2015年版皮膚科後期研修医プログラムを作成しました。

日大皮膚科研修プログラム
教授ごあいさつ
ヒトの全身を覆う皮膚は体重の 16%を占める人体での最大の臓器です。それだけに医師にな
れば皮膚疾患は必ず経験することになります。特に初期臨床研修を終えた方でしたら研修中
に皮膚科に何度も依頼したことがあるのではないでしょうか?皮膚科の魅力というのは診
断、治療という過程がこの目で見られることです。アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬といった
患者さんがきれいな皮膚を取り戻すにつれて笑顔を取り戻す。そういう光景をみるのはこの
上ない喜びです。また皮膚科といったらストロイド塗っているだけというイメージを持って
いる方も多いのではないでしょうか?これはすでに過去の話です。近年の免疫学の発達によ
り、新しい治療法が日々確立され、皮膚科は大きな変貌を遂げ、もっともエキサイティング
な分野となっています。
当教室では、良質の医療を提供するために、皮膚科に関係した総合的な知識と技術を習得
できる環境を構築し、優秀や皮膚科臨床医の育成に努め、先進医療を実践すべく新薬の臨床
治験や臨床研究を実施しています。繰り返し学習、チームワーク、ネットワーク(学内、病
診連携)を大事にすることをモットーに、明るい教室を目指しています。
当教室の教育目標は、将来の専門分野にかかわらず、多岐にわたる皮膚疾患の臨床経験を
踏んで、診断と治療ができる知識と技術を修得することです。
さらに早い時期から日本皮膚科学会認定専門医を目指します。そのためにはできる限り多
くの皮膚疾患の臨床を経験し、診断と治療のための知識・技術を身につける必要があるため、
以下のような学習方法で日々学んでおります。それが効を奏してか、毎年高い合格率を誇り
ます。また、資格を得るのに必要な実績を積むためにも、学会発表や論文の執筆も積極的に
行っています。
現在医局員が20名ほどの医局ですが、和気藹々と、かつ、お互い刺激し合いながら日々
の診療・研究に励んでいます。臨床を極めたい方も、研究者として研究に勤しみたい方も大
歓迎です。ともに皮膚科学を学びましょう。
当教室の特長
教育
当教室の最大の特徴は教育です。教育に一番力を入れております。都内大学の医局としては
小規模です。しかし、小規模だからこそできる教育があります。アットホームな雰囲気があ
り、医局員の距離が近く、外来中、検討会中、食事中でも常に上級医に相談ができます。も
ちろん教授、准教授にも直接相談できます。大規模な医局では教授、准教授に後期研修医が
直接相談するのは簡単ではないでしょう。以下に教育の特長をまとめます。
新入局員への講義
入局後に実践に則した新入医局員に実技を含めた講義があります。約 10 回にわけて、軟膏
療法、皮膚腫瘍、手術、皮膚科救急、皮膚科検査、抗菌薬、光線療法など様々な内容があり
ます。講義の時間は仕事をせずに、講義のみに集中してもらいます。入局後にこの講義を受
けてスタートダッシュをしてもらいます。
病棟回診
病棟医だけでなく医局員が全員参加し、重症皮膚疾患を含めた様々な皮膚疾患の臨床やその
診断と治療についての知識を共有し、理解を深めます。エビデンスに基づいた医療を実践し
ます。
組織検討会
皮膚生検や良性・悪性腫瘍の手術の組織を、臨床と照らし合わせながら医局員全員で検討し、
学習していきます。週 1 回様々な症例を担当し学習をします。皮膚科専門医試験の学習を兼
ねており、十分な病理組織の学習ができます。
症例検討会と抄読会
個人で勉強・学習して知り得た知識を発表することで、知識を共有し、繰り返し学習します。
学会や研究会への参加
各種学会や講習会、講演会に積極的に参加し、また自ら発表して自己研鑽に努めます。
当教室では必ず指導医が一人つき、最初から最後まで熱心な指導で発表を完成させていきま
す。また学会の交通費、宿泊費を支給いたします。
論文の執筆
指導医のもと学会発表した症例の論文を執筆していきます。ここでも担当になった指導医が
丁寧に論文(和文、欧文)の書き方を指導します。投稿し雑誌に掲載するまで面倒をみます。
専門医取得
日本皮膚科学会認定専門医を早い時期から目指し、診療能力を身につけることを目標として
おります。
症例
疾患
東京都大学ランキン
グ
水疱症
皮膚悪性腫瘍(黒色腫以外)
炎症性角化症(乾癬含む)
悪性黒色腫
薬疹・中毒疹
2 位/13 位
2 位/13 位
3 位/13 位
4 位/13 位
4 位/13 位
Calloo より引用
病気別治療実績
(http://caloo.jp/hospitals/detail/1134301090/achievements)
上記のように都内大学でも幅広い疾患においてランキング上位に入っております。
症例が偏らず、万遍なく症例が勉強できます。
当大学は地域病院・開業医からの様々な高度かつ難治症例を受け入れるほかにも、common
disease も多数来院します。湿疹、足白癬などから皮膚悪性腫瘍、水疱症まで大学内で全て
の疾患を学べます。大学病院の少ない特に板橋区、練馬区、埼玉方面からの患者が多く来院
します。2013 年度の入院患者はのべ 410 人でした。
専門性
皮膚一般疾患以外に、乾癬外来、脱毛外来、アレルギー外来があり、それぞれの専門医の直
接の指導が受けられ、サブスペシャリティーを持つための幅広い研修ができます。
悪性腫瘍専門医を有する医師が常勤し、多くの皮膚手術を行っています。当院形成外科とも
繋がりが深く、形成外科合同での手術も多く、直接の技術指導が得られます。手術に加え、
悪性腫瘍に対し化学療法(免疫療法含む)を多数行っております。
研究
研究は蕁麻疹と乾癬を中心に行っています。免疫アレルギー教室と共同研究を行っています。
多数の研究成果が出ており、impact factor の高い雑誌に掲載されております。希望があれ
ば大学院に進学し、指導を受けることもできます。
歴史
関連病院や施設を数多く有し、common disease から稀な疾患まで幅広く経験することがで
きます。1927 年設立の歴史の古い医局であり、数多くの OB が在籍しています。OB との密な
連携により診療の質を高めております。
皮膚科研修の流れ
研修医からのメッセージ
石井 まどか 医師
後期研修医の石井まどかです。私は日大病院で研修し、皮膚科をローテーションし、皮膚
科医になることを考えました。皮膚科は内科、外科、病理と幅広い分野にわたる領域で非
常に魅力を感じました。照井教授の外来で勉強させていただいたときの感動はいまでも忘
れません。診断から治療にいたるプロセスが多岐にわたり奥深く、皮膚科学は難しく、そ
れと同時にその病態を解明すること喜びを感じました。百聞は一見にしかずです。ぜひ見
学にいらしてください。一緒にできる皮膚科医を目指しましょう。
遠藤 嵩大 医師
後期研修の遠藤と申します。私が日大を選んだのは医局の教育体制です。日大の医局は教
育に力をいれており、学会発表や論文の作成から日常診療まで後期研修医をサポートする
システムが整っています。毎週病理組織検討会があり、自分が担当になった症例を勉強し
上級医が責任をもって丁寧に指導してくれます。自分が担当になった疾患の病理のポイン
トを効率よく把握することができます。学会発表や論文作成においては丁寧かつ熱心に指
導していただき、細かいポイントまでわかりやすく教えてもらいます。他の大学とは違い
住宅街のなかにあり、埼玉方面からも患者が多く、症例数は都内でも有数です。また小規
模の医局であるために後期研修医全員に行き届いた教育ができております。文面では伝わ
らない数多くのよいところがありますので、ぜひ見学にきてください。
大塚 麻子 医師
後期研修医の大塚麻子と申します。私は日大出身ではなく、初期研修も日大ではやってい
ません。東京都内の大学、市中病院をいくつか見学しましたが、日大に入局しました。日
大の魅力はアカデミックかつ雰囲気のよい医局です。出身大学に関係なく和気藹々とした
医局です。市中病院で研修したこともあり、医局の活気やカンファレンスは私にとって魅
力的でした。特に熱心な先生が多く、学会発表ではお世話になり、ありがたく感じていま
す。また女性医師にとっても働きやすい環境もあり、充実した医局ライフを過ごせていま
す。ぜひみなさんと一緒に働けることを楽しみにしております。
よくある質問
Q
女性医師ですが、男女の違いはありますか?
A
当教室では女性医師が多く在籍しております。当教室における、女性医師の扱いについて
は、原則として待遇の差はありません。ただし、臨機応変に対応しております。出産した
場合でも仕事ができる環境を整えるように心掛けております。時短業務もあり、家族がい
てフルタイム働けない場合でも保育園に合わせて働くことが可能です。
Q
日本大学出身ではないですが、大丈夫でしょうか。
A
もちろんです。当教室には数多くからの大学から多数入局されております。日大で研修を
した医師や他大学出身でかつ研修も他の病院で行っている医師もたくさんおります。以下
に出身大学、研修病院を記載します。
【入局者出身大学(順不同)】
杏林大学、埼玉医科大学、聖マリアンナ医科大学、帝京大学、東海大学、東京大学、東北
大学、獨協大学、日本大学、奈良医大、北海道大学、山形大学
【入局者初期研修病院(順不同)】
日本大学、旭中央病院、相模原協同病院、聖路加国際病院、東邦大学、みさと健和病院、
国際医療福祉大学熱海病院
Q 見学したいのですが、どうすればいいですか?
まずは [email protected] にご連絡ください。日程を相談します。当科は水曜日にカ
ンファレンスが充実しております。水曜日をおすすめしますが、他の曜日であっても見学
可能です。毎年数多くの先生が見学にきておりますので、ご気軽にご相談ください。
写真でみる日大皮膚科
東日本大震災支援に当科から藤澤医師が参加しました
学会発表もサポートします
1 対 1 対応の論文作成
女性医師も働きやすいです
納涼会。夏はビアガーデン。
忘年会は家族みんなで一緒に。
新入局員歓迎会
仕事終わりに小宴会。
ビンゴ大会も行います。
医学部の学生も勉強しにきます。
相談はいつでも受け付けます。
遠慮なくご連絡ください。
[email protected]