政策評価事前分析表 - 財務省

事前分析表〔政策目標6-1〕
○
政策目標6-1:外国為替市場の安定並びにアジア地域を含む国際金融システムの安定に向けた制度強化及
びその適切な運用の確保
目標設定の考え方
世界各国の経済の相互連関が深まり、国際的な資金移動が活発化する中で、我が国
と外国との間の資金移動が円滑に行われる環境を整えるとともに、近年は、国際金融
システムを安定させることが重要となっています。このような認識の下、外国為替制
度の適切な運営に当たっているほか、国際金融システムの安定に向けた制度強化に取
り組んでいます。特に、我が国と密接な経済的結びつきを有するアジア地域の経済の
安定に資するため、域内における地域金融協力を更に強化していきます。また、テロ
資金供与や大量破壊兵器の拡散への資金支援の防止にも取り組んでいきます。
このような観点から、上記の目標を設定しています。
上記の「政策目標」を達成するための「施策」
6-1-1:外国為替市場の安定
6-1-2:国際金融システムの安定に向けた制度強化に関する国際的な取組への参画
6-1-3:アジアにおける地域金融協力の推進
6-1-4:北朝鮮・イランの核開発等に係る問題への対策及びテロ資金や大量破壊兵器の拡散に関連する資金等
による国際金融システムの濫用への対応
測定指標(定量的な指標)
1.正確かつ適時な
情報の提供
作成頻度
平成22年度
23年度
24年度
25年度
26年度目標値
国際収支状況
月1回
12/12
12/12
12/12
N.A.
12/12
本邦対外資産負債残高
年1回
1/1
1/1
1/1
N.A.
1/1
外貨準備等の状況
月1回
12/12
12/12
12/12
N.A.
12/12
外国為替資金特別会計の
外貨建資産の内訳及び運
用収入の内訳等
年1回
1/1
1/1
1/1
N.A.
1/1
外国為替平衡操作実施状
況(月ベース)
月1回
12/12
12/12
12/12
N.A.
12/12
外国為替平衡操作実施状
況(日ベース)
年4回
4/4
4/4
4/4
N.A.
4/4
オフショア勘定残高
月1回
12/12
12/12
12/12
N.A.
12/12
対外及び対内証券売買契
約等の状況
月1回
12/12
12/12
12/12
N.A.
12/12
100%
100%
100%
N.A.
100%
達成割合
(目標値の設定の根拠)
外国為替市場の安定に資するため、外国為替平衡操作実施状況・外貨準備等の状況や国際収支状況等につ
いて、引き続き正確にかつ適時公表することとし、上記目標値を設定しました。
(注)平成23年度から測定指標として設定しています。
― 43 ―
事前分析表〔政策目標6-1〕
平成26年度目標
測定指標(定性的な指標)
目標の設定の根拠
1.国際金融システム
G20、G7等における国際的な議論に
の安定に向けた国 積極的に参画するとともに、国際機関及
際的な協力への参 び各国の財務金融当局等との政策対話
画
も積極的に行います。
国際金融システムの安定を実現し、強固
で持続可能かつ均衡ある世界経済の成長を
生み出すためには国際的な協力が重要なた
めです。
2.アジアにおける
地域金融協力への
取組
チェンマイ・イニシアティブやアジア
債券市場育成イニシアティブ等の地域
金融協力や、二国間の金融協力を積極的
に推進していきます。
アジア地域での金融協力を強化すること
は、地域金融市場の安定を図る上で重要な
ためです。
3.国連安保理決議
及び国際協調等に
基づく制裁措置の
実施
国連安保理決議等を踏まえ、外為法に
基づく資産凍結の措置等の着実な実施
を図ります。
さらに、国際社会と協調し、資金洗
浄・テロ資金対策に関するFATF(金
融活動作業部会)勧告の実施等を関係省
庁と協力して推進していきます。
また、外国為替検査を実施し、金融機
関等における外為法等の遵守体制の整
備・強化を図るとともに、これらの措置
等の実効性を確保することとします。
国連安保理決議等を踏まえ、外為法に基
づく資産凍結の措置等の着実な実施が、国
際金融システムの安定に資するためです。
政策目標に係る予算額
外国為替市場及び国際金
融システムの安定に必要
な経費
手数料等に必要な経費
平成23年度
24年度
25年度
26年度当初
522,806千円
818,806千円
590,443千円
646,327千円
29,783,559千円
32,599,638千円
45,557,090千円
71,677,430千円
平成26年度行政事
業レビュー番号
(注)
融通証券事務取扱費の財
源の一般会計へ繰入れに
必要な経費
-
-
-
国債整理基金特別会計へ
繰入れに必要な経費
1,043,308,387千円
1,255,003,462千円
1,230,168,218千円
1,262,435,972千円
合計
1,073,614,752千円
1,288,421,906千円
1,276,315,751千円
1,334,760,894千円
1,165千円
(注)内閣官房行政改革推進本部事務局が示した基準の対象事業ではありませんが、特別会計に関する情報開示を行う観点から、
「外
国為替資金の運営に関する経理」としてレビューシートを作成しています。
(
担当部局名
国際局(総務課、調査課、国際機構課、地
域協力課、為替市場課)
― 44 ―
政策評価実施予定時期 平成27年6月
事前分析表〔政策目標6-2〕
○
政策目標6-2:開発途上国における安定的な経済社会の発展に資するための資金協力・知的支
援を含む多様な協力の推進
目標設定の考え方
自由かつ公正な国際経済社会の実現やその安定的発展に向け、開発途上国におけ
る貧困の問題や気候変動等の 地球環境問題等の課題への対応を含む国際的な協力
に積極的に取り組むことを通じて、世界経済の中で大きな地位を占める我が国が主
体的な役割を果たすことが求められています。こうした状況に鑑み、我が国の厳し
い財政状況や国民のODAに対する見方も踏まえつつ、開発途上国における安定的
な経済社会の発展に資するための効果的かつ効率的な資金協力等を実施していきま
す。国際協力機構(JICA)の有償資金協力や国際協力銀行(JBIC)による
支援については、開発途上国の経済発展を支援していく観点から、重点的に取り組
んでいきます。このような観点から、上記の目標を設定しています。
上記の「政策目標」を達成するための「施策」
6-2-1:ODA等の効率的・戦略的な活用
6-2-2:有償資金協力(国際協力機構(JICA)
)
、国際協力銀行(JBIC)業務、国際開発金融機関(M
DBs)を通じた支援
6-2-3:債務問題への取組
6-2-4:知的支援
測定指標(定量的な指標)
1. 知的支援に関す
年度
平成22年度
23年度
24年度
25年度
26年度目標値
る研修・セミナー参
加者の満足度
目標値
70以上
70以上
80以上
95以上
95以上
(研修・セミナーを「有
意義」以上と回答し
た者の割合)
実績値
98.4
98.0
98.6
N.A
(単位:%)
(目標値の設定の根拠)
知的支援の効果・有効性の向上を一層図っていく観点から目標値を「95以上」としています。
(注)平成25年度の実績値は、平成26年6月に確定し、平成25年度の実績評価書に記載します。
測定指標(定性的な指標)
平成26年度目標
目標の設定の根拠
1.国際開発金融機関 世界銀行グループ、アジア開発銀行等の MDBsの業務運営に積極的に参画し、
(MDBs)を通じ 国際開発金融機関(MDBs)の主要出資 我が国のODA政策・開発理念をMDBs
た支援への参画
国として、業務運営に積極的に参画しま の政策に反映させることで、我が国支援の
す。
効果・効率を増大させていくことが重要で
あるためです。
2.地球環境保全に向 我が国が主要な拠出国となっている地
我が国は、気候変動等の地球環境問題が
けた議論への参画 球 環 境 フ ァ シ リ テ ィ ( Global 開発途上国に与える問題の重要性を認識
Environment Facility:GEF)及び気 し、引き続き必要な援助を提供することに
候投資基金(Climate Investment Funds: より開発途上国における地球環境の保全
CIF)の運営や、緑の気候基金(Green を支援する観点から、議論に積極的に参画
Climate Fund:GCF)について、同基 する必要があるためです。
金の制度設計に係る議論に積極的に参画
していきます。
3.債務に関する諸問 債務持続可能性を脆弱なものとする非 新興援助国や民間からの資金流入の増
題についての議論 譲許的借入の増加等、開発途上国が直面す 大等、開発途上国への資金流入状況が変
への参画
る債務に関する諸問題に対し、IMF、世 化している中で、開発途上国が債務返済
界銀行やパリクラブ等の国際的枠組みに 困難に陥らないために積極的に議論に参
おいて、新興援助国も含めた包括的な対応 画していくことが重要であるためです。
の実現に向けて、積極的に議論に参画して
いきます。
― 45 ―
事前分析表〔政策目標6-2〕
政策目標に係る予算額
平成23年度
アジア開発銀行等拠出
21,205,850千円
金
独立行政法人国際協力
機構有償資金協力部門 41,900,000千円
出資金
アジア開発銀行出資金
米州開発公社出資金
その他
合計
担当部局名
3,548,729千円
-
24年度
25年度
平成26年度行政事
業レビュー番号
26年度当初
31,187,814千円
43,878,460千円 25,900,078千円
033
50,342,055千円
50,600,000千円 48,500,000千円
034
3,121,390千円
3,791,713千円
-
5,456,065千円
477,222千円
72,110,644千円
85,128,481千円
81,180千円
473,734千円
-
035
036
456,136千円
行政事業レビュ
ーの対象外
98,825,087千円 79,364,420千円
国際局(総務課、地域協力課、開発政策課、開
発機関課)、関税局(総務課、参事官室(国際
協力担当)
)
、税関研修所、財務総合政策研究所
(研究部国際交流室)
― 46 ―
4,508,206千円
政策評価実施予定時期
平成27年6月
事前分析表〔政策目標6-3〕
○
政策目標6-3:日本企業の海外展開支援の推進
目標設定の考え方
新興国を中心に世界の市場は急速に拡大しており、この成長市場の獲得に向
けて、世界各国が激しい競争を繰り広げています。こうした中、日本企業が持
つ技術力を始めとした強みを活かし、積極的に世界市場への展開を図っていく
ことが重要となっています。
財務省としても、「日本再興戦略」や「好循環実現のための経済対策」を踏
まえ、下記に掲げる施策等を関係省庁と連携しつつ、日本企業の海外展開支援
を推進していきます。
このような観点から、上記の目標を設定しています。
上記の「政策目標」を達成するための「施策」
6-3-1:円借款、国際協力銀行(JBIC)業務を通じた支援の推進
測定指標(定性的な指標)
1.円借款を通じた
支援の取組
2.国際協力銀行(J
BIC)を通じた支
援の取組
政策目標に係る予算額
平成26年度目標
目標の設定の根拠
日本の優れた技術・ノウハウを開発途
我が国が開発途上国の経済発展を
上国に提供し、新興国の成長を取り込 支援していきつつ、日本企業の海外
み、日本経済の活性化につながるよう、 展開を支援していく上で、円借款に
各施策を着実に実施していきます。
よる支援は重要なツールの一つであ
るためです。
国際協力銀行(JBIC)においては、
我が国が開発途上国の経済発展を
「日本再興戦略」等を踏まえ、日本企業 支援していきつつ、日本企業の海外
の海外展開支援を推進していきます。
展開を支援していく上で、国際協力
銀行(JBIC)による支援は重要
なツールの一つであるためです。
平成23年度
24年度
25年度
26年度当初
平成26年度行政事
業レビュー番号
上記の政策目標に関連する予算額はありません。
担当部局名
国際局(総務課、調査課、地域協力課、開発政策課) 政策評価実施予定時期
― 47 ―
平成27年6月