く間でしか見 ない。そういうことでしか見られないですからね。やっぱり注意できない状況ができ 上がってしまっている。そこら辺何とか,どっかで何とかできないのでしょうか。 【委員】 今,注意の問題が出たんですけれども,私の場合は,逆の面での注意なんで すよ。 というのは,やっぱりもちろん今まで,四ケ町には若い子がよく座っているでしょう。 お兄ちゃん風の子たちが高校を卒業したり,中学校に行っているのかいないのかわか らない,彼らは,サッカーをしているんですよ。そして,私が高校生のチームを持った ときにもナイターで社会人が練習していたときに,自分たちもサッカーをしたいと言 って,集まってた子たちなんです。その子たちを組織していったんですよ。チームづ くりをして。そして,サッカーをさせて全国大会に行った。でも町に出るとたむろし ているわけですよ。自分たちが通ると,知っている人が通るとたばこを吸いよっても 消します。あいさつもちゃんとする。だから,そういうチームができるんですよ。だ から,あえて地域に集まりをつくらなくても,何とかやって子どもたちにそういう組 織をつくってやると,やっぱり子どもたちは変わると。もちろん,少年院に言った子 もいますし刑務所に行った子もいます。でも,サッカーをするときには一生懸命やっ ていると。だから,そういうことをする中で,その子たちがある程度そういう指導と 14 いうか,そういうのができるんじゃないかと。だから,町内だけに限らなくても,い ろんなグループでもできるんじゃないかと。私はそっちの方を大事にしたいなと,こ のように思っていますね。 【委員】 ○○委員が言われるとおり,そういうグループで当然できるんですよね。私も保護 者といろんなことをして,そういう動きと携わってますけど,ここで問題にすべきこ とは,子どもたちの中でいろんな問題が起きてますので,地域に帰っても家庭に閉じ こもっているというか,そこら辺の子たちが学校に行くとどうなっているのかよくわ かりませんけども,そこら辺の子たちのことも考えてあげなければいけないので,私 もバスケットしてますからね。来る子はいいんですよ。何とでもできますから。子ど も会も来る子はいいんですよね。だから,その来ない子たちをどういうふうに引っ張 り出してあげられるかとか,その辺から何ができるかというのも考えないかんと思う のですよ。多様性も組織化自体も必要ですし,それぞれのそういう活動はもっとどん どん続けていってほしいんですけど,たださっき言いましたように,私自身は,向こ う三軒両隣,義務だと思うんですよね。お互いに。地域に住んでいるからには,掃除 をしたりいろんなお互いに連絡をとり合ったりというのは義務だと思うんですよね。 ある意味においては。好き,嫌いの問題じゃない。一緒に住んでいるというのがある と思うんですけど,その義務を果たそうとさせないようなやり方にならざるを得ない ような方法というんですか,この辺はちょっとどうかなという気がするんですね。P TAの活動にしても何にしてもですね。それが大きな地域,例えば,○○地区とか, 北部ブロックとか,そういうものをみんなで話し合った中で決めていかれたんであれ ば,それはそれでちょっと町内会を外してとなっていくというのが現状ですよね。公 式試合のときはよかさっていうことで行かせますけどね。練習試合はちょっと おかし い,掃除しなさいよということで練習試合には参加させないですね。そこら辺をうま くすみ分けていかないと中学校もそうなんですね。中学校のクラブ活動が,いかに町 内の子ども会をつぶしていってるかということなんですね,はっきり言って。朝から 晩まで時間がない。ただ,このごろは体育館を使う時間が決められたんで,特に○○ 中学校は来ますもんね。体育館がなくなったからですね。そこら辺を中学校も考えて くれないと,要するに,地域をつぶすために,中学校のクラブ,小学校のクラブでや っているような状況が出てきてしまったら何にもならないという気がします。 【委員】 今,義務というお話が出ましたので,それにちょっとつけ加えますけれど,今,私 たちの周りを見回したときに,やはりあふれんばかりのものに囲まれておりますね。 真の創意工夫というのを考えたら設備が行き届いて,便利,快適そして有り余るもの の中からは,決して生まれてこないのじゃないかと思います。今の子どもたちは,あ まりにも不自由さに欠けているんじゃないかと思います。そうすると,不自由さを感 じ,必要に迫られると初めてアイデアも生まれてきますし,いろいろな智恵も身につ いてくるんじゃないかと思います。本当の自然のリズムとか,システムとかっていう のを読み取るためには,本来あるべき姿の自然とか,そういうものに人があまり手を 加えるべきではないのではないか,それをずっと私は思っております。日本には,春 15 夏秋冬というすばらしい四季がありますし,それに沿った生活観があるんです。そし て,先人たちのすばらしい智恵もたくさんあります。それを今,私たちは少し見失っ ているんじゃないかなと思います。○○委員さんも先ほど言われましたけれど,やは り自分の権利は主張するけれど,義務はそっちのけにしているということが多いんじ ゃないかなと。ものが豊富にあるばかりにものに頼り過ぎて,それがないと何もでき ない。それに加えて他人に頼る,他人のせいにする,周りの大人にしても子どもを見 守るやさしい目は必要だと思いますが,必要以上に管理するということをしているん じゃないかなと思います。もう少し,自己責任ということを大人も子どももそれぞれ 認識するときじゃないかなと思います。そういうことに気づくためにも,これからい ろいろ設備ですとか,施設があるとかっていう話がたくさん出ておりますので,そう いうのができてくるとは思いますが,できるだけ不自由さを感じられるところ,私は 便利,快適は二の次だと思います。それを全部今までの大人たち,私もですが,そう いうのを追い求めて来過ぎた結果が,今の子どもたちのいろいろな行動にもかかわっ てきているのじゃないかなと思います。 また,ちょっと今の話の内容からはそれますけれど,そういうのを体験させるには, 強制的にといったらおかしいんですけれど,以前,○○委員がおっしゃってました通 学合宿,そういうのがありましたよね。そういうふうなものを設定すると,その範囲 は地域の公民館であれ,小学校であれ,中学校であれそれぞれに活動の内容が違って 体験する場がいろいろできてくると思います。だから先ほど地域というので問題にな って,私はたまたま今,小学校でこういうのがありますという紹介はいたしましたが, 先ほどから言われるように,何も一つのこれが地域ですというふうに,こだわる必要 はなくて,中に応じた,することに応じて臨機応変に変わればいいんじゃないかなと 思っております。ですから,やはり今の社会体制というのを大人がしっかり踏まえて, そこのところを押さえて子どもたちに何をしてやる,何をしたらいいかというのをお 互いが考えないと,一方的にこれをしましょうといって形をつくってしまっても,や はり向き不向きもありますし,それが得意な人もいれば不得意な人もいるわけで,何 かの役割をもらっても本当にそれがきついばっかりでしたくない。それは先ほど○○ 委員が言われたように,好きなことはやっぱりどんなに苦しいことでもやっぱりやっ ていけるんですよね。大人の方,それをボランティアとする方も,自分が得意分野で したら,本当に頭が下がるほどしてくださる方もおられるので,そういう意味であま り枠組みをきちんと決めてしまうと,何かそこだけに集中して煮詰まってしまって, 遠くというか全体像が見えなくなるんじゃないかなというのをちょっと感じました。 【委員】 8時7分ですから 12 分ぐらいまで5分間休憩を……。 それでは,先ほどの続きです。○○委員さん,先ほど途中で中断させて申しわけご ざいませんでした。 【委員】 皆さんがお話いただいておることの中に,ちょっと感じているんですけど,この地 域の教育力という一つの大きな幹があって,私たちが非常に格闘しながらお話をして いるんですけど,やはり自分たちは,つい目に見えるものを追い求めていろいろなこ 16 とをお話したり考えたりしてますけど,見えないものの中に,ものすごく大事なもの があって,委員さんがお話になっている中で,ああ本当だなと。さっき○○委員さん がおっしゃったことの中にも,本当だなということがありますし,○○委員さんやら ○○委員さんたちの中にもあるんですけど,見えないものを大事にしていくためだけ ではないんですけど,私たちが今やろうとしていること,今,1時間ばかり話をして, 今日だけでもしているんですけど,いろんな部分のいろんな木の種類があって,その 根っこをずっと張ろう,張ろうとしているわけですね。スポーツでの根っこを張ろう と。ボランティアとしての根っこを張ろうと。今度は子ども会,町内会という,いろ んな根っこを伸ばそうとする。その根っこを伸ばそうとするその土地自体,土壌自体 をやはりどうにか変えなくちゃいけないんじゃないかなということを,皆さんはお持 ちじゃないかなと。今の土でいいんですか。今のこの土地でいいんですか。どうもこ こを変えていかなくちゃいけない教育の改革があって,こんなことを変えなくちゃい けない,あんなことを変えないといけないと言ってますが,もっと根本的な本当に根 を張る部分をしっかり変えてみないと,どうも伸びないのではないか。育たないので はないか。もう根を張ってもしばらくは生きていけるかもしれないけど,死んじゃう んじゃないかというそこら辺が心配で,こういった会をしながらやっているんじゃな いかな。だから,本当に土壌改良と申しますか,人間でいえば体質改善とか,そうい ったことをするようなことをやっていかなくちゃいけないんじゃないかなと。だから, 今日はこのボランティアのことに発展するんだろうと思って,ボランティアのことを 話をせないかんかなと思いながらいたんですけど,まだなかなかそっちの方に入らな いから,待ってはいるんですけど,やはり,私たちで何とか佐世保市の全体の土壌を 変えられたらいいなと。地域の土づくりをしなくちゃいけない。土づくりは,いわゆ る人づくり,地域づくりになっていく。そして,皆さんの生きがいづくりとか,やり がいづくりとかいうことになっていくんではないかな。そのやりがいがあれば,○○ 委員さんがおっしゃったように,自分がやっていることがやりがいがあれば一生懸命 やって,また,立ち直っていけるし,ある一部分でも立ち直れれば,その一部がまた 全体に広がっていくわけですから,スポーツだけでサッカーならサッカーだけですれ ば,それはスポーツだからということだけじゃなくって,やはりつくっていく一つの システムでしょうから,もう部分のところはいいんじゃないかな。だから,どうやっ て私たちのこの分科会が土壌改良できて土づくりをできるかなと,そういったところ をはまるためには,全体を網羅して,そしてどういった土壌にしようかということを ですね,はまらないと話が進展しないのではないかなと思って,ちょっとマイクをと らせていただきました。 以上です。 【座長】 お話,ありがとうございました。 まず,こちらを見ていただきたいんですが,先ほど○○委員さんがおっしゃってま した「地域」「ボランティア」「体験学習」というこの三つが,やはり一つの大きな柱 になるであろうと思うんですね。私たちがややもすると迷路に迷い込んでいる状態と いうのは,これを実際に生かす場合に,どういった機能を活発化させるためにどうい 17 ったやり方がいいんだろうかと。そのところで,迷っている状態であろうと思うんで すね。この「地域」「ボランティア」「体験学習 」の三つの柱が,私たちが進めていけ る確実なものであろうと,ここで打ち出してよろしいと思います。ただし,これをど う働き,いかにこうしたものを活かすか,そのところの検討が必要です。あとはやは り地域といったものを,やはりその中の一つとしてどうとらえるか,さらには,大き な見方として地域をどうとらえるか。ですから,ボランティア,体験学習といったこ とは,もう実質的にこれから必要とされる大きなものです。地域について考えると, 一番最初この根底のところは,やはり私たちが話し合った中で一番揺れ動いたところ でもありますので,ここはまた時間が必要であろうと思うんですね。ですから,この 場で時間をかけるというよりは少し置いて,また,この討議をどこかで始めます。そし てそれよりは,実質的に,○○委員さんがおっしゃったボランティアは,どこに行っ てしまったか。こうしたことを煮詰めていきたいなと思うんですが,あと,体験学習 ですね,いかがでしょうか。 【委員】 それでは,そろそろ,今日の本題に入らせていただきます。 ボランティアということで,ここに幾つかのカードが出ております。それぞれをど ういうふうに読み取って,何をこのカードが語りかけているのか,どういうグループ で語りかけているのかということで,皆さんのお感じになったことをそれぞれ出して いただくといった形でやっていければなと思います。 企業ボランティア休暇制度,この辺なんかどうなんでしょうかね。 【委員】 私が案件したんですけども,具体的には,どういうものだというのは何もないんで すよ。ただ,ボランティアを進める上で,やっぱり企業の理解がないといけないとい うようなことで,どっかの会社では,こういう制度があるみたいなことをちょっと聞 いたからですね。 【委員】 ゼロックスがありましたね。 【委員】 そういうのがあるということを聞いたからですね。だから,そういうのも教材とし て,そういう制度等を企業に働きかけるのも一つのボランティアかなと,このように 思って,案件を出しただけですので。 【委員】 ○○委員と同じように,私も企業のボランティアに対する意識を持ってもらえれば なということを感じているものの,一人で考えていたんですけど,ボランティア支援 企業と申しますかね,ボランティアに対して理解を私の会社は示していますよ。理解 してますよ,趣旨に賛同してますよという会社を募るというか,ある程度,社名の横 にとか,会社の看板の横に例えば,クレジットカードの○○は使えますよ,うちの会 社はというのと同じように,うちの会社は,社員がボランティア活動を積極的に推進 しますよといういうようなことを表示したり,表にアピールを出したりするようなこ とをしていいんじゃないかなと。社員の方とか従業員の方がボランティアに参加して, 18 それに対して物 心両面のボランティアをしてあげますよと,こういうようなことを出 していいんじゃないかなと,そういったことをする一つのモデル事業といいますか, モデル事業所といいますか,モデルになるような商店さんとか会社さんとかを市内で 選び出してお願いをしたり,理解していただく会社があったり,またそういったこと を積極的に何年か続けていただいた会社は,優良企業なら優良企業とか優良会社とか, ボランティア優良企業とかいうようなことで賞賛をしてあげて,やっぱり社員の方も, ああやってよかったなと。さっき言ったやりがいづくりというか,そういったことも 認めてやっていいんじゃないかなと。 先般,エコカードのこと,エコマネーのことを○○委員さんがおっしゃったんです けど,私は,エコマネーも思ってたんですけど,私は時間を思ったんですね。ボラン ティアをした時間だけ,また,自分の時間で何かを使って,エコマネーとよく似てい るんですけど,だから,例えばの話ですけど,自動車整備工の方が,学校に何人か来 て,ボランティアしてあげていいんですよと言われたときに,今度は,学校は,その 自動車整備の会社が何かをしたいと,こんなして会社の中を警備したいと,従業員四, 五人じゃ無理だから,これだけ何時間,学校に加勢してあげたから,学校も何時間加 勢してくれないかという,いわゆるギブ・アンド・テイクなんですけど,そういった ことができないのかなと。いわゆるボランティアタイムで,企業と個人と団体とがお 互い奉仕のタイムを時間を交換し合うとかいうようなこととか,そういったことがで きるのではないかなと。そういったことをするときに,やはり父親の出番があるので はないか。下の方に父親の欄があるんですけど,お父さんの出番が出てくると思うん ですね,ここで。ボランティアで,やっぱりうちの会社はこうしよるからということ になると,お母さんよりもお父さんが多分出る回数が多くなってくるんじゃないかな と。お父さんが,今日は,社長の許可を得て,どこに行って,お話をしたり,こんな ことをしてあげるということで,会社も堂々と出て行けるというようなシステムをと っていけるかなと,そういったことの理解ですね。市長さんはいつか,学校に関係あ るんですけど,授業参観をするときに,まず企業にお願いして,授業参観をさせてや ってほしいとい うお話をしたと。まずは市役所の職員から先に授業参観をしたらどう だと。参観日にはぜひ行きなさいなんていうことをおっしゃったのと同じように,や っぱりボランティアでぜひどこかで何かやってくださいというような,そういった体 制づくりをつくればですね,少しは,ボランティアの動きが盛んになっていくんじゃ ないかなということを感じまして,ボランティア支援企業とかボランティアタイムと か,そういった時間なんかを何かできたらばということを私は考えています。 以上です。 【委員】 ボランティアで関連ですけどね,このKJ法のカードを見てまして,大人の方へお 願いするボランティアですね,これが集まってるわけですね。ボランティアといった ら子どもの教育だから,子どもが自主的にやるボランティア,これをもう少し あげる 必要があると思うんですよ。体験学習の中に,33 番はそれだろうと思うんですけどね, 33 番じゃなくて 23 番ですね。だから,33 番とか 23 番,子どものボランティア,これ をやっぱりボランティアの方に入れたらいいんじゃないですかね。しかし,それにし 19 ても子ども自身がやるボランティアというのが少ないから,提言をやるときには,そ こら辺もやってもらいたいし,子どもを育てないとだめですね。そのためには,大人 の方に協力していただくというのは十分わかるんですけど,子どもたちがボランティ アする。そしたら逆に大人の方がそれを認められる。子どもがいろいろやっているこ とを認めてやる。そしたらその子どもが成長する。じゃあ子どももやっているんだか ら,我々大人も会社としてもやってみようかというようなことでしたらお願い等もや りやすいので,ぜひ子どものボランティアの方を少しふやされたらどうだろうかと思 います。 以上です。 【委員】 ほかに何かございませんでしょうか。 【委員】 今,いろいろ企業ボランティアとか,学校の子どもたちのボランティアということ で出てますけれども,私は,このボランティアという考え方は,団体とか集団で,さ せられるような感じがするんじゃなくて,自分ができることを自信を持ってだれかの ためにしてあげるという,そういう何かことをするのもボランティアじゃないかと思 ってます。私はボランティアをぜひ個人のできるボランティアを,町内単位か何かで 申告をしてほしいと言ったのは,一つは,ずっと前にお互いが認められる,認め合え る地域社会ができたら,もっと大人も子どもも生き生きできるんじゃないかなという 考えを私は持ってます。ですから,どんな小さなことでもいいから,例えば,あなた ができるボランティアって何ですかと聞くときに,ある女性が私は子どもが好きだか ら,子どもの子守りぐらいならできるかな,ただし仕事をしているから土曜日の午後 ぐらいにはできるよとか,そういうことを事前に,これならできますということをい っぱい出し合って。そしたら,子どもを置いてどっか行きたい人が聞けば,あの人が いますよということで,さっと手配してくれるとか,そういうシステムづくりができ ていけば,何かもっとお互いが認め合え,助けられたりして気持ちよく生きられる地 域社会ができるんじゃないかなと思っています。ですから,そういったボランティア の申告制度として,お互いを認め合って,助け合って知り合うというコミュニケーシ ョンがとれるし,そういうふうなことに活用して,このボランティア制度ができたら と思っています。 【委員】 子どもの体験っていうボランティアということで,一つだけ私がついこのごろ体験 してきたことなんですが,今,児童センターにちょっとお手伝いに行ってます。そこ で今年の6月から始まったんですけれども,そこの児童センターに来ている子どもた ちが,就園前の子どもたちと一緒に遊んであげようという企画がされたんですね。お 母さんと本当に赤ちゃん,幼稚園児,1歳ぐらいから4歳,5歳ぐらいまでの就園前 の子どもたちがお母さんと一緒に 15 組ほど来ました。登録制度にしないと一遍にたく さんは難しいんだろうということで登録制にしていただいたんですけれども,その児 童センターの人に今度は小学生の子どもたちなんですが,準備段階ではどういうふう になるかわかりませんよね。自分たちが子どもたちを相手に遊んであげるんだという 20 ことで,それは一応先生から見本があって,どういうことをしてあげようかというこ とでいろいろなプログラムを考えて準備をしていったんです。中には,本当準備の段 階でなかなか大変な作業ですので,いろいろなもの全部手づくりでした。いろんな出 席カードからお土産から紙芝居の読み方から,そういうことは全部自分たちで準備を していったんですね。中には,本当途中で投げ出したくなることとかいろいろありま したけれども,当日を迎えまして,本当に,子どもたちというのはやっぱり子どもが 好きなんだなというのを,また,まざまざと見せつけられたような思いで,本当に小 さい子ども,ヨチヨチ歩きの赤ちゃんが,お母さんと離れて,もうずっと大丈夫だっ たんですね。お母さんたちは本当にもうびっくりされていらっしゃいまして,面倒を 見ている小学生も,本当に一生懸命ですね。少子化ですので,自分より小さい弟や妹 がいない子がたくさんいるんです。その中で一緒に遊んであげて,一生懸命遊んであ げて,喜んでもらえて,中には最初は照れがあったりして,いろいろうまくいかない 子もいましたけれども,最後の方には本当に一生懸命遊んであげて,また来てねって 形でして帰ったんですけど,本当にいい体験だったなと思ったんです。そうやって自 分たちと違う年代の子と一緒に遊んであげるというのが,今すごく少なくなってます よね。だから,本当にこういう体験というのがいろんなところで取り上げられたらい いなって,すごくいい経験をさせてもらったなと思いました。 【委員】 ありがとうございました。 今,○○委員さんがおっしゃったことで,ちょっと私,33 番,子どものボランティ アを体験学習の方に入れたんですよ。ここは全部それに近いですね。子どもにボラン ティアを強制するとか,そういう問題ではなくて,ある意味においては,ボランティ アの体験をさせないと。それが自然に身についてきたときに大人になって,今日的な ボランティアできる大人に子どもを育てる。だから,子どもを ,ボランティア要員とし て持ってくるのはあまり賛成じゃないんですよね。私,ボーイスカウトしていたとき に,一番言われたのが,将来,大人になったときにボランティアをできる資質を持っ た子どもを育てるための活動であるとか,プログラムであるとか,教育であると。教 育全般にそういうことがいえるんじゃないかなと思うんですよね。将来,そういうき ちっとしたボランティアのできる資質を持った大人を育てるための教育,そういうも のからいくと,子ども会そのものも,高学年はボランティアなんですよね。低学年の 面倒も見なきゃいけないし,それからバスケットボールにしてもサッカーにしても, 中に入ってきた子は,高学年の子が,ちょっとおまえ,下の子を見てやれと言ったら, ちゃんと見ますもんね。それももう既にボランティアなんですよね。人のことにこう してあげるというのが。だから,その上,自然と育っていくボランティアですから, そういうプログラム,その辺をつくってどんどんふやしていく,いろんな意味でふや していくという意味で,子供のボランティアはと言われたら,体験活動じゃないかな と,こないだ勝手にちょっとここに入れたんですけどね。そのほかに,大人が自分の つくり上げた時間でもって,ほかの方に何かしてあげるのもボランティアだと思うん ですよね。私たちは,ボランティアという言葉はあまり好きじゃないんですけどね。 いろんな意味で,今,「チョボラ」とか言われておりますけど,あるとは思うんです。 21 ボランティア。スポーツクラブの監督さんなんかボランティアですね。それから,中 学校の先生のクラブ活動の面倒を見られてるのも,特別,別に給料もらっているわけ じゃないですもんね。通常勤務が終わったらボランティアされているんですよね。何 もされてない先生方もいらっしゃいますけどね。さっき,企業のボランティアと言い ましたけど,企業というと民間企業だけじゃなくて,公共企業も入るんですね。全部 入るんではないかなと思うんですよね。そういう意味からいくと,学校も入ると思う んです。学校に勤めておられる職員の先生方も入ると。そういう意味では,行政でや れることを,まず一番にやっていけばいいことかなと思うんですね。それを見習って, 大体日本は官主導ですからね。だから,官がやり始めると民もしょうがないか,やろ うかっていう感じでいくと思うんで,そこら辺は,強烈にこの分科会から挑戦したら いかがかなと思うんですよね。 我々から直接民間企業に働きかけるというのは,ちょっとまだ難しいですね。呼び かけて,打ち上げるということはできますけどね。それだったらやっぱり一番影響を 受けるのは官ですから,官の方に与えたらいいんじゃないか。まず官でやってもらっ てというふうに思いますがいかがでしょうか。今,ボランティアの話がたくさん出ま したので,ボランティアのとらえ方でもいいですし,今,登録制,システム,この辺 がたくさんあるんですよね,アイデアは。そこら辺を何とか整理できませんでしょう かね。どこかでね。 【委員】 ○○委員に質問ですけどね。子どもには,ボランティアという言葉を使わせたくな い。 【委員】 そうじゃないんですよ。要員にしたくない。 【委員】 ボランティア要員という言葉は私はしたくないんじゃなくて,ボランティア要員と いう言葉は使うべきじゃないんですよ。したくないんじゃなくて,ボランティア要員 という言葉は使うべきじゃないと思うんですよ。ボランティアというのは自主的だか ら,だから,子どもにも私はボランティアという言葉は使っていいと思うんですよ。 【委員】 それはいいんですよ。 【委員】 そうでしょ。ボランティア要員という言葉を使いたくないんじゃなくて,使ったら だめなんですよ。私は,そのように思っております。 【委員】 この中でいってるのは,自主的というよりも地元の福祉施設等のホームに行ってボ ランティア体験をさせる。自主的じゃなくなるんですよね。だから,それぞれ学校間 の中で保育園で交流をするとか,こういうものをある程度,教育的手段でもってボラ ンティアの経験をさせるということなんですね。自然とやっているボランティアでは ないというところで,体験学習じゃないかというところですよ。子どもが直接やるボ ランティアはたくさんあると思いますよ。自分たちで自然とやるボランティアは。子 22 ども会が,自分たちでやると決めて,空き缶拾いを半日ぐらいやってましたけどね。 大人は手伝うなと言って,子どもだけでわざとさせましたけどね。それは自分たちが 言い出したことだから,自分たちでやる。後始末は,我々がしなきゃいけないんです ね。トラックに積んだりなんか,持っていったりとか子どもできませんので。そこら 辺の手伝いを我々はしましたけど,子どもたちが言い出したことは,子どもたちが自 分たちでやる。自分たちでできる範囲をすべてさせるというんですかね。してくれた というんですかね,そういう状況はありますから,その子たちは本当にボランティア ですよね。それと体験学習とまたちょっと違うかなと。 【委員】 もちろん体験学習とボランティアは違うと思うんですよ。だから,柱の中にこの大 きな三つの中に,右上は大人のボランティア,そのようなニュアンスですから,ボラ ンティアの中には子どものボランティアもあるから,この中に一緒に私は入れてもら いたいなと思うんですよね。そのような願いを持ってたんですけど,それと○○委員 がおっしゃった体験学習の中の 33 番,これは言葉じりであって,それはKJ法で書く ときにはそのように書いてますけども,実際には,子どもたちの自発的なボランティ アというのがあるんじゃないかなと私は思ったんですけども。だから,ボランティア といって我々が提言するときには,ボランティアは,これは大人のボランティアだと。 じゃあ,見られる方は子どものボランティアはどうなっているの,子どもにはボラン ティアはあると思うんですよ。いいか悪いかは別として,大学入試に,高校生のボラ ンティアをチェックするってはっきり使ってますからね。高校生は,大人か子どもか, それは私はまだ学習の段階だから子どもと思うんですけども,だから子どものボラン ティアというようなものもぜひ,このボランティアの柱の中に私は入れてもらいたい んですけどね。 【委員】 子どもができるボランティア。 【委員】 子どもがやるボランティア。だから,それは要員とかなんとかじゃ絶対いけないと 思うんですよ。自発的にやるボランティア。 【委員】 子どもがやれるボランティアですかね。 【委員】 だから,それを入れてもらいたい。お願いします。 【委員】 ボランティアのシステム。 【委員】 36 番から 38 番まで。 【委員】 登録制とかなんとかですね。 【委員】 すみません。 23 これは佐世保市のボランティアセンターにもいろいろ登録団体があって,いろいろ されてますけれども,このエコマネーにつながるんですけども,やっぱりこれは各公 民館で地域のボランティアとして登録しても,きちっと時間帯とか,そういうものを きちっと市の方で,何時間したらあなたは将来,自分が必要なときに例えば5時間し たら5時間のボランティアを受けられますよとか,何かそういうものをきちんと決め ておかないと,やっぱり公にボランティアを市がちゃんと奨励しているというそうい うふうなシステムになったらいいなと私は思いますけど。 【委員】 その辺どうでしょうか。○○委員。 【委員】 ちょっと話ひっくり返しますけど,○○委員がさっき言ってたのは,小さい子が小 さい子の世話をしているというのは,大変ああそうだろうと思った,感じたんですけ ど,子どもの教育というのは,人間はすごく長い間,教育しないと一人前はなれない 動物なんですけど,二つあると思うんですよね。一つは,いい子どもを育てるという か,子どもを……,つまり感性がちゃんと豊かで,ものを考えるというか,ちゃんと はつらつと行動する子どもをどうやって育てたらいいか。その最初の段階ですよね。 ○○委員も前にそういうことをおっしゃったと思いますけど,幼児期から子どもの時 期を社会,地域,我々が,どう接するかと。非常にそれが大事であると。それは母親 だとか家庭だとか,うちにそういうものがあるでしょうけど,それをやらせるという それが最初に大事なことで,次に,いい子どもを……,いい子どもっていうのは,絶 対,そのままではいい大人にはならないんですよね。そんなことが関係しているんだ と思いますけど,いい子である限りちゃんとした大人になれないんですよ,子どもは。 だから,必ず自分の子どもを否定したときは,ある程度大人になるんだから,そこの 転換期をどう大人が本当に厳しい大人の目で,ある段階で子どもを子どもに育てて, その次は子どもを大人に育てるんだという2段階,私たちが子どもに接するときに必 要じゃないかというのを,○○委員の意見を聞いてて,ああと思ったんですけど,つ まり,ずっといい子だ,いい子だ,いい子だということでは,子どもがいつまでも子 どもにとどまっているということなんですね。だから,大人がある程度は,今までの おまえとは違うんだいうことを納得させる。それがスムーズにいかないから,そこの ところを,ちょっと分けて,だからボランティアも後の社会のために,世のためにし たり,いろいろなボランティア,これからの社会の中で必要だと思うんですけど,幼 児から子どものときにする社会のボランティアと,それから,いい子でも悪い子でも, それが大人になるときのケアというか,だからそこをちょっと分けて考えたいなとい うふうに思います。 【委員】 要するに,ある程度の悪さを持ってないといい大人になれないんじゃないか……。 【委員】 いい子っていうのは,子どもにとどまる,そのままとどまっているんですよ。だか ら大人じゃない。どんなに優秀でもどんないい子でも,いい子の子ども。それが大人 になるということは大変なことになる。 24 【座長】 恐らく,いい子というカテゴリーは,大人から見たいい子なんですね。それは。 【委員】 大人にとっていい子なんですよ。 【委員】 それをそのままにしておったらだめなんですよ。 【座長】 だから,一定以上,いい子であることを強制するといったことが逆にどれだけ害を 与えてくるかといったことを考えなくちゃいけないといったことだろうと思う んです ね。 それから,ちょっと話が私たちの大人の問題として考えることなんですけれども, 今ちょっと社会観といいますか,社会力を子どもが身につけていく段階で3段階ある と言われているんですね。まずはゼロ歳から3歳∼4歳までなんですね。社会力を身 につける。そして,その後は4歳から 25 歳,非常に大きな力をつけると言われていま す。そしてこの後,私たちが注目しなければいけないのは,20 代後半から 60 歳まで の間,これはまたさらに重要な社会力を私たちは身につける時期だとされているので す。ですから,本当に成長し続けるということなんですね。社会力とは。ですから, 大人も同時に体験学習とかそうしたことを経験するということは,私たちはまだまだ 伸びる可能性があると思います。60 歳とは限らないと思うんですね。そうした中で子 どもと一緒にやはり成長していくことを期待しながら考えていきたいなと考えました。 【委員】 ボランティアというのは,代償とか見返りとかそういったものをあてにしながらす るものではないということはよくわかってはいるんですけど,やはりある程度普及さ せるというか,広める,わからせていくという段階では,私の学校がちょっとしてい るのは,ボランティアカードっていう小さなカードをつくっているんですね。自分で 自己申告ですから,ゴルフの点数制と同じように,自分でナンバーを打ってどうだっ たというのと同じような感じで,自分では,こんなボランティアをやってみましたと いうことで,担任の先生がちょっとした印鑑をつくってやって,カードの色が少しず つ変わってくるようにはしているんですね。小さな,献血カードぐらいの小さな名刺 ぐらいのカードなんですけどね。生き生きとして申請をするんですね。先生,押して くださいというような感じですね。それをおまえやったんかということを言ったら終 わりだから,そうだね,大変だったねって言ってほめてやる,認めてやる。そしたら, ○○君,こうしたっていうことを言いながら,あれぐらい僕やったよとかまたいう話 が広まっていって,やろうということをしてるみたいで,やっぱり認めてやったり, 奨励してやるという,ほめてやる,賞賛してやるということが大事なのかなと。そう いった意味では,小さな何か佐世保市とか,学校とか町内とかいろいろな単位でいい ですから,カードとかなんとかでもつくって,小さい子であれば,シールでも貼って やれば大喜びするんじゃないかなというようなことがちょっと頭をかすめているんで す。子どもたちに,やはり自分ができることをしながら,分かち合う教育,自分が持 てているものを人にあげるよという意味じゃなくってお互い分けましょうと。昔はよ 25 くやってたんじゃないですかね,御近所でも。タケノコがとれれば,何軒かでもタケ ノコをやると。もういやだというぐらいタケノコが来るとか。逆に,お芋をふかした らですよ,お隣りのおばちゃんもお芋をくれたけど,下のおばちゃんもまたお芋を持 ってきたっていうようなことがある。それがなくなった社会が私たちの地域じゃない かなということで,分かち合う中に,やはり,また自分が持てるものを相手に与える, 差し上げることによって,自分も幸せ感を感じる,満足感を感じるような,そういっ た地域をつくっていくということになると,ボランティアというのは,ぜひ広めなが らやっていかないかんのかな。そしたら,ボランティア像とか,さっき○○委員さん がおっしゃったですけど,たまにしか四ケ町を歩くことはないんですけど,四ケ町, 日本一のアーケードとかいうなら,あのアーケードの中,全部ボランティアゾーンと いうようなことで,何か自分でできることないかとか,何でこの上のタイルに節目が あるのと言いましたらね。ガムなんです。タイルに木の節があるはずがない。 ガムの 食いかすがくっついているんですね。タバコの吸い殻とか,ごみが落ちているとか, 落書きがあるとか,そういったものなんかの,小さなことを自分でできることをして みようという,たくさんの人がいるところでやるのはとても恥ずかしいような気もす るんだけど,ちょっとしたことをやればすぐ爽快な気持ちになるのではないかなとい うことを考えると,ボランティアで町内の通りやら,公園やら公共施設やらいろんな ところと,動ける人から動いてみるというようなことをしよったらば,さっき ○○委 員がおっしゃったんですけど,やっぱり人がしているのを見て気持ちがよくなる人も たくさんいると思うんですね。そしたら,自分もやっぱりやらないかんなという意識 がわいてくるんじゃないかなと思いますので,そういったことでやらなくちゃいけま せんから,またボランティアをしている人たちの後ろで支える人たち,フォローをす る人たちがきっといなくてはだめなんですよね。やっぱり,ごみをせっかく拾ってく れても,どこにどうしようかというような状況とか,用具をもうちょっと借りれれば いいけどね。だから,さっきボランティア支援企業とか,支援会社というようなこと を私言ったときに,そのシールが貼ってあるお店に行けば,ほうきとかちりとりとか, 極端にいったら,ちょっとしたごみ手袋やビニール袋は貸してくれるとか。終わった ら,おばちゃん終わりましたと言って,そこに返すとかね,そういうことができるよ うなシステムづくりでもできたらなと。自分たちで,公園を掃除したい。じゃあ自分 のうちから,ほうき持ってくればいいじゃない。そんなことできない。汚れてるなと 思ったときに,したい,やりたいと思ったときに,そのマークのついているお店やら, そこら辺に行ったら用具を貸していただける。そして返す。そういうようないわゆる ボランティアゾーンとか体制づくりをしていけたらなとそういったことを感じながら, さっきもボランティア支援企業とか支援会社とかいうのを言ったんで,決して,官は やらないでいいと,民間がやれというような意味で言っているわけではないんですか ら,そこら辺,誤解のないようによろしくお願いします。 【委員】 先ほど○○委員が言われました,子どもがやれるボランティア,それから今,○○ 委員が言われた子どもボランティアをしたときの認定制度。今,一部の大学では,願 書の中に書くんですね。ボランティアの経験,どういうボランティアをどのくらいし 26 たかというのをレポートで書くようになっています。高校ではどうなんですかね。中 学校から高校に行くときに,高校入試の中でそれが内申書に入っているかどうか。 【委員】 あります。 【委員】 ありますね。それをボランティアという配置といいますか。例えば,子ども会をし ている立場からすれば,中学生が小学生の面倒を見にきて,ジュニアリーダーとして 小学生の面倒を見てくれる。これが最大のボランティアなんですよ。はっきり言って 大人が,指導するよりも中学生のお兄ちゃんが指導してくれた方が子どもたちは本当, 楽しみやすいし,一緒にやれますし,まとまりがいいんですけどね。そういう認定を させる,どういうのがボランティアなのかっていうのは,学校の先生たちわかってお られると思うんですよね。クラブ活動があるから,子ども会は行かないとか,腹の立 つことですね。つぶされるんです,子ども会は。あっちこっちから。そして,地域が なくなった,地域がなくなったってこういうのが現状なんですね。さっき,○○委員 が言われたように,小さい就学前の子を小学生が面倒を見る。大きなボランティアで すよね。ここに「異年齢集団の形成」って書いてありますし,子どもの手による子ど も会と書いてありますけど,子ども会なんていうのはボランティア同士が集まってい るような会なんですけども,なかなかそこを注目していただけないというのが現状で すけれども,認定制度がないからです。はっきり言って。親御さんというのは,進学 のためにプラスになることはさせるけれども,そこに評価されないのはそがんことせ んでよか,と言うのは今までそのとおり,そのままです。学校の先生もそうですよね。 前は,内申書に書きようもないっちゃけんよかっていうような感じ。最近になってや っとボランティアしたら,書いてあげるとこうなってきたからみんなやり出したんで すよね。 “好き,嫌い,せんばいかん,したら有利”っていうときにはするんですよね。 でも,そこでくすぐってやってそういう資質を育てるというのは大切じゃないかなと 思うんですよね。資質を育てていくというのは。だから,○○委員が言われたように, 子どもがやれるボランティア,子どもにどういうふうにボランティアをする方向にし むけていくかっていうのも一つの大きな課題じゃないかなと私は思います。 【座長】 ボランティア論になってきたようです。一言,ボランティアに関することで 。これ はある人の言葉なんですが。なぜ,こんなにもボランティアといったことが急激に盛 んになってきたんだろうかという社会情勢がありますよね。少し前までは,一切ボラ ンティアの「ボ」の字も出なかった。逆に,これは人間関係がいかに希薄なってきた のかということ もひとつの原因ではないかと考えているんです。といいますのは,人 間というものは,これはある人の言葉です。 「人間というのは,必要とされることを必 要とする存在なんだ」というんですね。自分の存在を必要としてくれる存在が,必ず 欲しいと。それがボランティアによって希薄な人間関係の中,確認できる時代になっ てしまっているんじゃないかなと思うんですね。ですから,ボランティアをしたこと で皆さんおっしゃるのは, 「私の方が与えられました」といったことをよく聞きますよ ね。「してあげたんじゃなくて,私の方が,いろんなものをいただきました。 」これは 27 一体,どういうことかというと,自分の存在を認めてもらえたこと。自分のような立 場でも役に立ったんだなという幸せ感,満足感というのは日常生活の中で欠けていた ものであったということ。そうしたことからやはり社会が少しずつ変わり始めている んじゃないかなと思います。 最後,余計なことを申し上げてしまいました。 それでは,ちょうど時間になってまいりました。次回,第3分科会の一番最初に, 自主研修会の話をいたしましたが,6月 17 日の月曜日,19 時からということでいか がでしょうか。事務局関係の御都合もよろしいようですので。 また,後ほど,調整させていただきますので,それでは今日はこれで終わりにさせ ていただきます。 28
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