板金品の加工仕様・加工限界 指示なき加工寸法の普通許容差標準

指示なき加工寸法の普通許容差標準
板金品の加工仕様・加工限界
指示なき加工寸法の普通許容差標準 ー金属ー
板金品の加工仕様
1. 削り加工寸法の普通許容差
1. 曲げ角度の公差(±1.0°) 3. プレスブレーキによるキズの位置と深さ
120を超え
400以下
±0.5
30を超え
120以下
±0.3
±0.8
単位:mm
120を超え
400以下
±0.5
±1.2
400を超え
1000以下
±0.8
板厚
SUS304-CSP
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
曲げ加工品はプレスブレーキの
ブレーキ押さえによるキズが、
左図のように付きます。
±1
.0°
0°
30を超え
120以下
±0.3
1.
6を超え
30以下
±0.2
単位:mm
1000を超え
2000以下
±1.2
±
1.1 金属(鋼及びアルミ)製品
基準寸法の区分
0.5を超え
(A・B寸法)
6以下
±0.1
許容差(a・b)
※JIS B 0405の削り加工寸法の普通許容差の公差等級:中級(m)を採用。
1.2 板金品
基準寸法の区分
(A・B寸法)
平板(曲げ無)許容差(a・b)
曲げ加工品許容差(a・b)
6以下
±0.1
±0.3
6を超え
30以下
±0.2
±0.5
板厚
SPCC
A5052
SECC
SUS304
SS400
0.8
0.8
1.0
1.0
1.2
1.2
1.6
1.5
2.3
2.0
3.2
3.0
4.5
4.0
6.0 5.0,6.0
9.0
9.0
12.0
−
2. 曲げによる膨らみ(コブ)
d
※JIS B 0408の金属プレス加工品普通許容差の公差等級:B級を採用。
e
基準寸法の区分
10以下
±1°
許容差(a・b)
対象とする角度の短い方の長さ(単位 mm)の区分
10を超え
50を超え
120を超え
50以下
120以下
400以下
±30′
±20′
±10′
e
e
T
2. 角度寸法の許容差
約T×15%
400を
超えるもの
±5′
約T×15%
※JIS B 0405の角度寸法に対する公差等級:中級(m)を採用。
e
e
e
e
3. 面取り部分の長さ寸法(かどの丸み及びかどの面取り寸法)に対する許容差
6を超え
るもの
±1
単位:mm
4. 直角度の普通公差
100以下
0.4
100 を超え
300 以下
0.6
300 を超え
1000以下
0.8
N・M・Dのとき
N・M
b
10 を超え
30 以下
30 を超え
100 以下
100 を超え
300 以下
300 を超え
1000以下
直角度公差及び
平面度公差
0.05
0.1
0.2
0.4
0.6
3を超え
6以下
±0.8
100以下
100を超え
300以下
0.8
単位:mm
6を超える
もの
±1
2.直角度の普通公差
3.円周振れの普通公差 単位:mm
0.4
r
r
b
0.8
f
SS400
0.5以上
3以下
±0.5
0.5
b
板厚
1.面取り部分の長さ寸法
円周振れの公差
b
単位:mm
0.2
指示なき加工寸法の普通許容差標準 ー樹脂ー
短い方の辺の
呼び長さの区分
直角度公差
単位:mm
1000を超え
3000以下
g
加工限界
※JIS B 0419の円周振れの普通公差等級:K級を採用
許容差
P.941
SNLBL、SNLBRの場合
f
b
10以下
基準寸法の区分
D
b
呼び長さの区分
円周振れ公差
四角穴のとき
b
5. 真直度及び平面度の普通公差
6. 円周振れの普通公差
0.05
0.1
0.1
0.1
0.1
0.2
0.3
0.5
0.8
1.0
2. 曲げ部と加工及び段曲げ高さの限界
※JIS B 0419の直角度の普通公差等級:K級を採用
※JIS B 0419の真直度及び平面度の普通公差等級:K級を採用
3
5
5
6
7.5
10.5
13.5
17
26
32.5
f
短い方の辺の
呼び長さの区分
直角度公差
1. 穴加工限界
単位:mm
1000を超え
3000以下
1
d
SPCCの板厚4.5はSPHCになります。
板金品の加工限界
注(2):0.5mm未満の基準寸法に対しては、その基準寸法に続けて許容差を個々に指示する。
※JIS B 0405の面取り部分の長さ寸法に対する公差等級:中級(m)を採用
e
Q
3を超え
6以下
±0.5
位置・深さ
h
許容差
0.5
(2)
以上
3以下
±0.2
b
基準寸法の区分
位置・深さ
e
d
3以下 0.05以下
3以下 0.05以下
3以下 0.05以下
3以下 0.05以下
3以下 0.05以下
300を超え
1000以下
1
単位:mm
1000を超え
3000以下
2
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
6.0
9.0
12.0
b
(穴と断面
SPCC A5052 との距離)
SECC SUS304
0.8
1.0
1.2
1.6
2.3
3.2
4.5
ー
ー
ー
板厚
SUS304-CSP
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.8
1.0
1.2
1.5
2.0
3.0
4.0
5.0,6.0
9.0
−
曲げ
r
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
1.5
1.5
1.5
2
3
3
4.5
6
曲げ
高さ
(最小値)
r
h
0.8
1.0
1.2
1.5
2.0
3.0
4.0
6.0
9.0
12.0
5.0
5.5
5.5
6
7
9
11
16
32
42
N穴・D穴公差無し
g
f(穴と曲げの距離)
曲げ線と平行
曲げから
D穴公差付
Mタップ穴
な長穴
端面の距離
限界値 (保証値) 限界値 (保証値) 限界値
限界値
最小値
2.5
3.5
3.5
4.0
5.0
7.0
8.0
15
30
38
ー
ー
ー
6
7
9
11
16
34
44
5
5.5
5.5
6
7
9
11
20
32
40
2.0
3.0
3.0
3.5
4.5
6.5
7.5
14
29
37
(2.5)
(3.5)
(3.5)
(4.0)
(5.0)
(7.0)
(8.0)
(15)
(30)
(38)
(3.5)
(4.5)
(4.5)
(5.0)
(6.0)
(8.0)
(10.0)
(16)
(32)
(40)
3
3.5
3.5
4
5
7
9
18
30
38
高さ(最小値)f(穴と曲げの距離)限界値 b(穴と断面
h
N穴公差無し (保証値) との距離)
ー
2.0
(2.5)
1.5
ー
2.0
(2.5)
1.5
ー
2.0
(2.5)
1.5
ー
2.0
(2.5)
1.5
ー
2.0
(2.5)
1.5
※ 加工限界は上記となります。但し、保証値( )以下の場合は、曲げにより穴が変形する可能性があります。
またそれに伴い曲げ寸法も不正確になります。
SPCCの板厚4.5はSPHCになります。
1035
1036
丸穴加工条件
穴種記号 詳細
1.M穴(タップ穴)
4.F穴(皿穴)
■標準表記法
並目タップ穴加工指示は M+ねじの呼び径 で指定します
通し穴
止まり穴
■穴種記号 M・
(MA・MB)
M
M
指定 M8と指定します。
加工 M8に加工します。
(例)M8用皿穴のとき
指定 FA8と指定します。
加工 d= 9、d1= 18、h=5.5に
加工します。
h±0.2
M×2
■指定方法 FA+ボルト径
穴種選択
穴種選択②
穴種選択① FB
FA
90°
d1
d
MB
M
■穴種記号 FA・
(FB)
穴種選択が2種類以上あるとき
穴種選択①:FA
穴種選択②:FB
FA
(例)M8用タップ穴のとき
1種類目:M
2種類目:MA
3種類目:MB
d
■標準表記法
■指定方法 M+ねじの呼び径
穴種選択が2種類以上
あるとき
d
皿ネジ取付穴の加工指示は FA+ねじの呼び径 で指定します。
MA
5.D穴キリ穴
細目タップ穴加工指示は MS+ねじの呼び径 で指定します
■穴種記号 MS・
(MSA)
穴種選択が2種類
あるとき
キリ穴加工指示はD+指定値 で指定します。
■標準表記法
■穴種記号 D・
(DA・DB)
■指定方法 MS+ねじの呼び径
穴種選択が2種類以上あるとき
D
(例)M16用タップ穴の場合
加工 M16(細目)に加工します。
MSA
D
12に加工します。
加工
■加工範囲
DB
D・DA・DB
指定単位
3∼30
0.5mm単位
31∼100
1mm単位
商品によって指定範囲が異なります。
DA
MS
(例) 12キリ穴のとき
指定 D12と指定します。
1種類目:D
2種類目:DA
3種類目:DB
指定 MS16と指定します。
1種類目:MS
2種類目:MSA
■指定方法 D+指定値
■D寸の普通許容差(一般公差)
2.N穴(通し穴)
ボルト取付穴加工指示は N+ねじの呼び径 で指定します。
■標準表記法
■穴種記号 N・(NA・NB)
R=N/2
N
d
N
穴種選択が
2種類以上あるとき
穴種選択①:N
穴種選択②:NA
穴種選択③:NB
J・K指定
■指定方法 N+ボルト径
(例)M8用ボルト取付穴のとき
加工 d= 9に加工します。
6.D穴精度穴
1.6
( 仕上げ公差付穴)
調整用長穴のとき
穴種選択 穴種選択③
穴種選択① NB
N
d
加工 幅 d= 9、K=10
に加工します。
精度穴通し
精度穴止まり
1種類目:PA
2種類目:PB
3種類目:PC
Z
d1
ザグリ表
ザグリ裏
穴種選択が
2種類以上
あるとき
ザグリ方向の
指定があるとき
±0.2
30を超え100以下
±0.3
1.6
■指定方法 P+指定値
(例) 30H7精度穴のとき
指定 P30と指定します。
H7
加工 30 に仕上げます。
■加工範囲
P・V・G
指定単位
3∼50
1mm単位
商品によって指定範囲が異なります。
公差は規格図面公差表示に準じます。
(例)M6用ボルト取付穴のとき
指定 Z6と指定します。
穴種選択①:Z
(ZF)
h±0.5
■指定方法 Z+ボルト径
1.6
ザグリ穴付ボルト取付穴の加工指示は Z+ねじの呼び径 で指定します。
穴種選択が2種類以上あるとき
P・V・G
穴種選択②
NA
■穴種記号 Z・
(ZA)・
(ZF・ZB)
■標準表記法
±0.1
6を超え 30以下
精度穴加工指示はP+指定値 で指定します。
■穴種記号 P・V・G ■標準表記法
P・V・G
3.Z穴(ザグリ穴)
許容差
3を超え 6以下
指定 N8と指定します。
指定 N8-K10と指定します。
N:指定
d:加工寸法
基準寸法の区分
加工 d= 6.5に、d1= 11、
h=6.5に加工します。
ZB
穴種選択②:ZA
ZBA
穴種選択③:ZFA
ZBB
d
1037
1038
丸穴加工条件
ねじ下穴表 丸形状加工条件
ねじ下穴表
⑤精度穴の肉厚条件
15
15
15
20
10
12
14
12
14.5
17
14
17
20
17
21
25
19
24
29
22
28
34
28
36
44
35
45
55
39
51
63
42
55.5
69
45
60
75
56
74
92
t
商品によって指定範囲が異なります。
下穴深さは、目安の表示となります。
商品によってはM×U寸となり有効長を変更する
事が出来ます。
対象ねじピッチは商品ごとに決まっていること
があります。
金属
(細目)
∼
精度穴径 3.0∼5.0 6.0∼25.0 26.0∼50.0 51.0∼100.0 101.0∼120.0 121.0∼140.0
(最小値)
t
16
20
6
9
12
15
18
24
30
36
48
7
10
13
16
20
26
32
40
50
■センター穴加工仕様
L
t
L
軸形状
M
MA
M×2
タップ径が大きい方の有効
深さが優先されます。
タップは通し加工に
なります。
③段差部端面との肉厚条件
オネジ≦メネジの場合
6角形状
24
24
26
39
-
26
26
-
27
27
2.0
2.0
段差部との肉厚
30
30
33
48
-
内外径との肉厚
d1
d1
N穴
逃げ溝有 M
段差部との肉厚
d
d
FA
穴
表2参照
d 1 寸法と端面肉厚が0.5以下のとき破れる場合がありますが、
d寸法
(N穴条件)
の範囲内で加工します。
t 1≧0.5
t 1<0.5
表2
MA
(最小値)
t
3
1.5
4
2.0
5
2.2
6
2.5
8
3.5
10
4.5
12
5.5
14
6.5
16
7.0
18
8.0
20
9.0
22
10.0
24
10.5
30
13.5
M
d(逃げ溝底径)
5
−
8
6.3
10
8.3
12
9.8
14
11.8
16
13.8
18
−
20
17.2
22
19.2
24
20.2
25
−
26
−
27
−
30
26.2
t1 (生材)
最小値 焼入品
6
−
1.0
1.5
t2 (生材) −
最小値 焼入品 −
−
−
1.0
1.5
−
−
−
−
3.0
4.0
1.5
2.0
2.0
3.0
1.5
2.0
3.0
4.0
−
−
2.0
3.0
3.0
4.0
−
−
C0.2∼C0.5
t1
表1
1039
表2参照
t2
t
表1参照
t1
d
t
t
M
20
20
22
32
1.5
d
オネジ>メネジの場合
逃げ溝無
16
16
18
26
-
M
④外径との肉厚条件
MA
t
12
12
14
20
-
Z穴
内容
MA
d1
内外径との肉厚
M穴
8.0以下
8.1∼13.0
13.1∼20.0
20.1∼30.0
30.1∼50.0
t
M
t(最小値)
生材
焼入品
1.5
1.0
2.0
1.5
3.0
2.0
4.0
3.0
5.0
4.0
外径
形状
3
4
5
6
8 10
3
4
5
6
8 10
3.5 4.5 5.5 6.5 9 11
6.5 8 9.5 11 14 18
7
9 11 14 18 22
0.8
1.0
0.8
1.0
d
〈通常肉厚〉
②軸端面のタップ穴と外径の肉厚
L≦M×2+MA×2
M×2
呼び径
M
N・FA・Z
Z
FA
金属(M)
最小値
金属(N・FA・Z)
下穴深さは規格を見直し、浅くしました。
①タップ深さが全長以下の場合
M=MAでL≦M×4
条件
M×2
f
■端面穴加工仕様 内外径との肉厚
(内外径寸法精度−無し)
条件
t
12
t
10
t
8
t
6
f≧M×2のとき、M+1のキリ穴が追加されます。
t
5
穴
t
4
度
T
t
3
精
t
16
M
穴
M×2
T
t
12
10.4 14.1
4
板厚≦下穴深さの場合は止まり穴でも下穴が貫通する事があります。
M×2≦T≦M×3の場合、タップが貫通する事があります。
t
10
3
M×2
t
8.6
8
2
t
6.9
6
度
1
有効長最大M×2
M+1
(キリ穴)
M
精
0.8
(最小値)
t
丸形状
t
5.1
5
キリ穴径 3.0∼5.0 5.5∼25.0 25.5∼50.0 51.0∼100.0 101.0∼120.0
6
t
4.3
4
タップ有効長をネジ径(M)のU倍(1・1.5・2)
で指定します。
U指定がない場合、タップ有効長はM×2となり
ます。
また、M=0(穴無し)を指定する場合は、U指
定は不要です。
∼
3.4
3
∼
2.6
2
1.7
下穴余裕深さ ヘリサート
無し
(下穴深さ=有効長+
ヘリサート
下穴余裕深さ)
有り
ヘリサート
下穴深さ
無し
(M×2) ヘリサート
有り
M8 M10 M12 M16
1.25 1.5 1.75 2.0
6.8 8.5 10.3 14.0
∼
∼
M6
1.0
5.0
∼
∼
M5
0.8
4.2
∼
∼
M4
0.7
3.3
d(穴)
M3
0.5
2.5
5
板厚TがM×2を超えた場合
角形状
下穴余裕深さ
下穴深さ
全長
0.4
4
■端面タップ加工仕様
M+1
(キリ穴)
樹脂
指定 M2
3
側面タップでM×2を超えた場合
M×U(タップ有効長)
U1 8 10 12 14 17 19 22 26 28 30 35 37 39 41 42 45 51 55
下穴深さ U1.5 9.5 12 14.5 17 21 24 28 33 36 39 45 48 51 54 55.5 60 69 75
U2 11 14 17 20 25 29 34 40 44 48 55 59 63 67 69 75 87 95
ピッチ
2
■側面タップ加工仕様
下穴余裕深さ)
記号
1.5
T≦D×15
P×3以下
f
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
細目タップ呼び M3 M4 M5 M6 M8 M10 M12 M14 M16 M18 M20 M22 M24 M26 M27 M30 M36 M40
指定 MS3 MS4 MS5 MS6 MS8 MS10 MS12 MS14 MS16 MS18 MS20 MS22 MS24 MS26 MS27 MS30 MS36 MS40
記号
0.5
0.75
1.25
1.5
0.35
ピッチ
2.65 3.5 4.5 5.25 7.25 8.75 10.75 12.5 14.5 16.5 18.5 20.5 22.5 24.5 25.5 28.5 34.5 38.5
d(穴)
2.75 3.6 4.6 5.35 7.35 8.85 10.85 12.6 14.6 16.6 18.6 20.6 22.6 24.6 25.6 28.6 34.6 38.6
下穴余裕深さ
5
6
7
8
9
9 10 12 12 12 15 15 15 15 15 15 15 15
(下穴深さ=有効長+
P×3以下
t
d
下穴
余裕深さ
8
U1
下穴深さ U1.5 9.5
U2 11
T
t
15
キリ穴
t
12
有効長
10
10.4 14.1 17.6 21.1 24.1 26.6 32.1
M×2
9
下穴深さ
8.6
9
丸形状
精度穴P
精度穴P
∼
6.9
8
∼
5.1
7
∼
4.3
6
∼
3.4
5
∼
2.6
下穴余裕深さ
(下穴深さ=有効長+
下穴余裕深さ)
∼
d(穴)
∼
M8 M10 M12 M16 M20 M24 M27 M30 M36
1.25 1.5 1.75 2.0 2.5 3.0 3.0 3.5 4.0
6.8 8.5 10.3 14.0 17.5 21.0 24.0 26.5 32.0
∼
M6
1.0
5.0
∼
M5
0.8
4.2
∼
M4
0.7
3.3
∼
0.5
2.5
∼
ピッチ
∼
指定 M3
記号
⑥キリ穴の肉厚条件
丸形状
M
金属(並目)
1040
丸形状加工条件
ヘリサート加工条件
丸穴加工条件
丸穴加工条件
■内外径との肉厚(内外径精度ー有り)
内外径寸法
肉厚最小値 t
3.0∼5.0
1.5
■d、d1、h寸法の普通許容差
■段差部、端面、穴間の肉厚条件
26.0∼50.0 51.0∼100.0 101.0∼120.0 121.0∼140.0
5
6
3
4
6.0∼25.0
2
〈精度穴肉厚〉
内外径との肉厚
角形状加工条件
段差部との肉厚
内外径との肉厚
M
d
t
4
5
6
8 10
3
4
5
6
8 10
3
3.5 4.5 5.5 6.5 9 11
6.5 8 9.5 11 14 18
9 11 14 18 22
7
0.8
1.0
0.8
1.0
1
1.5
1
1.5
d
d1
t
20
20
22
32
1.5
16
16
18
26
-
12
12
14
20
-
24
24
26
39
-
2
26
26
-
27
27
2.0
2.0
基準寸法の区分
3を超え 6以下
6を超え 30以下
30
30
33
48
-
許容差
±0.1
±0.2
-
2
t
t
t
t
t
t
Z穴
M穴
t
d1
段差部との肉厚
呼び径
M
N・FA・Z
Z
FA
金属(M)
金属(N・FA・Z)
最小値
樹脂(ヘリサート無)
樹脂(ヘリサート有)
T1≦N
(長穴)
×3
N(d)
FA
(d)
(d1)
T1
N
(d)
C0.2∼C0.5
N穴
t
t
t
t
t
t
t
t
FA
穴
t
t
t
t
t1
t
d1
t
t
d
d
d 1 寸法と端面肉厚が0.5以下のとき破れる場合があり
ますが、
d寸法
(N穴条件)
の範囲内で加工します。
t 1≧0.5
t 1<0.5
■標準表記法
t
Z
12
14
-
Z
16
18
-
FA
d1
90°
d1
T≦N・Z・FA×15
-
d1
90°
d1
■ザグリ穴、皿穴、底面との肉厚条件
呼び径
Z
FA
Z
FA
d
3
3.5
2.5
h
最小値
4
4.5
3
0.8
0.2
h1
5
5.5
3.5
6
6.5
4.0
8
9
5.5
10
11
6.5
1
0.5
0.3
12
14
-
16
18
-
h1
10
11
6.5
1
0.5
h±0.2
0.3
8
9
5.5
T
t
h1
6
6.5
4.0
Z
(d)
(d1)
N(d)
h±0.5
5
5.5
3.5
h1
h1
4
4.5
3
0.8
0.2
h±0.2
最小値
3
3.5
2.5
h±0.5
Z
FA
h
h1
呼び径
Z
FA
M
■標準表記法
■ザグリ穴、皿穴、底面との肉厚条件
FA
d
d
-
d
角形状
■加工仕様
精度穴
t
キリ穴
t
t
t
並目タップ穴の加工仕様に準じます。
角形状
精度穴
■ヘリサート追加工
■加工限界
T
t
M×2
ヘリサートの長さ
(D)
止まり穴
M≦T≦M×2
M×2<T≦M×4
T>M×4
通し穴
M×2
M×2
M×2
ヘリサートは、上図の様に菱形断面をした18-8ステ
ンレス鋼線材を、スプリングの様に巻いた形状をし
ています。アルミ材等の軽合金・鋳鉄・プラスチッ
クなどのねじ部に、ヘリサートを使用しますと、頻
繁な組立分解による破損、振動・熱・腐食・摩擦な
どによるねじ山の破損を防止することができ、耐久
性のあるねじ結合が得られます。
ヘリサートの長さはタップ穴の有効長によって異な
ります。
t
P×3以下
精度穴径 3.0∼5.0 6.0∼25.0 26.0∼50.0 51.0∼100.0 101.0∼120.0 121.0∼140.0
(最小値)
t
1D=ヘリサートの長さが呼び径×1
2D=ヘリサートの長さが呼び径×2
P×3以下
1.5
2
3
4
5
6
■正面タップ加工仕様
T≦D×15
キリ穴径 3.0∼5.0 5.5∼25.0 25.5∼50.0 51.0∼100.0 101.0∼120.0
(最小値)
t
0.8
1
2
3
4
■穴種=0、穴加工無しの条件
板厚TがM×2を超えた場合
穴加工が全く無い場合で表面処理を指定すると、商品によっては
吊り下げ用のタップを加工する場合があります。
タップ加工は製品重量に応じて任意のサイズ・場所に行います。
M×2
M×2
規格が止まり穴
有効長最大M×2
T
T
板厚≦下穴深さの場合は止まり穴でも下穴が貫通する事があります。
T>M×4
T≦M×4
M×4
規格が通し穴
有効長最大M×4
T
T
タップサイズによって最大有効長は短くなります。
最大有効長
呼び径
(M)
最大有効長さ
1041
3 4
M×3
5
6
8
10 12 16 20 24 30
M×4
1042