医師対談 人 間 味 あ ふ れ る 医 師 に 育 つ 環 境 - 獨協医科大学

に増したと思う。医療関係者だけではなく、事務や警備の
ターヘリが運行するようになって、多職種との連携がさら
松島 この 月から獨協医科大学病院の神経内科レジデントに
なったわけだけれど、なぜ、獨協を選んだの?
ン と 増 え た か ら ね。 獨 協 は、 上 と 下 の 風 通 し も よ く て、
り大学病院のほうがいいと考え、こちらに残ることに決め
とも考えたのですが、神経内科を専門に選ぶのなら、やは
としてのコミュニケーション能力を磨いていってほしいと
いうフランクな環境のなかで、僕は研修医もどんどん医師
いろんなことを話し合える環境にあるよね。だから、そう
人とか、ヘリの運航スタッフなどとも、話をする機会がグ
岩崎 獨協医科大学出身で、2年間研修医として大学病院で学ば
せてもらいました。後期研修にあたって他の病院に行くこ
たんです。
岩崎 そうですね。この2年間研修医として働いてきて、先輩た
に4、
5日は外来で診察をしていたんです。これは、プラ
内科に配属になったとき、外来当番というのがあって、週
岩崎 そのコミュニケーション能力といえば、ローテーションで
特徴だと、僕は思う。
ちの温かさを感じました。大学の先輩が多いということも
イマリケアに対応できる診療能力を養うのにすごく役立ち
大きな一歩でもあります。
救命救急センター医師
その後の人生のスタートラインでもあります。
松島 久雄
ただの通過点ではあるけれど、
神経内科レジデント
岩崎 晶夫
Tree Side
ター勤務
思っているんだ。それができるのも、獨協医科大学病院の
あるのかもしれませんが、
「上が下の面倒を見る」という
ました。
あるから、幅広く疾患を見ることができるという利点はあ
るね。
岩崎 僕がいうのも何ですが、研修医としてバランスよく学べる
大学病院だと思います。
救急科専門医。救命救急セン
て NHK「総合診療医ドクター G」
松島 実際、岩崎君のように後期研修に残る研修医は多いと思う。
やっぱり居心地がいいのかな。
空気が病院全体にありますよね。僕がいたらないところを
松島 確かに、獨協は大学病院だけど、地域に根ざした病院でも
さりげなくフォローしてくれたり……。すごく面倒見がい
いと思うんです。
松島 それはあるね。しかも、他大学から来た研修医に対しても
同じ。差別することなく面倒を見てあげる空気はあると思
う。最近は他大学から来る研修医も増えているよね。
に出演
岩崎 はい。最近は1割くらいは他大学の出身者です。そういえ
ば、同期でも他大学出身者がいるけど、あまり意識はしま
松島 その分、忙しくなるかもしれないけれどね(笑)
。
岩崎 はい。でも、研修医はいろいろなことを経験したほうがい
たい」
「これをもっと勉強したい」と思うものが出てくる
いと思うんです。経験していくなかで、
「これを専門にし
せんね。すんなり溶け込んでいるように見えます。
松島 臨床研修センターのセンター長もいろいろと独自カラーを
松島 そうだね。医学生の皆さんには、自分の個性を活かした、
緒に仕事をしましょう、と言いたいです。
と思うので。これから研修医になる人たちには、ぜひ、一
出そうと工夫されているし……。他大学からも注目される
ようになってきているんだと思うよ。
岩崎 他大学で勉強してきた人と一緒に仕事をするのは、興味深
いし勉強にもなります。
ポートは惜しみません。獨協医科大学病院で、一緒に働き
人間味のある医者になってほしいと思う。そのためのサ
ましょう!
松島 そうそう。今はチーム医療が基本。だからこそ、多職種
が、医師にとっても重要だと僕は思っているんだよね。僕
成5)年、獨協医科大学卒業。
る。2012 年、大学の代表とし
獨協医科大学病院で
医師としての一歩を踏み出す
の人ともきちんとやりとりできるコミュニケーション能力
が救命救急センターにいるからかもしれないけれど、ドク
獨協医科大学准教授。1993(平
獨協医科大学病院の研修医とな
Tree Side
2011 年、獨協医科大学卒業。
2
3
Profile
だからこそ、“ 先輩の声 ” に耳を傾けてほしいのです。
Profile
医学生から医師へーーその一歩は、
×
4
人間味あふれる医師に育つ環境
医師対談
医療人 を育 てる
研修医教育制度
温かい思いやりと意欲をもった
医師を育てる研修環境
2 0 0 4( 平 成 )年 に ス タ ー ト し た 新 臨 床 研 修 制
度。獨協医科大学臨床研修センターは、その発足とと
診療するための基本的な能力を身につけ、プライマリ
も に 設 置 さ れ ま し た 。 目 的 は 、「 患 者 さ ま を 全 人 的 に
ケアに対応できる診療能力を養う」こと。なぜならこ
力 を身につけるもっとも重要 な 期間 だからで す。
の期間は、専門性にとらわれず、医師として必要な能
,5 0 0 人 が 外 来 患 者 さ ま と し て
余人 が 入 院 し、 約2
獨 協 医 科 大 学 病 院 は、 大 学 病 院 で あ る と 同 時 に、 地
,000
域 基 幹 病 院 で も あ り ま す。 そ の た め、 毎 日、 1
来 院。その症 例 数は、日 本で もトップクラスを 誇って
います。そのなかで、指導医、主治医、研修医が診療
チームを構成して、研修を実施。さらに、プライマリ
ケアを充実させるために、総合診療のカリスマ医師と
績のある寺田雅彦先生を特任教授に迎え、研修医の指
Tree Side
ろ経験をして、自分がやりたいと思う専門分野を見極めていきたいと思っています。
研修医
鈴木 萌
Tree Side
る上でとても役立つと感じています。寮が近いのも有り難いです。
いわれる徳田安春先生、地域医療や家庭医の養成に実
研修医
かもしれない分野。そこで感染疾患を学べるのは貴重な体験だと思います。いろい
験も……。症例数も多く、いろいろな経験をさせてもらえるのも、専門分野を決め
阿久津 誠
センターなどは、今はまだ裏方的な面が強いのですが、今後は重要な役割を占める
センターがあるのはもちろん、ドクターヘリもあるので、救急の研修では貴重な体
導 を 行ってい ま す 。
必修科目研修10か月、選択必修科目2か月、
小児科を中心に関連する診療科研修12か月となります
ケースの疾患も見ることができる稀な環境だと思い、ここを選びました。感染制御
針についても、とても丁寧に教えてもらっています。また、さまざまな専門分野の
また、研修医は研修期間中、病院長直轄の臨床研修
センターに所属。センター棟の4階にある研究室では
■ 小児科重点プログラム 2013
必修科目研修10か月、選択必修科目2か月、
は大学病院であると同時に地域基幹病院でもあるので、数多くの疾患も、またレア
たくさんいるせいか、全体的に研修医にやさしい雰囲気があります。手技や治療方
一人一台 の パ ソ コ ン を 配 備 し た 専 用 の 机 が 貸 与 さ れ る
10月
獨協医科大学を卒業して、一度は都内の大学病院へ行こうと考えたのですが、ここ
獨協医科大学を卒業して大学病院の研修医になりましたが、病院には大学の先輩も
なども用意しています。
2月
4月
数多くの疾患と貴重な経験の中で成長できる
研修医にやさしい環境で毎日が充実
ほ か、研 修 医 専 用 の 当 直 室、シャワ ー 室、ロッカ ー 室
2月
6月
小児科を中心に関連する診療科
「 人 の た め に つ く し た い 」「 も っ と 学 び た い 」「 臨 床
医 学 を研 究 したい」等々……。医 師 として 温かい思い
救急
6月
4月
8月
8月
内科
4月
救急
選択必修
2月
やりと 意 欲 をもった人 を、私 たちは歓 迎します。
■ 産婦人科重点プログラム 2013
産科婦人科を中心に関連する診療科研修12か月となります
救急
6月
選択必修科目:外科、麻酔科、小児科、産婦人科、
精神科から選択し4か月
小児科
内科
自由度の高いプログラムを用意した初期臨床研修
応 し な が ら 、 研 修 プ ロ グ ラ ム の 修 正・変 更 を 行 っ て い ま す 。
獨 協 医 科 大 学 臨 床 研 修 セ ン タ ー で は、 研 修 医 に と っ て も っ と も ふ さ わ し い 研 修 プ
ロ グ ラ ム を 常 に 検 討。 根 幹 と な る 理 念 や 精 神 は そ の ま ま に、 毎 年 検 証 し、 時 代 に 即
導入。さらに希望により、獨協医科大学越谷病院、獨協医科大学日光医療センター、
ま た、 プ ラ イ マ リ ケ ア の 経 験 を 補 う た め、 内 科 ロ ー テ ー シ ョ ン 中、 週 回 以 上、
ほ ぼ す べ て の 初 期 救 急 患 者 さ ん を 指 導 医 と と も に 診 療 す る、 時 間 外 救 急 外 来 制 度 を
自 由 度の 高い研 修 プロ グラムを 組 んでいるの も 大 き な 特 徴 と なっていま す 。
足 利 赤 十 字 病 院、 国 立 病 院 機 構 宇 都 宮 病 院 な ど の 協 力 病 院 で も 研 修 が で き る な ど、
専門医資格の取得を目指した後期臨床研修
後 期 臨 床 研 修 プ ロ グ ラ ム で は、 志 望 す る 分 野 を 専 門 と す る 診 療 科 に 所 属 し、 基 本
的 に そ の 診 療 科 を 中 心 と す る 研 修 を 実 施 。 の 診 療 科 は 、ど こ で も 受 け 入 れ 可 能 で す 。
研修医教育制度
また、所属診療科以外の診療科での研修も受け付けています。
医療人 を育 てる
■ 基本プログラム 2013
研修医に聞きました!
研修医に聞きました!
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選択科目
2 救急 地域
年
医療
目 1月 1月
選 択 科 目:10か月(基本プログラムの場合のみ)
内科
1
年
目
必 修 科 目:内科6か月、救急3か月、地域医療1か月
2 選択必修 救急 地域
年
医療
2月
1月 1月
目
産婦人科を中心に関連する診療科
2 選択必修 救急 地域
年
医療
2月
1月 1月
目
必修科目研修10か月、選択必修科目を指定の分野から
4か月研修、選択科目研修10か月となります
研修スケジュール
1
年
目
産婦人科
1
年
目
1
4
5
24