スイートコーンとえだまめの混合サイレージの調製と飼料価値 ( 畜試・草地部 ) 1 . 背景とねらい 1云作物として、えだまめの作付拡大がなされているが、えだまめ収穫後、茎葉並びに商品化されない衣が副産物として産出される。一方同時期にはスイートヨ=ンが収穫され、基葉が副産物となる。そこで、スイートコーン茎葉の飼料価値向上をねらったサイレージ調製並びにスイートヨーン残査とえだまめ残査との混合サイレージ調製法について検討し、若干の知見をえたので参考に供する。 2 . 技術の内容 1 ) スイートコーンの収穫後の飼料組成と特徴雌穂1又穫後、立毛のまま放置することによつて糖分が蓄積される。一方水分、 N 3 0 Nが低下してくる。雌穂収穫後10∼30日程度刈取を遅らしたものは、好適なサイレージ材料となり、また、高品質のサイレージが確保できる。 2 ) スイートコーンとえだまめの混合サイレージ調製による飼料価値向上 ① えだまめの残査は高景白、高ミネラルの飼料とされるが、収穫直後は高水分で、糖含量が少なく、安定したサイレージ発酵のためには水分調整が前提である。 ②スイートコーンの立毛放置していた糖含量の高い基葉と混合調製すれば、えだまめは水分無調整でもよく安定したサイレージに調製出来る。また、混合すると栄養バランスのとれた飼料価値の高い粗飼料が確保できる。 30日位から枯れてく ③スイートコーンの業部は収穫後次第に褐色を帯びてきて、20毛るが、全葉枯死するまで糖合量は高水準であるが、全葉枯死時から飼料組成や消化率が悪く成るので、業部枯死を目安としてサイレージ調製を行なう。 3.指導上の留意事項 1)えだまめは出荷作業上から 1戸 1日当り残査産出量は少ないので、不良発酵をさけるため、バックサイロ等小型サイロにその部度こまめに詰め込む。 2)スイートコーンの栽培団場は、時には多肥条件、または糞尿多量施用栽培の後作の場合があり、N30 Nの高水準の基葉が見られるので、その場合サイレージ化するとともに、他の相t飼料と滉合給与するなど留意する。 3)スイエトコTンの糖含量の高い茎業は、夏期の畦畔車等牧草類とも混合すると良質 ‐ ｀り.イレージができる。 4.関連試験課題地域水田農業技術確立試験研究木利用rt源の岱1料化技術試験 5,参考資料 62年度指導参考事J頂(えだまめ残益サイレージ調製による飼料価値と利用法 ) -135- 表-1 スイートコーン発業の時期別組成乾物% 項目水 lJl 1時ナ分 83.2 8 . 1 9 ( 収穫時 ) 炎) 8_29(10日イ 9 . 6 ( 1 8 日後 ) 9 . 1 3 ( 2 5 日後 ) 下葉枯 9.19(31日イゑ) 9 , 2 9 ( 4 1 日後 ) 全葉枯衣 -2 え 1 0 . 5 54.1 7 . 2 0。19 9 . 145.9 7 . 2 1 6 . 1 8 , 44 1 . 46 . 9 52.4 44.5 1 6 0 。 74.6 1 6 . 4 8 . 847.0 8 , 7 47.1 39.2 0 , 1 4 72.1 上野. 6 8 . 852.0 1 3 . 942.] 70,3 1 6 , 8 9 . 755.5 1 3 . 03 8 , 3 29.7 水粗t 蜜粗分自質脂肪 OCC えだまめ 79.0 業部 8 1 , 3 25,7 業部総体表-3 ス 77.9 非構造性炭水化物 9 , 1 1 . 01 8 . 9 1 0 。 7 27.2 3 4 . 2 0 . 1 4 0 . 1 2 C a k M 富 K/ CattMg F〕 1 . 5 0。 1 37 2.25 0 . 1 60.54 4 . 637.4 1 0 . 5 2.72 0.40 2.01 1 1 . 5 39.8 4 . 6 0.74 0,36 2.25 0。 45 0 , 8 F l 8 . 6 1.58 0,38 2 , 1 0.28 6 O.48 8 03 。 2 1 6 7 7 . 1 凱 . 4 0.25 0。 29 イートコーンとえだまめ残査サイレージのn88il料成分組成乾物% 1 項目月、日 11 OCW 相1 安労白質】旨川方ートーン 8 . 1 9 ( 収コスイ穫日) 1 0 . 5 3 . 1 57.4 8 . 2 9 ( 1 0 後) 日 9 . 1 2 , 7 49,7 9,6(18圧 1 後) 9 . 7 2 . 050.2 9 . 1 3 ( 2 5 [ ])後 1 0 . 32 . 55 1 , 9 . 1 9 ( 3 1得日p 1 1 . 3 2 . 659.8 9 , 2 9 ( 4 1後日) 1 0 . 8 2 . 953,5 乾物比率えだよめ 0.29 8 1 . 61 3 , 7 韮部￨ 1 0 , 39 8 . 1 27,7 益. 6 8 . 9 47.3 だまめ残査の詰め込み材料組成乾物% 項目ートーンコスイ ― 非構造性 NOJ‐N 炭水化物アリサクス粗蛋白質 OCW i ° a l occ 糖度 100: 0 9.7 2 . 0 50。2 Oa tlCC 非構造性 TDN 炭水化物 K/ 磁十m g 1 0 . 33,7 2 22.1 59.2 2.84 8 , 643.2 33.3 62.1 2.68 6 . 142.2 32.5 58.0 1.98 14 09 。4 1 . 7 30,9 64.5 2.29 9 . 3 32.0 20,2 57,0 2 . 1 5 8 . 939,6 28:0 60.6 1.99 6 。 1 42.2 32.5 58.0 1.98 48: 52 1 5 . 66 . 0 52.3 6 . 6 3 9 . A 20.7 55,4 1.08 28: 72 1 9 . 7 7 . 1 55,2 8 . 837.1 13.2 54.4 0.93 11: 89 20.5 7 . 332,4 8 。 4 53.6 0 6。 1 53.0 0.60 6 , 4 58.7 〕 : 1 0 t 〕 2 1 . 27 . 1 60.1 〔 -136- 9 . 2_ 3 2 . 67 . 3