これからの時代は上から「言われたことを行う」だけではなく、 「未来を想像して、自ら企画・構想し、実行 していく力(=コンセプチュアルスキル) 」が一層必要になる時代だと言われています。 一昔前までは「上から言われたこと」をそのまま実行することが比較的多く求められてきました。 しかし、情報化・国際化が進み、社会の変化が急激になった今ではそれだけでは足りません。 生徒のほとんどは将来企業に就職するでしょうが、そこでは「一人一人が目標に向けて計画を立て、 対応していくこと」が求められます。 そこで大切になる力の一つが「見通しを立てる力」です。では、この力を身につけるためには どのようにしたらよいのでしょうか。 そのためには、課題を「短期的な課題」と「長期的な課題」に分けて考える力をつけることです。 「短期的な課題」や「長期的な課題」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。 「短期的」というのは、近いうちにやらなければならない差し迫ったことであり、 先生方にとっての「短期的な課題」は、例えば1週間後の会議のための資料準備などです。 「長期的な課題」は少し分かりづらいかもしれませんが、差し迫った必要があるわけではないけど、 将来の目標のために行っておくべきことです。 先生方にとっての「長期的な課題」は、例えば読書や体力づくりのための筋トレなどです。 本物の「見通しを立てる力」を身につけるためには、 「短期的課題」と「長期的課題」に分けることであり、そ れぞれに対する「短期的課題」に対する計画と「長期的な課題」に対する計画を立て、その両方をバランスよく 考え実行していくことが必要です。 それでは、生徒の勉強を例にとって短期的課題・長期的課題の具体例を考えてみましょう。 自分がどのような人間になりたいのか、そして一日 24 時間という限られた時間の中で、2 種類の課題に対し ていつどのように向き合っていくか計画を立てることです。 これを考え、計画を実行していくことで「見通しを立てる力」が高まり、コンセプチュアルスキルを身につける トレーニングにもなります。 つまり、生徒が「見通しを立てる力」を身につけるためには、課題を「短期的な課題」と「長期的な課題」に 分けて考える力をつけて、それぞれに対する計画を作成し実行することを日々繰り返していくことです。 手帳を指導する際に是非とも参考にしてみて下さい。
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