白神バードウォッチング

白神山地世界遺産登録20周年記念イベント/report 03
白神バードウォッチング
場 所
西目屋村村市∼岩木山麓
∼相馬ダム
開催日
2013年6月16日(日)
時 間
9:00白神山地ビジターセンター集合∼14:45(同)解散
水芭蕉沼ではオオヨシキリやイワツバメ、キジバトなどを観察
白神山地ビジターセンターの敷地内、双眼
ルも顔を見せた。徒歩で嶽温泉に移動する道
鏡の使い方を学ぶ参加者たちを出迎えるよう
のりで発見したニュウナイスズメは県内では
にアオゲラやカワラヒワ、シメなど白神の野
珍しい鳥だが、嶽温泉には多く棲むという。
鳥たちが姿を現した。
昼食休憩を挟み、弘前市相馬地区へ。作沢川
平成18年(2006)から8回目を迎える白神バ
沿いの道でキビタキやオオルリといった美し
ードウォッチング。参加者と講師らがバスで
い鳥の姿をレンズの向こうにとらえる。林の
移動しながら川や湖畔、道路沿いの森林で鳥
中でこちらをじっと見つめるのはニホンカモ
類を観察するこのイベントでは、双眼鏡やハ
シカだ。相馬ダム直前ではヒヨドリも発見。
ンドブックの無料貸し出しもあり、初心者で
今回、声のみも含めて確認できた鳥は25種
も気軽に参加できる。今年は女性7名、男性6名
類。
「視界の悪い原生林の奥よりも身近な水辺
が参加した。
などの方が鳥を見つけやすく、種類も多い。原
一行を乗せたバスは西目屋村村市へ。
「子育
生林だけでなく、ぜひ辺りの里山も楽しんで
ての時期なので、エサや巣材運びも見られる
欲しい」と、宮さん。同センターの須藤さんは、
モリアオガエルを発見
かも」と、講師の宮さんの言葉に期待も膨らむ。 「山が好きな人たちにも参加していただき、白
観察場所は岩木川に架かる村市橋や畑の側。
神山地をはじめ山の大切さを知って欲しい」
「鳥にも方言があって、地域によって声やアク
と語る。初参加という50代から60代の女性3
セント、長さが違います」の説明に参加者から
人組は「歩くことが目的でしたが、望遠鏡を覗
驚きの声があがる。
いてみた鳥がとても可愛く、図鑑よりも綺麗
残雪の影響で道路の開通が遅れているため、
で満足」。また、自然愛護団体に所属している
今回は岩木山まで観察地を広げる。次に向か
という60代の男性は「無料で専門家が同行し
ったのは岩木山麓の常盤野農村公園、通称「水
てくれるのが良い」とイベントは好評。しかし、
芭蕉沼」。オオヨシキリや水浴びするイワツバ
メ、キジバトを観察しているとモリアオガエ
県内では稀少なニュウナイスズメも嶽温泉
では顕著に見かけることができる
「親子で気軽に行けるような散策道が白神山
地に欲しい」との声もあった。
相馬ダム直前でヒヨドリも発見
レンズに野鳥を捕らえるのも、
次第に上手くなる
道路脇の林の中からニホンカモシカが
こちらを伺っている
参加したみなさん
講師の宮さんとビジターセンターの須藤さん
■募集要項/人員:20名、参加対象:小1以上
■事業主体/白神山地ビジターセンター
■参加料金/無料
■TEL.0172-85-2810/FAX.0172-85-2833
■そ の 他/昼食・飲み物持参
http://www.shirakami-visitor.jp/index.html