NO16

輝け!岡輝
岡山市立岡輝中学校 学校通信 第16号
発行者 岡山市北区岡町 12-17 梶原 敏
発行日 平成22年3月25日
卒業生116名の旅立ち!
〈吹奏楽部・佐野先生指揮〉
〈卒業生入場〉
〈卒業証書授与・河田侃士君〉
〈校長への卒業証書・内田織羽さん〉
〈「旅立ちの日に」卒業生合唱〉
〈卒業生別れのことば:寺谷祐亮君・宮谷ゆりあさん〉
雨模様が心配されてい
た3月16日。皆の願い
が通じたのか,明け方に
は雨も止み、早春の陽光
が顔をのぞかせようとす
る中、第61回卒業証書
授与式が行われました。
岡山市長・髙谷茂男様を
はじめ,26名のご来賓
の 方々 にご 臨席 いた だ
き,116名の生徒が岡
輝中を巣立っていきまし
た。
前日には生徒・PTA
の ボラ ンテ ィア の方 々
が,卒業生と教職員のた
めに,心のこもったコサ
ージュを念入りに作ってくださいました。お忙しい中,PTAのOBの方までがお手伝いに
来てくださいました。
式当日は,森谷校長から,「人は皆助け合って生きている」「一人じゃないよ」「一人になる
な 一人にするな」「依存できる人は自立できる」の言葉が贈られ,無縁社会になりつつある
現在,人の幸せは『人とのつながり』の中にあると,卒業生に熱いエールが送られました。
卒業生を送る言葉は,在校生代表として片山昌敏君が,「卒業生が3年間で残した足跡は余
りに大きいが,決して絶やすことなく、1年生・2年生・3年生皆で助け合い,学び合い,
岡輝中を盛り上げていく。」と力強く話してくれました。その後,寺谷祐亮君と宮谷ゆりあさ
んが卒業生を代表し,「岡輝中で出会った協同学習を通して,仲間とともに学ぶ喜びを知り,
大きく世界が広がった。もう協同学習がなくても,その精神を生かし自分たちの力で自信を
もって生きていく。」と卒業生別れの言葉を述べました。
そして何よりも周囲を驚かせたのは,卒業証書授与式が
終わった直後,今年度末に退職する森谷校長に卒業生の内
田織羽さんが卒業証書を渡すというサプライズでした。こ
れは,卒業生の強い要望に応えたもので,ほとんどの教職
員も当日まで全く知りませんでした。
地域やPTAの方々を初め,多くの方々にお世話になり,
卒業生が羽ばたいていくにふさわしい心のこもった感動的
な卒業式となりました。本当にありがとうございました。
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〈卒業生代表より花束贈呈〉
森谷校長からのメッセージ!
森谷正孝校長は,平成10年度より岡輝中教頭5年,清輝小校長1年,岡輝中校長6年,
12年間という長きにわたり,岡輝学区の地域や保護者の方々の手厚い支援を得ながら,教
職員と気持ちを一つにして,岡輝学区を地道に耕してきました。まだまだ課題は山積みです
が,以前の岡輝中とは全く様変わりしています。今年度末の退職にあたり,森谷校長よりコ
メントをもらいました。
未来のあなたへ
~「依存」「感謝」そして「責任」~
多少のもめごとがあってもお互いを認めつつ、共に生きるための知恵を出し合い,仲
良く暮らしていく社会,「人はみな助け合って生きている」という社会を実現するための
キーワードは,「依存」「感謝」「責任」だと思います。
「依存」とは,困ったときや行き詰まったときに,人に相談したり、話を聴いてもら
うことです。協同学習の中では「わからない教えて」を言うことができることです。こ
の雰囲気や環境を作るためには,常に聴かれた人が誠実にこたえることが基本になりま
す。今、こたえることが多い側に立っている人も,高校を機に教えてもらうことが多く
なってくると思います。もともと「学ぶ」と言うことは協同学習なのです。中学校時代に
この関係をしっかりと身につけ,大人になっても大切にしてください。
「感謝」とは,人生の魔法の言葉と言われている「ありがとう」をその時々にどれだ
け言うことができるかです。よく知っているように「人間」とは「人のあいだ」と書き
ます。人は,人間に育てられ人間になります。そして,人との関わりの中でしか「幸福
や「成長」はありません。「感謝」「ありがとう」の気持ちをていねいに伝えることが大
切です。
「責任」とは,自分がしてきたことや、今やっていることから逃げないで責任を持つこ
とです。このことは人とつきあっていく中,「信頼関係」を築く第一歩になります。中で
も人としてもっとも大きな責任の一つに,親になったときの我が子の子育てがあります。
これだけは,逃げないで,成長を見守ってください。日本社会から「虐待」をなくして
いくためにも,親になる責任を中学校時代にしっかりと認識してください。(文責:森谷正孝)
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