電子点数表の効果について

資料6
電子点数表の効果について
~ 病院の立場から ~
2008.9.5
洛和会ヘルスケアシステム
MIRF 事務局長
児島純司
診療報酬改定時、病院側が抱える課題
• 短期間(2週間程度)で診療報酬改定(マスター、算
短期間(2週間程度)
定ロジック改定、サンプル患者にてテスト、バグ修
正)に対応しなければならない
• 膨大なマンパワーを集中させてこれに対応
マンパワー
• バグによる返戻が一時的に増加
返戻
• その他:改訂費用、
改訂費用 都道府県差
電子点数表への期待
改訂作業が時間的余裕を持って、
簡単に、
ミス無く、
時間的余裕
簡単
ミス無く
安価に、そして
地域差無くできることを期待した。
安価
地域差無く
電子点数表への道
1.過去:診療報酬提要のexcel表化
(病院側効果無し)
↓
2.現在:レセプト電算処理システム基本マスタ
H20 (病院側効果は、まだ見えない)
※現行レセコンでも活用可
↓
3.将来:+算定ロジックのモジュール化
算定ロジック
(病院側も時間・コスト・ミス減?)
※大幅に効率化されるが、レセコンの設計改修が
必要か?
レセコンの構成概要
MAIN PROGRAM
DB
請求システム
算定ロジック
レセ電マスター
ここが電子点数表?
効率化されたところ(H20年)
「レセプト電算処理システム基本マスタ」
↓↑
バグ取り
↓
同マスタをアップ
各社がマスタをダウンロード?
各社
↓
各社が同マスタを利用して
更新マスタならびにサブルーチンプログラムを作成?
↓
各病院のシステムをH20年度版に更新
病院側効果が見えない(H20年)
更新
A社
B社
ダウンロード
基本マスター
?算定ロジック?
(バグ取り後)
C社
D社
プログラミング
効果が見えない!
効率化(期待)
「電子点数表」
↓↑
バグ取り
↓
同点数表をアップ
医療機関がこれをダウンロード
医療機関
↓
各病院でシステムをH2X年度版に更新
効率化(期待)
ダウンロード
基本マスター
+算定ロジックモジュール
(バグ取り後)
更新
さて、H20年改定作業・・・・
病院では何か変わったのか?
~ MIRFアンケート ~
電子点数表への期待と現実
1.
2.
3.
4.
希望・期待
現実(アンケート)
総括
現実的な期待
アンケート対象
• 対象
– MIRF(民間病院を中心とした医療情報連携フォーラム)
MIRF
会員15病院・・・IT取り組みが積極的な病院
– 同会に賛同いただいている非会員6病院
– 計21病院(39名:医師7名、事務13名、システム担当者
計21病院
19名)
アンケート内容
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
電子点数表(H20年度版)の存在を知っているか?
電子点数表の内容を知っているか?
H20年度診療報酬改定時に利用できたか?
改定作業短縮はできたか?
改定作業コストは削減できたか?
改定時の発生したミスは削減できたか?
改訂後の減点・返戻が減少したか?
利用するにあたって都道府県差は関係したか?
これからの電子点数表に何を望むか?
その他意見があれば
アンケート結果
1. 電子点数表(H20年度版)の存在を知っているか?
Yes
53.8%
・・・でも勘違いでした
2. 電子点数表の内容を知っているか?
Yes
30.1%
・・・でも勘違いでした
3. H20年度診療報酬改定時に利用できたか?
Yes
0.0%
アンケート結果
9.
これからの電子点数表に何を望むか?
・電子点数表の定義/目的がわからないので望みもわからない
・まず存在をアピールしてほしい=広報
・http://202.214.127.149/ は見つけられない
・レセコンに容易に組み込めるようにして欲しい
・改訂1ヶ月前には確定して欲しい
10. その他意見があれば
・2006年のエクセル表と勘違いしていた!・・・全施設
電子点数表への期待
• 最終的には
– 改定マスターと
改定マスター 算定ロジックモジュールが送付さ
算定ロジックモジュール
れてきて、病院側作業で改定が終了する
– つまり、改定コストの削減(=レセコン保守料軽減、
事務職員の残業コストの削減、バグ減少=対応
事務職員残業コスト減少等)
– 審査ロジックも公開されれば、事前自己審査によ
審査ロジック
りさらに効率化も可能
電子点数表への期待
安価な
レセコン出現
マスタ・算定ロジック
モジュールのDVD配布
算定ロジックのモジュール化
改定コスト削減・時間削減
基本マスタによる改定対応速度↓
バグ↓=返戻減少?、都道府県差解消
H20年
H22年
H2X年
総 括
• 電子点数表は病院から見えない・気づかない
見えない
– 見る必要も・気づく必要もない?
– 定義/目的の明確化。
– しかし効果(時間・コスト・ミス減)には期待
• H20年度では未だ「病院側」の効果は出ていない
– 返戻は減るはず・・・だが?
– 保守費用・改定費用も変化無し
• 医療機関からは見えない効果はあったのか?
見えない効果
– バグ最小化、開発時間の短縮?
– ベンダー間格差も最小化?
– 算定基準のバラツキ解消?
• 将来的には診療報酬改定時間・コストの削減への期待大
時間・コストの削減
• そのために電子点数表は進化(課題解決)しなければならな
進化(課題解決)
い