◉週刊T&Amaster 商品概要 https://www.sn-hoki.co.jp/shop/product/book/detail_2531.html ☎0120-6021-86 見本誌請求 http://www.lotus21.co.jp/mihonsi.html 立ち読みコーナー http://www.lotus21.co.jp/ta 税務 相続した土地への二重課税問題、訴訟に 長崎保険年金事件の最高裁判決の射程、土地にまで及ぶか否か 相続時までの土地の値上がり益に、 相続税と所得税が課税されること が二重課税に当たるか否かが争わ れていた事案が訴訟に発展。 本誌取材により判明している。 訴訟において納税者側は、最高裁判決は 相続人が取得する財産が何であっても、解 釈の指針となる旨を指摘。納税者が相続に よって土地を取得したことは、所得税法 9 最高裁が、年金の方法により支払を受け 条 1 項 16 号が非課税と規定している「相続 る保険金を巡り、年金受給権(定期金に関 により取得するもの」に該当するため、相 する権利)に相続税が課税され、さらに毎 続時の土地の経済的価値(相続税評価額) 回受け取る年金に所得税が課税されること は、その後の土地譲渡の際に所得税の課税 が二重課税に当たるとの判断を示したこと 対象には含まれない旨を主張している。対 は記憶に新しい(最高裁第三小法廷平成 する国側は、最高裁判決は「定期金に関す 22 年 7 月 6 日判決) 。この判決は、相続税と る権利」について判示したものであり、政 所得税の課税関係の問題に一石を投じたも 府税制調査会で公表された「最高裁判決研 のということができるだろう。 究会」の報告書(平成 22 年 10 月 22 日)に ところで、この最高裁判決を受けて、相 おいても、同判決の直接の射程が「定期金 続時までの土地の値上がり益について、土 に関する権利」に限定されると指摘されて 地の相続時に相続税が課税され、さらに土 いることも踏まえれば、その射程は土地な 地の譲渡の際に所得税が課税されること どほかの相続財産にまでは及ばないとの主 も、二重課税に当たるのではないかとの指 張だ。判決の内容次第では、実務に大きな 摘が多くの実務家からなされていたが、ま 影響を及ぼすことが考えられるだけに、そ さにこれを争点とした裁決事例(本誌 457 の行方に注目が集まる。 号 9 頁参照)が訴訟に発展していることが 全国のゆるキャラ大集合、イータ君は e-Tax を PR ! ご当地キャラクターなどの 「ゆるキャラ」が集まる 「ゆるキャラさ みっと in 羽生」 が 11月 24・25 日、 羽生水郷公園 (埼玉県羽生市) で開 催され、国税庁からは 「イータ君」が参加した。会場には、熊本県の 「くまモン (写真左) 」 など 265 のゆるキャラが大集結。 子どもたちに大 人気のイータ君は、 大勢の来場者でにぎわう会場でe-TaxをPRした。 10 No.477 2012.12.3
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