橋 梁 点 検 結 果 (対象橋梁ごとの健全度の把握に関する資料) 平成 27 年 3 月 香 美 町 1.点検結果の状況 ○香美町が管理する橋梁のうち暗渠等を除く 442 橋を点検しました。 442 橋のうち、284 橋を詳細点検、158 橋を簡易点検で実施した結果の状況は下記のとお りです。 点検結果の損傷状況 健全度 100 ~ 60 特に大きな損傷は無い 健全度 60 ~ 40 損傷は小さいがある 健全度 40 ~ 20 損傷がある 健全度 20 ~ 0 大きな損傷がある 点検結果の損傷状況 経過観察 特に大きな損傷は無い 詳細点検 損 傷の程 度を判 断する ため詳細な点検が必要 要対策 損傷がある 【点検結果の概要】 ① 鋼桁の健全度は、大半が 40 点以上であった。 また、鋼桁の損傷内容は、主に腐食であり破断や亀裂等の深刻な損傷 は、目視点検では確認されていない。 ② コンクリート桁及び床版の健全度は、8 割以上が 40 点以上であり、損 傷はコンクリートの剥離・鉄筋の露出・ひび割れや雨水による主桁、 床版からの石灰分のにじみ出しが主な損傷箇所となっています。 ③ 下部工については、洗掘された箇所がありました。 損傷のあった橋梁については、損傷の程度により順次補修を行っていき ます。 『 損 傷 の 事 例 』 「 「コンクリートが剥離し鉄筋が露出」 「支承部の腐食」 「鋼桁の腐食」 「コンクリート桁のひび割れ」 「石灰分のにじみ」 「下部工の洗掘」 2.健全度の考え方 ○健全度 健全度とは、橋梁を構成する部材や橋梁としての機能を保ち続けるための健全性を表 し、部材あるいは橋梁の状態を把握するための指標です。 ○健全度評価対象部材 健全度は、点検データを利用し算出します。長寿命化修繕計画のために 健全度評価を行 う部材は、下記の部材を対象としています。 主桁 横桁 縦桁 床版 支承 橋梁各部材の名称 ○健全度算出方式 ・健全度は 100 点満点の点数で表現する。 ・全く損傷がなく健全な状態(例えば竣功当初)を 100 点とし、落橋寸前で交通規 制等が必要となるような交通に支障を与える状態を 0 点とする。 ・部材の全体的な損傷状況を「全体損傷度」として数値化し、部材の健全度を下式 により算出する。 健全度=100-「全体損傷度」 ○損傷度の算出 損傷度は、各評価対象部材の点検結果を損傷判定区分(a ~ e)により点数化し、同一部 材での点数を算出します。 損傷判定 例 主桁が 4 本の場合、a 判定 1 本、b 判定 2 本 区 分 損傷点 C 判定 1 本の場合の損傷度は、 a 0 0×1/4+20×2/4+50×1/4=22.5 となり b 20 健全度は、 c 50 d 70 e 90 100-22.5=77.5 点 損傷 小 損傷 大 3.今後の対策 ○健全度及び橋梁の重要度などから長寿命化計画に基づいて、予防保全型の修繕を計画的に 行い、橋梁の長寿命化を図っています。 ○橋梁の予防保全型の修繕工法は、今後、各橋梁について詳細な設計を行い決定して行きま す。 主な対策工法は、以下のとおりです。 ① 小さな損傷に対しての対策工法は ・鋼 材 再塗装工など ・コンクリート 防水層設置工、ひびわれ注入工、断面補修工など ② 大きな損傷に対しての対策工法は ・鋼 材 ・コンクリート 再塗装工+当て板補強工など 鋼板(炭素繊維)接着工、床版打ち替え工など 4.担当部署 ○兵庫県 香美町 建設課 TEL: 0796 – 36 - 1961
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