佐渡地域レポート~まあ、ねまらんか~ vol.36(平成 21 年 11 月 21 日発行) このレポートは、佐渡地域振興局等の活動内容について、広く佐渡市のみなさんにお知らせ する広報紙です。 佐渡地域振興局等の各所属が、月替わりでレポートを掲載していきます。(毎月 21 日発行) この広報紙についてご意見・ご感想等がありましたら、下記までお寄せください。 【お問い合わせ先】 新潟県佐渡地域振興局 企画振興部 地域振興課 〒952-1555 佐渡市相川二町目浜町 20-1 電話 : 0259(74)3129(直通) FAX : 0259(74)2001 メール : [email protected] ホームページ : http://www.pref.niigata.lg.jp/sado/ 「佐渡地域レポート~まあ、ねまらんか~」vol.36 は、農林水産振興部(林業)から「佐 渡林業実践者大学」などについてレポートします。 佐渡林業実践者大学が 30 周年を迎えました ~修了生まもなく延べ 1,000 人~ 1 大学の創設(昭和 55 年) オイルショックや景気低迷、過疎・高齢化など、佐渡にとって厳しい時代にあって、 『佐渡に元気を!地域林業の振興を!』と、人づくりを目指して創設されました。 初代学長は、故・近藤元次氏(衆議院議員)。平成 6 年度から小澤普照氏(元林野庁長 官)が務めています。 2 運営 事務局は、佐渡地域振興局 農林水産振興部林業振興課(旧・相川林業事務所)で、新 潟県林業改良協会佐渡支部の事業として実施しています。 林業普及指導員が講師を務めるほか、島内外の識者にも協力を依頼(手弁当でお手伝い) していただいています。 3 受講生 (1) 創設当初 市町村議会議員、市町村職員、森林組合役職員、篤林家の子弟などから、市町村長の推 薦により選抜しました。 (2) 現在 広く公募し、最近は林業関係者以外の方が多く参加しています。人数は、年間 30 名 程度です。 ※ 平成 19 年度に設置した『演習林』の利用プラン作成と基盤整備作業のため、 H20・H21は公募を中断し、継続メンバーで実施中です。 4 これまでの講座内容 (1)実技 ①しいたけ原木栽培、乾しいたけ選別 ②スギ間伐・枝打ち ③アテビ苗生産、施業 ④マツタケ生産 ⑤炭焼き ⑥森林病害虫(マツ枯れ、ナラ枯れ) (2)座学・講演 演習林の土壌調査 ①農林業後継者の育成対策 ②複層林施業(スギ+アテビ) ③森林・林業の未来 ④佐渡の景観論 ⑤島おこし ⑥森林ボランティア ⑦地球温暖化防止 5 新たな展開 炭焼き体験 より実践技術を養うために、平成 19 年度に独自の演習林を設置(佐和田ダム脇)し、 森づくりプランを検討中です。歩道を整備し、アテビ苗畑、簡易炭窯 2 基を設置しました。 平成 20 年度末で修了者(年間6~8 回の講座のうち、過半数出席で修了認定)が延べ 939 名で、まもなく 1,000 名に達します。修了生の多くが地域の森林・林業振興の伝道 師として活躍しています。 佐渡市鷲崎集落において、集落の水源となっている保安林の持つ水源かん養機能を高度に発揮 することを目的として、治山事業の一つである水源流域地域保全事業を平成20年度より実施し ています。その事業施工地において、地域の水源林の重要性を再認識していただくことを目的と して、平成21年10月22日に鷲崎集落住民らのボランティアによる植樹活動「鷲崎水源の森 づくり」を実施しましたので、紹介します。 H15 災害発生状況 活動の実施場所は、佐渡市鷲崎地内の集 落の上水道及び農業用水に使用されてい る沢の上流部で、平成 17 年から平成 20 年 に山腹崩壊地を復旧した箇所です。 今回の活動には、鷲崎集落及び内海府中 学校緑の少年団が総勢 50 名参加し、郷土 実施場所 樹種であるトチノキ・ヤマザクラ・エゴノ キ・ヤマモミジ・ナナカマドの 5 種類計 300 本を植栽しました。 現場は急傾斜地もありましたが、手際の 良い作業により予定していた時間よりも 早く作業を終了することができました。終 了後参加者に感想を聞いたところ、「また やってほしい」、「このような活動があれ ばぜひ参加したい」、「今回植えた木が大 きく育つことを期待したい」等の声を聞く ことができ、有意義な活動になりました。 緑の少年団による植樹 植樹終了後全員で記念写真を撮影 急傾斜地での植樹 林 道 情 報 佐渡島内には、122路線453㎞の林道が開設されています。 森林整備や森林レクリェーション等にご利用ください。 【林道を通行される皆様にお願い】 林道は、一般の道路よりも幅員が狭く、急勾配・急カーブが続き、舗装されていない区間も ありますので、運転には十分に注意して通行してください。 ★ 最近の林道の開通情報をお知らせします。 【平成22年4月から一部区間開通】 森林基幹道(林道)『小佐渡2線』の一部区間が開通します。 大川から野浦方面の間がまもなく開通します。大川から林道を通り、野浦や米山方面に通 り抜けられるようになります。 森林基幹道『小佐渡2号線』位置 【平成21年4月から一部区間開通】 森林基幹道(林道)『大佐渡北線』の一部区間が開通しました。 林道「戸中線」と林道「境川線」の間で開設工事を進めていましたが、平成20年度の工事 で両林道間が開通し、循環利用(13.5㎞)が出来るようになりました。 また、下図のとおり『大佐渡北線』の沿線には多くの林道が開設されています。 森林基幹道『大佐渡北線』位置図 次号は、農林水産振興部(水産)からのレポートを掲載します。
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