第 1 巻 第 11 号 平成 23 年 12 月 19 日 奈良学園小学校 校長室通信 奈良学園小学校 校長 藤原和幸 Primary の4学年がそろった平成 23 年もいよいよ歳の瀬となりました 本校教育活動へのご理解とご支援 ありがとうございました 二学期の終わりにあたって 開校して4年目の今年。 P棟校舎が元気な声であふれました。 おかげさまで、学習指導から運動会や学習交流会など、 子どもたちの成長に関わる様々な行事にいたるまで、より 充実した形で経験していくことができました。ありがとう ございました。 歳末、1 年の終わりという一つの区切りを有意義に迎え られるにあたって、保護者のみなさま、またお世話いただ いたみなさまに感謝申し上げます。 さて、本校の 1 年間の振り返りも大切な行いですが、今 年は我が国にとって東日本大震災という未曽有の経験を することとなった年でもありました。 直接、間接に被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し 上げますとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。 3 月 11 日以降、人と人とのつながりや、人、お金、も のや情報などとの関係性において、失いかけたものの大切 さやその優先順位など、日本人の価値観を大きく揺さぶら れたようにも思います。 (寺田寅彦)といわれます。 「天災は忘れた頃にやってくる」 私たちは大きく被災しても、復興がかなった時、ついつ いその怖さを忘れ、準備を怠ってしまいがちです。 あの阪神淡路大震災についてでさえも、すでに 17 年が 経つことで、恐ろしい記憶が少しずつ薄れてきているよう にも感じます。 過去の記憶を大切に辿りながら、未来に備える周到さも 身につけておきたいところです。 大津波に耐えた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」と皆既月食をと らえた一枚の写真が、インターネット上で評判を呼んでいる。 皆既月 食が起こった 12 月 10 日夜、写真家の村山嘉昭さん(40)が撮影し、 アップ(http://twitpic.com/7rfsbv)した。 (朝日新聞) ERP教育フォーラムについて 11 月 26 日(土)午後、 “確かな学びを支える「言葉の力」” をテーマに第 3 回教育フォーラム in NARA を開催しました (ERP 教育研究会主催) 。梶田叡一先生をはじめ教育関係者、 保護者の皆様に向け、4 年生の授業と奈良学園幼稚園年長児 を対象にした小学校準備講座を公開しました。 言葉を直接扱う国語科のみならず、すべての教科領域にお ける言葉の重要性について改めて考える機会となりました。 ご参加ありがとうございました。 新たに入賞した子どもたち 前号では、奈良県発明くふう展の本校児童の活躍をお伝え しましたが、それ以降も入賞入選の結果が続々と知らされて います。 入賞入選した児童はこれを励みに新たな挑戦を、残念なが ら入選が果たせなった児童は、取り組みに改善や工夫を凝ら して 挑戦し続けてほしいと思います。 私たちもがんばる子どもたちをしっかり応援したいと思 (書道展における準特選 48 名 入選 87 名 努力賞 17 名 佳作 49 名 入選 2 います。 名につきましては、成果集において名前をお知らせします) <作文部門> 第 61 回全国小・中学校作文コンクール 佳作 P3B 櫟本怜奈 P4B 三住祐貴 入賞 P1C 菊井千芙美 第 57 回青少年読書感想文奈良県コンクール 佳作 P1C 片岡虹心 P4C 杉本詩歩 P3C 明神巧馬 P3D 綱脇朱弥 「住みよい地球」全国小学生作文コンクール 2011 佳作 P1D 北川千遥 人権メッセージ・エピソード「いのち」 小学生の部 大賞 P1D 北川千遥 <工作部門> 私のアイデア貯金箱 楽しい貯金箱で賞 P2D 井出彩愛 <自由研究部門> 第 29 回全国小・中学生作品コンクール 理科部門 全国小学校理科研究協議会会長賞 P4B 稲岡 碧 <絵画・ポスター部門> "目指せ ルーヴル! 第 35 回子ども絵画コンクール" 小1・2年部門 佳作 P1D 藤田真緒 P1A 深見龍馬 P2A 谷 徳将 小3・4年部門 佳作 P3A 松山聡一郎 P3B 遠藤悠平 ふるさとお盆の思い出絵画コンクール さだきち君賞 P2A 宮野陣之介 奈良シカポスターコンクール 優秀賞 P3D 西島歩里 奈良市長賞 P3A 池田奈歩 入賞 P4B 赤井更佑起 P1B 山田 柊 <書道部門(夏休み)> 日本学書展 特選 P1C P3D P4A 準特選 入選 努力賞 吉野神宮書作展 特選 P1B 準特選 P1C P2A P2B P2D P3A P3B P3C P3D P3D P4B P4C 佳作 入選 P1B 矢野莉子 P1D 小林良祐 P3D 中村仁美 P3C 山下大空 松好映実 P2B 和田来海 上田和音 P3A 高畑咲良 貝谷恵里奈 48 名 87 名 17 名 松好映実 西田知永 重松朋花 森 愛彩 冬木瑠華 紙谷将一 國分愛由 松本夕芽 中村仁美 西島歩里 竹田佐和子 島 和気 49 名 02 名 P2B P1D P2B P2C P3A P3A P3C P3D P3D P4B P4C P4D 和田来海 小野心聖 大塚千映 竹内彩景 上東慶伍 中谷美咲 料治 輝 樫谷俊一郎 櫟本怜奈 稲岡 碧 廣瀬彩香 溝隆太郎 子育てを 子育てを楽 てを楽しみましょう 【素直さと誠実さ】その2 子どもたちを素直に育てること。 反抗期を迎えはじめた子どもに 対して、なかなか根気の要る対応と なります。 かつては、近所の子ども集団があ ったため、その集団の中で目上目下 の関係や遊びを決める時のルール (多数決やじゃんけんなど)があり、 それらに従ったり、改善したりする ことで子ども自身を育ててくれま した。 (我慢のしどころや妥協点の 持ち方など) いまや、少子化の時代となり、ま た、不審者等子どもが安心して遊べ ない状況となり、子どもだけで遊ぶ という場面が本当に少なくなって しまいました。 それ故、子どもをまっすぐに育て たいと願う大人には、かつての子育 て以上に 意識的な 接し方が求め られるのだと考えます。 ここでは、具体的な接し方をお示 しします。 ①大人が正しく生きる姿を見せる これは子どもと大人、親子で一緒 に正しく生きるということです。 戦隊もののヒーローを演じる 役者さんは黄色で信号に入れな くなるそうです。いつ誰に見られ ているのか、いい大人の見本であ らねば 、と意識するからだそう です。 自分の子どもに対しても、よそ の子どもに対しても、常にいい大 人の見本としての言動が、子ども が本来持っている素直さを導き ます。 ②屁理屈に負けない 反抗期の項でもお話ししまし たが、子どもも自分に都合のいい ように物事を進めようとします。 欲しい物やいやなことを避け ようとする時に顕著に表れます。 「みんな持ってるのに…。 」 「何のために…?」など、親の不 安をあおったり、返答しにくい言 い方も身につけてきます。 どんな子どもに育てたいか、話 し合い(子育ての信念) 、ご夫婦 で同じ価値観を共有し、接してあ げてください。 そうすることで、子どもはそ れぞれのご家庭の価値感に沿う ように育っていくものです。 ③価値基準を示す 子どもをしつけていく時には、 子どもを取り巻く大人全員(ご両 親、祖父様祖母様)で、越えては いけない線を示すことが大切で す。 (例えば、ウソをつかない、 なまけない、人に迷惑をかけない 等です。 ) 何をすれば叱られるのか、常に 意識的に見ることが大切です。 (守れればほめる。越えれば叱る。) 子どもの価値基準はすべて周り の大人の価値基準を反映します。 (次号へ続きます) (記事の都合で特集できませんでした。次号こそ素直 で誠実に育つ子育てについてお話ししたいと思います)
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