銀行業務における公的個人認証サービスの活用可能性について(吉本(和

資料2-3
銀行業務における公的個人認証サービスの
活用可能性について
2014.2.26
フィデアホールディングス株式会社
代表執行役副社長 吉本 和彦
フィデアホールディングス オープンプラットフォーム型の金融持株会社
オープンプラットフォーム型経営統合
フィデアHD
各銀行
株主総会
株主総会
取締役会
報告
指名委員会
監査委員会
報酬委員会
経営会議・委員会
経営管理
業務執行体制
機能集約
CRO(最高リスク管理責任者)
CIO(最高投資責任者)
連携
CMO(最高マーケティング責任者)
CTO(最高IT・システム責任者)
CCO(最高コンプライアンス責任者)
内部監査責任者
機能集約
監査業務委託
CS部門
地域貢献活動担当部門
審査部門など
経営企画部門
財務・主計部門
リスク統括部門
資金証券部門
営業サポート部門
バック業務部門
コンプライアンス
統括部門
内部監査部門
店舗数81ヶ店
営 業 店
CEO(最高経営責任者)
CFO(最高財務責任者)
店舗数82ヶ店
取締役会
監査役会
うち宮城県12ヶ店
フィデアホールディングス㈱本社
宮城県仙台市
本社機能 及び リスク統括(CRO)
インフラの共有(ミドル・バック機能を集約)
専門化・高度化
・㈱フィデア総合研究所
・㈱フィデアベンチャーキャピタル
・フィデア情報システムズ
・フィデアカード㈱
フィデアホールディングス㈱ 東京本部
東京都中央区日本橋室町
IT・eビジネス拠点(CTO) 及び
有価証券運用(CIO)
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チーフ・インベストメント・オフィサー
銀行業務における本人確認等
サービス対象者の状況
■銀行サービスの主な利用形態
(個人のお客様を対象としたサービスで記載)
①通帳・キャッシュカードで利用
②通帳・キャッシュカード、
およびインターネットサービスで利用
③インターネット専用口座で利用
④新規お取扱い
本人確認の業務
■銀行での本人確認(金融商品取引法、犯罪収益移転
防止法など)
銀行業務では振込取引をはじめ、本人確認が必要な
取引は極めて多く、運転免許証、保険証の呈示等が必
要となっている。
(例)
・10万円以上の振込み
・インターネットバンキング利用申込
・投資信託や保険商品の販売時(正確な年齢把握も必要)
サービス利用のシーン
■銀行サービスの主な利用場所
①窓口
②ATM、レジ(デビット利用)
③インターネット(自宅のPC、携帯電話等)
資格確認・変更確認の業務
■銀行での資格確認
法令でいう本人確認ではないが、“本人である≒
サービス資格を確認する”という処理も多い(キャッ
シュカードの暗証番号等)。
■銀行での変更確認
銀行口座の基本情報確認として、相続資産の継承
時等、住所等の変更把握は行いたい(休眠化への対
処や架空口座対策にもなる)。
他
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銀行業務での公的個人認証サービスの活用
公的個人認証活用への期待
将来の活用や課題等
■本人確認の実績記録
窓口、インターネットを含めて、本人確認を電子的に行
えるため、運転免許証、保険証、パスポート等の提示が
不要になることから、顧客利便が大きい。
また、銀行にとっても、本人確認書類のコピー、確認
や保管コスト(7年間)の削減効果は極めて大きい。
※取引伝票の保管は10年(民法)
■公的個人認証サービスの活用拡大
公的個人認証の活用範囲は、犯罪収益移転防止法
で求められる本人確認への適用のほか、将来的には
例えば住宅ローンにおける本人の確認や、NISAでの
免税手続きでの活用等もありうるのではないか。
■決済分野での応用
個人番号カードを活用した決済については、銀行
キャッシュカード(デビットカード)もクレジットカードと同
様の効果がある。
■業界を跨るサービスでの活用
個人番号カードでサービスを受ける際、同一業界内で
の共通化ではなく、業界跨りでのサービス結合がされて
いくと、利用シーンが広がるのではないか。
■共通プラットフォーム
公的個人認証サービスとのインタフェースは、個社で
の対応ではなく、業界全体として整備することが必然と
考える。
■届出印影の電子署名代替
銀行の本人確認では、届出印の印影に関する業務
慣習(見做し本人確認)があり、代替ではない形も含
めて引き続き充分な検討が必要である。
■口座の基本情報との紐付け
既に口座開設いただいている利用者について、銀行
の保有する情報と公的個人認証サービスの基本4情
報とで速やかに同一人と判定できない場合がありうる。
■所管省庁との協議
新しいサービスでの活用(特に資格確認の例)では、
金融庁をはじめ、事務毎の所管省庁との協議が必要
となる場合がある。
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