資料2−1 平成19年2月19日 宿舎等管理業務のアウトソーシングについて 第2回国立大学法人等の財産管理 に関する研究協議会資料 (総 括) ㈱全国不動産鑑定士ネットワーク 不動産鑑定士・不動産カウンセラー 大谷 忠 1 目 次 Ⅰ 民間企業の実態 1 福利厚生制度の一環 (1)従 来 ① 独身者用 ② 家族用 (2)最近の傾向 ① コスト削減 ② 雇用環境の変化 2 長期計画の策定 社員の年令構成、今後の採用見通し等を織り込んで、 社宅政策を決定。 Ⅱ 独立行政法人化後の国立大学等の課題 1 長期計画の策定 ① 教職員構成 ② 古い建物の建替問題 ③ コスト削減 ④ 宿舎計画の策定 2 当面の課題 ① 管理業務の民間への委託 ② 外国人研究者の宿舎確保 ③ 借上げの推進 ④ 持家の推進 2 Ⅰ 民間企業の実態 1 福利厚生制度の一環 (1)従 来 福利厚生制度、人材確保等の一環として、原則、企業 が自ら建設し、管理。 借上げの場合も、企業の管理部門担当者が、直接交渉。 直接的なコスト負担の他、専任担当者の配置が必要。 ① 独身者用 → 独身寮 食堂、娯楽室等、独身者が、集い歓談する場の充実 ② 家族用 → 社 宅 本社所在地 転勤者向け (2)最近の傾向 福利厚生制度、見直しの傾向にある。 ① コスト削減 → 法定外福利厚生費の削減 イ 借上社宅 ・原則、企業は社宅を建設せず、借上社宅を用意。 一定額の補助金を給付するのが、一般的。 ・物件の管理の他、リサーチ、入退去等諸関連業務 一切を受託する業者が進出。 ロ 持家の奨励 社宅が完備していても、一定の年限(例えば5年間) しか、入居を認めない。 借上げ社宅の補助金についても、同様。 ② 2 雇用環境の変化 → 雇用の流動化 個人の価値観の変化 少子・高齢化 長期計画の策定 社員の年令構成、今後の採用見通し等を織り込んで、社宅政 策を決定するのが、一般的。 (1)社宅政策 ① 社 宅 ② 持 家 (2)集約化 3 Ⅱ 独立行政法人化後の国立大学等の課題 1 長期的な課題 ① 教職員構成 イ 今後は、独立行政法人化後採用の職員、転換した職員 即ち、プロパー職員が主体となる。 ロ 海外からの、優秀な研究者確保のために宿舎完備が 必要。 ② 古い建物の建替問題 独立行政法人化後に、引き継いだ宿舎の中には、建替え 問題を抱えているものもある。 耐震工事が必要と思われる建物もある恐れ。 ③ コスト削減 一方で、文部科学省からは、経費全体の削減の厳しい指導 がある。 ④ 宿舎計画の策定 イ 既存保有土地の有効活用 < 集約化、高度利用> 建替えを機に、分散している宿舎を広い土地に集約化し、 高度利用を図る。 宿舎として利用する部分以外は、民間へ賃貸し、収益アッ プを図る。 ロ 資金調達 単純借入 PFI 証券化 2 当面の課題 ① 管理業務の民間への委託 イ 維持管理の負担 ロ 専任のスタッフ → 経験が必要とされるため 長期化の傾向 4 そのために、管理の他、入退去に伴う雑務、宿舎のリサー チ等一切の宿舎関連業務を民間業者へ委託する。 ↓ ルール化されれば、入居に伴う苦情処理も、業者へ振るこ とが可能。 ② 外国人研究者の宿舎確保 大学固有の問題として、優秀な外国人研究者の確保との 課題がある。 現状は、担当部局が個別に対応しているのが、一般的。 管理部門に集約化し、①と同様民間へ委託するのも一案。 ③ 借上げの推進 資金負担の軽減 ④ 持家の推進 金融機関との提携 以上 5
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