天正１９年 (１５９１）より続く「門弟申渡條」。遠壽院荒行堂の発祥を示す文書。初代伝師経王院日祥上人。文久元年 (１８６１)、遠壽院奉安鬼子母尊神の京都、並びに九州出開帳の記録。( 西海弘通記録 ) 水行をはじめ � すする白粥 � まとう単衣の衣に至るまで � 水行肝文を高唱して行う七回のか � 午前三時の初水から夜十一時の最期の水行は � 筑波おろしの吹きすさぶ厳冬のさな伝加行である � 方式に則して行われる遠壽院流祈祷修法の相での寒百日間にわたる行は � 四百年来の伝法として有名な � 十一月一日から翌二月十日ま膨大で � 原本の巻軸二十七巻に及ぶ � 大荒行その撰法華経をはじめとする相伝書の量はされており � 歴史と伝統を引継いでいる � ※ に至るすべてにわたり酷烈を極める � 孝明天皇御親拝を示す、村雲門跡日尊法尼染筆の「天拝尊神」号の絹本。百日行は天正十九年 � 一五九一 � より伝承世間に知れ渡 � ている � は � 遠壽院流祈祷修法の相伝所としても広く相承する任を負 � てきた � これによ � て当院集大成された修法伝書を � 代々の住職が口訣の大秘法を相伝した第三代日久上人によ � て遠壽院は � 日蓮聖人直授伝来 � 正中山正嫡 ○ 祈祷と荒行の伝統たのである � 鬼子母尊神と十羅刹女など守護神信仰へと開花してい � � 法華経 � への絶対的帰依の姿が � 法華経による加持祈祷 � た � とすら語 � ている � 後年 � このような日蓮聖人のついて � 十羅刹女のとがめをこうむ � て � 死んでしま � おき � 日蓮自身に迫害を加えた地頭の東條景信の変死にとの � 鬼子母神と十羅刹女の誓願に対しては絶対の信を尼寿頭品命破にをれは延て � ば七若し分したに我 � 作がとる呪語こに � と　順てぜい阿ずる梨し � 樹て　またの枝説 � の法法如者華くを経な悩 � ら乱のんせ陀 � ば羅を行い � 現身の病を癒したばかりではなく � 四年もの間病悩平癒を祈り � 自身の母に対する病気平癒の加持祈祷豆流罪の折りに世話にな � た地頭の伊東八郎左右衛門のこのような法華経の行者という自覚に立つ日蓮は � 伊た自覚を深めてい � た � う迫害に遭遇するたびに � 法華経の行者という確固としう強い信仰心に支えられ � またその信は自身が法難といである � それは � 私は法華経釈迦仏に選ばれた者 � といのお題目の一声は � 累々とならぶ屍の中から始ま � たの況下で � 法華経 � に出会い � お題目を唱え始めた � 日蓮すら転が � ていたという � 日蓮はこのような危機的な状餓や疫病が蔓延し � 鎌倉市中にも数十万人が死亡し遺骸政権下で続発する自然災害によ � て � 全国的な規模で飢で生まれてきた � なかば政権奪取に明けくれていた北条日蓮聖人の祈りは � 鎌倉時代の危機的な社会状況の中 ○ 日蓮聖人と鬼子母神信仰江戸期・文化４年 (１８０７)、遠壽院第１４世伝師信敬院日浄上人交付の「祈祷許状」。元禄５年 (１６９２) より今日まで続く「正中山相承禁」に従い連著された、百日荒行成満者の名前。遠壽院日久上人を筆頭とする。