∼JAが農業経営事業で耕作放棄地対策 集落営農法人化で6次産業

鶴岡市農業委員会には、委員
が自主的に活動する専門委員
会があり、各自で展開してい
営農専門委員会では、去る 10 月8∼9日に茨城県のJA北つくばと群馬県の
農事組合法人「公田」を訪れ、視察研修を実施しました。
ます。ここでは今年度の活動
∼JAが農業経営事業で耕作放棄地対策 集落営農法人化で6次産業取組∼
地 を 守 ら な け れ ば な ら な い、
さ れ ま し た。 管 内 に あ る 農
業経営事業への参入が開始
全国初となるJAによる農
年に
意 が 難 し い 等、 担 い 手 不 足
す。 集 落 営 農 組 織 化 へ の 合
岡市の状況によく似ていま
山 間 地 を 抱 え る 姿 は、 鶴
で す。 広 大 な 田 園 地 帯 に 中
1日目
JA北つくばの取り組み
同JAは、筑西市、結城市、
桜川市にまたがる広域農協
し て い く 中 で、 施 設 野 菜 等
か ら 独 立 し、 法 人 化 を 目 指
た。 今 後、 J A 本 体 の 事 業
大 切 と、 力 説 さ れ て い ま し
し、 発 生 を 防 止 す る こ と が
増える耕作放棄地を野放
し に せ ず、 早 め に 対 策 を 施
乗せるのは大変なものです。
開されますが採算ベースに
良を施し、
ようやく営農が再
場に3年ほどかけて土壌改
く耕作放棄状態にあった圃
業 で 耕 作 を 再 開 し ま す。 長
らの地域の文化と活性化を
地元農産物の活用とこれか
化 と 女 性 の 働 く 場 所 の 確 保、
れ た も の で、 組 合 員 の 高 齢
に集落営農組合から設立さ
行うために平成
年1月
守 る た め、 ま た 安 定 経 営 を
農 事 組 合 法 人﹁ 公 田 ﹂
は地域にあった農業形態を
ると説明がありました。
性が活躍できる場所であ
元 の 食 材 を 活 か し、 女 性
の 生 産 物 は も ち ろ ん、 地
人 の 加 工 部 で あ り、 法 人
ま し た。 こ の 厨 房 は 同 法
したという厨房を拝見し
最 初 に 築 年 を 超 す、
かつての養蚕農家を改修
先進事例として取り組み
を学ばせていただいた研修
ました。
いものだと再確認させられ
もまた持たなければならな
り が 必 要 で あ り、 知 恵 と 夢
その中に農業者全員の関わ
し て 初 め て 成 立 す る も の。
加 工・ 販 売 の 過 程 を ク リ ア
稲刈りが始まっていまし
手が付けられなくなる前に
も 取 り 入 れ、 収 入 を 確 保 し
強 く 考 え た 結 果、 設 立 さ れ
で あ り ま し た が、 行 動 す る
作 が 不 便、 農 地 が 不 定 形 等、
耕作放棄地に対策を施さな
ながら事業を展開していく
た法人です。﹁法人化したか
農業委員としては、﹁地域で
た。
ければ担い手を確保できな
と の こ と で す。 こ の 非 常 に
ら こ そ 可 能 性 が 広 が り、 地
果たす信用や役割も重要に
どうしても借り手が見つか
くなるという使命感に駆ら
積極的なJAの取り組みを
域の人達に関わりを持つ事
な っ て く る。 ぜ ひ と も そ の
らない場合にJAの営農事
れ、赤字覚悟の事業がスター
見て私たち農業委員会は応
で 役 目 を 持 つ。 み ん な で 力
一助となるよう頑張らなけ
の 対 応 と し て、 平 成
ト し た と い う こ と で す。 耕
援したいと感じました。
を合わせることが大事。
﹂と
れ ば﹂ と い う 想 い に 駆 ら れ
の ア イ デ ア を も と に、 女
︵農業委員 小笠原 道明︶
ました。
の 説 明 に、 想 い が 強 く 感 じ
︵農業委員 冨樫 護︶
2日目
農事組合法人﹁公田﹂の
取り組み
公田町は前橋市の南部に
位置し群馬県の特色である
られました。
22
22
内容をご紹介し ます。
営農専門委員会
80
次 産 業 化 と は、 生 産・
米 麦 二 毛 作 経 営 の 地 で あ り、
ちょうど訪れたこの日から
6
(4)
農委広報 もっしぇのー
農委広報 もっしぇのー
(5)
担い手に期待 山形大生と交流
農業振興・担い手専門委員会
10 月 25 日、農業振興・担い手専門委員会では、「農活!
オレらがやらねで誰がやる!」をテーマに、山形大学農学
部の学生と交流事業を行いました。
耕作放棄地を再生
先進的農業
らも活かして頑張ってもら
耕作放棄地を国の事業で再
話とディスカッションを行
を 訪 れ、 斎 藤 一 志 社 長 の 講
も大きく変わっていくこと
で、 こ れ か ら の 日 本 の 農 業
ま た、 若 い 人 の 考 え や 感
性を農業に取り入れること
い た い と 感 じ ま し た。
生 し、 見 事 な コ ス モ ス 畑 と
い ま し た。
最 初 に 訪 れ た の は、 羽 黒
最 後 は、 米 集 荷 販 売 業 を
地 域 に あ る コ ス モ ス 畑 で す。
営 む ﹁︵ 株 ︶ 庄 内 こ め 工 房 ﹂
な っ て い ま し た。 普 通 の 作
培 現 場﹂ を 見 学 し ま し た。
菌床しいたけハウス
培 を 行 っ て い る そ う で す。
傾 斜 地 な の で、 コ ス モ ス 栽
い も の を 探 し て い る。 こ れ
がすごい購買力によって安
外 食 産 業、 ス ー パ ー、 大 手
経 済 環 境 が 変 わ っ て い る。
も、 す ご い 勢 い で こ の 社 会、
れば売れるだろうと思って
摘 。﹁ お い し い も の を つ く
斎 藤 社 長 は 、﹁ 低 コ ス ト
の米を目指すべき﹂と指
も 変 革 期 で す の で、 一 生 懸
意 見 や 質 問 が あ り 、﹁ 農 業
ま し た。 学 生 か ら も 活 発 な
に思いを巡らすことができ
同、 最 先 端 の 新 し い 米 政 策
し て い た だ き、 参 加 者 一
政策に対する考えも提示
ま し た。 ま た、 今 後 の 農 業
て い こ う と 思 っ て い ま す。
確保と農業の振興に役立て
で し ょ う。 今 回 の 交 流 会 を
現 在、 し い た け の 菌 床 は
40,
000弱 あ り 、 ハ ウ ス
が 日 本 の 現 状 で あ る。﹂ と 、
命 勉 強 し て、 農 業 経 営 の 見
物を作るにはかなり大変な
8棟を活用し常時2∼3人
世界の米の流通過程や米を
直 し が 必 要 で す。 こ れ か ら
メージを受けていると聞く
で、 東 北 管 内 が か な り の ダ
ら ﹁福 島 の 原 発 事 故 の 影 響
人の柔軟な考えを農業に活
る こ と が 出 来 る の か。 若 い
ういう動きをとれば生き残
の 庄 内 地 方、 農 村 地 帯 は ど
鶴岡で学んだことをこれか
︵農 業 委 員 新 舘 登︶
き っ か け と し て、 担 い 手 の
雇用しながら周年で採取を
めぐる状況について話され
が、 庄 内 は ど う か ?﹂ と の
かせることを期待していま
次 は、 羽 黒 地 域、 丸 山 成
人 さ ん の ﹁菌 床 し い た け 栽
行 っ て い ま す。 参 加 者 か
問 い に 、﹁ 消 費 者 か ら 見 れ
す 。﹂と 学 生 に エ ー ル を 送 っ
今後に活かすために
て い ま し た。
ば、 ハ ウ ス 栽 培 で も 路 地 も
年
半ぐらいの間風評被害はあ
の と 重 な る 面 が あ り、
り ま し た。 た だ 最 近 に な っ
て、 や っ と 単 価 も 持 ち 直 し
て き て い る 。﹂ と 話 し て い
ま し た。
つ く 人 も 多 い よ う で し た が、
今 回 参 加 し た 学 生 は、 卒
業後農業関連以外の職業に
1
つや姫
でおにぎりを
つくろう!たべよう!
2年 目 の 挑 戦 食 育 教 室
次 々 と 米 を 研 い で い き ま す。
下、 み ん な 真 剣 な 面 持 ち で
書 く よ う に ね﹂ と の 指 導 の
し ま し た。
顔と体をほぐ
姫体操﹂ では
ご 飯 が 炊 け る と、 今 度 は お
私たち食育・地産地消専
門委員会9名と農業委員会
り が た く さ ん で き ま し た。
の、 愛 情 た っ ぷ り の お に ぎ
で 一 生 懸 命 握 り、 丸 や 三 角
上 か ら 握 り ま す。 小 さ な 手
の ご 飯 を 乗 せ て、 ラ ッ プ の
に な り、 ラ ッ プ に 炊 き 立 て
5名と委員1名がグループ
に 、ほ と ん ど の 園 児 が﹁ は ー
ち 。﹁ お か わ り は ? ﹂ の 声
をどんどん口に運ぶ園児た
会 食 が ス タ ー ト。 お に ぎ り
言 葉 と ﹁い た だ き ま す﹂ で
さんに感謝の
てくれたみな
給食に関わっ
と の 交 流 で は、
し た。
展開していこうと確認しま
今後とも更なる食育活動を
皆 さ ん に 深 く 感 謝 申 し 上 げ、
給食を食べ
ながらの園児
日、 鶴 岡
次 に、 野 菜 に 関 す る 紙 芝
居 を 行 い、 園 児 か ら 野 菜 の
い﹂ と 応 え ま す。 食 べ る ス
に ぎ り を に ぎ り ま す。 園 児
地 域 の 大 山 保 育 園︵ 高 橋 亨
働きや役割を勉強してもら
ピ ー ド は そ れ ぞ れ 違 っ て も、
食育・地産地消専門委員会
園 長 ︶に 出 向 き 、
﹁つ や 姫 で
い ま し た。 会 場 中 が お 話 に
みんながおいしい笑顔を見
室 を 行 い ま し た。
名の年
よ う !﹂ と 銘 打 っ た 食 育 教
月
おにぎりをつくろう!たべ
参加した農業委員の自己
紹 介 の 後、 お 米 の 話 を し ま
引 き 込 ま れ、 野 菜 の 大 切 さ
せ て く れ ま す。 そ の 笑 顔 は
会 長 は、
小さいうちからお米に興
味 を 持 ち、 魅 力 を 知 っ て も
し た 。﹁ お 米 は 大 地 の 恵 み
がしっかり伝わったと思い
私たちに感動を与えてくれ
11
大 山 保 育 園 で は、
育てるとおにぎり半分くら
よ う ﹂﹁ 米 一 粒 は 田 ん ぼ で
出 ま す。 感 謝 し な が ら 食 べ
べ る と 丈 夫 に な り、 元 気 が
り ま す。 だ か ら、 お 米 を 食
受 け て、 美 味 し い お 米 に な
い と 願 い ま す。 米 に 対 す る
を食べて元気に育ってほし
の 励 み、 毎 日 し っ か り ご 飯
しいといわれるのが何より
大 事 に 育 て て い ま す。 美 味
は米を自分の子供のように
る も の で し た。 私 た ち 農 家
て い て く れ ま し た。
い に な る。粗 末 に し な い で﹂
理 解 を 深 め、 ま た、 地 元 の
を持ってくれたらと今回の
と 伝 え ま し た。
さ あ、 い よ い よ 2 ク ラ ス
に 分 か れ て の 実 践 で す。 女
食 育 教 室 で は 感 じ ま し た。
食を知ることで地域に誇り
性 農 業 委 員 の﹁〝 の 〟の 字 を
︵農 業 委 員 森 繁 太︶
私たちの活動にご協力く
ださいました大山保育園の
ら お う と、 昨 年 か ら 始 め て
の 土 と 自 然 の 豊 か な 水、 そ
ま す。 ま た、 即 興 の ﹁つ や
26
49
中児がきちんと座って待っ
今 年 で 2 回 目 と な り ま す。
して太陽の恵みをいっぱい
(6)
農委広報 もっしぇのー