用語集 - 堺市上下水道局

用語集
(五十音順)
用 語
あ アセットマネジメント
一般会計繰入金
維持管理計画
か
改築更新
管理運営経費
企業債償還元金
基準外繰入金
機能的耐用年数
経済的耐用年数
減価償却費
健全度
健全度区分
健全度区分 5
健全度区分 4
健全度区分 3
解
説
アセットマネジメントとは、
「下水道」を資産として捉え、下水
道施設の状態を客観的に把握、評価し、中長期的な資産の状態を
予測するとともに、経営状況を見据えてサスティナブルな下水道
サービスを提供する観点から、事業の最適化を図るマネジメント
手法である。
一般会計から水道事業、下水道事業などの特別会計に繰り入れ
られる資金のことで、地方公営企業法17条の2から第18条ま
でに規定されている。また、経費の負担区分に基づき一般会計が
負担することとされている経費については、一般会計の必要経費
として地方財政計画に計上されることとなり、この計上すべき額
の算出の基本的な考え方が「地方公営企業繰出金について(総務
副大臣通知)」により定められている。
長寿命化計画期間における施設・設備に対する維持管理の計画。
施設の再建築あるいは取替えを行うこと。なお、狭義には、機
能を追加・向上させるもの(機能高度化)、能力を増強するもの(増
築)を含まない。
事業運営に係る全ての経費のことで、維持管理費と資本費に区
分され、資本費は支払利息と減価償却費の合計額
企業債の発行後、各事業年度に支出する元金の償還額または一
定期間に支出する元金償還金の総額をいい、地方公営企業の経理
上、資本的支出として整理される。利息の償還額も含めて企業債
償還金と総称することもある。
一般会計繰入金のうち「地方公営企業繰出金について(総務副
大臣通知)」に基づかない任意の繰入金、あるいは繰出基準によ
り算定された繰入額を超えて繰入れが行われた場合の当該額を超
える繰入金。
技術革新等により既存設備が著しく陳腐化する、もしくは部品
調達が困難になるなどで、維持の省力化、合理化等のために旧施
設を高機能な施設に取り替えるまでの期間。
維持、修繕費が増大したため、再建設や取替えをしたほうが経
済的である状態になるまでの期間。
使用などによる固定資産価値の減少を算定し、それに相当する
金額を毎年費用として計上したもの。
評価する対象物が有する機能、社会適合性の状態を表す指標。
1.00~5.00 までの範囲を持つ。健全度判定表により評価を行う。
各施設・設備の状態を、健全度により区分したもの。
健全度 1.00 が区分 1、健全度 1.01~2.00 が区分 2、健全度
2.01~3.00 が区分 3、健全度 3.01~4.00 が区分 4、健全度
4.01~5.00 が区分 5。
設置当初の状態で運転上、機能上問題がない状態。
安定運転ができ、機能上問題ないが劣化の兆候が現われ始めた
状態。機器の故障が出始める。
劣化が進行しているが、機能は確保できる状態。機能回復が可
能。
1
用 語
健全度区分 2
解
説
機械・電気設備として機能を発揮できない状態。修繕では機能回
復が困難。土木・建築については、機能しているが劣化の進行度合
いが大きい状態(所定の機能不足等)。
健全度区分 1
機械・電気設備においては、動かない。機能停止の状態。土木・
建築については、機能が果たせない状態(機能停止や長期使用に耐
えられない状態等)。
まだ機能は発揮できるが諸々の理由により使用されていない場
合は含まない。
公的資金補償金免除繰
財政融資資金、旧かんぽ資金、旧公営企業金融公庫資金などの
上償還
いわゆる公的資金の企業債を繰上償還するには、利息に見合った
補償金が必要となるが、下記の臨時特例措置として補償金免除の
繰上償還が実施された。
【平成 19 年度~平成 21 年度】
金利 5%以上の公的資金残高 10 兆円の半分に当たる 5 兆円規
模
【平成 22 年度~平成24年度】
金利5%以上の公的資金残高1兆1,400億円規模
故障
健全度が 2.00 以下に低下し、機能を確保できなくなった状態。
個別原価主義
さ
個別の使用者に対するサービスの供給に必要な原価に基づい
て、料金を設定しようとする考え方。
堺市下水道ビジョン
平 成 23 年 度 か ら 平 成 3 2 年 度 を 対 象 に 、効 率 的 か つ 効
果的な事業運営の実現に資するため、重点施策、経営目
標、主要な事業内容及び経営計画を定めたもの。
堺市マスタープラン
市( 企 画 部 )で 取 り ま と め た 、平 成 23 年 度 か ら 平 成 3
2 年 度 の 10 年 間 の ま ち づ く り の 基 本 的 な 方 向 性 と 取 り
組みを示し、将来のまちづくりの指針となる計画。
シーリング制度
財政規模抑制の必要性から採用され、予算全体としての規模を
一定の基準におさめる方式。
時間計画保全
五感での判定や計測を行うのが難しい施設・設備に対して、経験
(長寿命化支援制度) 的に知られている故障時期や部品供給可能な年限でもって再構築
計画を立てていく保全方式。
時間計画保全
日常点検を行い、機能停止および耐用年数の経過年数を基に更
(堺市AM)
新するもの。
資金不足比率
流動負債が流動資産を超過した額の営業収益に対する比率
事後保全
施設・設備が故障した際に、再構築または修繕を行う保全方式。故
(長寿命化支援制度) 障するまでは、再構築、修繕ともに講じられない保全方式。
事後保全
日常点検を行い、重大事故発生、機能停止時に更新するもの。
(堺市AM)
施設・設備
独立して機能をもつ機械、器具、築造物をいう。部品は含まな
い。主に土木・建築構造物や躯体に対して「施設」を用い、機械・電
気に対しては「設備」を用いる。
資本費平準化債
企業債元金償還期間が減価償却期間より短いため生じる一時的
な資金不足に対応するため創設された企業債制度。
社会適合性
関連する法令や社会的な要請等への適合状況。法令に適合しな
い場合、健全度 1.00 とみなされる。ただし、法令の施行にあた
って、猶予期間が設定されている場合には、猶予期間の末をもっ
て健全度 1.00 となる。なお、実際には、法令が施行される際に
施設・設備の法令への適合状況が確認され、法令に適合していない
ことが判明すれば、その時点で使用されない状態となっている。
2
用
語
解
説
修繕
小分類未満で対象施設・設備の一部の取替えや、補修を行なうこ
とで、健全度を向上させること。
(単独)
(補修:修繕のうち、施設・設備の一部取替え以外で健全度を向上
させること。
)
(従来は小分類単位未満での一部取替え等は「修繕」としていた
が、長寿命化支援制度創設以降は、補助対象となるものを「長寿命
化」、それ以外を「修繕」として分類することとなった。)
寿命
健全度が 1.00 に低下し、機能が停止するまでの時間。または
その瞬間を指す。
状態監視保全
五感や測定により状態を適時把握し、それをもとに故障時期を
(長寿命化支援制度) 予測することで、最適な修繕・再構築時期を見極めていく保全方
式。
状態監視保全A
日常点検を行い、設備単位或いは主要部品単位の健全度を評価
(堺市AM)
し、改築の必要性を判断する。ライフサイクルコストの比較を行
い、設備単位の対策(更新)を行うか、主要部品単位の対策(長
寿命化対策)を行うか決定するもの。
状態監視保全B
日常点検を行い、重大事故発生、機能停止または優先順位にて
(堺市AM)
設備を特定せずに予算枠を計上し、更新するもの。
詳細点検
通常点検だけでは劣化を予測できない場合に実施される点検。
せ専門により実施される。定期的に行うだけでなく、突発的な故
障が発生した場合にも実施。
ストック
既存の建築物等の資産を指す。
設置後経過年数
総括原価主義
その他経費
た
耐用年数
他会計借入金
地方債同意等基準
中長期計画
長期借入金
各施設・設備を設置してからの経過年数。再構築を行うことで 0
に戻る。
公益企業としてなすべき正常な努力を行ったうえで必要な営業
上の費用に、健全な経営維持のために必要な資産維持費相当額を
加算して料金を算定する方式。
汚水に係る費用のうち公費負担とすることが適当とされている
経費で、基準内繰入金で措置される。水質規制に係る費用や水洗
便所の設置の促進に係る費用の一部などがある。
施設、又は設備の使用が不可能か、又は不適当となり、対象施
設の全部、又は一部を再建設あるいは取替えるまでに要した期間
をいい、物理的耐用年数、経済的耐用年数、機能的耐用年数の 3
種類の耐用年数がある。
他会計借入金とは、地方公営企業が一般会計や他の特別会計か
ら行った長期借入金であり、建設または改良以外の目的に要する
資金に充てるためのものについてはこれを負債として計上する。
同一地方公共団体内の関係であるが、会計が区分されているため、
それぞれの会計で貸借関係を明確にすることとされている。
毎年度、地方債計画とともに、総務大臣が公表を義務付けられ
ている、同意に際しての一定の基準。
中長期の再構築等に関するマスタープランで、再構築および長寿
命化対策等の実施順位をもとに、年度別再構築及び長寿命化対策
を実施するリストを作成し、期間費の集計を行ったもの。
地方公営企業法第18条の2の基づく借入金で、他会計から会
計年度を越えて行う資金借り入れ。
3
用
長寿命化
語
長寿命化計画
通常点検
独立採算制
な
内部留保資金
年次点検
解
説
小分類未満で対象施設・設備の一部の取替えを行なうことで、健
全度を向上させること。(補助対象)
(従来は小分類単位未満での一部取替え等は「修繕」としていた
が、長寿命化支援制度創設以降は、補助対象となるものを「長寿命
化」、それ以外を「修繕」として分類することとなった。)
中長期計画に基づいて、概ね 5 年以内で行う再構築及び長寿命
化等に関する事業計画。
日常点検や月例点検等の、比較的短い周期で行う簡易な点検。
通常の維持管理業務委託の範囲で実施される。定期的に行うだけ
でなく、突発的な故障が発生した場合にも実施。
企業がその経費を当該企業の経営に伴う収入をもって充てるこ
と。特定の受益者が受益量に応じて負担することから公平の原則
に適し、企業運営の能率性の確保の観点からも合理的であるとさ
れている。
減価償却費などの現金の支出を伴わない費用で、結果的に企業
内部に留保される資金のこと。
年に 1 度の施設・設備の状況を把握するために行なう点検等。
標準的耐用年数
下水道施設が通常の環境で適切な維持がなされた場合の標準的
な耐用年数で、対象施設毎に、下水道施設の実態に即したものと
して設定されたもの。平成 15 年 6 月 19 日付国都下事第 77 号
「下水道施設の再構築について」のとおり。
部位
幾つかの部品を合わせ一体として劣化現象を把握する部分。
電動機(機器)を例にすれば、回転子鉄心、軸受、軸などを合わ
せ、回転体として劣化現象を把握する。
物理的耐用年数
地域特性又は使用条件等により、逐次その機能が減少し、通常
の維持、修繕を行っても使用に耐え切れない状態になるまでの期
間。
部品
機器を構成する要素。電動機(機器)を例にすれば、回転子鉄心、
固定子巻線、固定子鉄心、軸受、軸などが部品に該当する。
不良債務
流動負債の額が流動資産の額(翌年度へ繰り越される支出の財
源充当額を除く。
)を超える額、当面の支払能力を超える債務があ
ること。
保全後経過年数
各施設・設備に対して一部取替えや補修を行った場合、その保全
からの経過年数。
ま
目標耐用年数
施設・設備を構成する部品の供給が可能な期間、または、健全度
の把握が困難な施設・設備において、経験的に設定される、再構築
すべき設置後経過年数のこと。
や
予防保全
故障を未然に防ぐべく、再構築や修繕を行っていく保全方式。
状態監視保全と、時間計画保全からなる。
ら
累積欠損金
営業活動に伴い欠損が生じ、前年度から繰越された利益等で補
填できなかった各事業年度の損失(赤字)が累積されたもの。
ら
ライフサイクルコスト
建造物にかかる生涯コストのことを指す。建造コスト、運用コ
スト、及び解体コストを含む。
(LCC)
LCC 縮減額
アクション後のライフサイクルコスト(LCC)の年平均費用か
ら、アクション前のライフサイクルコスト(LCC)の年平均費用を
差し引いたものに、社会的割引率を用いて割り戻した上で累計し
たもの。下水道長寿命化対策を実施する際の効果を示す場合に用
いる。
は
4
用 語
累積欠損金
劣化
解
説
営業活動に伴い欠損が生じ、前年度から繰越された利益等で補
填できなかった各事業年度の損失(赤字)が累積されたもの。
種々の性質が低下する現象を指す。
5