私たち血液膠原病内科医局の特徴 ・分子標的薬や抗サイトカイン療法など内科系の中でも特に進歩がめざましく、や りがいのある領域です。 ・専門領域はもちろん、プライマリからまで全身に対応できる総合的な診療能力を 身につけることができます。 ・出身学校・初期研修病院により待遇に差がありません。 ・地域の基幹病院として多くの患者さんの専門的診療に加え、研究・学会発表・論 文投稿を積極的に行っています。 教室の概要 われわれ血液膠原病内科は旧第一内科から数えて創立 65 年を超える伝統ある医局です。主に血液 疾患、固形腫瘍、膠原病、自己免疫疾患、アレルギー疾患、感染症、不明熱等の患者さんの診療を行っ ていますが、いずれも全身疾患であり、臓器特異的な知識に偏らず患者さんを統括的に診療すること が要求されます。したがって当医局では各専門領域のスペシャリストであることはもちろんのこと、 血液・腫瘍・免疫・感染とういう内科領域でも重要な領域全般の知識を有するジェネラリストとして も有能な医師の育成に力を入れています(下図) 。現在血液膠原病内科では総勢 28 名のスタッフで診 療・研究・教育にあたっています(2013 年 5 月現在) 。 −35− 内科学系血液膠原病内科学分野 内科学系血液膠原病内科学分野 内科学系血液膠原病内科学分野 臨床研修の概要 卒後 2 年間の総合臨床研修終了後、3 年目は 1 年間内科分野をローテーションして内科医としての 総合力を磨きます。血液膠原病内科分野には血液班と膠原病班の 2 つの班がありその配属は本人の 希望により決定しますが、血液・膠原病の両領域にわたる専門研修が可能です。4 年目以降は大学 院に入学する場合と後期臨床研修に進むコースで異なります(下図)。 大学院過程 大学院には専門医・学位取得を目指す横断型大学院と基礎研究に重点を置く従来型大学院の二つの コースがあります。希望者は入学試験 ( 医学英語、大学院担当教授による面接 ) を受け、卒後 3 年目 以降に大学院に進学します。現在 2 名が武井正美教授の指導の下、大学院に在籍しています。 専修医過程 卒後 4 年目以降は血液と膠原病の専門領域の臨床と研究を行います。学会発表は症例報告が中心 となりますが、症例の要約やプレゼンテーションの能力は医師には必須の事項なのでトレーニング として重要です。研究は指導者とテーマを相談し実験の基本手技の習得を開始します。さらに内科 学会に 3 年間以上の会員歴があれば「認定内科医」の受験資格がありますので取得に最適な時期と いえるでしょう。内科認定医取得後は卒後 7 − 8 年目を目安に「血液内科専門医」または「リウマチ 専門医」の各専門医資格取得を目指してトレーニングを積んでいきます。 −36− 内科学系血液膠原病内科学分野 血液膠原病内科で取得できる専門医資格 ・ 内科専門医 ・ 血液専門医 ・ リウマチ専門医 ・ がん薬物療法専門医 ・ アレルギー専門医 など 臨床・基礎における研究内容 研究は大きく血液グループ、膠原病グループの 2 つに分かれています。基礎研究から臨床研究ま で幅広く行っていますが、特に臨床研究では豊富な症例に恵まれているのが特徴です。血液グルー プでは八田准教授を中心に、日本成人白血病研究グループ(JALSG)のコアメンバーとして白血 病治療の開発や遺伝子解析に関する多施設協同研究に積極的に参加している他、骨髄ストローマの 3次元モデル、活性型ビタミン D とレチノイン酸による白血病細胞の分化誘導、造血器腫瘍の新規 遺伝子メチル化解析等の基礎研究を行っています。膠原病グループでは武井教授を中心に、城北地 区ハイリスクリウマチ膠原病ネットワークセンター拠点施設、またシェーグレン症候群患者会事務 局として日々多くの患者さんが紹介されてきます。これらの患者さんに最新のエビデンスに基づい た治療が行われている他、新たな生物学的製剤などの治験も積極的に行っています。基礎研究とし ては関節リウマチの原因として EB ウィルス感染との関連に注目し、これまでヒト免疫化マウスに おいて EB ウィルス接種がリウマチ様のびらん性関節炎を発症することを世界で初めて示した他、 リウマチ関連遺伝子での国際特許を取得するなど精力的に基礎研究を行っています。 将来のキャリアについて 専門医や博士号を取得した後にはエキスパートとして外来を担当し診療および研究で後輩の育成 や医学部における学生教育に活躍していただきます。専修医の期間は卒後 11 年前後ですが、実績 に応じて専修指導医や助手に採用されます。また、女性医師には出産について心配される方もいらっ しゃると思いますが、当医局ではひとりひとり最大限にバックアップしており、現在 2 名の産休明 けの女性医師が復帰し活躍しています。 関連病院への出張 卒後 5 年目あるいは大学院卒業以降に 1 回目の出張に派遣されます。出張は公的病院が多く地域医療 の場で血液・膠原病を中心に内科全般の修練を積み重ねます。出張病院には板橋医師会病院、明理会 中央病院などがあります。 休暇 夏季休暇は 2 週間と冬期休暇は 1 週間ずつ取得しています。しかし、卒後 3 年目は内科学講座全体 で取り決めがあり別の取り扱いになりますが、年間で合計 3 週間の休みになります。 留学 海外・国内とも経験者は多く積極的に支援する方針です。留学の時期に取り決めは無く様々ですが、 卒後 7 年目以降に留学する場合が多いです。 −37− 内科学系血液膠原病内科学分野 当教室で活躍中の若手ドクターたち 内野 慶人 先生(血液グループ) 2007 年山梨医科大学卒業 ・ 2010 年 日本血液学会初の英語セッションで口頭発表 ・ 2011 年 日本造血細胞移植移植学会にて骨髄腫症例への自家移植に関す る研究がワークショップに採択され筆頭演者として発表 ・ 2012 年 白血病患者における重症バシラス属感染症に関する研究を Internal Medicine 誌に発表 ・ メッセージ「出身大学にかかわらずいろいろと面倒をみてくれる明るい 雰囲気の医局です。遠慮しないでぜひ仲間になりましょう!」 平林 幸生 先生(血液グループ) 2005 年日本大学医学部卒業 ・ 2011 年 骨髄ストローマの3次元モデルに関する研究を Experimental Biology and Medicine 誌に発表し同学会より 2011 年度 Best Paper Award を受賞、同年血液専門医取得 ・ 2012 年 同研究で博士号取得 ・ メッセージ「夢を持って一緒にがんばりましょう!!」 近年の需要増にも関わらず血液専門医・リウマチ専門医はまだまだ希少です。 ご興味のある方はぜひ一度見学に来てください。次頁の連絡先までいつでもどうぞ。 問い合わせ先 担当者 日本大学医学部内科学系 血液膠原病内科学分野 医局長 入山 規良 〒 173−8610 東京都板橋区大谷口上町 30 番 1 号 TEL :03−3972−8111(内線 2402) FAX:03−3972−2893 E-mail:[email protected] ホームページ:http://www.med.nihon-u.ac.jp/department/hemrheum/ −38−
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