山﨑 啓之 准教授

薬学科 医療薬剤学研究室
やま
さき
けい
専門分野 薬剤学・製剤学・医療薬学
最終学歴 熊本大学大学院薬学研究科博士後期課程終了
(平成 7 年 3 月)
薬学博士(熊本大学)
学位
東レ株式会社、宮崎大学医学部附属病院
職歴
し
山﨑 啓之
准教授
■研究紹介
(Kremezin(TM)) for preventing delayed diarrhea.
Cancer Chemother Pharmacol. 59, 321-328, 2007
2) Effects of pomegranate juice on human cytochrome
P450 2C9 (CYP2C9) and tolbutamide pharmacokinetics
in rats. Drug Metab Dispos. 35, 302-305, 2007
3) The role of N-acetyl-methioninate as a new stabilizer
for albumin products. Int J Pharm. 329, 19-24, 2007
4) Inhibitory effects of fruit juices on cytochrome P450
2C9 activity in vitro. Biosci. Biotechnol. Biochem. 72,
406-411, 2008
5) Subdomain IIIA of dog albumin contains a binding
site similar to site II of human albumin. Drug Metab.
Dispos. 36, 81-86, 2008
6) Competitive displacement of serum protein binding of
radiopharmaceuticals with amino acid infusion
investigated with N-isopropyl-p-123 I-iodoamphetamine.
[研究テーマ]
薬物の体内動態特性の解明ならびに薬物療法
の最適化に関する研究
薬物の生体内での動き(薬物動態)は生体内外の各種因子
の影響を受け変動します。これら変動因子の特定や変動
の程度を解明し、実際の臨床症状と関連付けて説明できる
ようになればより安全かつ有効な薬物療法が可能になる
と考え研究しています。
医薬品製剤の品質評価に関する研究
医薬品製剤の品質は安全性確保の観点から保証されな
ければなりません。安全な医薬品を安心して服用できる
環境を実現させるべく、品質試験法,評価システムの開発
や流通する医薬品製剤の品質評価を行っています。
経肺投与製剤の開発と機能評価
J Nucl Med. 50:1378-1383, 2009
7) Enhancement of the aqueous solubility and masking
the bitter taste of famotidine using drug/S B Ebeta-CyD/providone K30 complexation approach.
J. Pharm. Sci. 99, 4285-4294, 2010
8) Enhancement of dissolution and bioavailability of
flurbiprofen by low molecular weight chitosans.
Pharmazie 65, 461-466, 2010
9) Evaluation of carboxymethyl-beta-cyclodextrin with
acid function: improvement of chemical stability, oral
bioavailability and bitter taste of famotidine. Int. J.
Pharm. 397, 1-8, 2010
10)Histidine146 of human serum albumin plays a
prominent role at the interface of subdomains IA and
IIA in allosteric ligand binding. IUBMB Life., 63,
277-285 (2011).
11)Enhanced dissolution of inhalable cyclosporine
nano-matrix particles with mannitol as matrix former.
Int J Pharm. 420, 34-42 (2011).
経肺投与された薬物が目的とする効果を確実に発揮できる
ように、
添加剤の探索および粒子やデバイスの設計・評価を
通して、最適な製剤の開発に取り組んでいます。
[企業の皆様へ]
医療現場で起きている事象を研究テーマとしております
ので,得られた結果は医療ニーズに応えた医薬品の開発
に直結します.新規化合物・新剤形の開発,用法・用量の
変更や適応追加など幅広い提案ができると思います.
[学生へのメッセージ]
薬学部の共通のテーマは「薬」ですが,皆さんは薬の特性
だけではなく,実際に薬を服用する患者様,薬に関係する
他の医療従事者や薬を取り巻く環境についてもしっかり
学んでください.これらの理解が皆さんを立派な薬剤師
に育ててくれると思います.
■研究業績
[著書]
「第Ⅱ部」
、
東京化学同人(2007)
1) 知っておきたい臨床検査値、
「高齢者」南江堂(2009)
2) 今日のOTC 薬、
「第7章」
、
南江堂(2010)
3) コンパス生物薬剤学、
「第 8章」
、
廣川書店(2011)
4) NEWパワーブック生物薬剤学、
[特許]
1) プロスタグランジンI誘導体徐放性製剤 特願平10-540346
2) 肝疾患治療用又は予防用の血中滞留型多相エマルション製剤
及びその製造方法 特願2005-317608
[解説]
1) ジェネリックを考える―適正使用のカギは薬剤師― “ 品質
評価の実際 −主な成分の研究− 塩酸アロチノロール ”、
調剤と情報2006年9月臨時増刊号:1347-1352(2006)
2) 喀 痰学と薬 物 活 性、THE LUNG perspectives,15:47-52
(2007)
“ 抗うつ薬のCYPを介した薬物
3) 増え続ける「うつ」への対応 相互作用 ”
、
薬局、
58:63-68(2007)
4) コデイン服用中の授乳はなぜ危険? 動態モデルによる定量
的考察、
ファルマシア,
46,
794(2010)
[学会活動等]
日本薬学会会員、日本薬物動態学会会員、日本薬剤学会会員
日本医療薬学会会員、米国薬科学会会員、日本DDS学会会員、
日本臨床栄養協会会員、日本味と匂学会会員
[認定等]
[学術論文]
1) Adsorption of irinotecan onto oral adsorbent AST-120
薬学科
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認定サプリメントアドバイザー(日本臨床栄養協会),漢方薬・
生薬認定薬剤師(日本薬剤師研修センター・日本生薬学会),
未病専門指導師(日本未病システム学会)