スケジュール、地図、抄録(pdf) - 株式会社 林原

2013 年 9 月吉日
関係各位
株式会社 林 原
研究開発本部
トレハロースシンポジウム事務局
第 17 回トレハロースシンポジウム開催のご案内
謹啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
過去に 16 回のトレハロースシンポジウムを開催しており、研究・開発・生産・営業に従事されている方を中心に多くの皆様
にご参加頂き、お蔭様で毎回盛況のうちにシンポジウムを終えております。
本年も引き続き日本応用糖質科学会のご後援を頂き、「第17 回トレハロースシンポジウム」を 2013 年11 月15 日(金)
東京ビッグサイト会議棟 6 階 605-608 会議室(東京・有明)にて開催する運びとなりました。
参加をご希望の方は、下記の申込用紙にご記入の上、FAX、E-mail、または郵送にて 10 月 25 日(金)までに
ご連絡頂きますようお願い致します。
また、参加は無料ですが、お申し込みをされていない方は当日受付にてご参加をお断りする場合もございますので、
必ずお申し込み頂きますようお願い申し上げます。
以上、万障お繰り合わせの上、奮ってご参加頂きますよう、宜しくお願い申し上げます。
謹白
切 取 線
第 17 回トレハロースシンポジウム参加申込用紙
ご所属機関名
(学校または企業名)
ご所属部署名
お 役職
(学部学科)
ご参加者氏名
(複 数 可 )
(〒
-
)
ご 住所
ご連 絡 先
お電話番号
FAX 番号
E-mail
参加申込み・問合せ先 ㈱林原 研究開発本部内 トレハロースシンポジウム事務局 丸田,辻田
〒702-8006 岡山市中区藤崎 675-1
TEL 086-276-3141 FAX 086-276-6885
E-mail [email protected]
※お客様の個人情報は弊社研究開発本部にて厳重に管理し、来年以降の本シンポジウム開催のご案内に使用させて頂きます。
主催 株式会社 林 原
⽇
会
定
第1部
時
場
員
後援 日本応用糖質科学会
2013 年 11 月 15 日(金)13:00~17:05
東京ビッグサイト会議棟 6 階 605~608 会議室
350 名 参加無料(受付 12:00 より)
座 ⻑ 櫻井実 〈 東 京 工 業 大 学 バ イ オ 基 盤 支 援 総 合 セ ン タ ー 〉
13:00 Ⅰ ⿂類の⽣殖細胞操作:トレハロースはクニマスの将来を救えるか?
吉崎悟朗〈東京海洋大学大学院〉
13:30 Ⅱ ラット⻭周炎モデルにおけるトレハロースの破⾻細胞分化抑制作⽤
遠藤康正,友藤孝明,森田学〈岡山大学大学院〉
14:00 Ⅲ トレハロースによるクッキーの改質 〜物性研究からその謎に迫る〜
川井清司〈広島大学大学院〉
14:30 ブレイクタイム “ト レ ハ ロ ー ス 使 ⽤ の 洋 菓 ⼦ 試 ⾷ あ り ま す ”
14:50 ポスター発表
第2部
座 ⻑ 竹田 靖史 〈 日 本 応 用 糖 質 科 学 会 元 会 長 〉
15:30 Ⅳ トレハロース給与による乳⽜の体内抗酸化能の改善
〜微⽣物を介した特異的メカニズム〜
佐 藤 幹 , 青 木 直 人 〈 東 京 農 工 大 学 〉、 小 原 嘉 昭 〈 明 治 飼 糧 ( 株 ) 〉
16:00 Ⅴ 化粧品とトレハロース
宮 本 英 和 , 井 上 和 郎 〈 ニ ベ ア 花 王 (株 )〉
16:30 Ⅵ トレハロースで美味しく健康 〜⽣活習慣病リスクの低減〜
新 井 紀 恵 〈 (株 )林 原 〉
17:00
主催者あいさつ
株式会社 林 原 代表取締役 長瀬 玲二
東京ビッグサイト
第17回トレハロースシンポジウム
(会場:会議棟6階605-608会議室)
参加申込み・問合せ先 株式会社 林原 研究開発本部 (担当:丸田、辻田) 〒702-8006 岡山市中区藤崎675-1 TEL 086-276-3141 FAX 086-276-6885
E-mail [email protected]
第 17回 トレハロースシンポジウム 抄 録
Ⅰ ⿂ 類 の⽣ 殖 細 胞 操 作 :トレハロースはクニマスの将 来 を救 えるか?
東京海洋⼤学⼤学院 吉崎悟朗
植 物 では、種 子 さえ保 存 してあれば、いつでも植 物 個 体 を作 り出 すことができる。同 様 に動 物 では卵
と精 子 があれば、動 物 個 体 を作 り出 すことが可 能 である。実 際 にこれら生 物 を半 永 久 的 に保 存 するた
めに、植 物 では種 子 バンクが、一 部 の動 物 では卵 や精 子 を凍 結 保 存 するシステムが構 築 されている。
しかし、魚 類 の卵 は凍 結 保 存 が可 能 な哺 乳 類 の卵 と比 べると極 端 に大 型 であり、その凍 結 技 術 が全 く
開 発 されていない。演 者 らは近 年 、魚 類 の卵 や精 子 のもとになる生 殖 細 胞 をトレハロースを含 む凍 結
保 護 材 中 で液 体 窒 素 の中 で凍 結 する技 術 を開 発 した。さらに、この凍 結 細 胞 を解 凍 後 に代 理 親 に移
植 することで、いつでも目 的 種 の卵 や精 子 を作 り出 すことが可 能 になった。現 在 、この技 術 を応 用 し、ク
ニ マス の 生 殖 細 胞 を 液 体 窒 素 の 中 で 半 永 久 的 に 保 存 する プ ロ ジェ ク ト を 進 行 中 で ある 。 こ れに より 、
将 来 、万 が一 現 存 しているクニマスが絶 滅 するような事 態 が生 じた場 合 でも、いつでもクニマスを作 り出
す“保 険 ”をかけることが可 能 になった。
Ⅱ ラット⻭ 周 炎 モデルにおけるトレハロースの破 ⾻ 細 胞 分 化 抑 制 作 ⽤
岡 ⼭ ⼤ 学 ⼤ 学 院 遠 藤 康 正 ,友 藤 孝 明 ,森 ⽥ 学
歯 周 炎 は歯 槽 骨 吸 収 を伴 う歯 周 組 織 の炎 症 性 疾 患 であり、その骨 吸 収 には破 骨 細 胞 が関 与 して
いる。過 去 の研 究 から、トレハロースを摂 取 することにより、骨 粗 鬆 症 などの病 的 な骨 吸 収 が抑 制 され
ることが示 唆 されている。しかし、歯 肉 の炎 症 組 織 に対 する効 果 は不 明 である。そこで本 研 究 では、ラッ
ト歯 周 炎 モデルを用 いて、トレハロースが破 骨 細 胞 分 化 に与 える影 響 を検 討 した。その結 果 、実 験 的 に
歯 周 炎 を惹 起 させたラットの歯 周 組 織 にトレハロース水 溶 液 を塗 布 することにより、歯 周 組 織 における
破 骨 細 胞 分 化 が 抑 制 さ れて い た。 さら に 、 破 骨 細 胞 分 化 に 関 与 す る toll-like receptor 4 の 発 現 、
及 びその下 流 のprotein kinase C (PKC)、extracellular signal regulated kinase (ERK)を介 する経 路
の活 性 化 が、トレハロース水 溶 液 塗 布 により抑 制 されていた。以 上 のことから、ラット歯 周 炎 モデルにお
いて、トレハロースは破 骨 細 胞 の分 化 を抑 制 し、その機 序 としてPKC/ERK経 路 の活 性 化 抑 制 が関 与 し
ていることが示 唆 された。
Ⅲ トレハロースによるクッキーの改 質 〜物 性 研 究 からその謎 に迫 る〜
広島⼤学⼤学院 川井清司
クッキーは薄 力 粉 、砂 糖 、バター、卵 を基 本 材 料 とした焼 き菓 子 であり、ガラス状 態 に陥 ることでサク
サクとした弾 性 的 な食 感 が生 まれるものと理 解 されている。クッキーに含 まれる砂 糖 の一 部 をトレハロー
スに置 き換 えると、サクサク感 は向 上 するが、そのメカニズムについては十 分 に解 明 されていない。既 往
の見 解 によると、トレハロースは砂 糖 よりもガラス転 移 温 度 (Tg)が高 いため、トレハロースを配 合 すること
でクッキーの Tg が上 昇 し、弾 性 的 性 質 が強 化 されると考 えられる。しかし、クッキーの Tg を調 べた例 は
殆 ど無 く、定 量 的 な解 明 はおこなわれていなかった。一 般 に、物 体 の Tg は示 差 走 査 熱 量 計 によって
調 べられるが、クッキーのような多 成 分 系 には適 用 できない。そこで演 者 らはレオメーターを用 いた測 定
方 法 を採 用 し、トレハロースがクッキーの Tg に及 ぼす影 響 を明 らかにした。更 に得 られた結 果 を整 理
し、糖 質 の Tg に基 づくクッキーの食 感 予 測 について検 討 した。
Ⅳ トレハロース給 与 による乳 ⽜ の体 内 抗 酸 化 能 の改 善 〜微 ⽣ 物 を介 した特 異 的 メカニズム〜
東 京 農 ⼯ ⼤ 学 佐 藤 幹 ,⻘ ⽊ 直 ⼈ 、 明 治 飼 糧 (株 ) ⼩ 原 嘉 昭
トレハロースは機 能 性 糖 質 として知 られ、家 畜 用 飼 料 として研 究 が進 められている。演 者 ら、第 14 回
トレハロースシンポジウ ムにおいて、乳 牛 用 飼 料 へのト レハロース添 加 が牛 乳 の過 酸 化 脂 質 濃 度 を低
下 させ、抗 酸 化 活 性 を上 昇 させることを報 告 した。今 回 は、乳 牛 用 飼 料 にトレハロースを 0.2~1%添
加 した時 における牛 乳 の抗 酸 化 活 性 の上 昇 メカニズムの一 端 と酪 農 現 場 におけるその有 効 性 を報 告
する。すなわち、乳 牛 に摂 取 されたトレハロースは、ルーメン内 において速 やかに分 解 され、乳 中 や体 内
にトレハロースは直 接 移 行 しないこと、牛 乳 中 の抗 酸 化 活 性 はルーメン内 の微 生 物 の一 種 であるプロト
ゾアの活 性 酸 素 消 去 能 と関 係 があること、牛 乳 中 の抗 酸 化 活 性 は乳 腺 細 胞 における抗 酸 化 物 質 の
合 成 も関 与 することが明 らかとなった。また、酪 農 現 場 においてトレハロースを使 用 すると、乳 量 の増 加
だけでなく、乳 中 体 細 胞 数 の減 少 、および繁 殖 成 績 の向 上 が認 められ、乳 牛 用 飼 料 として有 効 である
ことが明 らかとなった。
Ⅴ 化 粧 品 とトレハロース
ニベア花 王 (株 ) 宮 本 英 和 ,井 上 和 郎
化 粧 品 を使 用 して得 られる 「肌 を保 湿 する」 という効 果 は、健 やかで美 しい肌 を維 持 するために重
要 であり、老 若 男 女 を問 わずに求 められているものである。その効 果 発 現 のために化 粧 品 にはさまざま
な保 湿 剤 が使 用 されている。例 えば、アミノ酸 、ヒアルロン酸 やグリセリンなどのように、肌 に存 在 する保
水 性 のある物 質 やそれらの類 似 物 が使 われる。一 方 、トレハロースがヒトの肌 に存 在 するという報 告 は
知 られていないものの、これを保 湿 剤 として配 合 した化 粧 品 が広 く流 通 している。また、トレハロースには
化 粧 品 の使 用 感 を向 上 させる働 きがあることも知 られている。さらに、トレハロースはラジカル生 成 を抑
制 するという報 告 もあり、食 品 などではその機 能 を広 く利 用 している。この抗 酸 化 と保 湿 の両 機 能 を有
するトレハロースは、たえずさまざまな刺 激 に曝 されている肌 に対 しても有 用 であると考 える。本 シンポジ
ウムでは、トレハロースの化 粧 品 への応 用 について、調 査 や実 験 の結 果 を交 えながら紹 介 する。
Ⅵ トレハロースで美 味 しく健 康 〜⽣ 活 習 慣 病 リスクの低 減 〜
(株 )林 原 新 井 紀 恵
トレハロースは、矯 味 ・矯 臭 効 果 や素 材 のみずみずしさを保 って美 味 しさを演 出 する機 能 があること
などから、食 品 分 野 で広 く利 用 されている。われわれは、動 物 実 験 において、トレハロースが高 脂 肪 食
摂 取 による脂 肪 細 胞 の肥 大 化 や耐 糖 能 悪 化 を抑 制 することを見 出 している。今 回 、ヒトでの検 証 をお
こなうため、BMI 23 以 上 の肥 満 気 味 の被 験 者 を選 定 し、毎 食 時 に 3.3 g、1 日 3 回 、合 計 約 10 g
のトレハロースあるいは対 照 としてスクロースを 12 週 間 摂 取 していただき、摂 取 前 後 に身 体 測 定 、血 液
検 査 及 び耐 糖 能 評 価 をおこなったところ、トレハロース摂 取 により耐 糖 能 改 善 等 の効 果 が認 められた。
近 年 、日 本 では肥 満 や生 活 習 慣 病 が増 加 しており、その予 防 のために、美 味 しくて健 康 的 な食 生 活 が
望 まれている。今 回 の結 果 より、トレハロースは食 品 を美 味 しくするだけでなく、“健 康 にも良 い糖 質 ”とし
て、さらなる食 品 応 用 が期 待 される。
2013 年 8 月
司 会 /座 ⻑ 新 井 成 之 〈 (株 )林 原 〉
14:50 P-Ⅰ 夢はバイオの花⾒
中 村 健 太 郎 , 中 川 麗 美 〈 住 友 林 業 (株 )〉
14:55 P-Ⅱ スポーツにおけるトレハロースの利⽤の可能性
大 森 一 伸 〈 駿 河 台 大 学 〉、 村 岡 功 〈 早 稲 田 大 学 〉
15:00 P-Ⅲ ⾷品フレーバー・オイルの粉末化
吉井英文〈香川大学〉
15:05 P-Ⅳ 縮合リン酸塩を使⽤しない冷凍すり⾝の製造開発
~トレハロースの冷凍すり⾝への利⽤~
阿 部 全 朗 〈 青 葉 化 成 (株 )〉
15:10 P-Ⅴ トレハロースのロコモティブシンドローム予防への期待
吉 實 知 代 〈 (株 )林 原 〉
※過 去 のシンポジウムで講 演 された話 題 の研 究 を、最 新 情 報 も交 えポスター形 式 で
発 表 していただきます(発 表 3 分 /質 疑 応 答 2 分 )
トレハ® 使⽤
果実のサンド
当⽇ 限定試⾷品
トレハの効果(クッキー)
○サクサク軽く仕上がります
○湿気にくくなります
○⾵味が引きたちます
※当⽇の試⾷品は味・形等が異なる可能性があります。
ご了承ください。
当⽇は技術スタッフの丁寧な解説を予定しております!
ポスター発 表 抄 録
P-Ⅰ 夢 はバイオの花 ⾒
住 友 林 業 (株 ) 中 村 健 太 郎 ,中 川 麗 美
演 者 らは、第 13 回 トレハロースシンポジウムにおいて、トレハロースがシダレザクラの組 織 培 養 に有 効 である
ことを報 告 した。その後 の研 究 により、他 のシダレザクラ個 体 (小 田 原 ・紹 太 寺 の長 興 山 枝 垂 桜 ,樹 齢 350
年 )や他 のサクラ品 種 である御 室 桜 、祐 天 桜 、妙 法 桜 等 の組 織 培 養 においてもトレハロースが有 効 であること
が明 らかになったことから、トレハロースはサクラの組 織 培 養 に有 効 であることが示 唆 された。
第 13 回 トレハロースシンポジウム講 演 (2009)
P-Ⅱ スポーツにおけるトレハロースの利 ⽤ の可 能 性
駿 河 台 ⼤ 学 ⼤ 森 ⼀ 伸 ,早 稲 ⽥ ⼤ 学 村 岡 功
われわれは第 2 回 シンポジウム(1998 年 )で、ラットとヒトを対 象 として、持 久 運 動 におけるトレハロース補 給
が血 糖 とグリコーゲンに及 ぼす影 響 を発 表 した。トレハロース補 給 ではグルコース補 給 と比 して運 動 中 の血 糖
低 下 は同 等 であり、一 方 、遊 離 脂 肪 酸 の上 昇 が高 かった。さらに運 動 後 の筋 と肝 グリコーゲンの枯 渇 が水 摂
取 よりも少 なかった。このことから、トレハロース補 給 は運 動 中 のグリコーゲン利 用 を節 約 できることが示 唆 さ
れ、糖 質 補 給 源 として適 した特 性 を有 していると思 われた。しかしながら、摂 取 する際 には個 人 のトレハラーゼ
活 性 が問 題 となることが示 された。
第 2 回 トレハロースシンポジウム講 演 (1998)
P-Ⅲ ⾷ 品 フレーバー・オイルの粉 末 化
⾹川⼤学 吉井英⽂
食品フレーバーや機能性脂質の粉末化において、一般的に賦形剤はマルトデキストリンが用いられている。し
かし、近 年賦 形剤に不安 定物 質の安 定化 作用と被膜 性の両 方が要 求されるようになってきた。今 回、トレハロ
ースを賦形剤として用いた場合の粉末構造の特質をマルトデキストリンと比較して示す。また、エタノール脱水法
により作製した無水結晶トレハロースの微細多孔構造のゲル化特性について発表する。
第 10 回 トレハロースシンポジウム講 演 (2006)
P-Ⅳ 縮 合 リン酸 塩 を使 ⽤ しない冷 凍 すり⾝ の製 造 開 発 ~トレハロースの冷 凍 すり⾝ への利 ⽤ ~
⻘ 葉 化 成 (株 ) 阿 部 全 朗
魚 肉 ねり製 品 からリン酸 塩 の追 放 運 動 の展 開 は現 在 下 火 になってはいるものの、リン酸 塩 を使 用 しない冷
凍 すり身 (以 下 、無 リンすり身 と略 す)のニーズは現 在 も存 在 している。更 に昨 今 の消 費 者 の甘 さ離 れの傾 向
から、通 常 冷 凍 すり身 に使 用 される砂 糖 に代 わる糖 質 も求 められており、弊 社 ではトレハロースを使 用 した無
リンすり身 の製 造 技 術 開 発 に取 り組 み、「NPセーバー」という製 剤 を開 発 した。この製 剤 により、従 来 の技 術
よりも著 しく良 好 な無 リンすり身 を造 ることを可 能 にした。
第 8 回 トレハロースシンポジウム講 演 (2004)
P-Ⅴ トレハロースのロコモティブシンドローム予 防 への期 待
(株 )林 原 吉 實 知 代
日 本 では、近 年 の急 速 な高 齢 化 社 会 の進 行 に伴 い、ロコモティブシンドローム(ロコモ)対 策 が大 きな課 題
となっている。われわれは、ロコモの主 要 因 の一 つである骨 粗 鬆 症 についてモデルマウスを用 いた研 究 により、
トレハロース摂 取 が骨 減 少 の抑 制 に有 効 であることを明 らかにしている。今 回 、ロコモの進 行 を遅 らせ、高 齢
化 社 会 でのQOL向 上 に役 立 つ素 材 として、トレハロースに関 するこれまでの知 見 をまとめて紹 介 する。
第 2 回 ~ 第 6 回 トレハロースシンポジウム講 演 (1998 ~ 2002)
2013 年 8 月