インクジェット方式を応用したエアロゾル発生器の開発

TX テクノロジー・ショーケース
in つくば 2010
環境
P-31
インクジェット方式を応用したエアロゾル発生器の開発
②帯電した液滴を吐出後早急に除電し、静電反発力
■ はじめに
燃費経済性に優れるディーゼル車は、CO2の排出が少
による液滴の分裂を防ぐ。
なくかつ低速トルクが大きいので街中走行には極めて快
③吐出した液滴を装置内での滞在時間内(数秒)に
適である、という大きな特長を持つ。自動車分野における
蒸発させ、固体粒子を生成する。
CO2削減に向け、クリーンディーゼル乗用車の普及活動も
官民連携して精力的に進められている。但し、ガソリン車
■ まとめ
と比較し約2割程度CO2の排出が少ないクリーンディーゼ
CPCの現場校正用エアロゾル発生器として、単分散性
ル車が環境対応車として普及するためには、窒素酸化物
の高いサブミクロン粒子を気流中に良く分散されることが
(NOx)や粒子状物質(PM)などの有害排出物質の低減が
出来た。ご興味のある方はぜひご連絡下さい。
前提となる。
(kenjiro iida <[email protected]>)
EUでは2011年秋頃より自動車排ガス中微粒子に対す
る新規制を実施することが計画されている。従来の計測方
清浄気流
法(フィルター法)では、ナノ粒子を対象とした粒子質量濃
度測定に限界があるためである。そのため、信頼できる測
①オンデマンド型インク
定法が確立しつつある粒子数濃度による規制が検討され
ジェットからの液滴吐出と
ている。
その観察
それに伴い、エンジン排ガス中の粒子数濃度を精度良
く計測するツールとして用いられる「気中粒子計数器」の
日常的現場校正の必要性が高まってきている。そのため、
我々の研究室ではそのニーズを解決する一手法としてイ
CCDカメラ
ストロボ
ンクジェット方式を応用したエアロゾル発生器の開発を行
ってきた。
��イオン
■ 開発概要
エンジン排ガス中の粒子数濃度測定に用いられる凝縮
成長式気中粒子計数器(Condensation Particle Counter:
CPC)を対象として、それの日常的な現場校正を目的とす
るため、発生される粒子数濃度が既知であり制御できるイ
ンクジェット式エアロゾル発生器(IAG: Inkjet Aerosol
Generator)の開発を行う。
設計検討項目は下記の通り:
①吐出直後、空気摩擦抗力により減速した液滴同士
が衝突し、粒子数濃度が低下することを防ぐ。
代表発表者
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所
独立行政法人 産業技術総合研究所
産学官連携推進部門産学官連携コーディネータ
属
問合せ先
〒305-8568 茨城県つくば市梅園 1-1-1
つくば中央第 2 情報棟 8 階
TEL: 029-861-0295, FAX: 029-862-6148
[email protected]
−33−
②帯電した液滴の中和
発生�
241Am
パイラックス管壁
の温度制御
③液滴の蒸発と固体
粒子の生成
試作装置の概要
■ キーワード: (1)
(2)
(3)
(4)
(5)
エアロゾル
インクジェット
校正用粒子発生器
ディーゼル排気微粒子
個数濃度計測